先月号で記載したオルタネーターに端を発するトラブル、発生した不具合は割と深刻な状況と成っており、現時点では未だ復活出来ていない。
不安定な燃圧を完璧な状況にするため、不具合が発生している可能性のある燃料ポンプアッセンブリーを英国から取寄中。
適切な燃圧が継続できているかを確認するための燃圧計も取寄中。
燃料ポンプへの確実な送電を行うために配線は引き直し。
信頼できるメーカーのオルタネーターに換装。
などなど、確実に燃料供給状況を把握できる状態にした上で、燃調の見直しが必要であれば行う予定。
さて、4スロにしてから1年半。 僅かなオイル滲みさえなく非常に調子よく走っていてくれたのに、オルタネーターの過発電によるトラブルにより、非常に面倒な対応をしなくてはならなく成った。 貴兄は私と同様な事に成らないよう、信頼できるメーカーのオルタネーター装着を強く推奨したい。
多少高いかも知れないが、やはり信頼できるメーカー物を装着するのが一番安心だと思う。 これはオルタネーターに限ったことではない。 安物買いの銭失い、予想外のトラブル対策による思わぬ出費が懐に痛い。
4スロの画像を貼ったところで、以前より思っていた話が有ったことを思い出した。 それはオイルキャッチタンク。
キャッチタンクを装着しブローバイホースを繋ぐだけでも、何かのトラブルの際に噴出したオイルを捉えてはくれると思うが、もう一工夫を行うことをオススメしたい。
サーキットを走っていて前を走る車両が発するオイルの飛沫を浴びたことはないだろうか。
走行後に該当車両を見てみると、ブローバイホースを何もせずに大気開放としている車両が殆ど。 ご存知のように、ブローバイホースからはオイルミストがどうしても出る。 一般車は此れをサージタンクなどに戻して燃焼させる仕組みになっているので問題ない。 ただし、こうするとサージタンク内はオイルでベットリ、スロットルもオイルでベッタリとなる。
此れを嫌ってキャッチタンクを付ける人もいると思うが、後ろを走る車両や良好な路面コンディションを保つために一工夫していただきたいのだ。 その一番簡単な方法は、エンジンから出た直後のホースに適切な大きさにカットしたスポンジを入れること。 大きさはホースより少し大きく、そうしなければキャッチタンクの中に転げ落ちてしまうので。 また、キツキツでは抵抗に成ってしまうので、そのあたりは上手くやっていただきたい。
このスポンジがミストを吸い取って液体にしてくれる。 液体と成ったオイルはブローバイの勢によって押されて無事にキャッチタンクに溜まってくれる。 キャッチタンクの中に適切なセパレーター構造と成っていれば問題ないのだが、世に売られているキャッチタンクは単なるタンクが殆ど。
お互いにサーキットを気持ちよく走りたいので、是非ともブローバイホースにスポンジを仕込んで戴けないだろうか。 スポンジはハサミで簡単に加工できる、10分も掛からないだろう。 そうそう、間違ってもキャッチタンクより後ろには付けないように。