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2016.04



2016 Lotus111cup 開幕、だが私はマシンの変更は一切なし

昨年の仕様のまま、タイヤさえも変えずに(買えずに)戦う

 2016 Lotus111Cup 開幕戦

残念ながら資金不足のため開幕戦に新品タイヤの導入は断念。 仕方ないので昨年戦った2年前のタイヤをメンテナンスして少しでもコンディションを改善することとした。

流石にこれでは勝機無し。 それどころか振動が起きると共に、接地面の荒れからブレーキングでロックするだろう。 

この状態にするまで、タイヤ4本で半日掛かった。 地道に素手で作業したのだが、最後は指が痛くなってやめた。 我ながら頑張ったと思う。

 

さて、レース前日はイツモのように早々と晩酌して就寝。 のはずが、此れがどうにも寝付けない。 その晩も日本酒、それも瓶売りは冬場限定の菊水ふなぐち一番搾りという、アルコール度数が19度も有る生酒を4合も頂いたのに、だ。

此れ以上呑んでは翌日に残ってしまうので床について目を閉じた。 筑波1コーナーのライン取り、最終コーナーのブレーキングはどうしようか、などとシミュレーション。 冷酒が効いて、いつしか少し眠ったようだが、時計を見ると11時、次は12時、その次は1時と1時間おきに時計を見ていた。

仕方ないので思い切って起床。 マフラー出口に始動用追加サイレンサーを装着し、一日前から装着していたバッテリーの充電器を外してイグニッションを撚る。 始動前の電圧は12.6ボルト。 此れぐらい有れば大丈夫だろう。 此処最近、走行後でも電圧があまり上がらなくなったが、また何か起きているのだろう。

水温が適切な状態になるまでアイドリングさせておきたいが、追加サイレンサーを装着しているとはいえ、住宅街で聞かせる音ではない。 少しアイドリングが下がった所で夜の街に走り出す。 

恐らく、世の中が一番静かな時間帯。 車も疎らで私の大好きな時間帯だ。 と、これも何度も書いているので貴兄には耳タコだった。 

天気予報が良い方に変化したお陰で、星空の下を筑波サーキットへ向かうことが出来たと喜んでいたが、外環道から常磐道に乗ると、路面が所々濡れている。 昨日の午前中には雨が我町では上がったので今日は大丈夫と思っていたが、茨城方面は天候回復が遅れたのだろうか。

 

長距離トラックのペースに合わせて街道を走っていると、自宅から1時間半ほどで筑波サーキットに到着。 今回はFゲートという北門からの進入だが、まだ警備の方は来て居ないようで門が固く閉ざされ、辺りは暗闇に包まれている。

仕方ない、此処で朝食を摂ろう。

イグニッションをオフにすると静寂が訪れた。 余りに静かすぎて不気味なのでスマホで国営放送を視聴。 が、まだ朝一番のニュースの時間には早いので私の好きなジャズを聴くことにした。 朝食も食べ終わり、暫くジャズを聴いていると警備の方がBikeで巡回に来てゲートを開けてくれた。

それから30分ほど経過しただろうか、77番が到着。 そこから15分ほどで33番。 その後、いつもの顔ぶれが続々とやって来る。 皆さん早起きだな。

 

あっという間に111cupのエントラントだけ集合。 お互いの近況報告や夫々のモディファイ具合と腹の探り合い。 皆さん、結構アップデートしている模様。 扉に書いたが、私は昨年と同仕様。 一切の変更なし。 

シーズン開始だからか、新品タイヤ装着率が非常に高い。 皆さん、気合充分ということか。

 

予選

77号車がシーズンオフにラジアルタイヤで0秒台を出しているのは承知しているので、アウトラップのバックストレートで合図。 先に行ってくれ、と。 少し着いて行くが、流石にスーパーチャージャー車両、加速が段違い。 

3周目までにベストタイムを刻んでおきたかったが、4周目で4秒15(公式計測値)と先ず先ずだが、昨年の開幕戦のように3秒台を出しておかないと、スターティンググリッドで厄介な連中の間に埋もれてしまう。 それに、もう書くのも嫌だがヘタクソなゼロ発進スタートが有るので、良くて順位そのまま、ヘタすると数台にパスされかねない。

結局、その後は不甲斐ない走りでベスト更新ならず。 直前に行われた2サイクル車両の多いスーパーカートの走行が有ったためか、私的には路面がスリッピーに感じたが、結果的には4秒台に何台も集まっている。 この中で一番非力なマシンなのは間違いがない所なので、スタートでミスると勝機はないだろう。

 

 

 

決勝

またしても私らの前にカートが走り、それも1時間耐久であることから路面状況は悪化しているだろう。 いつもなら気負いからプレッシャーと気分の高揚とで冷静さを失うのだが、此の日の私は少し冷静。 5秒前のプラカードが出ても心臓がバクバクという程ではなかった。

が、スタートは相変わらず。

何となく繋いだクラッチミートでは鋭さはなく、クラッチの焼ける匂いと共に背後に居た33号車の排気音が左側から私の耳に突き刺さる。 

「やられた」

1コーナーのアプローチでは既に間に車が1台入るほどの差を開けられてしまった。 少しレイトブレーキ気味にして33号車との車間を詰め、追走開始。 

このまま終わってたまるか。

此の日の33号車、今まで見たことないような走りをしており、見事に私の車両が得意とするステージに上がらせない走りをしてくれる。 上等じゃないか、プレッシャーを掛け続けてやるよ。 どこまで耐えられるか見ものだな。

などと思い切り上から目線な思考で追走していたが、動画を記録しているので暴言を吐くと編集が厄介だ。 などと、変な所で冷静だったりする。 そんな余力が有るなら全力で攻めれば良いものの、こうも封じられてしまっては為す術なし。 

何度かとっ散らかってくれたのだが、私のウデと私の車では併走すら叶わなかった。 

完敗である。

私のウデの無さを棚に上げておいて、「ブイテックを積みたい。」

 

次は苦手な富士スピードウェイ、ジャパンロータスディでの開催である。 

 

 バイク

3月の某日、暖かくなるという予報の日を狙って国道299の志賀坂トンネル超え。 そして某キャンプ場へと向かったのだが....

志賀坂トンネルの手前辺りから路肩の雪が目につくようになり、路面は徐々にウエットに。 そして、トンネルを超えて群馬県に入ると路面は砂まみれでW800はドロドロ、心が折れた。 

 

 

 雑記

W800ばかり乗っていたが、今年はSEROW225も乗ってやろうと思い、今までのノーマルタイヤから巷のSEROW乗りの中では比較的履いている人の多いIRCのツーリストをチョイス。 此のタイヤ、腕が上がったのかと錯覚するようなタイヤらしい。 特に荒れた道になれば成る程強いという。

此のタイヤ、実はトライアル用のタイヤなのだ。

バイクに疎い方も多いと思うが、バイクにはトライアル競技という分野が有り、有り得ないような道無き道を足も着かずに走破するものである。 そのような競技に使用するレースタイヤではなく、公道走行可能なタイヤなのだが実力は侮れないらしい。

だが此のタイヤ、すんなりとは装着できない。

タイヤのハイトが高いので、タイヤがスイングアームに干渉してしまうのだ。

ではどうするかというと、チェーンを2コマほど増やして、標準の120コマから122コマとすることで解決できる。 と、先輩方が人柱に成って報告されているので、私も安易に122コマのチェーンを購入。 が、此処で少ししくじったのがチェーンの装着方法で、カシメのタイプを購入してしまったのだ。

友人に手伝って貰うために待機して頂いたのだが、無駄足を運ばせてしまった。

そして翌週、準備万端になり作業開始。

先ずは現在装着しているチェーンを外す。 友人から特殊工具のチェーンカッターを借用し、カシメの部分をプレスしてピンを抜く。

次に古いチェーンと新しいチェーンをタイラップで接続して入れ替える。

そしてクリップを嵌めて終了。

なのだが、このセミ圧入タイプクリップが思いの外に硬く、プライヤーではビクともしない。 色々と考えたが、此処で一旦家に帰って万力を持ってきた。 万力で挟んで圧入してしまおうという魂胆だ。

プライヤーで何分も奮闘したのが馬鹿らしいほどアッサリと圧入完了。 最初から万力で挟めばよかった。 クリップの向きに注意しながら装着完了。

次にフロントタイヤ交換。

チューブタイプなのでタイヤのビードも柔らかくて手組は楽勝。 一人で容易に組み上がったし、タイヤのビードクリームもケチらずに塗布したためビードも容易く上がってくれた。

しかし此のタイヤ、本当に柔らかい。

こんなに簡単に撓むのだ。

心配していたスイングアームとの干渉も問題なし。

フロントタイヤはそうでもないが、リヤタイヤはハイトが高く、いかにもトライアルタイヤの様相だ。 これで少しリヤタイヤが大きくなったので、ギヤ比がハイギヤードな感じとなり足つき性も少し犠牲になった。 尤もセローは元々足つき性が秀逸なので問題なし。

タイヤの撚れも空気圧を1キロ程度に落とすことでブロックの撚れを感じにくく成った。 早く林道で試してみたい。

 

 

 

 今月の整備記録

   消耗品交換パーツリスト(エクセルデータ)
    http://enthusiast.eos111.com/ELISE phase1 PartsList.xls
   
   
YAMAHA SEROW225  
チェーン交換 14,280km EK 428ZXV 122L
前後タイヤ交換 14,280km 前後ともIRC Tourist TR-011

■ ベストラップタイムの記録
筑波サーキット
 コース2000
1分6秒683(2002.03 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改

1分3秒599(2015.01 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 AD08R
 ナイトロンダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+テクニカルガレージササキマフラー
 GTウイング

筑波サーキット
 コース1000 
41秒709(2002.05 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改
 
日光サーキット 44秒129(2001.03 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 205/50−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
 エンジンノーマル(ロムチューンのみ有) 足廻り改
 
富士スピードウェイ
 旧コース
1分55秒28(2002.04 ロードスターNA8Cでの非公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 195/55−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス 44 足廻り改 ※手計測データ

1分50秒772(2003.02 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 

富士スピードウェイ
 レーシングコース
2分02秒674(2015.05 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 AD08R
 ナイトロンダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+テクニカルガレージササキマフラー
 GTウイング
富士スピードウェイ
 ショートコース 
33秒6(2004.04 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー

33秒706(2006.04 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー
 

ツインリンクもてぎ
 フルコース
2分16秒479(2004.11 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
ツインリンクもてぎ
 東コース
1分52秒006(2003.10 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録 ウェット)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
エビスサーキット
 東コース
1分09秒228(2003.10 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 RE−01
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
袖ケ浦
 フォレスト
 レースウェイ
1分13秒482(2014.12 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 AD08R
 ナイトロンダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+テクニカルガレージササキマフラー
 GTウイング
鈴鹿サーキット
 フルコース
2分34秒157(2010.12 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 Neova AD08
 フォースダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+テクニカルガレージササキマフラー
スポーツランド菅生 1分44秒200(2011.07 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 Neova AD08
 フォースダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+テクニカルガレージササキマフラー

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