■予選
しがないサラリーマンな私には潤沢な資金がある訳ではない。 限られた予算で戦うため、開幕戦から使用しているタイヤにて参戦。 流石に新品タイヤとは差が生じてしまうのは仕方ない。 そのようなことから、私は毎回の予選ではタイヤの消耗を最低限に抑えるため、5周以内にタイムを出して決勝に備えるようにしているのだが、車両的にベストな2周目に1分12秒943が出たものの、クリアラップでは無かった。
感触的には12秒7程度は出せる手応えは有ったが、クリアラップを上手く取るのも腕の内。 要は下手だと言うこと。 毎回のように闇雲に走り回ってしまうのは、もう卒業しなければならないのだが残念ながら進歩がない。 それから数周走っても全て引掛かってしまい、12秒台は刻めているが満足できるタイムを出せずに7周も走ってしまった。
これ以上走ってもタイム向上は出来ないと感じ、仕方なくトラックからパドックへ。
この時、気が焦っていたのか、私的にはピットレーンへの退出路にあるホワイトラインを少し踏んでしまったようで、予選終了後にコントロールタワーに呼ばれてしまうという大失態。 幸いにして「注意」のみで許されたことからペナルティは課されなかったが、何が有ってもルールを守るという競技者としての大前提が疎かになっていた事を猛省。
そんな予選ではあったが、2位の18号車とは4/100秒差という薄氷の僅差なトップタイム。 私の記憶が正しければ、袖ヶ浦フォレストレースウェイにて開催された111cupに於いてはレースレコードだったかと。 4/100差の18号車も同様にレースレコード。 今回の予選、前回の富士スピードウェイにてトップチェッカーだった19号車は車両トラブルで不参加。 彼がいれば19号車もレースレコードを出していたと思う。
ついに111cupも袖ヶ浦フォレストレースウェイでは12秒台の戦いに入った。 来年は12秒台の中盤をコンスタントに叩き出せるように精進せねばならない。
今回は先月号で記載した通り、GTウイングにガーニーフラップを装着して角度は寝かせて居る。 ガーニーフラップの有効高さは約11ミリだが、感触的にはウイングを立たせていた前の状況と概ね同様。 上の画像を今までの画像と比較するとウイングが寝ており、見た目的にも格好良いので私は気に入っている。
これで抵抗が減っているのであれば大成功。 ホームセンターで気軽に買えるアルミアングルを使用しているのだが、これほど効果が有るのならば早い時期からガーニーフラップを導入するべきだった。 尤も、私のウイングは俗にいう3D形状タイプな事から、装着はそれなりに苦労したが、私はこの手のDIYは好きなので試行錯誤を楽しみながら装着した。
自分の車をどうすれば性能が上がるかと考え、それを自分の手で行うことが此の上なく楽しい。
話が唐突だが、試行錯誤の際に使用した9ミリのアルミアングルが余っている。 サーキットで手渡しをとも思ったが、2.0mの材料は私のエリーゼには積んでいけない事から、西東京市まで取りに来てくれる人が居られれば無料でお渡ししたい。 私のようにDIYする人を応援したいため、是非とも活用して頂ければと思う。 ホームセンターで購入しても知れている価格なので、お近くのホームセンターで購入したほうが安上がりかも知れないが。
■決勝
何とかポールポジションを取れたことから、決勝のコースインは見晴らしが良い場所から。
走行の時間は12時に近い事から、路面温度も上昇。 朝の8時台に走行した予選とは大きく異なることから、タイヤの空気圧を少し低くして臨んだが、元々私は他人より低い空気圧設定としているため、フォーメーションラップで十分にタイヤを温める必要がある。
タイヤを十分に暖めなければオープニングラップ時から全開で走れないのだが、バックミラーを見ているとタイヤを積極的に温めていない車両が居ることに驚く。 冷えたタイヤはタイムが出ないばかりではなく、周りの車両にも迷惑を掛けることに成りかねない事から、是非ともコースインする際は積極的にウォーミングを行って頂きたい。
111cupではウォーミングにウェービングは禁止されているため、タイヤを縦に使って温める。 縦に使って温めるというのは、ブレーキングということ。 前後の車両に気を配りながら、タイヤとブレーキを温める。 ただし、これはレースの時に限るのは言うまでもない。 一般の走行会やスポーツ走行では、様々な車種が入り乱れているしスキルも異なることから、アウトラップは車と相談しながら徐々にペースを上げるのが鉄則と思っている。
此処最近は余り失敗しなくなったスタートだが、今回は失敗。 スターティンググリッドに着いた際に妙な緊張があり、平常心を保てなかったようで少し失速気味にクラッチをミートしてしまった。 慌てて左足を少し戻し、長めの半クラッチでリカバリーしたものの、やはり失速気味なスタートとなってしまった。
室内にはクラッチを多用したためのフェーシングが焦げる匂いが充満。 やってしまったと思ったが、クラッチは何とか持ちこたえてくれたようで問題なし。 背後にいた18号車も会心のスタートでは無かったようで、仲良く失速気味のスタート。 続く3番手の111号車も今ひとつのスタートだったようで、全体的に何とも緩いスタートとなった。
タイヤとブレーキは割と温まっていた事から1周目から全開、18号車もピタリと背後に張り付いている。 そう、レースはこうでなくては。 あとはプレッシャーに負けないように正確で丁寧なドライビングを継続させること。
と、思っていたら2周目からホワイトフラッグが振られている。 ホワイトフラッグとは低速走行車があるということ。 トラブルの有る車両か、セーフティーカーがコースインしているということ。 111cupのようなスプリントレースではセーフティーカーのコースインは無い。 ということはトラブル車両が何処かに居る。
周回遅れやクラス違いの車をパスする際、上手に躱さなければタイムが大きく落ちてライバルに刺されてしまう。 逆に上手く使えば後続との差を広げることも出来るが、あまり露骨に行うと姑息で嫌な奴と思われるので行わないようにしているが。
その車両は最終コーナー手前のヘアピンで現れた。 悪いことにコーナーのアプローチで丁度被ってしまい、タイムを0.5秒ほどロス。 背後の18号車も同様なので差は変わらない。
予選時ラップタイム差のとおり、後者との差は殆ど無い。 寧ろ追いかける身のほうがアドレナリンが出るので、全力を出しやすい。 付かず離れずの周回が何周も続いたが、愈々周回遅れが現れ、偶々私に有利なシチュエーションがあり18号車との差を少し広げることが出来、そのままチェッカーフラッグ。
今回は15周という少し眺めのスティント、恥じるべき事なのだが10周を超えると集中力が落ちる。 息苦しくなり、早く終わってほしいと願いながら走るのだが、これが追う身だと感じないのだから勝手なものだ。 何周目だか忘れたが、1コーナーの進入で一瞬気の迷いがあり、操作が遅れてアウト側のゼブラを踏んでしまったが、それ以外は大きなミス無く走り切ることが出来た。
今年は開幕戦が新品タイヤの威力で出来過ぎな結果であったが、その後はタイヤの摩耗とともに平凡なタイムへと落ちていった。 特に悔しいのが前回の富士スピードウェイ、やはり絶対的なパワーが物を言うコースなのだが、もう少しヤル方法があったのではと思う。 それが今回のウイングへのモディファイだった訳だ。
近々鈴鹿サーキットへ8年ぶり3回目の走行に行くのだが、2回のうち晴れたのは10年前。 もう一昔前である。 果たしてチビたラジアルタイヤで何秒出せるのか楽しみである。
■ソロキャンプツーリング
かなり久々にソロキャンプツーリングに出かけた。
小さな地図で申し訳ないが、この地図を時計回りに1泊で巡ってきた。
10月初旬の土日に信州方面へと出かけたのだが、当日の朝まで雨が降っており路面がウエットなのが気に入らず、私としては非常に遅い午前9時頃の出発と成った。
一般道派の私だが、9時発では高速道路を使わざるを得ない。 東京から中央道は渋滞しているのが解りきっているので、今回は上信越道を使用。 長野からは走行したことのない国道19号を反時計回りして白馬長野有料道路を使ってみたのだが、貴兄にお見せ出来るような風景は皆無。
季節が良くなかったのかも知れないが、私が好きな白馬あたりもイマイチ。 これが紅葉真っ盛りの時期なら違うのかも知れないが。
白馬あたりは多少見られる景色だったが、それも一瞬、淡々と走って第一目的地の「高浪の池展望台」へ。
正面に見えるのは明星山。 その麓はヒスイが取れる小滝川翡翠峡。
見られる風景ではあったが、ドコモの電波が届かずGPSカーナビが固まってしまい難儀した。 電波が届かなくても地図が見られ、GPSで道を辿れてナビにもなるスマホアプリが有ると良いのだが、かつて利用していたMapFanが全く使い物にならなくなってから困っている。
私が好む地域は得てして電波が届かないところが多いのだ。 それは私が人間嫌いに起因するのだが、人が居ないところに電波基地を設けないのは当然といえば当然である。 やはりイザというときは紙の地図なのだろうか、いや、やはり今どきはスマホだろう。 アンドロイドで使用できる有用なオフライン地図アプリは無いだろうか。
とりあえずMAPS.MEを入れて、日本全国の地図はダウンロードしてみた。
今宵の幕営地は糸魚川市の不動滝キャンプ場。 近くに2つの大きな滝があり、小僧たち程度の声ならば、その轟音が掻き消してくれる。 トイレの近くと炊事場の近くは人が集まりやすいので、私は一番遠くに設営。 が、あまりの轟音で寝られなかったので、耳栓をして就寝。 夜は満天の星空だった。
翌日は早朝から行動。
だが、日本海を北上していくと雨。 台風一過の晴天と天気予報は言っていたのに、私が居る北陸の部分だけ雨が降っている。 心が折れそうに成りながら合羽を着て上越へ。 そして上越から妙高・黒姫山方面へ。
此の辺りで漸く雨が上がり、虹を見ながら南下。 上の画像は「いもり池」、残念ながら少し雲が掛かっているのと、デジカメの電池が切れてしまってスマホでの撮影。 割と綺麗な景色では有った。
次に立ち寄ったのは「苗名滝」。 全く期待せずに立ち寄ったのだが、景色も滝も今ひとつ。 この数年で日本中の絶景を見すぎたからだろうか、最近はあまり感動的な景色に出会えていない。