■友人のLotus 47GT
Lotus 47GTという車両をご存知だろうか。
第一回、日本グランプリではクラス優勝したのだが、日産のR382が有名すぎて殆ど知られていないと思う車両。
生産台数、僅か55台。 時代は1966年頃。 見た目はロータスヨーロッパの初期型S1にそっくりだが、中身は純然たるレーシングカー。 私のようなニワカな知識では多くを語れないので程々にしておくが、足回りは当時のF2そのもので、1600ccから166馬力を絞り出し、更に重量は何と600kgを切る。
今から半世紀近く前の1960年代に作られた車だが、21世紀の現代でも、とんでもない高性能だと言うことは分かっていただけるだろうか。
ボディは薄くて軽いFRP。 このテールランプはビンテージカーを大切にする英国でも入手困難らしい。 勿論、ロータスのことだから他車の流用でして、ランチアのフルビアと同じだとか。 あまり詳しい知識は持っていないので、間違っていたらご容赦を。
オーナーの友人は、レーシングユニットは降ろして少し手の入った2Lのエンジンに換装。 上記は、そのエンジンを載せている作業の時に見学させていただいた際のスナップ。
排気量は大きくなるが、鋳鉄製の重たいレースエンジンから、アルミをベースとしたエンジンに載せ替えるので、実は車重は軽くなっているのではとのこと。
初期型エリーゼが700kgを切って発売されてライトウェイト好きな変人からは拍手で迎えられたのだが、それより100kg軽いというのは驚き。 一体、どんな挙動を見せるのだろうか。 幸いにして、友人からは乗って良いと言われているので、ナンバーがついて公道を走れるようになった暁には、このページで記載する予定。
実は座らせていただいたのだが、私は安産型なので、FRPのレーシングバケットシートには恥ずかしながら、尻が入らなかった。
そんな今回、予備車検を受けられるまでになったということで、エンジンも換装が終了し、マフラーも装着、ウェーバーのキャブセッティングも概ね出たところということで、エンジン始動の動画を撮影。
どうだろう、このレスポンス。 まるでモーターサイクルのようではないか。 しかも、トルクが出ていることが滲み出ているから、尚更素晴らしい。 これは是非とも運転してみたい。 何とかして尻を押し込んで無理やりにでも乗らせていただこうか。
通常はカムカバーのところにフィラーキャップがつくのだが、ドライサンプのために溶接加工してある。 キャブはウェーバー。 エキマニはワンオフのSUS304、マフラーも同様にワンオフのSUS304。
オーナーはスチールで作って、昔ながらの音を再現したかったそうだが、流石にスチールの直管というわけには行かないだろう。 私には十分に良い音と感じたが、残念ながらカメラのマイク性能が低いので、耳で聞いた音が再現できていない。
今年のジャパンロータスデイに持っていくとオーナーは言っていたし、デモランで走らせるとも聞いているので、行かれる方はコイツが奏でる音を是非とも直接聞いていただきたい。
■2022シルバーウィーク、ソロキャンプツーリング
今年の夏は北海道へ行く予定を立てていたが悪天候予報から断念したことは前回記載した通り。 そして密かにリベンジを狙っていたが、またしても荒天。 台風まで来てしまった。 北海道へのソロキャンプツーリングは来年の夏に持ち越しだ。
あまりに天気予報が芳しくないので、シルバーウィーク突入を一日早めて金曜の平日から一泊二日、この限られた二日間で何処まで行けるかを考えてみた。
一日目 岩手山、アスピーテライン、田沢湖、法体園地キャンプ場
二日目 仁賀保高原、鳥海山、丸池様、月山、飯豊連峰
このようなルートで1,500km、一般道でも行けないことはないが、今回は現地での公道に余裕が出るよう、往復ともに高速道路を使用した。
東北道を西根ICで降りて、岩手山パノラマラインへと向かう途中、正面に岩手山。 思わずパチリ。 しかし、思っていたより天候がイマイチ。 一泊のソロキャンプツーリングで雨に降られることほど悔しいことはないので、何としてでも青空を仰ぎたい。
漸く少しだけ日が差してきた。 一泊でも数泊でも、荷物が多いのは恥ずかしい限り。 少しでも荷物を減らそうと思い、今回からテントを少し小さなタイプに変更。 とは言っても、私のことだから雨は避けられないため、雨でも張れて雨でも撤収できる、フライシートがキャノピーになり、インナーテントが吊り下げ式となるテント、ステイシーST-2を購入してみた。
更に、私は前室がしっかりと有るタイプが好みで、インナーテントはゆったりと、中に全ての荷物を入れ込むことが出来るサイズをチョイス。 今まで使用していたスノーピークのアメニティードームSは強風に強くも前室も広かったのだが、変形前室は使い勝手がイマイチで、強風には強いのだが、背が低くて内部結露したフライシートに触れて服や頭が濡れるのが気になっていた。
ということで、テントを新調して収納サイズは若干コンパクトになったが、雨天用の装備が大きく、ワークマンのバイカースは性能は良いものの、かさばるのが玉に瑕。 更に、テムレスという蒸れにくい手袋とブーツカバーとコンパクトに畳める長靴を収納すると、サイドバッグはパンパンになってしまう。
雨に負けないジャケットとパンツ、そして雨に強いブーツとグローブがあれば雨具が無くなるのだが、この装備を揃えると驚くほど高価。 とてもではないが、簡単に手を出せる価格ではないのだ。 シュラフは少し前まで化繊のものを使用していたが、一昨年からは奮発してモンベルのダウンハガー800を愛用しており、随分とコンパクトになった。
それより何より、私は非常に寒がりなので、防寒のための服装がとても嵩張るのだ。 夏でも一般人が冬に使うシュラフを持っていく。 因みにモンベルの1番を愛用しているのだが、これは化繊の3番と同じサイズなので、僅かにコンパクトになった程度である。 夏のキャンプでも、ライトダウンも欠かせない。 私が好きな山は夏でも10数度という冷え方をするので、寒がりの私にはライトダウンは必須なのである。
それと、洗濯をするのが面倒なので、行程に必要な下着を持っていくと、これが非常に嵩張る。 使い捨ての安い下着があれば重宝すると思ったが、着心地が悪いのは嫌なので、普段使用している下着を持っていくのが嵩張る原因でもある。
話をもとに戻そう。
岩手山パノラマラインから八幡平アスピーテラインへと向かう。 この道は何度も訪れている大好きなルートである。 画像は熊沼。 ここも大のお気に入りの場所。 もって青空であれば、沼に真っ青な空が写って素晴らしい光景になるのだが、残念ながら薄日程度。
山頂のレストハウスあたりの景色も好み。 特に樹海ラインから上がってくるほうが絶景なのだが、ここからの景色も中々である。
幕営地へ向かうため、田沢湖を経由して南下。 秋田と山形の境目に近いところにある法体園地キャンプ場に幕営した。
ここは無料。 休日はとても混むのかもしれないが、この日は平日。 大騒ぎする輩も居らず、心地よく利用できた。
近くに食料を購入できる店はなく、風呂も近くには無い。 温泉に浸かるのは大好きなので、少し離れた猿倉温泉に行こうかと思ったが、ビールを飲むという誘惑が勝ってしまい。 飲んでしまったら運転はできないので温泉は断念。
評判の良い温泉だったので、もう少しビールを我慢して湯に浸かるべきだった。
先程記載した新しいテント。 試し張りをすれば良かったのだが、こんなの楽勝と舐めており、初設立に20分以上を費やしてしまった。
一方、使い勝手は想定通り。 背が高くなったので、前室での移動時にフライシートに頭をこする率が低くなった。 前室の形状が常識的なのも勝手が良い。 私はあぐら椅子を愛用しているのだが、丁度よい。 着いた時点では少し暑かったのだが、前室は三方がフルオープンになるので風通しは抜群。
インナーテントに入るためのファスナーが逆U字型なのはマイナスポイント。 テント下側も開けられると最小限の開放で出入りができるのだが、逆U字がたでは広く開けないと出入りがし辛い。
内部の広さはアメニティードームと同等で悪くない。
一方、テントの強度はアメニティードームの圧勝。 背が高いのに加え、フレームの数が少ないので風には弱いし、設立時にも必要最低限の強度なので、気をつけないとフレームが倒れてしまう。
風が強い時でも、アメニティードームは張り綱は殆ど不要だったが、ステイシーST-2は必須だろう。
二日目
キャンプ場から仁賀保高原に向かったのだが、五時に出発することが出来たので、日の出を途中で迎えた。
夕方はマジックアワーと言われているが、夜明けもマジックアワー。 私はどちらかというと、夜明けのほうが好きだ。
大谷地池、第一展望台。
地図を見ていると鳥海グリーンラインの傍に、鳥海山が美しくに見え、風がなければ湖面に逆さ鳥海山も映る場所を見つけたので伺ってみた。 良いね、中々良い景色を拝めた。
仁賀保高原
丁度、稲刈り寸前の黄金色に染まった風景が広がっていた。
仁賀保高原南展望台
ここは今回一番のオススメ。
実はノーチェックだったのだが、走行中に現れた案内板が気になり、一旦は通り過ぎたものの、Uターンして戻って正解。
とても素晴らしい景色が拝めるので、近くに行った際は是非とも足を運んで欲しい。
いや、これを目的として向かっても良いと思う。
鳥海山鉾立展望台
先ほど訪れた、仁賀保高原南展望台が見える。 あそこから、此処を見上げていたのに、今度は此処から彼処を見下ろしている。 少し不思議な気分。 もう少しクリアな天気だと更に良かったのだが、仕方ない。
丸池様
鳥海ブルーラインを降りていき、国道7号を少し南下して外れたところに、神秘的な青い池が有る。 北海道の神の子池に似ていると思う。 その近くに流れている川が素晴らしく透き通っており、あまりの透明度に驚いた。
ここはまだマイナーなようで、土曜日だったが訪れている人は私だけ。 エメラルドグリーンや青い色が好きな方は伺う価値ありだと思う。
月山八合目
月山の近くは今まで何度も通っていたが、裏側から八合目まで登れるということを知ったので、山が好きな私としては行くしか無い。 正直な所、此処はイマイチか。
飯豊連峰
此処は更にイマイチ。 道も細いし、登っていくのは心細くなる。 だが、思いっきりマイナーなので、空いているところが好きならばどうぞ。
これでシルバーウィークが終わってしまうのは悔しいので、晴れ予報の最終日にビーナスラインと志賀草津高原道路を走ってきた。 今回はいつものように全て一般道、高速道路は使用せずに550kmを日帰り。
なんとなく国道299を使用して向かったが、前日の雨の影響が色濃く残っており、上野村を過ぎてからの狭隘道路には泥や木の枝が散乱しており、せっかく磨き上げた単車がドロドロになってしまった。
また、女神湖のあたりは通り雨があったようで、途中で泥を拭き取ったのに、再びドロドロになってしまった。 まさか、台風が過ぎ去った翌日に通り雨が有るとは。 でも、雨に直接遭うよりは数倍良いが。
さて、その雲のおかけで、とても素晴らしい雲海を臨めたので、それには感謝している。
ビーナスライン
実はビーナスラインを女神湖側から向かったのは初めてなのだが、こちらからのアプローチのほうが絶景を楽しめるということを知った。 もう何度行ったか解らないほど足を運んでいる場所だが、アプローチを変えることで見える景色がこんなにも違うとは思わなかった。
もう、景色は秋の気配が漂っている。
この場所は新緑が美しい場所なので、来年は新緑の時期に伺ってみたいと思う。
さて、上田市から長野市方面に向かって北上し、今度は志賀草津高原ルートだ。
人がいる場所が苦手な私は、駐車場に止めることが出来ない。 どうしても、このような場所で撮影することになるのだが、志賀草津高原ルートは日本の絶景道路の中で間違いなくベストテン内だろう。
そういえば、暫く立入禁止だった湯釜の有る展望レストラン、駐車場は進入可能になっており、沢山の車とバイク、そして人が群がっていた。 いつのまにか制限は解除されていたらしい。