梅雨時の開催かと危ぶまれたが、今年の関東地方は6月中に梅雨明けしてしまうという異例の早さ。 しかも7月とは思えないような酷暑が続き、命の危険を感じるような気温の日も多かった。 当日は戻り梅雨の恐れがあったが、何とか好転に恵まれた。 その代り、夏の日差しによって高温との戦いとなったが。
久しぶりに参加する33号車が開門前に佇んでいた。 ライバルの復活は嬉しい限りだが、予選はお互いの負けず嫌いからバトルとなるパターンが多い。 彼のクルマを見た瞬間に、予選バトルが勃発しない事を祈願したのは言うまでもない。
今回のイベントは嬉しいことに予選前に練習走行がある。 その与えられた15分でコンディションの確認と、ライバルたちの仕上がり具合を確認するのだが、今回は18号車の出来が良い。 練習用タイヤで私の本番タイヤと僅かな差。 彼が本番タイヤを履いたら互角だろう。 非常に焦りを感じた反面、18号車は常に真摯に研究している事から、ライバルながらとても嬉しく思う。
・予選
ライバルは彼だけではなく、私より前で走ることに闘志を燃やすクルマは枚挙に遑がない。 その一台である同クラスの44号車、予選アタックでベストラップを刻んでいた最終コーナーに出現。 ベストラップを的確に叩き出すのも腕の内では有るが、此処で現れて欲しくなかった。 コースインしてから4周以内がベストコンディションなのだが、残念ながら予選アタックは不発に終わってしまった。
・決勝
70点ほどのスタート、いつも素晴らしいスタートの44号車が今回も炸裂。 1コーナーに至る迄に2位争いに飛び込んだ事により、私の展開は楽になった。 18号車は悔しい思いをした事と思うが、後から伺った所によるとミッションに不具合が生じて2速へのシフトダウンが入り難くなり戦線離脱を余儀なくされたらしい。 レース展開としては良いのかも知れないが、私的には18号車とガチでバトルしたかった。
2002年から続けている111cupだが、18号車は何時もライバルらしい。 嘗ては同じ111Sに乗る師匠が18番を付けていた。 彼は全盛期のシューマッハ(古い例えで申し訳ない)のように上手で強かった。 彼には色々と教えて戴き、今の私があると思っている。
ジムカーナ場で車の挙動を教えて戴き、4つのタイヤへどのように荷重を掛けてコントロールすれば良いかを習得したし、アクセルコントロールとステアリングの動かし方を丁寧に行うことによってトラクションを抜けさせないことを学んだ。 そして、そのような基礎が重要だということを教えて戴き感謝している。
さて、レースはと言うと後方で2位争いが激しくなり、ラップタイムが落ちていることからクリアラップで進んでいる私は楽な展開。 予選よりもコンディションは悪いはずだが、決勝の方が良いラップタイムが刻めた。
手ぶれ補正が入ってしまって見辛いがご容赦を。
111cupが開催される当日の早朝、路地から周囲を確認せずに幹線道路へ出ようとしている車両があり、危険を感じたのでクラクションを鳴らしたのだが、少し鳴って途中から鳴らなくなってしまった。 ホーンボタンを押すとリレーがカチカチと音を立てている。 これは10年以上使用しているBOSCHのエアーマジェスティックというエアホーンが故障したな。
面倒だがアンダーパネルを外してホーンを交換するしかない。 同じものを購入しようと検索したが、残念ながらBOSCHはエアーマジェスティックの生産を辞めてしまったようだ。 ならば仕方ない、重量の軽い電子ホーンを探してamazonに発注。
酷暑の中、汗だくになりながら車の下に潜ってアンダーパネルを外す。 念のためにとエアーマジェスティックに直結で配線して見ると、気持ちの良い音が住宅街に鳴り響いた。 リレーはカチカチ言ってて、ホーンが鳴らないからホーンが駄目に成っていると思いこんでしまった。
これは配線引き直しなのかと憂鬱になりながらチェック。 先ずはリレーの確認から。 すると、カチカチ言っていたのは元々車に付いていたホーンのリレーで、後付のBOSCHリレーでは無かった。 なんとリレーの故障という情けない結果にガッカリ。
気を取り直してリレーの品番を確認して検索すると1,500円。 が、その下に185円の中国製コピー品、しかも送料無料。 185円で海外から送料込みで送られてくるというコスト感覚に驚嘆。 これで利益が出るとしたら、日本はやっていけない。 いや、世界中の商売が成り立たないと思うが、欲に目が眩んでポチッ。
2週間後に見事なコピー品が届き、数秒で装着。 そして全く問題なし。 改めて画像を見ると、必要最低限の作りになっているのが解るが、使用に問題ないなら此れで十分。 価格差10倍は感じられない。
因みに発注してしまったホーンは、貧相なホーンが装着されていたW800に装着。 車格にあった音が出せるようになったので良しとしよう。
ステムのところから下に伸びているダブルクレードルフレームのタンク下、黒い塊が2つ有るのだが気にならない。 寧ろ、純正で有るかのように見える。
今年の夏はソロキャンプツーリングに出かけていない。 多忙で出かけることが出来ない状態なのだが、せめて日帰りツーリングぐらいはしたい。 ということから、以前から一度は訪れたいと思っていた長野県の毛無峠へ。
一部にダートがあるが、この程度なら問題なし。 サーキットを走る仕様でも行けるだろう。 この日の下界は気温38度。 途中の伊勢崎あたりでは40度を超えていた。 今までに体験したことのない気温に少し頭痛がして熱中症寸前だったが、此処は半袖では寒くて居られない気温だった。 その涼しさが伝わるだろうか。
来月は富士スピードウェイにて111cupというか、ジャパンロータスデイなのだが、私は2年ほど富士スピードウェイを走っていない。 元々得意なコースではなく、走行料は高いし、どちらかというと嫌いなコースで足が遠のいている。 流石に2年も走っていないと走り方を忘れてしまっているので、感覚だけでも取り戻しておく必要がある。
そのようなことから、嘗て111cupに出場されていた方の紹介で某走行会にビジターとして混ぜていただいた。 40年も続いている老舗の倶楽部で、紳士ばかりが集まる走行会なのだが、実は以前に2度ほど走らせていただいている。
私の過去ベストラップは2分2秒674。 筑波は今の仕様になって約2秒縮まったが、富士は直線スピードが物を言うコースな事から、コーナリング性能に特化した私のクルマでは冬に4秒縮めて1分58秒、今の時期なら2分切を目標としたいところ。
さてさて、この酷暑でどうなることかと思っていたが、なんと当日は空気が入れ替わって25度という絶好のコンディション。 25度なら2分切は確実に出しておきたいところだ。
結果はご覧の通り。 残念ながら私の腕では理想的な走りをすることが出来なかった。 30分ほど走らせて戴いたのだが、全身から汗が吹き出してフラフラ。 25度なのにだ。
クリアラップは取り放題という素晴らしいコンディションなのだが、走り方のコツを中々思い出せずに酷いラップが無残に増えていく。 過去にベストラップタイムを出したときの非力な車のほうが、100Rなどは圧倒的に早く、帰宅して車載動画を見比べたのだが、分析する気も無くなってパソコンを閉じてしまった。
そんな酷い動画だが、自戒を込めて晒すこととする。
それにしてもダウンフォースに拘った結果なのだが、直線スピードが全く出ない。 空力なしのノーマルエンジンでは冬に最高速度が220km/h出る車両だったが、40馬力近くパワーアップしているのに208km/hしか出ていない。 主治医には空力が良くないと言われ続けているが、私的にはコーナリングスピードを上げるために必要な武装を試行錯誤した結果なので変更する気は今の所無いが、他のところで思う所が有るので試してみようと思っている。
上手く結果が出れば10月号で報告できるのだが。