鈴鹿サーキットは今回で3回目だが、2回目はウエットなので参考に成らない。 人生2回目のドライな鈴鹿サーキット走行をしてきたのだが、結果から書くとトラブルが発生し途中で走行を中止せざるを得なかった。
例によって深夜から行動開始。 仕事が繁忙期というのもあり前日夜まで仕事をし、仮眠を僅かに取り、生憎の雨の東京から鈴鹿サーキットへと向かった。 道を全く覚えて居ないことから、スマホのヤフーカーナビを頼りにして向かう事にしたのだが、ナビの音声を聞くためのカーオーディオに電源が入らない。
カーオーディオが壊れたのか、電気系のトラブルによって電源が入らないのかは解らないが、兎にも角にもナビがなければ厳しい。 仕方なくスマホのスピーカーを最大にして目的地をセット。 今使用しているスマホはスピーカーがクリアで聞きやすい事から、なんとか煩い車内でも音声案内が聞けるのは助かったが、カーオーディオのUSBからスマホへの給電が行えないのは、ナビを使うとバッテリーが激減する事から相当に厳しい。
だが、幸いなことに仕事にも使用しているデイパックにはモバイルバッテリーを入れており、電源は補給可能だった。 もし忍ばせていなかったら家から離れたガソリンスタンドから戻らねばならなかった。
実は恥ずかしながら後に気づいたのだが、シガーソケットからUSB電源を取るアダプターを工具箱に入れていた事を完全に失念しており、おかげで帰りは心配せずに給電しながら帰路につけた。
新東名高速道路では時速110キロ区間を90キロ未満にて走行する大型車に阻まれ、鬱憤が貯まる我慢の走行を強いられた。 そして今回も相変わらずの雨男ぶりを遺憾なく発揮。 道中の途中途中でワイパーを可動させ、綺麗に磨き上げたクルマを汚しながら西へと向かったのだがが、東京から無休憩・無給油の走行が出来た事から予定より2時間も早く到着することができた。
それから数時間が経過し規定の時間と成り、ドライバーズミーティングに参加。 鈴鹿サーキットのオフィシャルからグリーンフラッグは提示しないので、各自安全を確認できたら走行再開と説明を受けた。 これは珍しいのでは無いだろうか。 私的にはお咎め無しの自己判断はとても嬉しい。
ドラミも終わり、走行開始までの間にパドックに佇んでいる参加者の車両を眺めていると、場所柄的に中部地方からの参加者が圧倒的に多かったが、関東ナンバーも散見された。 関西からもチラホラ、中には四国ナンバーも来られており、鈴鹿サーキットの人気ぶりが伺えた。
今回の走行会はLCIというロータスディーラーが主催。 初心者からベテランまで居るが、やはり同じような車種による走行会は腕の差は有れど、極端な車の差は無いことから安心感が違う。 だが、10分の慣熟走行は随分と昔にしか走行していない事もあり、走り慣れしている友人の初期型エクシージに乗るN氏に先導していただいた。 ライン取りをシッカリと確認しながら2周したのだが、そう簡単に覚えられる筈もない。 なんとなくの感触だけ掴んで、再びN氏の後ろでコースイン。
戦闘でコースインしたN氏のアウトラップはスローペース、後ろにいるV6がウズウズしている。 ヘアピンを抜けた所で痺れを切らしたV6がN氏をパスして全開。 私も全開で行きたいと思っていたら、スプーンの立ち上がりでN氏がスロー走行。 これは前へいけと言う合図と受け取り全開。 追いつくはずのないV6を追いかける。
此の日は最近まで使用していた1年間戦ったネオバを履いてきており、私としては気持ちよく全開で行ける勝負タイヤ。 しかしコースの攻略どころか、恐る恐る用心して探るように走るものだから、何処のコーナーも余りまくり。 それでも先程のV6との距離はコーナーの度に縮まって来ており俄然楽しくなってきた。
少し頑張ってはみたものの、それでも1コーナーと130Rは最後まで速度を上げられないまま、アッという間に1本目の時間は終了。 2分28秒は出せたので、己に課せていた最低限の目標タイムはクリア。 8年前の記録より6秒短縮。 しかし此の日の自己目標タイムは111cupライバルのタイムをヒアリングし2分26秒台としていたので、あと2秒も縮め無くてはならない。
そして2本目、先程一緒に走ったV6車両はアウトラップで譲ってくれたので、アウトラップから全開。 タイヤはまだ冷え切っては居ない事から何とかアクセルを床まで踏みつけての走行が出来ているのだが、何だかエンジンに力がない。 1周目に27秒前半が出たが、1本目と比較してストレートの伸びが思わしくない。
2周めのスプーン出口で欲をかいてテールスライドさせてしまったが、此の時に燃圧計の針がドロップするのが視界に入った。 そして空燃比計に目をやると非常にリーンな数値を示していた。 これは拙いとスピードダウン。 電圧は正常。 では、とテストのためアクセルを踏み込むと燃圧が落ちて空燃比値がリーンになる。
燃料ポンプか。 電圧は正常なのでオルタネーターでは無さそうだ。 何れにしても危険と判断し、とても残念だが走行中止とした。
すぐさま主治医のライドモーターワークスに電話。 先ずは帰れるのかと心配してくれた事に感謝。 一番心配な燃料漏れの形跡はない。 そんなチェックをしていたら、N氏が信頼しているウイングオートの中野氏が親身になって心配していただき、とても心強かった。 何かあったら連絡をと、個人の携帯番号まで教えていただいた。(その節はありがとうございました)
エンジンを止めてしまうと二度と掛からないような気がしたが、不安なまま東京まで走行するのは宜しくないため一旦エンジン停止。 再始動は出来たが、やはり燃料が薄い感じ。 アクセルを多く踏まないとエンジンは始動し辛いのに加え、アイドリングは200回転ほど下がりエンジンが苦しそう。 そのようなことから、アイドリング調整スクリューを回してアイドリングを高めにセット。
後片付を急いで済ませ、そのまま鈴鹿インターから高速道路に乗り東京へ。 燃圧計と空燃比計を頻繁に確認しながら観察走行。 ところが、新東名高速道路に入った辺りでエンジンのレスポンスが何故か回復。 燃圧も正常時より若干低いが安定するようになり、空燃比も少し薄い程度で安定。
なぜ改善したのだろうか。 燃料ポンプにゴミでも詰まっていたのが流れ出たのだろうか。 とにかく、何かが改善されたのは間違いない。 調子が良いうちに都内に戻りたいのだが、車の調子が戻ってしまったら、それはそれで不具合解決は難しくなりそうだ。
週末に車を主治医に預けて2週間、どうやら燃圧の不具合はアース不良が疑われるという連絡を頂いた。 疑わしいところの写真がスマホに送られてきたが、よくこんな所を見つけられたものだと感心。 拡大してみると確かに純正カプラーの一部が僅かに変色している。
対策として、純正カプラーのアース線を補強。 追加のアース線を装着してポンプにストレスが掛からないように改善して頂いた。
一方、カーオーディオは電気は来ているが電源が入らないという。 こちらは単純に壊れたようで燃圧低下との関連性は無いようだ。 それではと、Amazonでカーオーディオを探してみたが、カーオーディオは品数がめっきり減少していて驚いた。 アルパインやクラリオンなどは撤退したのか見当たらないし、見つけられた私の知っているメーカーはカロッツェリアとケンウッドだけだった。
一方で格安の中華製カーオーディオが矢鱈と目につく。 今回はハンズフリーのBluetooth機能が搭載された機種を探していたのだが、物は試しと中華製のものを選択。
早速届いたものは超軽量、今までモノより1キロ程度軽量化できそうだ。 CDプレイヤーが付いていないことから軽くなっていると思われる。 今更、車でCDを使用する人も居ないのだろう。 今どきはMP3やFLACに変換した電子データか、スマホのネットラジオなどがメインになっていると思われる。 そんな今回購入した中国製カーオーディオ、何と3000円しない代物なのだがマトモに動いてくれるならば儲けもの。
貴兄のリザーバータンクからブレーキフルードが漏れることは無いだろうか。
私のは以前から、サーキットを走行するとフルードを撒き散らす仕様になっていた。 その都度、広範囲に飛び散るので困っており、ウエスを何重にも巻いたりしていたのだが、根本的な解決には至らず、皆さんはどうしているのかと思っていたのだが、ヒアリングしてみると漏れないという。
何故、私のだけが盛大に漏れるのか解明できず、思い切って高額な新品を購入して交換したが改善せず。 悩んだ末に、オフロードバイクのタンクに装着されているオーバーフローパイプを真似て装着してみた。
これが効果覿面。 この仕様にしてから一切漏れなくなり非常にスッキリした。
このような細かい改良を試行錯誤した私の車は生産されてから18年目。 私のところに来たのは2002年夏、その時のオドメーターは3000キロ。 あれから16年が経過し、鈴鹿サーキットからの帰路で17万キロに達した。 17万キロ走行した車がいまだにサーキットを全開で走れる事を嬉しく思う。 しかも現在でも一線級の戦闘力も持っているのだから素晴らしいではないか。