昨年の7月にKAWASAKI W800を購入して一年が過ぎた。 現在のオドメーターは丁度20,000km。 仕事や通勤に使っているのではない趣味バイクの走行距離としてはソコソコ走っているのではないだろうか。 バイクは外車に乗ったことが無いのでなんとも言えないが、国産バイクの安心度は高く、そうそう壊れる気がしない。
だが、コイツはカワサキ。 オイル漏れというか滲みは一度出た。 メーカーから部位限定保証期間延長が先月出たのだが、それを見ると平成26年10月までの生産と書いてある。 私のは平成27年に購入したバイクだから問題ないだろうと思っていたが、車体番号を見ると対象となる番号だった。 どうやら私は売れ残りのW800を購入したと言うことになるようだ。
オイル漏れに対して購入店は気持の良い対応をしていただき、その後は1万キロほど走ったが問題は起きていない。 保証もあと5年あるので2回目の車検の時までに問題が有れば交換してもらおう。 私のホームページ読者は殆どエリーゼ関係の人達と思うので、此処にカワサキの保障のことを記載しても余り意味は無いと思うが、そもそも本来ならカワサキからオーナー宛に上記情報を流して貰いたいところだ。 偶々私はメーカーのサイトを覗いたら発見したが一般的オーナーは知らないのではないだろうか。
先月はW800では1度のソロキャンプツーリングと日帰りツーリングが1回ずつ、セローは1回だけ林道ツーリングをしてきたのだが、楽しみにしていた三連休のソロキャンプツーリングは天候が芳しくなく、当初予定していた場所は断念。 晴れ間を探して行った場所は常磐方面だったのだが、これは残念ながらイマイチで消化不良。 その思いを払拭するべく、日帰りツーリングでは定番のツーリングルート2箇所を繋いで楽しんできた。
林道の方も東京近県で行けるダートの定番を4つほど繋いで楽しんできたが、途中でビデオカメラの給電ケーブルが外れて録画出来ていなかったり、マイクのコードが断線して音無しになるなど、走行は楽しかったのに其れらを伝える術を失ってしまった。
と、長い前置きになってしまったが、ツーリング記録を残しておこう。
■20160703 SEROW225、西名栗林道・中津川林道・相木川上林道・川上牧丘林道 300km 8時間半
上のルートはGPSをオンにしてログを記録しているから出るのだが、グーグルマップでルートをトレースしようと思っても道がマニアック過ぎて表示されない。
話は唐突に変わるが、SEROWにトライアルタイヤを履いてから林道ツーリングがグッと楽しくなった。 私のペースはトコトコと自転車とそう変わらないペースで走る程度なので上級者とは比較にはならないが、大抵の所は難なく超えていける。 どちらかと言うと舗装路のワインディングを少し早いペースで走るほうが気を使う。 タイヤが柔らかくてモゲてしまいそうなので。
さて、今回のルートだが先に書いた通り定番ルートばかり。 其の中の川上牧丘林道が6月に成らないとゲートが開かないので待っていたのだが、機会を伺っているうちに梅雨になり、この時期になってしまった。 新緑の頃が一番気持ちが良いのだが、夏も林道は比較的涼しくて気持ちが良い。 久しぶりにホタルブクロを見たが、もう蛍の季節は終わっていた。
多くの林道好きライダーが中津川林道と川上牧丘林道を繋ぐのだが、今回は其の途中に相木川上林道を入れた所がミソ。 つい先日に初めて相木川上線を走ったのだが、所々に景色を望める箇所があるのとフラットだがロングダートを走れる所が気に入っている。 但し、中津川林道から相木川上と川上牧丘林道を繋ぐ間にガソリンスタンドが無いので、脚の短いバイクだとガソリン残量が気になるだろう。 幸いにして私のSEROWはタンク容量も比較的有り、燃費も30キロ程走ってくれるので問題ない。
この場所が大好き。
此処は川上牧丘林道へ行く途中の高原のような場所なのだが、峠道を登って行くと突然に高原野菜の畑が広がる。 山々に囲まれた緑一面の空間がとても心地よいのだ。 頻繁に通るトラクターも、それらが落とす土の塊も良い雰囲気に一役買っている。
川上牧丘林道の私的終点は此処。 日本で一番標高の高い道路。 日本で一番標高の高い国道は後に紹介する渋峠だが、道路としての一番は此処なのだ。 ○○と煙は高い所に登るというが、両方共当てはまっているのだから当然か。 因みに友人は此処から険しい山を登るそうだ。 此の日も熊よけの鈴をぶら下げた人がのべつ幕なしに出入りしていた。
■20160716,17 W800 ソロキャンプツーリング
花貫渓谷・夏井川渓谷キャンプ場 300km 7時間
何度も同じことを書いてしまうが、7月の三連休は東北奥部へ行こうと計画していたが、東北地方は雨雲が取れず断念。 雨のキャンプも悪くないかもしれないが、私は単車や車を汚すのが大嫌い。 雨が降ると解っていたので断念した。
しかし三連休を家で悶々と過ごすのは苦痛。 どこか雨の降らない地域はないかと探していたら、常磐方面のみ雨が降らないという事が解った。 だが、常磐方面に私の好みな場所が有るのかさえ知らない地域。 高い山々は望めないので、せめて川沿い、出来れば滝が有れば行ってみようかと調べた所、花貫渓谷と夏井川渓谷が見つかった。
そして、そこに至るまでの広域農道がツーリングルートとしてはマアマア、ということがツーリングナビタイムに書いてあるのを見つけたのでルートに加えてみた。 往路の距離は300キロ、一般道オンリーの私でも少し短いが仕方ない。 福島の内部まで至ると雨雲の中に入ってしまう。
上の不動滝よりも下の乙女滝の方が迫力があると思うのは私だけではあるまい。
まずは花貫渓谷。 少し期待が大きすぎたか、ま、こんなものか。 悪くはないが、多摩川上流の奥多摩の方が綺麗かも。
このような箇所は大好物。
上の写真は人が居ない早朝の時間帯。 人が沢山居るのが好きではない事が私の早起きに繋がっている。
昼過ぎ、14時頃だったと思うが、キャンプ場に到着すると若者たちがガンガン音楽を流していて煩い。 ファミリーキャンパーも子供たちが駆けまわりながら奇声を上げて喧しい。 花火の話をし始めだが、これで夜中に花火でも振り回されたらブチ切れそうだ。 場所を変えようかと検索したが、近くに目ぼしいキャンプ場は見つからない。 雨の降りそうな福島県には行く気にも成らないし。
小学校の校庭のようなキャンプ場は喧しいので、ビール片手にローカル線の駅の方へ歩いて向かってみた。
架線がないのが良い。 忘れた頃にやってくる2両編成の気動車の音が心地よかった。 勇ましい此の音はキャンプ場にいても確りと聞こえ、いわき方面の最終列車が出た後に就寝。
翌日は籠場の滝を見たが、一輪のヤマユリは此処にあるよと言う強烈な匂いとは裏腹に可憐な姿。 中々風情があってよかった。
帰路はあぶくまラインというローカル線と平行している道を走ったのだが、これは渋い雰囲気で悪くなかった。 子供の頃に熱狂した鉄ちゃんの血が残っているのだろうか。
■20160724 W800 日帰りツーリング
志賀草津道路・星峠の棚田・六十里越街道 700km 13時間
どうしても綺麗な景色の中を走りたく成り、東京近県の定番ルート2つに棚田の中で一番美しいと評判な所を加え、少しばかり強行軍となる一般道700キロというルートを巡ってきた。 ルートの概要は以下のとおり。
東京からR17を走って高崎
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R406にて榛名山の西側山麓横から岩櫃山を見に少し遠回り
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R145日本ロマンチック街道経由で草津温泉
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R292志賀草津道路を走って白根山の渋峠
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志賀高原で琵琶池に立ち寄り
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R117の千曲川沿いを走って新潟の十日町
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津南の町からR353とR403にて星峠の棚田
(此処も此処までに至る道も素晴らしい景色でした)
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R253で魚沼を経由してR252六十里越街道にて只見
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只見からR400で南会津
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会津からR121とR400にて那須塩原
実はソロキャンプツーリングの予定だったが、前日の夜に何気なく用意をしているとタイヤに釘が刺さっているのを発見。 そーっと抜いてみると変化なし。 でも念のためにと唾液を問題の箇所に付けてみると、僅かに気泡発生。 残念だか仕方ない。 翌日はパンク修理となってしまう事から、日帰りツーリングに成らざるを得なかった。
何時も行っているバイクタイヤ専門店に電話すると、チューブタイヤのパッチ張りパンク修理はやっていないという。 ならば仕方ない、ではと言うことで自宅から歩いていけるところにあるバイクタイヤ専門店に連絡。 すると、此方もパッチ張りのパンク修理は行っていないとのこと。 でもホイールごと持ってくれば安くしてやるよ、と嬉しいお言葉を戴いた。
チューブ代1,450円、工賃700円。 確かに格安、他のところでは工賃のみで2,500円だ。 こんなに良心的ならば次回からも利用してみようかという気になる。
そんな事が有り、弾丸ツーリングと成ったわけだが、やはり定番ルートは素晴らしかった。 惜しむらくは白根山は雲の中で広大な景色が臨めなかったこと。 以前訪れた際は紅葉の時期でとても素晴らしかった。 しかし山を超えて新潟側に向かっていると天候は一変。 快晴となった。
定番の志賀草津道路も素晴らしいが、山を降りたあとの千曲川沿いの道路も素晴らしかった。 此処、私のお気に入りルートに名を連ねた。 そして星峠の棚田、ここは素晴らしい。 特に行く途中の道路が最高で、動画の中でも思わず無邪気な声を出してしまったほど。
如何だろう。 水の張り始めの頃は更に素晴らしいと思うし、稲刈り直前も黄金に輝き綺麗だと思う。