バイクは何とか私の少ない小遣いで維持できるので助かっている。 コイツのおかげで今は生活に張りがあるし、様々なストレスの発散にも成っている。
バイクならではの機動性を生かした走りをしていることから優等生的な振舞には成らないのだが、そんな行為が許せない方々からはYouTubeにアップロードしている動画へ低評価が付けられる。 事実なので仕方ない。 決して違法な事を行わない方を私は尊敬している。 とてもではないが、私には出来ないので。
先月は2度ほどソロキャンプツーリングへと出掛けた。
ところで、私のソロキャンプツーリングには緻密な計画は無い。 一人で気ままに走り、大凡の目処を付けておいた所を徘徊し、これまた大凡の目処をつけておいたキャンプ場にて幕営する。 これがソロキャンプツーリングの醍醐味だと思っているので。
1つ目は山梨、長野、岐阜、富山と巡り、称名滝という日本一の落差を誇る天然記念物に指定されている滝を見に行くことを主目的とし、黒部ダムのある立山国立公園の自然を富山側から行ってみようという魂胆。
2つ目は日本海側を北上して鳥海山へ行ってみたかったのだが、信じていた天気予報が見事に外れて雨と霧。 久しぶりに我が雨男ぶりを嘆くことに成り、雨雲レーダーを確認して予定変更。 秋田を更に北上するつもりだったが行き先を東に変え、山をいくつか超えて太平洋に近い所まで東北地方を横断することになった。
■ 6/11,12 山梨、長野、岐阜、富山 9時間 480キロ+8時間420キロ
20160611,12の両日を使い、山梨・長野・岐阜・富山を巡るソロキャンプツーリングに行ってきた。
メインは12日の立山にある天然記念物、称名滝。 既にご存知のことと思うが、帰路で安房峠道路を下った際に熊と遭遇もした。
大凡のルートはこんな感じ。
東京の自宅から国道20号、茅野から国道152号
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伊那市の高遠公園下交差点を右折し、国道361号へ
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伊那市の市街地を抜けて国道153号の交差点を直進
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権兵衛峠道路と呼ばれている区間の国道361号を進む
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長野県木曽町、神谷入口の交差点を左折して少しだけ国道19号を南下
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木曽大橋の交差点を右折し再び国道361号へ
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古い木造学校かと思って間違った「ふるさと体験館きそふくしま」に立寄
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開田高原の清々しい国道361号を通過
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開田高原九蔵峠展望台に到着、しかし肝心の御嶽山山頂は雲の中
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木曽街道と呼ばれている区間を走行
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岐阜県との県境あたりでauの電波を見失うとともにナビが暴走、居場所解らず
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野麦峠の看板で自分の居る位置を確認
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トンネルを抜けて秋神貯水池を左折、県道435号へ
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高山市旭町一之宿辺りで右折して鈴蘭スカイラインへ
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何度かステップを路面に擦りながら気持よく鈴蘭高原の峠へ
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残念ながら御嶽山山頂は此処でも見えず
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県道441号を進み、県道437号へ
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小坂町の交差点を左折して国道41号を下呂方面へ
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上呂という町があるとは知らなかったと思いつつ、県道88号へ迂回
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下呂の町から国道257号へ
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せせらぎ街道に入り、パスカル清見で休憩
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国道472と257号から県道73号にいつの間にかスイッチ
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又しても電波を補足できず、感で進行
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三日町の交差点を国道41号方面には行かず飛騨卯の花街道へ
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一瞬だけ国道41号に出るものの、JR高山本線と平行する国道471号へ
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打保の辺りで特急ひだに遭遇
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国道41号に入るものの、旧道を進む
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神通川第二ダムの構造物にウットリ
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富山市街のキョーエイ大沢野店にて食料と飲物を調達
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猿倉山森林公園キャンプ場に到着・幕営
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至福の時間
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とても素晴らしい眺望の県道6号を走り立山へ
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立山黒部アルペンルートを横目に見つつ、県道170号へ
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7時オープンのゲートを直進
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称名滝へ徒歩で
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日本一の滝に癒やされてから岐阜方面へUターン
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国道41号・471号から安房峠道路
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国道158号を下って行くと熊と遭遇
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松本から県道67号でビーナスラインへ
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県道460号・178号を経由して国道142号
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立科から国道254号で下仁田
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そのまま川越街道を進み帰宅
一日目480km+二日目420km、合計約900km
■ 6/18,19 新潟、山形、秋田、岩手、宮城
雨の鳥海山→岩手県の種山高原星座の森 13時間700キロ+9時間500キロ
東北地方の景色と佇まいが好みなので、週末の天気予報で東北方面の状況が良いと気持ちがウズウズ。 しかし、残念ながら東京も東北も好天という時は少なめ。 そんな折、とある週末は状況が整いそうな予報が出たので、週末のために仕事を遣り繰りして2週連続のソロキャンプツーリング。
長男の病気が気になりつつも、当の長男からは「行ってくれば」と嬉しい言葉。
現在長男は大きな病院での検査入院を終えて通院中で、今月末に手術予定という状況。 それなりに難しい病気で、病名を聞いた時は「私より先に逝ってしまうのか」と目の前が真っ暗になり失意の底に。 しかし検査の結果は悪性ではなく、症例も多く命の危険はないと知って若干安堵。
それでも誰もが病名を聞くと私と同じ気持ちになるはずの疾患。 こんな状況でソロキャンプツーリングに出掛けた私、罰が当たったようで肝心の目的地では目的を果たせず消沈。 しかし、何とか成らないかと現地で藻掻いて方針変更。 雨雲レーダーを凝視して、天候の良い方面へ大移動。
2つ上の地図を見てお分かりの通り、秋田県から越前高田方面へ東北地方を西から東へと縦断。 我ながら馬鹿な行為と思いつつ、これがソロキャンプツーリングの醍醐味でも有るよな。 などと意味不明な思考で走行。 しかし、この横断した道は予想外に景色が良く、自然の豊かさを感じる走行だった。
とは言っても昨年夏に経験した青森県の大間まで一般道走行に匹敵する700キロ、有料道路を使わずに移動できる限界と思っている距離を走破して奥州市へ到着。 此れ以上の走行は楽しく無くなるので、ネットを駆使して近くで評判の悪くないキャンプ場を検索。
ファミリーキャンパーの多いキャンプ場は好みではないのだが、この辺りでは種山高原星座の森キャンプ場という所が比較的高評価なことから本日の宿泊地に決定。 暗くなってからのテント設営は避けたいので多少の喧騒は仕方ない。 奥州市の町で飲食物を購入して今宵の星空に期待しながら山奥へと進む。
ということで今回のルートは以下のとおり。
東京から国道4号バイパス、高速道路並みの流れに乗って距離を稼ぐ。
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矢板近くでJR片岡駅方面へ逸れ、県道30号を北上
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那須塩原にて国道400号との交差点を西へ
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塩原バレーラインを会津若松方面へ北上(国道400号が混雑している時は抜け道として使える)
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此の日は早朝のため空いている国道400号を北上
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日塩もみじライン入口から、中塩原パイパスと呼ばれる国道400号を北上
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同じ国道400号だが、道の名称が湯の香ラインへと変わる
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会津鬼怒川線の上三依塩原温泉口駅辺りで国道121号、会津西街道へ
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直進すると道は国道121号から118号へ
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会津若松からは再び国道121号
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米沢市からは国道287号
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最上川沿いを走っていると、椹平の棚田という標識
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走り続けていたので少し休憩、良い天気に心も弾む。 色々な百選が有ると前回も書いたが、此処は日本の棚田百選に選ばれている場所だとか。
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寒河江からは国道112号にて日本海側を目指して西へ
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春スキーで知名度の有る月山スキー場あたりを通過
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旧道もあるが、先を急ぐので月山花笠ラインというらしいバイパスを使用
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此の辺りから曇り空に、、、
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鶴岡市の街に入ると路面が所々ウエットの痕跡
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国道7号を北上
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酒田の街でとうとう降雨
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寒さも有り、合羽を着込んで走行再開。 シールドに付く雨粒が憎たらしい、テンションがた落ち。
本来なら美しい鳥海山を見ながら日本海側を北上しているはずなのに、と、雨雲レーダーを確認すると、私の居るところだけ雨。 高校生の時から続く「雨男」は今も継続しているらしい。 天気予報を信じて北上し、景色を楽しむために遠路遥々来たのに。
鳥海山ブルーラインは雲の中。 濃霧で視界が悪く、低速走行を余儀なくされる。 寒さにガタガタと震えながら、私は何のために此処へ来たのだろうと激しく後悔。
こんな劣悪な状況なのに、ヘッドライトどころかスモールランプさえも付けずに走っている車両には怒りを感じる。 そちらは私の位置が解るだろうけど、此方は真っ白な視界から急にセンターラインを超えて走ってくる車両に何度も肝を冷やした。
鳥海山を下り終えると雨は上がった。 だが、雲は厚い。 少し北にある三望苑へと向かうつもりで居たが、行っても望んでいる景色は拝めないと判断。 このまま日本海側にいても劇的な改善は難しいと勝手に判断、東へ向かうこととした。
キャンプ場を検索すると、横手の辺りには幾つか目ぼしいキャンプ場が有るようなので、取り敢えずは横手方面を目指す。
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国道107号、本荘街道を東へ
山を超えると見事な青空。 雄物側のほとり、田園風景が美しい所で休憩。 ここで合羽を脱いでバッグへ仕舞い込んだ。 まだ時間は昼前、今からなら更に遠くへ移動可能だ。 岩手県を目指そう。
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国道107号を再び東へ
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広田面交差点を右折し、県道13号
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羽場南交差点を左折、県道57号へ
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佐賀会沖田交差点を直進し、国道342号へ
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この国道342号が素晴らしかった
鬱蒼とした深い山の中を進むのだが、荒々しい川の支流が伺えたり、切り立った厳しい山肌も垣間見える。
擦れ違う車は殆ど無し。 道の状態も悪くはない。 時間が有れば此方も是非とも走って欲しい道だ。 国道107号も素晴らしい道らしいので、次回はそちらのルートで北上方面へ向かおうと思う。
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奥州市の街で飲食物を購入
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種山高原星座の森キャンプ場
やはり、ファミリーキャンパーが沢山。 町に近い事もあり、子供連れが多く子供嫌いや静かなキャンプ場を望んでいる貴兄には向かない。 星空が綺麗だとの口コミがあったので期待したが、それほどでもなかった。
但し、それなりに標高は有るので朝の雲海などは楽しめた。 風呂も施設内に有る。
帰路は猊鼻渓という景勝地に立ち寄ったが、有料の船でないと景色が臨めないのと、観光地化されすぎていて私には向いていなかった。 あとは淡々と国道4号を南下して帰宅。
往路700キロ+帰路500キロ、合計1200キロ。 しかし、自宅近くでも雨に祟られて散々。