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2015.10



期間限定でウィザムカーズさんに展示されていたBAC Mono。

シングルシーターで車重590kg、NA2.5Lの排気量でパワーは310PSとか。

スペックだけで思いきり楽しいのは想像がつくが、値段は都内一等地のワンルームマンション並。

 鬼怒川の決壊、111cupRd.4中止

先月もサーキットをエリーゼで走れなかった。

今月の表紙に書いた通り、100年に一度とかの記録的な豪雨に見舞われ、栃木県では災害が起きて電車も道路も一時は通行止めが続いたが、その雨が流れ込む鬼怒川に於いては流量が堤防のキャパシティを超えてしまい決壊。 筑波サーキットのすぐ近くに有る常総市では可成りの地域が氾濫水により浸水した。

筑波サーキット事態はコースと場内が水没した程度で甚大な被害は免れたが、周囲の状況を鑑みて9月一杯の営業を中止。 その結果、111cupの第4戦も中止と成った。

8月の盆から天候が思わしくなく、8月下旬とは思えぬ涼しい気候に身体は楽だったが、殆ど太陽を見ない日々が続き、全く練習が出来ずにレースを迎えることと成りそうだったが、このような形でレースが中止に成るとは思っても居なかった。

レース予定だった9/20、常総市へボランティアとして111cupのエントラント有志と事務局が参加してくれた事を非常に嬉しく思う。 

 

 W800

9月の筑波サーキットはライセンス所有者の走行日が全くなく練習できなかった代わりに週末の土日とシルバーウイーク、先月もバイクで走り回った。 殆どが落書帳に記載したことの二番煎じで恐縮だが、興味があれば。

9/ 5 草津・白根、雷滝、蓼科牧場、麦草峠 14時間 530キロ
9/12 下仁田、佐久、清里、精進湖、(富士山南側1周)表富士宮口5合目、道志みち 11時間半 480キロ
9/19 八ヶ岳エコーライン、ビーナスライン 11時間 460キロ
9/21 京都高雄、かやぶきの里、三方五湖、若狭湾、福井鯖江市 19時間 1240キロ(そのうち、高速道路500キロ)
9/23 (SEROWにて)大名栗林道、西名栗林道 4時間 120キロ

W800で2700キロも走ったのか、随分と走りまくったと我ながら思う。 7月末に納車して2ヶ月、オドメーターは既に7000キロを超えている。 誰だったかに「営業車か」と言われた。

 

■ 9/5 草津・白根、雷滝、蓼科牧場、麦草峠 14時間 530キロ

9月5日、実は結婚記念日。 1987年に式を上げたので28年目だ。 そんなことも有り、家内に青梅に旨い蕎麦屋が有るので後ろに乗っていくかと前日に誘ったのだが、アッサリと振られてしまったので早朝五時に出発。

今回のルートは上記の通り。 何時もの如く一般道で巡るのだが、早朝の国道254は国道4号と同じくハイペース。 文字で表すことを憚るような速度で流れているので、高速道路を使わずとも時間を稼げる。 しかしそれはバイパス部分のみ。 片側2車線の4車線道路から、一般的な対面通行になるとペースはガクッと落ちる。

高崎辺りまでは面白く無い道が続く。 その途中、私と同年代と思われるツーリングライダーたちと信号で並んだ。 信号が青になり、私のW800が得意とする中低速トルクで快音を轟かせながらギヤを変えていく。 私の後ろに続く2台。 1台は10年ぐらい前のスズキGSX-R1000で、もう一台はカワサキのゼファー1100。

次の信号から発進すると、GSX-Rがフロントを高々と上げて加速。 ツーリングで荷物満載なのに素晴らしいウイリー。 なんと次の信号までギヤを変えつつウイリー状態。 年季の入ったツナギに装着された膝のスライディングパッド、随分とすり減っていたが伊達じゃないってことか。 私はこのパフォーマンス楽しかったが、世間一般は受け入れてくれる人ばかりでは無いと思うぞ。(でも、私にもあのぐらいのスキルが欲しい)

高崎から私は国道406で榛名山に向かったが、彼らは軽井沢の方へ進んで行った。

国道406に入ると周囲の雰囲気が少しツーリングをしている気分に合ってきた。 山が近くなり、気温も下がってきた。 榛名山は近すぎて全容は見えない。 道は徐々にワインディングの体を為して来た。 未だにライディングは若かりし頃の操っている感じには程遠いのだが、それでも何となく車体を傾けることを少しは出来るように成ったかな。 速度域は常識の範囲内、言い方を変えれば大人のツーリングペース。 今の私には此れで十分楽しい。

いよいよ山が近くなってきたら気温が一段と下がり、手も身体も冷えてきて限界。 夏グローブからウエットスーツ素材のグローブに交換、それと共にジャケットにインナーを装着。 信号も殆ど無いので淡々と走れるのだが、身体が冷えると動きが鈍くなって危険。 もう少し早めに対策すべきだった。 装備を変更してからは快適、ヘルメットの中でBGMとして流しているジャズも道に合っている。

やはり法定速度+α辺りで流すのが一番心地よい。

国道406から国道145のバイパス側を走ると、ここは日本ロマンチック街道と書いてある。 このまま進むと草津に上がる国道292の西側ルートに入るのだが、先程までの国道406をもう少し進んで吾妻線を超えると、此方側も国道145で東側の国道292で草津に向かうことも出来る。 因みに両方とも日本ロマンチック街道だそうだ。

山道を上がっていくと草津の街に到着。 草津の町は少し垢抜けており、旅情は感じられない。 先程から車が多くなってきた。 しかもペースが遅い。 センターラインが黄色いので追い越しは御法度、フラストレーションが溜まる。 ペースが大分落ちたので休憩なしで先に進むことにした。 一人旅だと自分の意志で走れるのが良い、基本的に私は殆ど止まらないので。

ここから先、白根山には規制があり、湯釜の辺りには立ち入りができない。 途中で景色の良い所が何箇所かあったが、この道は駐停車禁止。 残念ながら規則なので順守。

駐車が認められている駐車場に駐めて一休み。 殺生河原は無機質な岩がゴロゴロして硫黄の匂いの激しい所も有ったが、この駐車場からは感じられない。 残念。 残念といえば、此の先少し進むとスマホナビを動かしている電波が入らなくなり、渋峠へ行くはずが万座温泉スキー場へ向かってしまった。 霧が酷くて私が標識を見落としたのだと思う。

やはりツーリングの際は大まかなルートを記憶しておく必要がある。 地図を持ってのツーリングでは有り得なかった失態だ。

電波が入らないのと濃霧で全く周囲が見えず、スマホナビが案内するままに進むと、其処は県道466の万座道路だった。 この万座道路、道幅は1.5といったところだろうか。 何とか乗用車同士が擦れ違いできる程度なので自動車の走行ペースは遅い。 霧が出ているうちは我慢したが、標高が下がるに連れて霧が晴れると我慢の限界。 いくらなんでも時速30キロ以下では辛すぎる。 しかも全く譲ってくれる気配なし。

安全が確保できる箇所を走っていて、自分よりもペースの速い車両に追いつかれたら譲るのがマナーだと思うのだけど、最近は譲ってくれない車両が多くなった気がする。 もしかして日本で教育を受けた人ではないのかな。 追いぬくと急に加速してきて文句を言ってきたりと、本当に理解に苦しむ。 日本人の美徳、譲り合いや助け合いの精神は何処に行ってしまったのだろうか。

この万座道路、天気が良ければ楽しめるらしいのだが、前述したように濃霧の中から出たとはいえ、上空は雲が広がっており景色は望めない。 そうなるとつまらない道路だ。 途中で毛無峠に別れる道が現れたが、この天候ではパノラマは拝めないと判断して万座道路を下っていく。 ここから県道は466から112へと番号が変わったが、万座道路という名称は変わらない。

道を間違えたので少し遠回りで戻ることとなったが、高山村から県道351へとルートを変更。 このあたりの子安温泉、少し風情のある町並みだった。 山田温泉のあたりに行くと県道66、グーグルマップのストリートビューを見ると、晴れていれば非常に心地よい道のはずだが、悔しいことに曇天。 淡々と雷滝を目指す。 しかしグーグルマップ、万座道路は全て写っていることに驚いた。

 

さて、漸く雷滝に到着。 ここから少しだけ階段を下ると滝の裏側へ出ることが出来る。 下っている途中から滝の爆音が轟いており、少し期待できそうだ。 天気がイマイチなのと、まだ十時半と比較的時間が早い事から空いている。 居合わせたのは5人ほどだった。

晴れて暑ければ涼しくてマイナスイオンを吸い込んで気分爽快という所だろうが、天気はイマイチで気温も低かったので爽快さは無い。 だが、来る価値は有ったと思う。 とても綺麗な清流と周囲の緑が美しい。 秋は紅葉で違った趣に成るような気がする。

階段を上がって駐車場に着くと、バイクが数台。 比較的若いグループが到着していた。 そして隣には250のスクーターに熟年夫婦のタンデム。 スクーターでタンデムツーリングか、そういうのも有りだな。

相変わらず電波の状態がイマイチというか、最低限の電波しか拾わないので地図の表示が簡易表示と成り、ナビとして機能していない。 確か、この道を登ると当初来るはずのルート、渋峠方面のはず。

渋峠、どうしても行きたかったので少し登ったが、ルートがマトモに表示されないので断念。 その後、帰宅してから電波が入らなくてもある程度のルート検討が出来るアプリを入れた。 スマホ頼りで行動することの危険性を肌で感じたので。(今から思えば対してロスに成らないので渋峠側に行くべきだった)

ここからは只管西へ、国道403を目指す。 須坂の町に近づくと電波の状態が良くなるはずなのに、掴みが良くない。 仕方ないので途中のコンビニでノンアルコールビールを飲みながら昼食を取り、スマホを再起動。 そういえばずっと水分を取っていなかった。 街に出ると暑くなり、喉もカラカラで350の缶はあっという間に無くなり、もう1本追加購入。 スマホも私も元気になり再出発。 まだ12時前で余裕綽々、ルートは思い切って蓼科経由の麦草峠だ。

スキーで有名な菅平の町を降りて行くと、林檎畑が沢山。 途中から国道を離れて県道4へ。 今までツーリングは国道をメインに使っていたが、最近になって県道が楽しいことに気付いた。 国道は大型車も多く、自称安全運転の人も多くてストレスが溜まる。 それに比較すると県道は地元の人か、道を知っている人なので農家の爺以外はペースが早くて快適。 道も悪くないし、景色も良い所が多い。

但し、ガソリンスタンドだけは国道には敵わないので、ガソリンの残量と相談して走るようにしている。 私のW800は300キロまでは確実に無給油で走れるのだが、250キロを大凡の目安として給油している。 峠越えや後の行動を考えて早めに給油したり、バイパス沿いの安いガソリンスタンドなどは積極的に利用している。 ま、バイクだと20リッター程度しか消費しないのでリッターあたり20円違うと牛丼1杯分程度なのだが。

しかしナビを使うと大抵は国道へと誘導される。 そうなると、事前にグーグルマップなどでルートを入力しておき、そのルートを辿るほうが良いのかもしれない。 今ナビにはヤフーナビを使用しているのだが。

 

この後、国道18を超えて県道40へと進路を変えた。

立科に入ると高原の雰囲気。 立科という地名から蓼科という地名に変わるとツーリングライダーが沢山。 昔風に言うとピースサイン、今風に言うとヤエー。 ま、とにかくライダー同士の挨拶が楽しい。

女神湖という皆さんの休憩地はスルーして蓼科牧場へ。 この牧場、正門から入るのではなく、道端から放牧されている馬や牛を眺めるのが好きなのだ。 眺めていると赤トンボ、アキアカネが沢山飛んでいる。 もう此処は秋なんだな。

リラックスしている馬を見ていたら些か時間が過ぎたようだ。 少し先を急ぐことにする。 だが、ここからはビーナスライン。 あまり急いで走ってしまうと初秋の景色を見落としてしまう。 やはり心地よいペースで走ることにした。

次に国道299、ずっと走り続ければ帰宅出来てしまう国道だ。 だが、御巣鷹のあたりは険しい酷道なので今回はパス。 それはそうと、一応記念的な麦草峠には止まってみたが、単なる通過ポイントだね此処。 とにかく今回は白い空ばかりで写真が楽しくない。 そして此処は標高が高くて震えた。 オーバーパンツも持っているので履こうかとも思ったが、面倒なのでやめた。 足を車体側に押し付け、空冷エンジンから発する熱で少し暖を取る事で凌いだ。

ここを下って国道141へ出ると、後は北へ行くか南に降りるか、若しくは先程書いた国道299を東に進むか武道峠へ少し迂回するかの4択。 国道299ルートは秩父の町中が結構混むのと、最後まで対面通行なのでペースが上がらないし、酷道部分を走る気がしない。 すると北か南か、少し悩んだが国道254ルートを選択。 北へ進む。

あとは淡々と進んで帰宅。

 

■ 9/12 下仁田、佐久、清里、精進湖、(富士山南側1周)表富士宮口5合目、道志みち 11時間半 480キロ

佐久の辺りまでは先週のツーリング帰路とほぼ同様、ただこんかいは反時計回りで富士山南側を一周するルートを計画した。 関東周辺の一都6県を巡るルートだ。 下仁田や佐久を選んだのは、先週走って気持ちよかったから。 適度に景色もよく道も走りやすいのだ。 今回は天候に恵まれたから更に気持ちが良い。

国道141の南側は前回パスしたので、今回走っておこうかということなのだが、この道は期待はずれだった。 景色もイマイチで道も楽しくない。 途中から八ヶ岳エコーラインを少し走ったのだが、これは気持ちのよい道だった。 このルートは次回走破してみよう。

上の写真は下仁田の辺り、このあたりは景色が本当に良い。 そしてこの時、ヤマハXS-1というバーチカルツインの名車が後ろからやってきて、2台でツインサウンドを山肌に轟かせながら登っていったのが痛快だった。 恐らく先方は60代、綺麗なオレンジ色のXS-1だった。

先方には私のバイクはどう映っていたのかが気になる。 先方は信号待ちの時に何度も食い入るように此方を見ており、音も見た目もW1に似てるけど違うし、、、、みたいな。 一言交わせば良かったかな。 一つ前の交差点で彼は信号が変わってしまい停止、私は先へ進んだのだが、その後上の景色の所で止まって撮影していると、彼は手を上げながら通過していった。

上の写真は国道141から少し外れた所。 国道沿いは電線が走っていて風景が台無しになるので、少し脇道に入ってパチリ。 ここには写ってないが、蕎麦の畑が多く、蕎麦の白い花が沢山咲いていて綺麗だった。 交通量が多く、頻繁に車が通るので好みの構図で写真が撮れないので諦めたけど、それでも撮っておけば良かったなと今更後悔。

しかし私のバイクは相変わらず綺麗に写らないな。 シルバーと黒という正反対の色使いをしているので露出が上手くいかない。 特に天気が良ければ良いほど上手く行かない。 NDフィルターを使えば良いのだろうか、それともPLフィルターを使うべきなのだろうか。

 

あまり期待していなかったが、甲府から精進湖へと向かうルート、国道358が意外と良かった。 恐らくだが私とは反対の方向、精進湖から甲府に抜けるほうが気持ち良いと思う。 谷間を下ってきて眼前が開けてくる感じが気持ち良いと思う。 私は何度も振り返った。 惜しむらくはバイクを止める場所に乏しいこと。 景色の良い所は道が曲がりくねっているので、此処に停める訳にはいかない。 道幅も広くて走りやすかった。 

富士周辺に来るとバイクのツーリング集団が多くなった。 なんとなくだが、ハーレーが多い気がする。 私、ハーレーダビッドソンという存在は知っているが、どんな種類があるかまでは知らない。 実は今まで一度もハーレーを良いなとは思ったことがなかったのだが、最近になって一度は乗ってみようかな、などと思えるように成った。 W800でも少し感じられる鼓動、さぞやハーレーだと鼓動感に包まれているのだろうな、と。

さて、そんな彼方此方に居るハーレーたちに混じり、富士山を左手に見ながらグルっと1周するつもりだったが、先程から富士山の辺りだけ雲に覆われていて見えない状態。 今日は晴天という天気予報だったからこそ富士山を目指したのに。 時折、頭だけ少し覗かせるが、これでは雄大な富士山を堪能できない。

仕方ないので予定外だがルートを変更することにした。

富士スカイラインで5合目まで雲の中を走って上がると見事な晴天。 眼下は雲の海で下界の景色は楽しめ無かったが、富士山の勇姿は堪能出来た。 一方、標高が2400mということでエンジンがグズツクかと心配したが、少しアイドリングが下がる程度で問題なし。 空気が薄いぶんパワーも少し食われたが、排気量が大きいので此方も問題なし。 排気量の小さいバイクは登るのが苦しそうだったな。 原付2種のバイクはエンジン唸らせながら走っていたし。

高校生の時に原付1種でスバルラインを登ったのだが、30キロも出なくなり何台もの車やバイクに抜かれながら登ったのを思い出した。

このあと山中湖まで走り、道志みち経由で帰宅したのだが、やはり誰でも知っている国道に入るとペースの遅い車に阻まれる。 今まで国道をメインにルートを選定していたが、広域農道や県道を積極的に利用すべきだな。 となると、やはりナビ任せにしていては駄目だ。

と、久しぶりに道志みちを走って思った。

 

■ 9/19 八ヶ岳エコーライン、ビーナスライン 11時間 460キロ

此の日はシルバーウイーク初日。 どうせ何処に行っても混んでいる。 高速道路は例によって使わないが、信州方面の国道20も混雑必至。 と思って出かけたのだが、思いっきり早朝という訳でもないのに、思いのほか順調。

それでも、やはり国道20を使っての甲府までの道程は道も狭くて景色もイマイチ、楽しくない。 大型の車も多く、追い越しも難しいのでペースが上がらない。

そこで前回通って気持ちが良かった八ヶ岳エコーラインへと韮崎あたりで国道20から逸れる。 すると交通量が激減。 おっと、その前にそれほど減っていないがガソリンを入れてから広域農道へ入った。 しかし、ナビはどうしても道を変えたいらしく、何度も何度も国道へ行けと指示してくる。 やはりナビに任せたルートを辿るのではなく、事前に自分の作ったルートを辿るツーリングにしたい。

八ヶ岳エコーラインを走っていると、周囲の雰囲気は徐々に向上。 思わずステップの上に立ち、恥ずかしながら「最高だぜー」と叫んだほど。 本当に最高だった。

今の時期だからこそ黄金色に実り頭を垂れた収穫直前の稲穂が見られ、山々には濃い緑に覆われ、道端には向日葵や秋桜が咲き誇って揺れている。 そして高度が上がれば木々は既に色づき、秋の装いも見せてくれる。 暑くなく、寒くもない最高の季節である。

八ヶ岳エコーラインからビーナスラインへと道は移り、クネクネと曲がりながら高度を上げていくと、つい先日まで緑の濃かった木々がいつの間にか色づき始めている。 まさか9月で秋の色が見られるとは思わなかった。 それだけ、このあたりの自然は厳しいということなのだろう。

そしてビーナスラインの終点へ行く前に霧の駅で早目の昼食。 私、観光地で観光客相手の店には滅多に入らないのだが、少し寒さを感じたので暖かいものを食したく成り、暖かい蕎麦をいただいた。 本来なら蕎麦は冷たいのしか食しないのだが、信州に来て饂飩は無い。 では仕方ない、温かい蕎麦をいただくしか無い。 だが、腹が減っていたのか、割りと美味しく戴くことが出来た。

さて、それでは美ヶ原高原美術館を目指そう。 あまりにもベタなポイントだが、此処へは何度か行っているが晴れたことがないのだ。 今日の天候なら晴れ間を望めるかもしれない。

少し雲も有るが概ね晴天。 何度此処に来たか解らないが、初めて景色を眺めることが出来た。

それにしてもバイクの数が多い。 数が多くなると傍若無人というか、マナーが悪くなるのが嫌だね。 たばこを吸い終わって踏み潰したり、大きな声で談笑したりしているのを見ると、やはり私は一人で走りたく成るのだった。

此処に来る途中で、3台の大型バイクが一般車を煽りまくって抜いていったのだが、1台がイエローラインをカットして追い抜いた後、その一般車がウインカーを出してスローダウンしたのに、後続のバイクは横で空ぶかしして威圧してからフル加速。 全くもって無礼者、いったい何を考えているのか。

あまりにも申し訳ない気持ちになって、私はその車を抜くのを辞めたのだが、その車は停止してしまった。 余りに申し訳ないので、お礼の手を上げつつ一礼してパスさせて頂いた。

 

美ヶ原高原美術館からの帰路はビーナスラインではなく、北側の県道へ。 センターラインが無くなり、道幅は1.5車線というところか。

但し、白樺の林立が癒してくれる。

そして、山を下ると再び黄金色の田圃が続く。

この道では車にもバイクにも殆ど会わなかったのだが、こういう所で会うライダー達からは挨拶を頂くことが多い。 やはり私は此方のルートの方がが好きだな。

私のタンクに施されたメッキ、このメッキの部分に映り込む景色が好きだ。 だから何時も綺麗に磨いているのだが、このメッキに映る気持ちのよ風景を見るのが好きで、こういう所へ来ている気がする。 メタリックのないソリッドな黒もメッキも手入れが大変なのだけど。


■ 9/21 京都高雄、かやぶきの里、三方五湖、若狭湾、福井鯖江市 19時間 1240キロ(そのうち、高速道路500キロ)

或る人が福井の辺りを旅した画像を見せてくれたのだが、私が求めている景色が其処に或ると直感。 これは今の季節に行っておきたい。 このシルバーウイークなら多少の無理が効くので、行ってこられる。

計画的に行動したのではなく、半ば思いつきで行動したことを此れほど悔やんだことはない。 福井で宿を取るつもりだったが、当日に現地で何件にも連絡したが撃沈。 なんと京都・福井を日帰りするというハードな行程となった。

往路は泊まるつもりで行動していたので全て一般道。

東京から沼津辺りまでは国道246。 国道1号という選択肢も有るが、早朝の寒い箱根越は避けたかった。 そう、もう季節的に装置用の山越えは涼しいを通り越して寒いのだ。 風を身体に当てて走る私のバイク、体感温度は10度低下といったところか。 つまり18度の気温では8度ぐらいに感じるということ。

シルバーウイークなか日、やはり道は混んでいて、静岡の辺りから徐々に走りづらく成って来た。 浜松あたりで海沿いの道を走ったのは気持ちよかったが、愛知県に入ると遂に渋滞。 四日市に入るまでずっと渋滞となり、仕方なく路肩付近を走らせて頂いた。

国道1号で西に向かうか迷ったが、いつの間にか名阪道に入ってしまい。 少し遠回りをすることに成ってしまった。 しかし、そのオカゲで国道422というルートを走ったのだが、これが気持ちのよい道だった。 大津の辺りの川沿いも風情があって良い。

京都の町では再び渋滞。

京都らしい雰囲気の所で写真をと思ったが、あまりにも渋滞が酷く、そして観光客でごった返しているのを見て萎えてしまった。

 

ということで、先を急ぐことにし、京都の高雄を走る。 この高雄、一時期は走り屋が集まっていたと噂で聞いていたが、走ってみるとなるほど。 なかなか気持ちのよい道だった。 しかし、交通安全運動の期間だからか、白バイが沢山。 10台ぐらいは見たと思う。

そして、下の写真の目的地、かやぶきの里にもパトカーと白バイ。 少しペースを上げて気持よくコーナーを立ち上がると正面から現れたので、思わずクラッチ握って苦笑い。 

しかし此処、良いのだが人が多い。 殆ど白川郷状態。 こういう所は早朝か夜に訪れるに限る。 ということで、例によって30分で撤退。 

人さえ少なければ、もう少し散策したのだけど。

少し生活感が有るのが良い。

 

ここから日本海を目指して北上。 小浜市へと進むのだが、この道は悪くなかった。 私は少し鄙びた所が好きなのかもしれない。

 

小浜市からは日本海にそって更に北上。 日が傾いてきたので三方五湖などを横目で見つつ、福井を目指す。 若狭湾に出ると私の好きな漁師町の雰囲気。 こういうところで一泊し、地元の居酒屋で常連客が食べている肴を安い酒で煽るのが好きなのだ。

何軒かの民宿に連絡し、今宵の宿がないか尋ねるが暖かい訛り言葉で満室だと告げられる。 次にビジネスホテルにも何軒か問い合わせをするが撃沈。 いよいよ追い詰められてきた。 今から思えば、福井の健康ランドで雑魚寝という選択肢が有ったにも拘らず、追い詰められた頭には考えが浮かばず、鯖江市の駅近くに有る公園で夕日を眺めていた。

 

その公園で野宿するべく横になってみるが、非常に惨めな気分になり、再び起き上がってバイクに跨りエンジン始動。 よし、帰るぞ。

暗くなった高速道路に上がると既に渋滞。 益々気が滅入るが、帰ると決めたのだから何が何でも帰る。 信用成らないサンデードライバーのウヨウヨしている高速道路を細心の注意を払って突き進む。 車からすればバイクなど視界にはいらない人が殆ど。 何度ハイビームで存在をアピールしたことか。

こんなことなら三方五湖で止まって写真を撮るべきだった。 東尋坊へも行けばよかった。 悔しい。 絶対にリベンジしてやる。 非常にロングな日帰りツーリングとなったが、何故か眠気には襲われずに一気に帰還。 但し、渋滞が酷くてペースは上がらなかった。

少し翌日に入ってしまったが、日帰りと言わせて欲しい。

本日の走行、1242キロ。 オドメーターは1ヶ月半でご覧のように成った。

 

■ 9/23 (SEROWにて)大名栗林道、西名栗林道 4時間 120キロ

W800ばかり乗っていると嫉妬するといけないので、シルバーウイーク最終日はセローに乗った。 何処に行こうか悩んだが、此処最近の豪雨で関東の林道は何処もデンジャラスに成っているはず。 ならば、何か起きた時に帰れる範囲に行こうということで、いつもの大名栗林道と西名栗林道へ。

大名栗林道をトコトコと進むと、徐々に豪雨の爪痕が見えてきだが、これは序章に過ぎなかった。

極力、溜水を避けて走ったが、それでも粘り気のある土の道を走っていると、いつのまにやらシートバッグには土の斑点が。

さて、それでは西名栗林道。 此処は雨が降るとコースが上級者向きになる。 もしかしたら中級者向気程度なのかも知れないが、私には相当に手強い道になるということでご容赦頂きたい。

コースの土は雨水で流されてクレバスだらけになるのだ。 そして、そのクレバスが異様に深い。 途中で一度前輪を落としてしまったが、タイヤの1/3は潜ってしまうような深さ。 脱出するのに四苦八苦。 大汗をかいてしまった。

この画像を撮ったのは余裕綽々のとき。 実際、此の程度では私ですらなんとでも成る。 少し強気の発言をさせてもらうと、此の程度ならアクセル全開で飛びながら超えられるぜ。

こんな土砂崩れも多数。 しかし、これも大したこと無い。 梃子摺る箇所では写真など撮っている余裕はないのだ。

表層の柔らかい土が流れてガレガレの場所。

なんとか2輪2足走行でクリア。 何度も嫌な汗が流れた。

すると今度はこんな大きな陥没。 当然ながら、進入禁止なのだが、既に先行者によりテープは外れている。 ということは通行できるということ。

此処に来る前にジムニー2台と擦れ違ったのだが、奴らは此処をクリアしてきたのだろうか。 いや、それは無いな。 常識を逸するテクニックが有っても、これは物理的に無理。 恐らく、あの脇道からコッソリと入ってきたのだろう。 そう、林道には内緒の脇道が存在するのだ。

単車一台が漸く通れるような獣道だったり、通常では考えられないような勾配の道とか。

何れにしても奴らには吃驚した。 こんなハードな状況で車で来るとは大したもんだ。

で、チキンハートな私は一旦バイクを降り、徒歩で状況確認をしてからソロリと通過。

下見せずに安易に走って落下したら、私だけでなく此処を愛する皆さんにも迷惑を掛けてしまう。

 

 雑記

これも落書帳に書いたのだが、試しにシフトペダルのゴムを幅広のものに変えてみた。 私の趾が軟弱なのか、親指の付け根が長時間乗ると痛くなってしまうのだ。 ひどくなると少し腫れてしまったり、皮が剝けたりする。

そこで、なんとか成らないかとネットを検索したら、幅の広いゴムを装着することで緩和されたという書き込みを見たので早速購入。 そして取り付けてみた。

取り付けは簡単。 マイナスドライバーの細めのものを突っ込んでシリコンスプレーをプシュッと。 するとスポンと抜ける。 装着はシリコンを脱脂してから嵌めこむだけ。 嵌めこんだら角度調節してテフロンテープを貼ってお終い。

で、痛く無くなったかというと微妙。 確かに辺り幅が広くなったので集中攻撃は無くなったけど、痛くなる範囲が広がったとも言える。 暫く試して不都合が有れば再度報告する。 因みに先月手を入れたペダルのガタは皆無で問題なし。

 

 

 今月の整備記録

   消耗品交換パーツリスト(エクセルデータ)
    http://enthusiast.eos111.com/ELISE phase1 PartsList.xls
エリーゼ なし
   
KAWASAKI W800 なし
   
   

■ ベストラップタイムの記録
筑波サーキット
 コース2000
1分6秒683(2002.03 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改

1分3秒599(2015.01 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 AD08R
 ナイトロンダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+テクニカルガレージササキマフラー
 GTウイング

筑波サーキット
 コース1000 
41秒709(2002.05 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改
 
日光サーキット 44秒129(2001.03 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 205/50−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
 エンジンノーマル(ロムチューンのみ有) 足廻り改
 
富士スピードウェイ
 旧コース
1分55秒28(2002.04 ロードスターNA8Cでの非公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 195/55−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス 44 足廻り改 ※手計測データ

1分50秒772(2003.02 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 

富士スピードウェイ
 レーシングコース
2分02秒674(2015.05 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 AD08R
 ナイトロンダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+テクニカルガレージササキマフラー
 GTウイング
富士スピードウェイ
 ショートコース 
33秒6(2004.04 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー

33秒706(2006.04 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー
 

ツインリンクもてぎ
 フルコース
2分16秒479(2004.11 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
ツインリンクもてぎ
 東コース
1分52秒006(2003.10 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録 ウェット)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
エビスサーキット
 東コース
1分09秒228(2003.10 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 RE−01
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
袖ケ浦
 フォレスト
 レースウェイ
1分13秒482(2014.12 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 AD08R
 ナイトロンダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+テクニカルガレージササキマフラー
 GTウイング
鈴鹿サーキット
 フルコース
2分34秒157(2010.12 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 Neova AD08
 フォースダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+テクニカルガレージササキマフラー
スポーツランド菅生 1分44秒200(2011.07 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 Neova AD08
 フォースダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+テクニカルガレージササキマフラー

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