ひとりごと.gif
2018.04



2018 Lotus111Cup開幕、初戦は何とか一番見晴らしの良い所からスタート

 2018 Lotus111cup Rd.1 筑波サーキット

今年の111cupが愈々開幕。

例によって超早朝から行動開始。 もう何度も書いている通り、私は草木も眠る丑三つ時から動き出す。 とはいえ、普段から私は3時半に起床し、ストレッチで身体を目覚させて4時から7キロの早朝ランニングを日課としているので、1時間ほど早起きするだけである。

近隣の皆様には申し訳ないのだが、今装着しているマフラーは今までのよりも静かになったとはいえ、新聞配達もまだ開始されていない時間帯なので気を使う。 屋内ガレージを持っている方が羨ましいが、甲斐性なしなので仕方ない。

主治医が書いてくれたECUは走り込んで作成してくれた物なのだが、アイドルアップ機構は装備されていない事から、私の足でアイドルアップして暖機運転をしなければならない。 概ね水温計が50度を超えてくると、エンジンが悶えずに何とかアイドリングしてくれる。 其処までは昔のキャブ車のようにチョーク状態を保たねばならない。

だが、此れも儀式だと思っている。 エンジンがタダをこねるという事は走り出さないほうが良いはず。 今の世の中には合っていないと思うが、エンジンには優しく有りたいので。

そんな暖気が終わると、ソロリと走り出す。

以前は車の中で音楽を聞いていたが、この仕様になってから聞かなくなった。 以前にも記載したが、クルマの調子を確認するには音楽は不要。 少しでもノッキングの音が聞こえないか、ピロ足から異音が出ていないか、ハブベアリングから異音が出ていないか、などなど、確認事項は山ほどある。

そしてJENVEYの4連スロットルが、ワンオフで作成したアルミ削出しのエアファンネルから吸気する音が心を擽る。 効率よく新鮮空気を最短距離で吸うように自作したインテークダクトにより、去年までの仕様よりレスポンスが向上。 2500rpm辺りから、とても官能的な音を奏でてくれるので街乗りも楽しい。

 

早朝の高速道路は心地よく流れているので、その流れに身を任せて筑波サーキットへ向かう。 いつものように、今回も筑波サーキット近くのセブンイレブンで朝食を購入。 いつもの筑波サーキット警備員さんにゲートを開けて頂き、パドック入口前に車を止める。 今日は残念ながら2番手のようだ。 モーリス・ミニクーパーが一台佇んでいた。

いつものように111cupのエントラント達が集まってきた。 毎回大抵、日の出前には殆どのエントラントが集まる。

今回は25台、上手くクリアラップを取るのは中々に困難である。 だが、いつもと違って予選時間が20分も有るため、さっさとタイムを出したエントラントの後、マイペースでラップを刻むのも有りかも知れない。 私はセッカチなので、出来れば5周以内で決めたい。

 

■予選

今回は軽量化に拘り、燃料は8周分しか入れなかった。 10周も走るとガス欠症状が発生するかも知れない。 バッテリーを軽量化させて、タイヤは新品。 燃料もギリギリにしたのは予選で自己ベスト更新を密かに企んでいるためだ。

朝の到着順で予選のコースイン。 此の時の気温は8度程度、まだ自己ベスト更新を狙える状況。 コースインして2周でタイヤを暖め、3周目でクリアラップを取りたい。

しかし残念ながら、3周目も4周目も引っかかってしまった。 何とか2秒フラットまで行けたが、今日は1秒台を出せる感触が有る。 以前のエンジンではネオバで3秒6がベストラップタイム。 その1.5秒マイナスが目標だったが、既に2秒フラットは出せているので1秒台を何とか出したい。

そして、そのときは訪れてくれた。 念願のネオバ1秒台達成。 タラレバでは1秒4が出ていたので、此れは更にうれしい。 ノーマルエンジンよりマイナス2秒の短縮。 漸く目標達成である。 これならば、昨年の第4戦で最後尾スタートした車両に追い抜かれるという、屈辱的な負け方をしたTiRの赤いマシン(トヨタの自然吸気2ZZエンジン搭載車両)に付いていけるかも知れない。

そういえば上記リザルト、enthusiast73/RIDE motor works と記載して申込んだはずが、最後のSが抜けている。 これでは主治医に申訳ない、二人三脚で此れほどまでに戦える車に仕上げたのに。

 

■決勝

予選6周目で目標タイムが出せたのでパドックに戻ってきたが、他には誰も居ない。 待てど暮らせど誰も戻ってこない。 タイムアップになるまで皆さん走行したらしい。

決勝に向けて少し多めに燃料を追加。 此の日はTiRさんに燃料ジョッキを借用したが、次回からは私も燃料ジョッキを持参しよう。 今までは携行缶から勘で給油していたが、シビアな燃料コントロールを施すには1リッター刻みで補給できる道具が必要であると痛感。

さて、出走時間になった。

一番見晴らしの良い所からスタートできるが、未だに私はスタートが鬼門。 何とか無難にスタートを決められればと思うと、またしても心臓の鼓動が早くなり息苦しくなる。 手には力が入り肩がパンパンに張っている。 アクセルをキープするための繊細な力が入れられない。 落ち着け、落ち着くんだ、私。

レッドシグナル消灯。

クラッチミートは少しストール気味に成ってしまった。

黄色い211、ゼッケン44に注目。

カメラマン、このスリーワイドを激写。 良い画像だと思う、クリーンで熱いバトルが此処から始まる。

そして、此の3台のバトルに助けられ、私は楽に逃げ切ることに成功。 割と良いペースで周回を重ねられた事から、5周目からはバックマーカーが出現。 ブルーフラッグが振られているのだけれど、毎回、我道を譲らないエントラントが居る。 このあたりはルールを守っていただきたい。 後ろから来た速度差の有る速い車両に、最低限のロスでパスさせるのも腕のも見せ所。 後ろから来た車両に、意図せぬブレーキを踏ませるのは愚かなこと。 お互いに気持ちよく走りたいものだ。

譲って戴けた時は出来る限り手を上げて感謝の意を表すようにしている。 これも大事なことだと思っている。 レースは結果が全てと思っている時期が有った。 だが、今はそうではないと思っている。 お互いを信頼しなければ限界域でバトルは出来ない。 ブロックラインを走り、抜かさせない汚い走りで勝って嬉しいか。 後ろから迫ってくる車両は貴方より速いのだよ。

繰り返すが、このスリーワイドの画像はとても美しい戦い方だと思う。 このまま1コーナーに3台のまま進入し、立ち上がって行く。 見ている方も走っている方も鳥肌が立つ。 決して相手の進路を塞がず、出来る限りの走り方で戦うのが真のバトルだと思うのだが如何だろうか。

ということで、見晴らしの良い所のままチェッカー。

全く面白くない動画なので、うっかりラップタイムを入れるのを予選・決勝とも失念してしまった。 そのかわりと言っては何だが、ラップタイマーととして私はアンドロイドスマホにLap+cを使用しており、これには周回中に予測タイムが表示され、画面も大きいので動画でも数値が読み取れると思うので参考に見ていただければと思う。

因みにLap+cは無償のアプリケーションと成っており、デジスパイスを利用している方も使用できる。 尤も、デジスパイス3には専用アプリケーションが有り、此方もリアルタイムにベストラップタイムを刻めているか表示されるので、貴兄の好みで使用していただければ宜しいかと。

 

 

 雑記

リヤウインドウをポリカーボネートに変えたのも有り、私の車がどの程度の重さに成っているのか興味があった。 そんな折、筑波サーキットにご協力頂き、111cup参戦車の仲間達に誘われて重量計測を行った。 仲間達、私の車両重量が知りたかったのかも。

4号車は燃料満タンだが、他の3台は残り10リッター程度。 ご覧の通り73号車が頭抜けて軽量。 カタログ値の730kgより軽くなっている。 何年か前に計測した際は760kgだったが、バッテリーの軽量化やアルミタンクなどのほか、色々と細かなモディファイの積み重ねが数字に現れたようだ。 なお、19号車はエアコン撤去により18号車より軽くなっている事を記載しておく。

73号車 724kg/180ps=4.0kg/ps エンジン:ローバー18K
19号車 866kg/220ps=3.9kg/ps エンジン:トヨタ2ZR+スーパーチャージャー

初期型エリーゼの最大特徴であるライトウェイトが如実に現れた訳だが、パワーウェイトレシオは同等と言っても良いかと思う。 此の時、常々思っていたことなのだが、仲間たちに筑波サーキットのダンロップ下をノーブレーキでアクセルオフだけで入ってみたら、と進言してみた。 

私はいつもダンロップ下はアクセルオフでフロント荷重にし、ノーズが出口を向いたらジワッとアクセルを開けてリヤのトラクションをコントロールしながらブレーキは使用しない。 これだけでタイムは確実に上がると思うのだが、と話したのだが、レギュレーションで決められているタイヤサイズだとスーパーチャージャー車両はトラクションが抜けてしまうらしい。 ダメ元で試して見る価値は有ると思うのだが、同じ速度でコーナーに侵入した際の質量の違いによるタイヤへの負担は段違いだと言うことを思い知ることと成った。

軽さは武器に成る。

 

 

 

 今月の整備記録

   消耗品交換パーツリスト(エクセルデータ)
    http://enthusiast.eos111.com/ELISE phase1 PartsList.xls

エリーゼ ポリカーボネート製リヤウインドウ エリーゼパーツ 166,400km
 
バイク なし
   

■ ベストラップタイムの記録
筑波サーキット
 コース2000

1分1秒722(2018.03 エリーゼ Sr.1 111S改の公認記録)
 F195/50R15 R225/45R16 AD08R
 ライドモーターワークスによるチューニングエンジン+JENVEY4スロ+ハイコンプピストン+ハイカム
 ナイトロン全長調整式3ウェイ減衰調整ダンパー+アイバッハバネ
 JAN SPEED LARGE BOAエキマニ+EPマフラー
 GTウイング+自作スプリッター
 EMERALD K3 コンピューター

筑波サーキット
 コース1000 
41秒709(2002.05 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改
 
日光サーキット 44秒129(2001.03 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 205/50−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
 エンジンノーマル(ロムチューンのみ有) 足廻り改
 
富士スピードウェイ
 旧コース
1分55秒28(2002.04 ロードスターNA8Cでの非公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 195/55−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス 44 足廻り改 ※手計測データ

1分50秒772(2003.02 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 

富士スピードウェイ
 レーシングコース
2分02秒674(2015.05 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 AD08R
 ナイトロンダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+テクニカルガレージササキマフラー
 GTウイング
富士スピードウェイ
 ショートコース 
33秒6(2004.04 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー

33秒706(2006.04 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー
 

ツインリンクもてぎ
 フルコース
2分16秒479(2004.11 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
ツインリンクもてぎ
 東コース
1分52秒006(2003.10 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録 ウェット)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
エビスサーキット
 東コース
1分09秒228(2003.10 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 RE−01
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
袖ケ浦
 フォレスト
 レースウェイ
1分12秒753(2018.01 エリーゼ Sr.1 111S改の非公認記録)
 F195/50R15 R225/45R16 AD08R
 ライドモーターワークスによるチューニングエンジン+JENVEY4スロ+ハイコンプピストン+ハイカム
 ナイトロン全長調整式3ウェイ減衰調整ダンパー+アイバッハバネ
 JAN SPEED LARGE BOAエキマニ+EPマフラー
 GTウイング+自作スプリッター
 EMERALD K3 コンピューター
鈴鹿サーキット
 フルコース
2分34秒157(2010.12 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 Neova AD08
 フォースダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+テクニカルガレージササキマフラー
スポーツランド菅生 1分44秒200(2011.07 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 Neova AD08
 フォースダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+テクニカルガレージササキマフラー

[表紙へ戻る]