今月号は欠巻にしようかと思った。
先月交換したカムポジションセンサーと大気圧センサーは効果がなかった。 あとセンサー類で残っているのは吸気温度センサーと、クランク角センサーしかない。
ということでクランク角センサーは交換したが、吸気温度センサーは抵抗値などを調べたところ正常だったので交換はしなかった。
この状態で試走。 都内の公道では全開走行が出来ないので袖森へ向かう。 だが、向かう途中の公道でも出来る範囲をテストしてみることに。
まずは1500回転あたりからアクセルを全開にすると発症する息ツキ。 キャブ車ではカブってしまうような踏み方をすると残念ながら発症してしまった。 そして、一旦出てしまうと割と一般的な踏み方をしても発症するようになった。
これでは駄目だ、残念ながら直っていない。
そのままUターンして主治医の元へ戻ることに。
主治医の所に戻ると、隣で体感したいというのでECUにロータススキャンを接続して隣に座った。 そして工場の廻りでテスト。 天の邪鬼な私の車、主治医の前では本気を出さないことが多いのだが、今回どんなシチュエーションで発生するのかは理解して貰った。
マフラーの出口は煤けているのだが、症状的に燃料が来て居ない可能性があるということで、ECU本体の交換と燃料系のチェックを行うことと成った。
私の車と同じ111SのECUを用意して頂いたので、セキュリティコードを私の信号に書替えて交換。 そして公道をテスト走行したが症状は改善せず。 これでECUはシロで有るコトが確定。
トラブルの際は一気に様々なモノを交換するのではなく、一つ一つ検証していくことが肝心。 直れば良いというものではない。 何が原因で何が起きたのかが明確にしておきたい。 直ったとしても次に起きないように対策することが肝心なのだ。
次に実はあまり怪しいと思っては居なかった燃料系統を調べることにした。
まずは燃圧だが、これは正常だった。 だが、念のためにレギュレーターを交換。 そして試走...残念ながら改善せず。
朝一から行動しているのだが、この時点で既に夕暮れが近づいた。 袖森で走るためのサーキット走行セットをキャスターバッグに詰め込んできたが、残念ながら時間切れ。 今からではサーキットの走行枠に間に合わない。
さて、それでは原因を1からジックリと探りたいところだが、主治医も暇な訳ではないので私の車にばかり張り付いて頂く訳にも行かない。 私も嫌気が差しているが、彼も相当にストレスが溜まっているはずだ。 ゴールの見えない修理ほど辛いものはない。
インジェクターの交換を試したいところだが、自宅に置いてきてしまったので試せない。 燃料フィルターは在庫があるというので念のために交換してみた。 そして試走。
嬉しいことに思いっきり意地悪な踏み方をしなければ息ツキ症状は出ないようだ。 ベタ踏みするとまだ症状は出るが、少し進歩が有った事が嬉しい。 変化があったと言う事は、このあたりに原因が潜んでいる可能性があると言う事。
しかし、これ以上はサーキットの全開連続走行を試さないと駄目だ。 一般道で普通に走れても、サーキットの全開連続走行をすることで、全回転域でスナッチがおきて走行不能になるのだ。
ECUに問題がないと解ったし、レギュレーター交換と燃料フィルターのダブル交換をしたことにより改善が見られた。 これで駄目ならインジェクターの交換をしてみよう。
というところで先月は時間切れとなった。