4スロと大型サージタンクを装着している現在の仕様では、当初現場から頂いたグラスダクトと呼ばれている断熱防音仕様のダクトを装着していた。 この材料の良い点は断熱。 高温になるエンジンルーム内に於いて、冷えた外気を暖めずにサージタンクまで導けるのは空気密度が劣化せずに燃焼室に入るということ。 真夏と真冬ではパワーが大きく異なるのは諸兄も御存知の通り。
これは都合が良いと喜んでいたのも束の間、実際に使用すると内部のセロファンが飛び石やタイヤカス等で破損。 破損した部分からグラスウールが飛散し、エアクリーナーにゴッソリ溜まってしまった。 内部の強度が脆いのは誤算だった。 空調工事にて使用する際、大きな固形物が秒速30メートル以上もの速度で内部に衝突することなど想定されていないから当然か。
上の画像でサージタンクにつながっているグレーのダクトがソレである。
断熱性は捨てがたいが、耐久性に劣るのと断熱材のグラスウールが飛散してしまうのは戴けない。 それではと熱に強いシリコンダクトを検索したがヒットしない。 いや、100φ迄ならば幾らでもヒットするのだが、私の欲している150φはヒットしない。
空調工事で使用するダクトは金属管のスパイラルダクトが一般的。 部分的にフレキダクトを使用したり、前述のグラスダクトを使用するが、樹脂製のダクトは火に弱いことから日本国内では通常使用しない(出来ない)。
ではホースではどうか。 ホースも検索したが、ゴツい素材ばかりで仕様に適していない。 アルミのフレキシブルダクト使用で妥協しようかと思ったが、主治医が拒否。 見た目が格好悪いのは許せないそうだ。 尤も、アルミは熱伝導率が良いので向いていないし、エンジンは振動が伴うしリジッドマウントでは無いので動く事から何れ破損するのは見えている。 破損してゴミを吸ってしまっては本末転倒。
世の中便利になり、シリコンダクトの150φを検索すると、英国のデーモンツイークスに辿り着いた。 老舗の自動車部品通販メーカーである。 他にも欲しいものが有って目移りするが、出費がかさんでいる今は我慢。 必要なもののみ発注し、1週間程度で到着。
ところでエアクリーナー、貴兄は取付方法に拘りが有るだろうか。
私が装着しているエアクリーナーは上記の製品。
少し前にK&Nの同様製品が生産中止に成ってしまった事から、仕方なくこの製品を使用しているのだが、この製品を見て貴兄は向きをどちらにするのが正解だと思われるだろうか。 茶漉しやネルドリップなどを見ると、大口方向から流入させるのが一般的だと思わないだろうか。
ファンネルも裾の広がっている方から空気を入れているし、それが一般的と思って装着した。
装着位置はサージタンクの先端。
メーカーの商品紹介ページにもサージタンクの先端へ三角錐の底辺を吸口として装着するように、と記載有り。 ところが、この状態で走行するとパワーが感じられない。 袖ヶ浦フォレストレースウェイにてテスト走行を実施したが、BRZ・新86の加速と同等。 私の扱いが悪くてエンジンの美味しいところが既に失いつつ有るとしても、此れほどまでに遅いのでは話にならない。 前述の断熱性が劣化したことも要因かも知れないが。
失意のため途中で走行意欲が無くなった、だが集中力を欠いては駄目だ。 1ヘアの出口をペースダウンして考え事をしながらなんとなく走っていたらコース幅が足りなくなり、左足をグラベルに落としてしまった。 これが思っていたより結構ダメージがあり、フロントのスプリッターは擦ってしまうし、リヤのアンダーパネルは強打。 腹下の取り付けステーが曲がってしまい、ディフューザーのフィンも少し曲がってしまった。
取り敢えず現地で可能な補修は施し、凹んだ心で帰宅。 帰宅後、不具合箇所に施せる補修をした後にエアクリーナーの取付方法を変更。
向きは三角錐の底辺をサージタンク側に戻す。 主治医が諄く私に装着方法について話していたのだが、私は納得しなかったため今回の愚行となった。 私なりに考察してみたのだが、貴兄に説明できるほどの知力が無いため謹んでおく。
次に試したのはエアクリーナーの位置、サージタンクの容量を稼ぐ位置が良いと聞いたことが有る事から、極力サージタンクから遠い吸入口付近に移動させてみた。
これが正解かどうかは解らないが、同様な仕様の友人が試した所、このような取付方法のほうが空燃比が上昇して薄くなったという。 薄くなったということは流入空気量が増えたという捉え方で良いと思う。 これで具合が良ければそのままとし、空燃比の調整をして更にもう少し燃料が入れば言うことなしだ。
だが、街乗りをした程度では変化は感じられない。 消音ダクトがなくなったこととエアクリーナー位置が前面になったことから、勇ましい吸気音を轟かせて気持ちは高揚するのだが。
先月号でも今夏のソロキャンプツーリングをどうするか、と記載したが、盆休みは仕事が立て込んで夏休みが取れなかった。 尤も、今年の東日本は記録的な天候不順でお盆の天候は雨ばかり。 行きたいと思っていた北海道も雨ばかりだったらしい。
8月末に1日だけ休みが取れたのだが、無計画に出掛けてしまったので景勝地を巡るような旅はできなかった。 それでも一度見ておきたかった阿寺渓谷と滋賀県のメタセコイア並木は見れたので良しとしよう。
幕営地に選んだ宝慶寺のキャンプ場は素晴らしかった。 綺麗な便所、車両乗入可能、ゴミ処分無料、有料だが石鹸類完備の温水シャワー、親切な管理人、これで300円は申し訳ないと思うほど。
阿寺渓谷は阿寺ブルーと言われている非常に澄んだ渓谷。 下の画像は渓谷出口付近だが、それでもこの透明度。 視力さえ良ければ水中は全て見える。
少し上流では更に素晴らしい水質。 この淵、少し深さが有るのだが、全く感じさせない透明度。
お世話になった宝慶寺のキャンプ場。 夜中に野生の鹿が終始鳴き続けていた。 熊は出てこないが、猿・狸・鹿・烏は多い。 荷物の自己管理はシッカリと。 それと夕暮れ時になると虫が大量に飛んできて難儀した。 虫除けスプレーは有ったほうが良いだろう。 携帯電話の電波は全く入らない。
その代わり、夜は満天の星空が楽しめる。
キャンプ場から西に進んでいくと、突然雄大な滝が現れる。 龍双ヶ滝だ。
此れは有名な滋賀県のメタセコイア並木。