2019Japan Lotus Dayにて開催された111cup Rd.4に参戦。
私の苦手な富士スピードウェイ。 私のエリーゼがその特性が活かせないことと、コースのレイアウトが好みではないと言うのは何度も書いている通り。 直線スピードを得意としないエリーゼには向いていないコースなのだが、昨今のロータスはスーパーチャージャーで武装したり、3.5リッターという大排気量を積んだモデルが有ることから、このコースが好きな人も多いらしい。
当日は千葉に甚大な被害をもたらした台風15号が来る日。 多くの人に知られている私の雨男ぶりを発揮しなくても、とても悲観的な天気予報のため、当日ロータスディに行くことを断念した人も居たほど。 そしてレースエントラント達の中には雨対策を施して来場してきた人も多い。 かく言う私も雨樋を持参してきた。
30分ごとに雨雲レーダーをチェックし、雨雲の動きに一喜一憂。 ドライバーズミーティングでもサーキットから台風について言及が有った。 確実に天気が崩れるならばイベントを中止して欲しいと私は思うのだが、様々な理由があるのも理解は出来る。
予選
時折、小さな黒い雲が近くを通過するたびにパラッと小雨が降るが、路面がウエットになるほどまでには成らない。 そのような状況の中、予選へコースイン。
1周目にタイムを出すためにコントロールしたつもりだったが不発。 思っていたより路面温度が上がっていなかったようで、タイヤのグリップが足りなかった。 2周目は残念ながらクリアが取れずに平凡なタイム。 次もその次の周もクリアが取れず焦る。
もうタイヤもエンジンも美味しいところは終わってしまったが、何とか2分を切りたいと最後まで走行したが結果は0秒後半止まり。
決勝
去年の111cupでは追いつくが抜けなかった19号車が今回もライバル。 ライバルと書いたが、格上クラスのスーパーチャージャー付き。 そして今年はシーケンシャルミッションとモーテックに武装していることから、筑波サーキットでも追いつかないのだから。ここ富士で追いつけるはずがない。
だが、少しでも脅かすことができれば御の字。
それより今回は嘗てのライバル33号車と、初参加だが2リッターに武装した2ZZエンジンの92号車が気になる。 勿論、熾烈なポイント争いをしている211の44号車。 どの車にもチャンスは有る。 特に脅威なのは雨の筑波サーキットで驚異的な速さを見せつけ、清々しいほどの敗北を味あわせてくれた44号車だろう。
彼はスタートが兎に角上手、カタパルトから発射される感じで飛び出してくる。 悲しいが、私には到底出来ない芸当だ。 私より2台ほど後ろに居てもスタート直後には真横にいる事も屡々。 2列違い程のアドバンテージがなければ安心できないほどのスタートダッシュを持ち合わせている。
33号車もスタートは上手。 彼は性格が負けず嫌いなので、とにかく絡むと厄介。 彼の車、パワー的には互角なのだが空力武装をしていないことから、富士スピードウェイの直線で背後に来られたらアウト。 スリップストリームを使われて前に出られてしまう。 だが、何年もバトルした仲なので、安心して戦うことは出来る。
全く予想がつかないのが92号車。 2リッターに武装しているということと、各サーキットでクムホタイヤではあるが、私に近いタイムを叩き出している。 いずれ92号車が一番のライバルと思っている。 ということで、レース前に私が年上という特権を使って散々弄るという卑劣な手を使ってしまった。
オープニングラップ、スタートは私としてはマズマズ。 44号車のスタートダッシュは33号車が上手く抑えてくれて一安心。 33号車が居なかったら44号車は私の横に居たかも知れない。
アウトラップから全開に出来るように車のコンディションは整えていたので車の動きが悪くない。 思ったとおり、すぐに19号車との間隔が開いていくが、私が比較的得意なAコーナーと100Rで19号車との車間がぐっと近づいた。
ここで行くしか無い。
作戦成功。
19号車をパスできた。
外撮りして戴いた方から動画の使用許可を戴いたのでご覧頂きたい。
だが、格好良いのは此処だけ。 後は追われる一方となり、思ったとおり戻ってきたホームストレートでアッサリ抜かれる。 そして去年とは異なり、スリップストリームには入れない。 やはりシーケンシャルのクロスミッションが効いている。
得意な所で詰め、少しでも離れないようにと頑張ったが、4周目にトラブル発生。 空力パーツに不具合が生じてしまいタイムが2秒も落ちる事となった。 万事休す。
だが、その2周目に19号車から水のような液体が噴出。 重大なトラブルが起きたのか、私のフロントウィンドウにベッタリ証が付着。 だが、スローダウンの気配なし。 しかし、そこから半周ほどすると大幅にペースダウン。 またもやヘアピンでパスさせていただいたが、私も手負い状態。 前半で稼いだマージンで走りきれるか不安。
何とか空力パーツも脱落せず雨も降らずににチェッカーフラッグ、トップでゴールすることが出来た。 安心して車から出た瞬間に立ち眩み。 咄嗟にしゃがんで事なきを得たが、夏のレースは過酷。 ポカリスエットを奢ってくれたO氏、ありがとうございました。
今年の冬に筑波サーキットが開催した筑波職人GP、夏も開催されて密かに参加したのだが、私が走行したのは8月の真夏。 クリアラップも取れずに3秒5という平凡なタイム。 9月21日まで開催されていたことから、9月末までの涼しい日に、再度アタックしておくつもりだったが、前述の車両トラブルが直せていなくて参加できず。
やはり思っていたとおり、最終日にRX-8にやられてしまった。 残念ながら2連勝成らず。
来年も行うらしいので、機会があれば参加しようかと思っているが、筑波サーキットを走行しているトップランカーたちには既に浸透したようで、虎視眈々と狙っているようなので、来季は更に良いタイムを刻まなければトップスリーに入るのさえ難しいかも知れない。
しかしこのタイムハンデは上手く出来ている。 +1.5病は絶妙な値だと思う。