公認車検の決済が下りた話は先月にお伝えした通り、その際に車両重量の情報までは受領していなかったが、予備車検の資料が届いたので気になる車重を見てみると760kg。
もちろん、ガソリンを入れた状態の自走で陸運支局へ赴いているのだから、軽く見積もっても10Lはガソリンが入っているだろうし、重たい触媒も付けているので、サーキット走行時の車重は750kg台かも知れない。 いや、待てよ、GTウイングが外されているのでそれを装着することを考慮して、公称760kgということにしておこうか。
そうなると、私のクルマより先に出来上がった友人のS3エリーゼは290馬力を絞り出していたので、760kgを290馬力で除算すると2.62というパワーウェイトレシオが算出される。
この値、調べていただければ解ると思うが、ロータスの311や並み居るスーパーカーたちと肩を並べられるのだ。 私の大好きなポルシェGT3RSが1450kgに対して525馬力、パワーウェイトレシオは2.76。 あの憧れのクルマよりPWRが良いとは驚いた。
果たして私に扱い切れるのだろうか。
さて、上記の290馬力S3エリーゼがどのような走りをするのか気になって仕方ないので、友人に懇願して試乗させていただいた。



ドライカーボンのインマニはサージタンク内がきれいなファンネル形状をしており、勿論激軽。 72Φのシングル電スロでオートブリッピング付き、ECUは私と同じくHALTECHのELITE1500。 彼は私とは異なり常識的な人なので、この車両はエアコン付き。
そんな290馬力のエリーゼ、助手席に彼を乗せてメタルクラッチを繋ぎ、電スロのアクセルを少し開いた。
するとどうだろう、二人乗りでエアコン付きのエリーゼ、車重はお聞きしていないが恐らく私のよりは+100kgはあるだろうし、比較的スリムとはいえ60kgはある彼と65kgの私を乗せたエリーゼなのだが、低回転から圧倒的なトルクでグイグイと走ってくれた。
そりゃそうだろう、TCF1.0のダイナパックが描いたトルク曲線はアイドリングから20キロのトルクを生み出していたのだ。 NA1.8Lのエリーゼが捻り出す最大トルクをアイドリングで生み出すのだからトルクフルなのは当然か。
それがローギヤだけでなく、セカンドやサードでもアイドリング付近から圧倒的なトルクでクルマを引っ張ってくれるのだから、このクルマが痛快極まりないのは貴兄も想像できるのではないだろうか。
少し空いているバイパスが有ったので、グイッとアクセルを踏んでVTECを生かしたフル加速。
すると、加速時に血液が体の後ろに持っていかれて貧血気味になった。 この感覚、分かる人には解るだろう。 相当なパワーのあるクルマかリッターバイクでなければ体感できないアレだ。 クルマで感じたのはBNR32を600馬力仕様にしていた時以来のアレだ。
パワーは麻薬とよく言われるが、有れば有るほど楽しいものの、破滅とは紙一重。 先程も書いたが、果たして私に扱い切れるのだろうか。 S2やS3のエリーゼであればフロントに225、リヤに245や255サイズのタイヤを履けるが、私のS1はフロント195でリヤが漸く225だ。
しかも偏屈な私はラジアルタイヤで走ることに拘りをもっているので、精々A052あたりを履いて筑波サーキットを走るのが関の山。 どのコーナーでもパワースライドで前に進まない気がしてきた。
今年の111CUPに出ることを前提に足のセットアップも進めているが、これはSタイヤでなければ能力を生かせないのかも知れない。 111CUPは更にタイヤレベルの劣るネオバだし。
という事を全開しながら私の頭の中を過ったが、とにかくVTECエリーゼで走るのは理屈なしに楽しい。
これだけは間違いない。
しかも、私のは官能的なファンネル剥き出しの4スロがついているし、紳士的ではないマフラーに成る予定なので出来上がって来るのが楽しみで仕方ない。
上手く操れるようになれば、筑波サーキットならばGT3RSを追いかけることが可能かもしれないし、ラジアルタイヤで1分を切ることが出来るかも知れない。 そして、あの人が叩き出したタイムに追いつける日が来るかも知れない。
妄想をするのは無料だからね。