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2018.03



ルームミラーが2つ、それはバトル時の左側死角をなくすことと車載ビデオに後方状況を映すため

 開幕戦に向けて

草レースを行うように成ってから毎年、開幕戦前に油脂類の全交換とエアクリーナーの交換(又は清掃)をすることにしている。 元々記憶力が人より劣ることから開幕戦前に上記を行うようにしているのだが、今年もその時が来た。

先ずはエンジンオイルとオイルエレメント交換。 これは特記せずに良いかと思うが、オイルは何時ものタクマイン匠10W-40、オイルエレメントは今や絶版に成ってしまったユニパーツのエレメント。 自宅で不要になったカラーレーザープリンターと交換してもらったのだ。

今回は少し長めの1,500kmを走行したのだが、1,000kmの使用とは可成りの差がある。 サーキットを3時間程度走行したら交換するようにしているのだが、結構な汚れ方だった。 だが、無名メーカーのタクマインは問題なし。 有名メーカーのノンポリマーのエステル系だとお小遣いの捻出が厳しいし、タクマインは車と単車の両方に使えるのが良い。 尤も、スーパーカブやSEROWには勿体無いのだが。

次はミッションオイル。 ご存知のようにエリーゼの場合はミッションオイルとデフオイルが共用なので酷使されるが、機械式のノンスリップデフを入れていないので荒い使い方をしなければ6,000km程度は問題ない。 但し、オイルの種類には拘りを持っている。

オーナーの方でサーキットを走る方は感じておられると思うが、何しろこのミッションは油温が上がると渋くなる。 昔乗っていたロードスターもミッションが弱く、オイルによって随分とフィーリングが変わった。 大昔に乗っていたBNR32のGT-Rもミッションオイルは選定に気を使った。

以前はレッドラインやシルコレン、ニューテックなどを使用してきたが、今はロードスターの方たちが挙って使用されている広島高潤の24RWHが気に入っている。

ローバーエンジンのミッションオイルは2.2Lが規定量だが、私は2L缶の注入のみ。 主治医も2Lで良いと言っているので問題ないだろう。 このミッションはオイルを入れすぎると吹いてしまうし。

ところでミッションオイルは粘度が高く、今の時期に入れるのは苦労する。 それと忘れてはならないのがシェイク。 私は暖房のきいた部屋で、ストーブの前に2時間は置いておき人肌程度には温めた上で思いっきりシェイクする。 このオイルの缶にもシェイクするようにと記載されているのでお忘れなく。

以前は漏斗を使用して気を使いながら入れていたが、今回購入した通販の店は注ぎ口を添付してくれており、それを見た瞬間、此れならホースを直付け出来そうだと感じ、上の画像のようにしてみた。 此れは具合が良い。 先に下側をオイル注入口に繋いでおけば半ば自動的に注入できる。

この注ぎ口とホースはビニールテープで止めているのみだが、全く問題なかった。 次回もこの方法で行おうと思う。

そうだ、序に記載しておくが、ミッションオイルを排出する際、今まではドレンボルトを外し、下に廃油受けを置いているのみであったが、ドレンの位置が芳しくなく、フレームにオイルが付着してしまい後始末が必要だった。

今回は排出時に漏斗を使い、そのまま廃油入れに注いだのだが、これが大変具合が良く、余計な清掃が全く不要となったので貴兄にもお薦めしたい。

 

次はエアクリーナー。 先月にデーモンツイークスに発注したと記載したが、送られてきたのは残念ながらHANGER111にて購入したものと一緒だった。 但し、価格はデーモンツイークスの方が若干安かった。 私はレーシングスーツと共に購入したが、単体で購入したとしてもデーモンツイークスの方が安いようだ。

しかしこのエアクリーナー、取り付けは簡単なのだが固定方法に癖がある。 サージタンク側とインテークダクトの両方を大口150φバンドで締め上げなければ成らないのだが、片方を締めると片方が開いてしまう。 両方共均等に締める必要があるのだが、丁寧に締めても滑って抜けてしまう。

この固定だけで1時間ほど格闘した。 が、筑波サーキットを走行している時に見事に外れてエンジンルームの熱気を埃とともに吸ってしまった。 その時、直ぐに音が変わったので解ったのだが、思っていたよりも熱気を吸うことでのパワーダウンが著しかった事を書いておきたい。

エアクリーナーのフレッシュエア、貴兄の車は供給できているだろうか。 些細な事は気にしないという方はスルーして結構だが、サーキットでコンマ1秒を追いかけるのであれば、少しでも効率の良い仕組みにしておきたい。 ホースは最短とし、フレッシュエアを確実にエンジンに送れるレイアウトを取るべきだと思う。

いま、上の画像を見ていて思ったのだが、サージタンクの末端に返しというか、抜けどめと成る突起物が縁に付いていると具合が良いかもしれない。 再使用しないのであれば接着剤などを利用して固定してしまうのだが、そうも行かないので、後から剥がすことの出来る接着剤などの併用も良さそうだ。 とにかく、これが抜けてしまうと色々な面で宜しくないので細工が必要だと思う。

此の他にブレーキフルードの交換とクラッチフルードの交換も行った。 此方もミッションオイルと同様、両方を兼ねたタンクに成っているので負圧式の一人で出来る装置を使用して交換。 しかし、単に負圧で引っ張るとシリンダーの中にあるフルードが滞留したままと成る場合があるので、特にクラッチのレリーズシリンダーは動かして抜いてやる必要がある。

そうしないとシール材などで劣化したフルードがシリンダー内を摩耗させ、シリンダーの寿命を縮めることと成る。 そんなの消耗品だよと言う方は新品を頻繁に交換されれば良いが、私は貧乏性なので。

 

冬はバッテリーの力が弱くなるのは貴兄も感じておられることだろう。 特に冬期の早朝など、0度を下回るような氷点下に冷え込んだ時にはセルモーターの回る力が弱々しい。 そういえば私の車、いつバッテリーを交換したのだろうと調べてみると3年半前。 まだ元気に使えていると思っているが、巷ではリチウム系の軽量バッテリーが流行っているとか。

主治医が軽量化に拘れと口を酸っぱくして言うので、今回、重い腰を持ち上げることにした。

幾多の種類があるが、主治医のオススメはSHORAI。 ネットを調べてみると、エリーゼ系のオーナーが確かに使用しているようだ。 その殆どがシリーズ2以降で私のような初期型エリーゼのケースは見当たらなかったが、ネットでヒットしないだけで実施しているオーナーは幾多も居ると思われる。

リチウム系の一番の魅力は軽量化、次にパワー。 小型だが、セルモーターを回すには十分な力があるらしい。 但し、過充電とバッテリーの上がりには要注意だとか。 特に上がらせてしまうと厄介らしい。 この手のバッテリーは使い終わったらマイナス端子を外すのが良いらしい。

私は社内で音楽を聴く派だったが、4スロ仕様にしてからは吸排気音を聞きながらの運転が主体と成っている。 エンジンからの異音がないか、ノッキングを起こしていないかなど常にエンジンを気にしながら運転しているので音楽は聞かなくなった。 ならばラジオのメモリー機能も不要。 時計は電波時計を装着しているので不要。 ラジオのアンテナ線も撤去してしまった。

初期型エリーゼはバッテリーがフロントのラジエター後部、その奥底へどうやって入れたのかと思うような所に鎮座している。 この撤去が可也大変。 まずはボンネットを外し、ラジエターのシュラウドも撤去。 それでも一人で外すのは可成りの重労働なので、私は愚息を利用して二人掛かり。

汚い画像で失礼。 流石に20年近く経過している車両なので、劣化が免れない。 しかも、滅多に手を入れないところなので、この有様。 勿論、この画像撮影後に可能な範囲を清掃した。

ノーマルのブラケットを加工してバッテリー装着準備。 小指1本で持てる重さが嬉しい。 これで、およそ10キロの軽量化と成った。

取り敢えず仮固定。 此後、マイナスターミナルにカットオフスイッチを装着して完了とした。 カットオフスイッチ、よくあるダイヤル式の物は点接触となりスパークなど不具合が起きることが多数報告されているので私は使用しなかった。

レーシングカーに装着されている赤いレバーのタイプを装着しようとしたが、それを室内まで配線するのは可也難儀。 であればと、ウオッシャータンクを装着したまま取付可能なカットオフスイッチを探して来たが、常用100Aと些か心許ない。 既に加工して取付けてしまったので画像がないのだが、接点部分を多少加工して接触面を大きくするとともに平滑にした。 また、平滑にした時に接点用グリスも薄っすらと塗布して様子を見ることにした。

瞬間的許容容量は300Aと記載されていたので、200A程度と思われることから、当面は大丈夫だろう。 レース時にトラブルになるのは嫌なので、レース時には直結出来るようにと、最初はステーに一工夫凝らしてみたが、少しでも軽量化とシンプルな構成という事が頭を過ぎったのでカットオフスイッチを直付けして今に至る。 この手の加工は自己責任、抑々このバッテリーはハーレーダビッドソン用なので。

 

 雑記

昨年中止に成った111cup最終戦の豪雨時に進入したヘッドライトカバーの中のゴミが気になっていた。 いま装着しているのはエリーゼパーツから販売されているもの。 その時、取り付けにはブチルゴムが同梱されており、成程と膝を打った。

だが、雨とゴミが進入したということは経年劣化を起こしているということ。 何時交換したか記憶がない。 雪の降るような寒いときや、40度を超えるような真夏の日射に晒されていては劣化は仕方あるまい。 換え時が来たのだと理解してブチルゴムを発注。

今回は色々と検索した中で割りと小さなパッケージで売られていた日産純正パーツのPITWORKを採用。

前回使用した残りを取っておいたので比較してみたら、今回のは随分と細い。 小は大を兼ねない、少々情報収集が疎かだったかもしれない。 だが、此処まで用意したのだから取り敢えずは実行。

先ずはライトカバーを内張り剥がしに使用するクリップリムーバーを使用し、ボディを傷つけないよう養生しながら取り外す。 取り外したら内外面の清掃とライト付近の清掃。

ブチルゴムの残り滓などを丁寧に清掃する。

次にライトカバーにブチルゴムの取り付け。 この時、焦らずにブチルゴムを伸ばさないように気をつけながら施工することが必要。 私は途中で強く風が吹き、テープが落下して砂が付着して廃棄する部分が生じてしまった。 この作業は室内の机上で行うことをお薦めする。

どうしても開始部分と末端部分が発生するが、、一番水の入りにくい箇所にするとともに念入りに押し付けて密着されることが肝要。

 

先月売りに出したクロスミッションもおかげさまで売却。 しかしホイールだけは不人気なようだ。 仕方ない、これは私が使うか。

 

 今月の整備記録

   消耗品交換パーツリスト(エクセルデータ)
    http://enthusiast.eos111.com/ELISE phase1 PartsList.xls

エリーゼ エンジンオイル+エレメント交換 タクマイン匠10W-40 165,730km
  ミッションオイル交換 広島高潤24RWH 75W-90 165,730km
エアクリーナー交換 メーカー不明 165,730km
  バッテリー交換 SHORAI LFX36L3-BS12
バイク なし
   

■ ベストラップタイムの記録
筑波サーキット
 コース2000

1分2秒017(2018.01 エリーゼ Sr.1 111S改の非公認記録)
 F195/50R15 R225/45R16 AD08R
 ライドモーターワークスによるヘッドチューニングエンジン+JENVEY4スロ+ハイコンプピストン+ハイカム
 ナイトロンダンパー+アイバッハバネ
 JAN SPEED LARGE BOAエキマニ+不明マフラー
 GTウイング+スプリッター
 EMERALDコンピューター

筑波サーキット
 コース1000 
41秒709(2002.05 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改
 
日光サーキット 44秒129(2001.03 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 205/50−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
 エンジンノーマル(ロムチューンのみ有) 足廻り改
 
富士スピードウェイ
 旧コース
1分55秒28(2002.04 ロードスターNA8Cでの非公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 195/55−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス 44 足廻り改 ※手計測データ

1分50秒772(2003.02 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 

富士スピードウェイ
 レーシングコース
2分02秒674(2015.05 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 AD08R
 ナイトロンダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+テクニカルガレージササキマフラー
 GTウイング
富士スピードウェイ
 ショートコース 
33秒6(2004.04 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー

33秒706(2006.04 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー
 

ツインリンクもてぎ
 フルコース
2分16秒479(2004.11 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
ツインリンクもてぎ
 東コース
1分52秒006(2003.10 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録 ウェット)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
エビスサーキット
 東コース
1分09秒228(2003.10 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 RE−01
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
袖ケ浦
 フォレスト
 レースウェイ
1分12秒753(2018.01 エリーゼ Sr.1 111S改の非公認記録)
 F195/50R15 R225/45R16 AD08R
 ライドモーターワークスによるヘッドチューニングエンジン+JENVEY4スロ+ハイコンプピストン+ハイカム
 ナイトロンダンパー+アイバッハバネ
 JAN SPEED LARGE BOAエキマニ+不明マフラー
 GTウイング+スプリッター
 EMERALDコンピューター
鈴鹿サーキット
 フルコース
2分34秒157(2010.12 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 Neova AD08
 フォースダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+テクニカルガレージササキマフラー
スポーツランド菅生 1分44秒200(2011.07 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 Neova AD08
 フォースダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+テクニカルガレージササキマフラー

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