私のS1エリーゼに載せたVTECに火が入り、次のステップに移行するのだが、まずは冷間時の始動性。 私の場合、レースに行く際などは可也の早朝となり、近隣の方々にはご理解いただいているとは思っているが、プリウスなどとは異なるので車検に通る音量とはいえ、寝静まっている深夜早朝でのエンジン始動には非常識な私でも申し訳なく思っている。
以前のローバーエンジンの際はアイドリングコントロールバルブが装着されていなかったので、始動時のアクセル開度もファーストアイドルも自分自身の足で行う必要があった。
ポルシェやフェラーリ、ランボルギーニなどは始動時にエンジンが吠える。 V6ロータスのエンジンもビックリするほど吠える。 これがサーキットであれば全く問題ないが、郊外の住宅地での始動では近隣に顰蹙を買うどころか、怒鳴り込んでくることも考えられる。
一般的なエンジンでも始動時は回転が上昇するし、エンジンが安定するまではエンジン回転を上げた状態をECUは維持する。 この冷間時の始動が上手にセッティングされていないと、時には被ったりストールすることも有るだろう。 特にエンジンへの解像度合いが進めば進むほど始動性は芳しく無くなる。
できれば、運転席に乗り込むこと無く車外からキーを捻れば静かに始動してくれるのがベスト。 以前はマフラーの出口に消音器を追加して始動させていた。 恐らく今回も同様になると思うが、今回のエンジンには4スロながらアイドリングコントロールバルブが装着されているので少し気が楽だ。
出来ることなら、冷間時の始動は吠えること無く静かに回ってくれると嬉しいのだが。
さて、アイドリングが決まれば次は懸案事項のマフラー製作。 とにかく狭隘な作りとなっているのでマフラーの取り回しは制約だらけだ。 前にも散々書いたが、理想的なマフラーづくりではなく、妥協のマフラーづくりとなってしまうのが悔しい所。
妥協と書いたが、私は元々のフレーム剛性を犠牲にしてまでのマフラー製作は望んでいない。 シャーシの出来が素晴らしいのもエリーゼ系の車両の長所。 これを殺してしまってはサーキットで戦えないと思っている。
特にエキマニの取り回しは絶望的に厳しいので、恐らくいま装着されているエキマニの続投になるのでは、と思っている。 マフラーに関しては、とりあえず70φで構築することは可能。 更に仕切り版なしのストレートマフラーを依頼しているので、消音器の形状もオーソドックスな真円で、スペースに応じた大きさで構築することができるので何とかなるだろう。
勿論、消音器が小さければ爆音だが、公認車検を取得する前提なので、それなりの音量になると思っている。 一般的には消音器の中にはパンチングメタルの回りにグラスウールなどの消音材が入っており、それによって消音されているのだが、このパンチングメタルのサイズで消音効果が大きく変化することは知られていない気がする。
ホルムヘルツの法則というのもあるが、パンチングメタルの口径やピッチ、丸穴でなく角穴や楕円など、その形状によっても消音効果は大きく異なるというのを、今はなきアローレーシングのオヤッサンから伺った。 ということで、これらを上手く扱えば、小さな消音器でも静かなマフラーが構築できたりするらしい。
さて、K20Aをベースとしたエンジンであればレブリミットが9000を超えてくるので、音量は大きくなると思うが、今回のエンジンでは8000程度がシフトアップポイントだろうから、それほどの爆音では無いだろう。 個人的には関西のサーキットでシビックが発する爆音が好きなのだが、さすがに、それは拙いだろう。
今月は残念ながら私のVTECエリーゼに関する新たな事項はない。 私のエリーゼを預けているショップは、非常に多くの人が依頼しており、まだ手を付けていないクルマも多数いる。 だが、ワガママ言わせていただくと、ここまで進んだのだから、あと少し頑張って仕上げていただけると幸甚である。
2024の春から某ショップにワンオフを依頼して取掛かったサスペンションの試作。 当初はS2エリーゼの減衰設定のまま、エナペタルのケース長をS1に合うように設定していただいたものを友人のS1スタンダードに装着して筑波サーキットを走行したのだが、今回、減衰変更を行って良い結果が出てきたので、ここまでの経緯を纏めてみた。
■テスト1 2024/03/16 TC2000 燃料27
フロント車高87、リヤ92 タイヤ アドバンA052(F195/50R15、R225/45R16)8分山
バネ
フロントにHALのID60ミリ長さ6インチの8キロ
リヤは同じくID60のHALだが長さは7インチの12キロ
ダンパーのノッチは前後ともMAXから3ノッチ
街乗りはガッチガチで焦点が定まらないほどの硬さ、非常に苦痛な乗心地。
これはバネではなく、縮みの減衰による硬さだ。
この状態で走ってみると、サーキットでは思ったよりもコントローラブルだが、最終コーナーのアンジュレーションで横っ飛びする。 タイムは1'05.8
■テスト2 2024/05/12 TC1000 燃料25
フロント車高87、リヤ92 タイヤ アドバンA052(F195/50R15、R225/45R16)6分山
バネ
フロント HALのID60ミリ長さ6インチの6キロ
リヤ HALのID60ミリ長さ7インチの8キロ
ダンパーのノッチは前後ともMAXから3ノッチ
街乗りは少し改善、乗っていられない程ではない硬さ。 だが、バネが軟すぎて完全に役不足。
サーキットでの操縦性は非常に緩慢、かったるい動きなのにTC1000の1コーナーでは横っ飛びする。
タイムは41.0
■テスト3 2024/07/03 TC2000 燃料30 気温30
フロント車高90、リヤ92 タイヤ アドバンA052(F195/50R15、R225/45R16)5分山
バネ
フロント HALのID60ミリ長さ6インチの8キロ
リヤ HALのID60ミリ長さ7インチの12キロ
ダンパーのノッチは前後ともMAXから5ノッチ
街乗りは随分と改善、乗っていられない程ではない硬さ。
サーキットでのコントローラブル性は3ノッチ戻しと同様だが鼻の入りが少し悪化、まだ最終コーナーでは横っ飛びする。
タイムは1'05.6
■テスト4 2024/10/02 TC2000 燃料40 気温31
フロント車高90、リヤ94 タイヤ アドバンA052(F195/50R15、R225/45R16)4分山
バネ
フロント HYPERCOのID60ミリ長さ6インチの11キロ
リヤ HYPERCOのID60ミリ長さ7インチの14キロ
ダンパーの縮み減衰は前後とも15%ダウンさせた仕様に変更、ノッチは前後ともMAXから4ノッチ
街乗りは5ノッチ戻しだと割と快適、4ノッチ戻しだと乗っていられない程ではないが、かなり硬い。
サーキットでのコントローラブル性は少し向上、最終コーナーの横っ飛びはかなり改善。 バネの応答性は良好。 HYPERCOは初めて使ったが、HALよりも高反発タイプのように感じ、応答性が上がった気がする。
タイムは1'05.4
テスト4では縮み減衰を15%ほど弱めたが、今まで73号車は11キロ+14キロのアイバッハを入れていて、バネレートは大外しはしていないと思ったのでバネレートは73号車に合わせてみた。 バネのメーカーは以前から試したかったのでHALからHYPERCOに変更。
前回車高のフロント2mm下がりでは鼻の入りが悪化したのでフロント4mm下がりに変更。 燃料は二本走るつもりで多めに入れていたが、流石に入れすぎた。 燃料13Lのときに車高調整したので、もしかしたら走行時には3mm下がり程度に成っていた可能性あり。 A052のタイヤは確実に減り続けて劣化しているが、タイムは上がっている。

上の図は180馬力のローバーエンジンに空力武装した時の私のエリーゼに今回同様にA052を履かせた時のログ(赤線)と、今回の120馬力スタンダードS1(緑線)の比較。
空力武装した180馬力の73号車より青エリは1コーナーのボトムスピードが5キロ以上低いものの、1ヘアと2ヘアはS1STDの青エリの方が速い。 最終コーナーは空力武装が無いのでブレーキングから既に甘いが、ボトムスピードは数キロ程度の差で収まっている。 ダンロップ下は他人の車なので無難に走ったが、もしかするとスロットルを戻さずに全開でクリア出来るのかも知れない。
■テスト5 2024/10/25 TC2000 燃料26 気温21
フロント車高90、リヤ94 タイヤ アドバンA052(F195/50R15、R225/45R16)3分山
バネ
フロント HYPERCOのID60ミリ長さ6インチの11キロ
リヤ HYPERCOのID60ミリ長さ7インチの14キロ
ダンパーの縮み減衰は前回同様、前後とも15%ダウンさせた仕様、ノッチは前後ともMAXから3ノッチ
気温が前回より低くて都内から筑波サーキットへの移動も快適。 移動時の減衰は前後とも6段戻しとしたが、5段戻しと比べて街乗りの快適性は劇的には良くならなかった。 もう少し快適になるかと思っていたのだが。
今回は何といっても気温が低いのでエンジンが元気だ。 減衰は前回より前後とも1ノッチ固めた訳だが、確りとブレーキングで荷重を乗せるとグイグイ曲がる。 ダンロップ下など、ブレーキを掛けずにアクセルオフだけで曲がるようなコーナーでも鼻は入ってくれる。 空力があれば、このセットで行けるのではないかと思った。
空力なしの青エリでは、前回の4ノッチ戻しと比べると筑波サーキットの最終コーナーの安定性では4ノッチ戻しのほうが良かった気がする。 だが、タイムは非常に良くて、2周目(計測では3周目)で既に5秒を切る勢い。 最終コーナーはリヤが流れるのを前提とした走り方をして、ジワッとアクセルを入れていくとタイムが纏まるがリスクが高い。

3周目で青エリでの筑波サーキット走行のベストタイム、4秒6が出てしまった。
次の周も割と良い感触で4秒6、次が4秒7、その次からは引っかかってしまったので1秒落ち程度で周回。 3周走ってもクリアが取れないので諦めてピットイン、そしてリヤの減衰を4戻しに変更して再度コースイン。
再び4秒に入る勢いに成ったが、タイヤにゴミを拾ってしまっていてフィーリングが悪化。 私の集中力と体力も落ちてきたのを感じ、友人のクルマなのでここで無理は禁物、ここで大人しく走行を終了させた。

仮想ベストだと4秒前半らしい。
S1のスタンダードとしては上出来では無いだろうか。

前回のログと比較すると、ボトムスピードは全てのコーナーで向上。 加速のグラフは僅かに向上しているが、減速の速度は概ね同一。 前回のベストタイムは青線、今回のベストタイムは赤線。 気温が低いことからエンジンの効率が上がったと思われ、最高速度などは最終コーナー手前で4キロもアップしていた。

今回も低速コーナーのボトムスピードは比較的高いのだが、前回走行時よりも加速に移行する時間が遅くなっているので、前後4戻しのほうがトラクションを掛けやすかったのかもしれない。 また、180馬力時代のサスペンションは縮みが全く無いダンパーセッティングにしていたのだが、私には減衰は弱いほうがタイムが出るのかも知れない。
次回は前後5ノッチ戻しの設定で走ってみようと思う。
まあ、何れにしても随分とサーキット走行から遠ざかっていたので、テストという名のリハビリを続けていれば、もう少し鋭い走りが戻ってくるのかも。 しかし、今回明確になったのは、やはり私はサーキット走行が好きで、走っていると楽しくて仕方ないということは再認識した。
なにはともあれ、何としてもこの新しいサスペンションのセッティングを纏めたいと思っているので、もう少し友人には協力していただいて、セッティングを詰めていきたい。
ところで、S1のエリーゼに乗っている貴兄、S1エリーゼがこの世に出てから四半世紀が経過したが、某ショップの協力によって、全長調整式のエナペタルが販売される事になると思うので、今でもサーキット走行を楽しんでいて、新しいサスペンションを試してみたいと思っている方で、どうしてもS1用のエナペタルが早く欲しいという方は期待しても良いかも知れない。

今回までの走行で大分タイヤが減ったしゴミも拾ってしまったので、帰宅後にローテーションとタイヤカスの除去を行ったのだが、久しぶりに使ったマキタのマルチツールの煩いこと。 こんなに煩かったかね。 ご近所に申し訳ないと思いつつ、4本シッカリと仕上げたら、手が白蝋病のように痺れて血の気がなくなってしまい、暫くは痺れが収まらなかった。

友人が、どうしても欲しかったクルマを入手した。 それはコイツ、そう911GT3RS。 なんと、走行距離1,800km。 まだ慣らしが終わっていない距離の上玉を見つけてきた。
彼は現行型GT4RSをディーラーに依頼したが、もう玉がないとお断りされたものの、現行型のGT3RSは好きではないということで、コイツを見つけてきた次第。(現行型のGT3RSは合せ技でないと売ってくれないらしいが)
横に乗らせていただいたが、まぁ良く出来ている車だこと。 足も良いし、音も良い、勿論ルックスも抜群だし、所有欲も満たしてくれる。 ただし、車がデカい。 930なら私の小さな駐車スペースにも何とか収められたが、コイツは無理だ。
その他の問題はタイヤの銘柄が限られることと、消耗品の値段が尋常ではないこと。 なので、私のようなサラリーマンでは何もかも捨てて老後の資金も使い果たして購入できたとしても到底所有は不可能。 幸いにして友人が購入したことで、横に乗ることが出来ただけでラッキーなのだ。
そんなある日、某ショップからの帰り道を運転しろと言われたが、左ハンドルの高価な車を運転する勇気は無い。 丁重にお断りした次第だが、今から思うと、ちょっと乗ってみたかったかも。

さてさて、久しぶりにキャンプツーリングにも行ってきた。
寒くなる前に岩手県の「相の沢キャンプ場」、私の家から一般道で約600km。 私は高速道路が好きではないのは皆様ご存知の通り。 この日も淡々と一般道を走って、敢えて山の中の交通量が少ない道路を選んで走ってきた。
到着は午後3時半ということで、丁度よい時間に到着できたが、久しぶりに11時間近く走ったので、少し草臥れた。 以前は東京から青森の大間まで走れたのに、年を取ったものだ。
キャンプ場には車両の横付けは禁止だが、搬出入のときだけは良いとのことで助かったと思ったのも束の間、入口に近いところは既にファミリーキャンパーで埋め尽くされていたので、私は周りに誰も居ない一番奥の所に設営した。
すぐ横は深い森になっているので、夜には野生動物が出そうな気がしたが、煩いファミリーキャンパーの横よりはマシだろう。 久しぶりに満天の星空を満喫できた。

が、帰宅してバイクのタイヤを見て仰天。 釘がシッカリ刺さっている。 抜いてみたらプシュー。 釘の長さは30mm、道中で空気が抜けなかったのは不幸中の幸い。 私のバイクはスポークタイプなので、基本的には釘などが刺されば即アウトなのだが、今回は神様が助けてくれたらしい。 雨にも降られなかったし。