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2020.03



筑波サーキットへ練習に行ったのだが、Attackイベント前日なこともあり私のクルマは場違感満溢

 ラジエター交換

サーキットを走ってみたが、エンジンに問題なし、水温も問題なし。 だがサーキット走行翌日にクーラントのリザーバータンクを確認すると、僅かに水量が減っている時がある。 そして何となくクルマからクーラントの匂いを感じる。 

私は一般的な方々よりも匂いと音には若干敏感でして、他人が余り気にならない音や匂いにも割と反応する。 小心者なのに加えて単に神経質だからとは思っているが、こと車や単車に関しては其のおかげでトラブルの早期発見に至っている事から良しとしている。

其のようなことから此の度、15年使用した真鍮製ラジエターの交換に踏み切った。 昨今、真鍮ラジエターは殆ど見なく成ったが、嘗てはアルミ製より放熱性が良いということ、コスト的に安価であることなどから一般的であったのだが、時代は変わり現在はアルミラジエターが一般的に成った。

20年も前の車両、しかも少量生産車なことから、一般的には市場に豊富なパーツが流通しているのは稀。 幸いなことに今のところは需要があるようで、いまだに戦えるパーツが販売されていることに感謝。 とは言っても日本国内ではエアコンも付いていない、気がくれている人しか乗らない希少車のパーツを在庫している所などは無い。

今回はイギリスの良心的メーカーであるプロアロイ製を選択。 日本国内で調達するより送料込でも安価、しかも3日もあれば遥か彼方の国から届く。 便利な時代になったものだ。

ここの製品はコストパフォーマンス良好、溶接などは惚れ惚れする仕上がり。 だが、前回購入した同メーカーの燃料タンク、溶接は綺麗なのだが、燃料偏り防止シャッターの調子が残念ながら芳しくない。 これが国産であればクレームを入れて交換なり修理なりと成るのだが、これが海外通販のリスク。

以前購入した英国製4連スロットル、私はローバーエンジン用を発注したのに、届いたのはウェーバーキャブ用の4連スロットル。 先方が間違えたのに送料は私が負担という理解し難い対応。 更に参ったのはECUのEmerald。 失火などの誤動作が発症するので交換して欲しいと伝え、メールでは良い返答だったのに交換品を送ってこない。 何度も執拗にメールしたところ、テストしたが製品には問題がないと言って元の製品を送り返してきた。

本当に問題ないのかと再装着してみたが、タコメーターの針が踊りながら失火する。 再現動画を送りつけたが、それでも納得してくれない。 近くに有れば即刻訪れて叩きつけてやりたい。 その後、再び執拗に何度もメールを送ったところ、漸く交換に応じた。 これに数ヶ月を要した。

腹立たしい過去を思い出し、勢いに任せて関係ない事を連連と書き殴ってしまった。 申し訳ない。

今回は長年酷使した電動ファンも同時に交換。 交換ついでに、二十年前より気温が上昇した日本の夏に対応できるよう、ファンを2連装とした。

昨今の夏、ファンを回していても渋滞に嵌るとサーモスタットが開き始める82度に中々落ちてこない。(私のクルマは純正の88度サーモスタットから82度サーモスタットに交換してある) だが、全く落ちないわけではなく、オーバーヒートしてしまうことも無いのだが、殆ど電動ファンが回り続けているのは精神的に宜しくない。 より早く冷やしてやる事と、今後の事を考慮して2連ファンにした。

因みに既にご存知の事とは思うが、無闇にローテンプサーモを使用するのは間違いである。 以前、76度のサーモスタットを入れていた時があるのだが、明らかにオーバークール。 当たり前だが、エンジンの適温である80度台に上がらないのだ。

水温が適切な温度に上がらないということは、エンジン各部が適切なクリアランスを保てないという事になり、エンジンに良くないことから今の82度に落ち着いた。 純正の88度でも問題ないのは御存知の通り。 暖房の効きも88度の方が勿論快適であるが、常時水温が90度を超えると油温も連られて上昇する事から、古い考えが払拭できない私としては落ち着かない。

そのような事から、走行中は80度台で安定するサーモスタットを愛用し、90度に成ると電動ファンが稼働するようにECUをセットしている。 オイルクーラーにもサーモスタットを入れてあり、こちらは80度で開き始めるようにしている。 無論、オイルの温度も同様だからだ。 此のような初歩的な事を書くのは私の「ひとりごと」を読んでくださる読者には失礼とは思うが、稀にメールにて初歩的な事を尋ねてこられる方が居り、時々は初歩的なことを書かせていただくことにご理解いただければ幸いである。 無駄な苦労を若い人たちにさせないために。

カウルを外すと思った以上に汚い。 真鍮ラジエターを外すと樹脂の部分にクーラントが溜まっていたと主治医から報告があり、目視では確認できなかったが真鍮ラジエターに微細なクラックが入っていたものと思われる。 今回の交換により若干では有るが、軽くなるのも嬉しいところ。 その後のサーキット走行では軽くなった恩恵を残念ながら感受できなかったが、ラジエター本体の性能に問題ないことは確認済。 真鍮とアルミの性能差についてだが、暖冬では有るが今の季節では差を感じられない。

 

 

 雑記

開幕戦前に実施する事項が幾つか有る。 プラグ交換とミッションオイル交換、そしてエアクリーナーの洗浄がそれだ。 どれも1年では使用不可になるほどの劣化は起きず、継続利用可能なのだが、何となく開幕戦前に交換する習慣としている。

エアクリーナーは定番のK&N製クリーナーで洗浄し、仕上はK&Nのオイルを軽く塗布。 オイルは絶対に吹きすぎないこと。 吹きすぎるとスロットルを汚してしまうし、エアフロを装着している車両では誤動作の原因にもなりうる。 軽く吹いてから1日放置し、翌日に全体に行き渡っているかを確認する。 吹いた直後は斑になるが、それで良い。 一晩経つと全体的に均一になる。 

点火プラグはイリジウムやレーシングプラグではなく、一番安い標準プラグの7番。 主治医はこれで十分という。 主治医のところへ出入りするようになってからは此れしか使用しなくなったが、確かに全く問題ない。 以前はイリジウムを入れていたが、私は高級プラグの違いも解らないのに使用していた。 周囲ではイリジウム装着が多いし、メーカーもイリジウムを推すので使用していたのだが、標準プラグで何も問題ない。

ミッションオイルは毎度の広島高潤、これも毎年交換しているが、ミッションの劣化を感じる。 街乗りでは全く問題ないが、サーキットを連続走行して温度が上がるとフィーリングが悪くなる。 それを繰り返していると、フィーリング悪化が早くなる。

 

タブレット装着と初期型エリーゼ専用プラケット

加齢により運転に必要な近視メガネを掛けると近くの小さな文字が読みづらく成った。 こうなると針式メーターは針位置で判断できるので重宝する。 走行中に確認必要な主要メーターはデジタル数値式では無いので概ね問題ないが、空燃比と燃料の残量、そしてラップタイムはデジタル数値表示となっており、中々辛いものが有る。

ラップタイムはスマホによる大きな数字表示がされるため今の所問題ないが、何れ視認に問題が出るのは間違いないだろう。

そこで、8インチのアンドロイドタブレットを装着してみた。 地図の表示はご覧の通り雲泥の差、普段使用しているスマホと比較すると動作がモッサリ感じる少し古い機種だが、今の所は問題ない。 100gほど重くなるが、ラジエターが少し軽くなったので、其の程度なら誤差の範囲だろう。

問題は装着方法。 主治医に教えていただいたのだが、こんなに便利な専用ブラケットが有るとは知らなかった。

ベルクロは私が貼付けたもの。 このブラケットは専用設計となっていることから、全く問題なく確実な装着が可能。 これは素晴らしい。

物はBrodit社のProClip、製品番号は見切れているが852723である。 上に置いているのはNTKの空燃比計、今まで両面テープでダッシュボードに固定していたが、この機にブラケットへ固定した。

タブレットは普段遣いもしている事から、装着が容易であることが必要。 そのためにタブレットもスマホも装着できるホルダーを探したのだが、良いものを見つけられなかったのでベルクロ固定というのが今回のオチである。 なお、良いホルダーを見つけたらブラケットに装着するつもりだったが、見た目はイマイチだが、ベルクロで全く問題ないのでこのまま利用しようと思う。

少々ガサツな状態では有るが、なにしろ一度大きな画面に慣れてしまうと小さな画面には戻れないのは確か。 私が愛用しているLap+CはアンドロイドのVer.7以降には対応しておらず、このタブレットは使用できないかも知れないと心配だったが、問題なく使用できた。

デジスパイスを利用する手も有るのだが、画面全体がタイムによって赤くなったり青くなったりするLap+Cは予選での全開走行中に非常に状況が解りやすく、私はLap+Cが非常に気に入っている。

 

さて、3/1は今年の111cup開幕戦。

御存知の通り世界中で猛威を奮っているコロナウイルスのため、開催中止かと思われたが無観客進行をすることとエントラントが各自防御することにより開催決定。 日本中で各種イベントが中止や延期されている中の開催なことから、私も主催者に迷惑をかけぬように振る舞いたいと思う。

 

 

 

 

 

 今月の整備記録

   消耗品交換パーツリスト(エクセルデータ)
    http://enthusiast.eos111.com/ELISE phase1 PartsList.xls

エンジンオイル 176,000km タクマイン匠 10W-40
ラジエター交換(ファン共) 176,000km プロアロイ
タイヤ交換 176,000km AD08R
エアクリーナー交換(清掃したものに交換) 176,000km デーモンツイークス
   

■ ベストラップタイムの記録
筑波サーキット
 コース2000

1分1秒020(2019.02 エリーゼ Sr.1 111S改の公認記録)
 F195/50R15 R225/45R16 A052
 ライドモーターワークスによるチューニングエンジン+JENVEY4スロ+ハイコンプピストン+ハイカム
 ナイトロン全長調整式3ウェイ減衰調整ダンパー+アイバッハバネ
 JAN SPEED LARGE BOAエキマニ+EPマフラー
 GTウイング+自作スプリッター
 EMERALD K3 コンピューター

筑波サーキット
 コース1000 
41秒709(2002.05 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改
 
日光サーキット 44秒129(2001.03 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 205/50−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
 エンジンノーマル(ロムチューンのみ有) 足廻り改
 
富士スピードウェイ
 旧コース
1分55秒28(2002.04 ロードスターNA8Cでの非公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 195/55−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス 44 足廻り改 ※手計測データ

1分50秒772(2003.02 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 

富士スピードウェイ
 レーシングコース
2分00秒101(2018.07 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 F195/50R15 R225/45R16 AD08R
 ライドモーターワークスによるチューニングエンジン+JENVEY4スロ+ハイコンプピストン+ハイカム
 ナイトロン全長調整式3ウェイ減衰調整ダンパー+アイバッハバネ
 JAN SPEED LARGE BOAエキマニ+EPマフラー
 GTウイング+自作スプリッター
 EMERALD K3 コンピューター
富士スピードウェイ
 ショートコース 
33秒6(2004.04 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー

33秒706(2006.04 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー
 

ツインリンクもてぎ
 フルコース
2分16秒479(2004.11 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
ツインリンクもてぎ
 東コース
1分52秒006(2003.10 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録 ウェット)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
エビスサーキット
 東コース
1分09秒228(2003.10 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 RE−01
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
袖ケ浦
 フォレスト
 レースウェイ
1分11秒643(2019.03 エリーゼ Sr.1 111S改の非公認記録)
 F195/50R15 R225/45R16 A052
 ライドモーターワークスによるチューニングエンジン+JENVEY4スロ+ハイコンプピストン+ハイカム
 ナイトロン全長調整式3ウェイ減衰調整ダンパー+アイバッハバネ
 JAN SPEED LARGE BOAエキマニ+EPマフラー
 GTウイング+自作スプリッター
 EMERALD K3 コンピューター
鈴鹿サーキット
 フルコース
2分25秒179(2018.12 エリーゼ Sr.1 111S改の非公認記録)
 F195/50R15 R225/45R16 A052
 ライドモーターワークスによるチューニングエンジン+JENVEY4スロ+ハイコンプピストン+ハイカム
 ナイトロン全長調整式3ウェイ減衰調整ダンパー+アイバッハバネ
 JAN SPEED LARGE BOAエキマニ+EPマフラー
 GTウイング+自作スプリッター
 EMERALD K3 コンピューター
スポーツランド菅生 1分44秒200(2011.07 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 Neova AD08
 フォースダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+テクニカルガレージササキマフラー

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