私が好きなエンジンは自然吸気の高回転型、そして官能的なエンジン。
若い頃はパワー命でRB26に大きなタービンを付けて600馬力にして走っていた時もあるが、電子制御のないライトウェイトに目覚めてシンプルなクルマを選ぶようになり、AE86に乗ったりマツダのロードスターに乗ったりして、ロータスのエリーゼに落ち着いた。
S1エリーゼのエンジンはお世辞にも良いエンジンとは言えないが、ライトウェイトは非力なエンジンでも楽しい。 ノーマルのVVCエンジンを味わい尽くしたと感じ、4スロとハイカムを入れて武装。 これがまた楽しくてサーキット走行が楽しくて仕方なかったが、レースで過給器付きと戦うと、どうしても敵わない。
それで至高のNAと思っているホンダのVTECを積むことを決意。 しかし、何をするにも狭いS1エリーゼではVTECを換装した個体で結果を出しているのは僅か。 私のも例外でなく、非常に苦労しているのは御存知の通り。 でも、めげずに何とかしなければと思っている。
ところで、最近の車に私の心を揺さぶるようなモノは無いと思っていた。
正確には「私が所有できる金額のクルマ」で心を揺さぶるモノは無かった。
私の心を揺さぶっていたのはポルシェのGT3RS。 だが、現行GT3RSはとんでもない価格。 中古の一世代前のGT3RSも非常に高価だが左ハンドルしかなく、私は左ハンドルは乗れないので除外。 尤も一世代前でも買える価格ではないので憧れているだけなのだが。
ある時、古い友人でエリーゼの良さを教えてくれた人とエリーゼのレース仲間がGT4を購入した。 後者はFD3S(RX-7)の維持と変わらない、と言うので私も調べてみた。
GT3RSは私が嘗て乗っていた930のポルシェと比較すると非常に大きく、タイヤサイズも21インチとなり、履けるタイヤが限られるしタイヤの価格がとんでもないが、718(982)と呼ばれるケイマンは車体サイズもそれほど大きくはなく、先の彼は19インチのRE71RSを履いて走っている。 19インチであればシバタイヤという選択肢やナンカンのCR-Sという選択肢もあるので、驚くような価格では無さそうだ。
しかし、ポルシェの場合は保証を効かせるためには基本的にノーマルで乗らねばならないので、保証が効かなくなるのは避けたいので乗るならば基本的にはノーマルで、となる。
そんなこんなで、ヒエラルキーはあるがGT3RSと同様のエンジンを積むGT4RSをターゲットとして幾つかの店と個体を見てきた。 希望は鉄ローターの右ハンドルでスチールのロールケージとバケットシートが付いているもの。 可能ならヴァイザッハパッケージだが、無くても良い。
ということで、購入したのが下記の車両。






走行距離500km未満の右ハンドル、鉄ローター、鉄ロールケージ、カーボンバケットシート、そしてフロントのリフトアップ機構。
ライトはノーマル、今どきのLEDではなく思ったよりも暗いHIDには少々ガッカリしたが、上の写真の通り、フロントのリフトアップが付いているのは良かった。 ガソリンスタンドに入る際は、これが無いとアンダーバネルを打ってしまう危険性が増すので。
しかし、この個体を契約したあとに、とても良い条件の個体が出てきて少し悔しい思いをした。 仕方ない、あの個体は希望者多数で抽選になったと聞いたので、抽選に外れたと思うことにする。
さてGT4RS、思ったよりも個体数は多いようで、いわゆる「役物ポルシェ」としてのプレミア価格は崩れたようだ。 私は投資目的で購入したわけではなく、あくまで「サーキット走行を楽しむために購入した最後のクルマ」なので、そのような使い方をすれば手放すときには酷い価格になるだろう。 だが、手放すときはクルマが乗れない状態になってしまった時か、私が乗れなくなった時もしくは維持できなくなった時だと思う。
さて、この個体は京都の某店で購入したものであるが、ポルシェセンター京都で保証継承を受けた後に納車された。 その時にポルシェセンターの保証継承整備を実施されて、オイルやオイルフィルター、ブレーキフルードと点火プラグなどの交換をされている。
何しろ走行距離が僅か500km未満なので、まずはポルシェが指定している慣らし運転をしなければならないのだが、京都から約500kmを走行して感じたのは慣らし運転指定の3,000rpmでも交通の流れに乗るには十分なパワーを持っていることと、100キロ巡航で3,000rpmぐらい回ってしまうという最近のクルマとしては可也のローギヤードであること。
急加速、急減速は無しで、官能的な音は一切聞けていないが、エンジン始動時の音は排気管のバルブを閉じたモードでも相当にケタタマシイ。 あれは何とかならないものか。 早朝のエンジン始動、近隣の人々は殺意を感じるのではないだろうか。
走行時の音はあちこちの試乗記で「室内はうるさい」と書かれていたが、静かなクルマが良いとは思っていないので私は全く問題なし。 あまりに煩いと書かれていたので、スマホカーナビが聞こえなくなるのではと思って、Bluetoothのスピーカーを持参したが、スマホの発する音声で全く問題なかった。
さて、1,000kmを走行したので、ここからは少しずつ回転を上げていこうかと思っている。


少し浮足立っており、セッカチな性格ゆえに前後の牽引フックを納車前に購入、そして納車翌日に取付。 ベルト式は軽いのは良いと思うものの、バタついてクルマを傷つけてしまうのが嫌なのと、ベルトが経年劣化で汚れていくのが嫌なので、昔ながらの重たいスチール製であるオクヤマの牽引フックを選んだ。
さて、早速装着してみたのだがネジが入っていかない。 何度も試してみるが入っていかない。
間違ったものを買ってしまったかとネットを調べてみると、なんとポルシェのフックネジは逆ネジになっているという。 慌てて確認すると、確かに逆ネジになっていた。 これでは時計回りにねじ込んでも付くわけがない、なんという大失態。
改めて車に戻って反時計回りにねじ込んで装着。 馬蹄形のリングが少し緩く感じガタが出ていたので、付属の2mmの六角レンチで軸のイモネジを可能な限り締め込むと緩みは収まった。
リングの動きは3mmの六角レンチで軸の中にあるイモネジを締めるとキツくできるらしい。 装着してみると、もう少し動きを制御したほうが良い気がするので、気が向いたときに再調整しよう。