私のモディファイでは無いのだが、S1エリーゼに乗る友人を唆して某所にサスペンションの相談に行ってきた。 その際、色々と有意義な話を伺えたので備忘録として残しておく。
![](http://enthusiast.eos111.com/2023_07/2023_07110.jpg)
友人のS1エリーゼ、エンジンに少し手を入れたという。 そして運転させていただいた訳だが、エリーゼに乗るのも久しぶりだし、マニュアルミッションのクルマ、そしてノンサーボのブレーキも久しぶり。
シートを合わせてクラッチを踏み込む。 ああ、この感触久しぶり。 クルマを操るという感覚はとても楽しい。 サーキットや峠でもなく、街乗りだというのに、だ。
とても小さなステアリング、私の座高が高いのと、シートポジションが高めなのでスピードとタコメーターの両方とも上部が全く見えない。
あれ、水温表示が出ないぞと思っていたら、Defiの後付温度計で水温が表示されている。 てっきり油温計だと思っていたが、このクルマを仕上げたショップさんは、街乗主体なら水温計が重要という事にしたのだろう。
だが、私が悪魔の囁きでサーキットを走ろうよと友人を唆しており、大分本人もその気になってきている。 これは非常に嬉しい。 私が言うのも何だが、峠道を走るよりもサーキット走行のほうが断然楽しい。 公道では変な走りをする奴が最近は多すぎるし、此方が安全な運転をしていても反対車線や後方からミサイルが飛んでくることも珍しくない。
なにより、エリーゼでのサーキット走行は抜群に楽しいのだ。
タイムなど、最初は気にする必要など無い。 何度も考えながら走っていれば、次はこうしてみよう、ああしてみようと考えるようになり、試行錯誤しているうちに車の挙動が解るようになり、クルマの挙動を感じながら走るようになり、ついには自分で挙動を起こしたりコントロールすることが出来るようになるのだ。
こうなればしめたもの。
こうしたいのに、うまく出来ない。
では、出来るようにするためには、どうすれば良いのか。
という試行錯誤をする努力を継続すれば、どんどん上達していく。
年齢?
関係ありませんね。
本人にヤル気があれば必ず上達する、私の知っている中では70超えてレースで優勝した人も居る。 サーキット走っていれば、免許返納は死ぬ直前で大丈夫。 常に周囲を注意しながら走るようになるから、いままでより安全に走れるようになると思う。
いかん、つい熱くなって語りすぎた。
ということで、久しぶりのエリーゼはとても刺激的。 天気も良く、オープンで走らせていただいたのも嬉しかった。 おっさん二人でのオープンは痛い絵面かも知れないが、世間に迷惑かけてるわけではないのでOK。
乗らせていただいたエリーゼ、以前、ノーマルの際にも乗らせていただいているので感触は覚えているが、二人乗りなのにトルクを感じる。 いいじゃないか。
1500rpmあたりをキープすると少しハンチングが起きて前後にギクシャクするが、その回転域を外せば少しヤンチャなカムが入っているとは思えないほど扱いやすい。 アイドリングは1000rpm、脈動がハイカムが入っていることを感じさせるが、割と普通のアイドリングをしてくれている。
高速道路の流れに乗る程度の速度域では、丁度トルクバンドな回転数になるので5速のまま、ズボラな運転が可能。
高回転域もレブリミットまで素直に回ってくれる。 高回転を維持したまま走った後に渋滞に嵌ると水温は95度を指していたが、ファンが回れば直ぐに水温が下がってくるので問題は無さそうだが、サーキットを走らなければ本当のところは解らない。 途中、事故渋滞に嵌って40分以上ロスしたが、気温は軽く30度を超える日差しのもとでも全く問題なしだった。
さて、ショップに到着して上の画像のサスペンションを拝見。 書くことが出来ない秘密も教えていただき、なるほどねと私も友人も技術者(私は端くれ)なので、その秘密機構に頷いた次第。 常に研究心・向上心を忘れずに進化する店主の姿勢は同じ技術者として同意。
この仕組みを見て、友人は即決で購入意思を表示。
特注のワンオフということで二ヶ月掛かるが、その価値はありだと思う。 そして、もし作った足が上手く合わなければ、無料で作り直しますと約束してくれたのも嬉しいではないか。 これは恐らくだけど、自分で開発した商品に絶対の自信があるからだと思う。 (こういうのに弱いんだよ、私らは)
その他、私が興味のある内容にも応えていただき、とても有意義な時間を過ごせて友人も私も満足。
上記とは異なるショップにも別の日に遊びに行き、色々と相談に乗ってもらった。
先ずはスピードメーター。 友人にメーター補正ユニットを作っていただいているのだが、それを装着して調整していただく。 これが1つ目。
2つ目は先月号にも書いた燃料タンクの不具合。 これは店主に思うところが有るらしいので、彼に任せてみようと思う。 駄目ならタンク交換だ。
3つ目はフロントのアップライトをS2のハブがつけられるタイプに交換。 もうハブベアリング交換の沼に入りたくない。 レースに出ていた頃は毎年交換していた。 それに今装着しているホイールが非常に汚れやすく、PCDを変えて汚れの落ちやすいホイールを装着したいのも有る。 実は既にフロント用のTE37も発注済みだったりする。
これが上手く行けば、レジェーロは不要になるので2セットともヤフオクに出そう。 綺麗ではないが、安く出せば誰か買ってくれるだろう。 そういえば、パジッドのプレーンローターも予備として購入したのが余ってしまう。 これは今の高いポンドになる前に購入したので、これも今のポンド価格でヤフオクに出せば誰か買ってくれるだろう。
4つ目はウイングステー、安いGTウイングをつけているのだが、本来ならボルテックスのに変えたいところだが、割と良いパフォーマンスを出しているので、生活に余裕が出るまでは今のままで頑張ろうと思っているが、ステーが樹脂製なのが気に入らない。 なので、ステーをアルミで作り直してもらおうかと思っている。
まだ幾つか合ったと思ったが、彼が覚えていると思うので良しとしよう。
ということで、クルマが戻ってくるのを心待ちにしているところだが、エンジンを依頼しているショップは超人気店で2年待ちが当たり前と言われているので少し気長に待たねばならない。 先日私のクルマが記事になっていたブログでは、「このクルマも随分とお待ちいただいているので」と記載されていたので、多少は気にかけていただいていると思いたい。
マフラーもワンオフで作成すると伺っているが、仕切板の有る静音マフラーではなく、私はパワー重視のストレートマフラーを希望していることを伝えて置かなければならない。 そのショップ店主は最近、静音マフラーを押しているので。 それと、チタンリテーナーも少し気になっている。 以前、とある人からチタンリテーナーは経年劣化(摩耗)があるので、スチールリテーナにするべし、と言われたのがずっと気になっているのだ。
あとはシフトフィールの改善ができると嬉しい。 私のはS1エリーゼで、トヨタエンジンのフレーム構成と比較すると、エンジンルームの自由度が少なく、シフトケーブルとリンケージの取り回しが厳しく、トヨタのフレームに合わせたケーブルとリンケージが使えないのが辛い。
一度、今までお世話になっていたショップで無理して取り付けてもらったのだが、とても動きが渋くて使い物にならなかった。 シフトケーブルが長すぎて無理に収めるとケーブルに抵抗が掛かって重くなってしまうのだ。 まぁ幸いにして時間はあるので、色々なショップに相談してみる手は有るかな。 とあるショップには以前相談したけど、シフトケーブルの作成は難しいと言われた。 でも、クルマが戻ってきたら、状況を見ながら再考してもらおうと思っている。
ということで、様々なショップに顔を出しているのだが、それぞれの得意な分野をお任せしようかと思っている。 これ、ショップにとっては快く思わないかもしれないが、やはり得意不得意があると思うので、それぞれの良さを出して欲しいと思うのだ。