前後のバネレートを変えて筑波1000に行ったことを先月号に書いた。 だが、結果は惨敗。 仲間達がラジアルで40秒台だというのに私は42秒さえ切れない始末。
これはイカンと奮起し、時間を作ってサーキット通いを開始。
晴れるという天気予報を信じて朝一から乗り込んだ訳だが、御覧の通りフルウエット。 しかもこんな日に草刈なんてしなくても良いのに、コースへ刈った草が飛び散っており、刈った後からブロワーでコース脇に吹き飛ばしている。
これはコースアウトしたら助からないな。
最後の枠に掛けたモノの、結局ウエットのままで躊躇していたのだが、前の枠で古い車が1周に渡ってオイルを垂れ流してコースコンディションは最悪。 結局、1枠も走らず私は何をしにサーキットへ行ったのか。
翌週。 早めに自宅を出て現地で前後の車高バランス調整。 レギュレーションで決められている最低地上高ギリギリにフロントをセットしてリアは5ミリ上がり。 ダンパーは伸び縮みとも最弱のユルユルから開始。
コースイン。
...あはは、バネの戻りが早すぎて安定しないわ。
すぐさまピットへと戻り、以前のレートで使用していた減衰に変更。 そしてコースイン。
まだバネがヒョコッと戻るな。
再びピットに戻って前後とも伸び側減衰を1ノッチずつ締め上げ、コースへ復帰。 残り時間全てを使って走ってみた。 安定してきたが、もう少し全体的にドッシリとした感じが欲しい。
今回はエリパーから3ミリのホイールスペーサーを購入してみたのだが、次の枠はこれを装着してトレッドを広げてみるか。
コースイン。
ほほぅ。 たった3ミリで変わるものだな。 実はコノ手のパーツは好みでないことから今まで見向きもしなかったのだが、とある方から私の車両を見て「随分とタイヤが引っ込んでますね」と言われ、なるほど確かにツライチには程遠いなと。
車高を落としたことにより、より一層トレッドが狭く見えるから不思議だ。 キャンバー角は弄っていないのだが、車高を落としたことでまた少し角度が付いたのかも知れない。
スクラブ半径はどうなんだ、などと仰る方が居られると思うが、私は細かいことはどうでも良く、走って具合が良いか悪いかが判断基準。 ということで、私にはこれはアリだ。
こうなると、5ミリや10ミリ出すとどうなるか試してみたくなるのだが、主治医から危険だからヤルナと言われているので諦めた。
さてさて、そんな感じでペースを上げていくとリアの安定感がもう少し欲しくなってきた。 縮みの減衰は限界まで柔らかくしているので弄れるのは伸び側だけ。 緩めて見たが逆効果。 クタッと傾いてイン側のグリップが失われるのか、アウト側に一気に荷重が掛かるのか解らないが、限界が下がる。
ではと1ノッチ固めてみた。 先程よりは良いが、根本的な解決には成っていない。 だが、これ以上は弄りようがないので、アライメントと車高で調整するしか無さそうだ。 もしかしたらリヤのバネレートが少し硬いのかも知れないが。
と言うところでこの日は時間切れ。 この日は袖ケ浦フォレストレースウェイのスポーツ走行を走っていた訳だが、ベストタイムの1分16秒3は私としてはマァマァ。
そのまた翌週。
急遽設けられたスポーツ走行枠ということで、その存在に気付かない方が多いことを期待して午後からだが早めに出動。 この日の午前中は某メーカーの貸し切りテスト走行。 コースの外にスキール音が谺している。
私の前には往年のドライバー生沢轍さんが積車にナローポルシェを積んで待っていらっしゃる。 どうやらテストではなく純粋に愉しみに来ているように見えた。 失礼ながらお年を召されても凛としている姿に流石だなと思った次第。 私もあのような老後を送りたいモノだ。
さてコースイン。
前回との違いは空気圧。 今までよりも0.2キロほど温間空気圧を落としてみた。 バネが硬くなったことでタイヤに少し粘りを持たせたらどうなるかを試してみたい。
感触は上々。 やはりラジアルとしては少し高めのバネレートなので、タイヤにも少し仕事をして貰うとマイルドな特性になるようだ。 これ以上落とすのは冷間値空気圧が低すぎて怖いので試していないが、これで行こうと思う。
これで1枠走ってみた。
感触は悪くないのだが、アプローチでリヤのイン側リフトが速いような気がするので、2枠目でリヤの伸び側減衰を1ノッチ上げてみた。
少し硬いような気もするが、タイムは出ている。 私のネオバベストタイムが出た。
気をよくして走っていたら、失火症状が発生。
ガソリンはある。 以前、同様の事が起きたときはカムポジションセンサーの不具合だった。 該当の場所を弄っても変化無し。 なにが起きたのかこの時点では解らず主治医に連絡。 点火系をチェックするようにと指示があり、点検するとイグニッションコイル側のキャップが一つ緩んでいた。
それを押し込むと不具合解消。 どうやら振動で緩んだらしい。 と、その時は思い込んでいた....
・ローター
車高調整の際に何気なくリヤのパッドを見てみると、そろそろ摩耗限度に近い状態。 今シーズンは持つと思ったが、足繁くサーキット通いをしたためかパッドの摩耗が想定していたよりも進んだようだ。
どうするか迷ったが、レース直前に交換と成るとアタリ付けが上手く行かないと慌てることになるため、ここは思い切って交換することにした。
外して見るとやはりもう少し使える状態ではあるが、交換しても良い時期とも言える。 ローターは完全に摩耗限度に至っており、有無を言わさず交換時期。 そりゃそうだ、3年も使っているのだから。
さて、そのローターだが、今回はJAEのプレーンではなく、エリパーから購入出来るPAGIDの廉価版。 このローター、存在は知っていたのだが、廻りで使っている人が居らず品質などの情報や使い心地なども不明なので購入は躊躇していた。
一応手元にはJAEのプレーンが在庫として有るのだが、前述したホイールスペーサーが欲しかったので序でに発注。 重たいため送料が1万5千円ほど掛かることから格安とは成らず、国内で普及品を購入するより3割程度の割安と成るが、それでもポチる価値はあると踏んだ。
が、届いたローターを見て吃驚。
目映いばかりのシルバー塗装が施されている。
どうやら耐熱の防錆塗料らしいが、アタリが付くまで危険が一杯。 装着してみたが、予想通り塗装皮膜が剥がれるまでが特に危険だった。 殆ど効いてくれないのだ。 久しぶりにブレーキを目一杯踏むことになり、冷や汗をかいた。
これ、前後同時に交換は避けた方が無難だと思う。 とりあえず前後どちらかを交換してアタリ付けを済ませてからもう一方も交換する方が安心出来ると思う。
パッドの話から話が逸れてしまった。
今回もパッドはPFC。 PFCの97番コンパウンド。 私のお気に入りなのだが、既に通販では入手困難となっており、いまは08版コンパウンドと01番コンパウンドしか入手出来ないらしい。
私のストックも新品はこれが最後。 あとは友人から譲って頂いた中古パッドが1セット。 それが無くなれば97番から08番に移行する予定だ。
ローターを外した序でなのでハブベアリングの具合をチェック。 ゆっくりとドラシャを素手で回転させてみた。 すると僅かにゴロッと嫌な手応えアリ。 消耗品リストをみても、そろそろ交換時期が迫ってきているらしい。
ローターは街乗りを200〜300キロほど走れと取説には記載されていたが、私は自宅から袖ケ浦フォレストレースウェイまでの80キロ程度しか走る事が出来なかった訳だが、心配していたアタリ付けも御覧の通り。
綺麗に黒く酸化皮膜が形成されて一安心。 この廉価版ローター、特に問題なく使用出来たので貴兄にもお薦めすることが出来る。 諄いようだが、初期慣らしは念入りに。 特に走り始めは全く効かないし、片効きでステアリングを取られることも十分あり得るので御注意を。
・プラグコード
スポーツ走行時に失火症状が起きたのだが、原因が解った。
国産のプラグコードを装着していたのだが、僅か1年程度でイグニッションコイル側のキャップ内にある端子が破断してしまっていた。
それも1本ではなく2本、耐久性がなさ過ぎる。
以前に使用していたアメリカ製のスプリットファイヤーというメーカーのものも余り評判が良くないため交換したのだが、まだ彼方の方が壊れないだけマシ。 たまたま保管して於いたので直ぐさま交換出来たので良かった。
・クラッチ
サーキットを走行途中に通常操作ではギヤが入らなくなった。 クラッチが壊れてしまった。
掲示板に書いたとおり、サーキットでクラッチが怪しくなり、何とか都内まで持つかと一縷の望みを抱いて走りだしたものの、袖ケ浦フォレストレースウェイから最寄りの木更津東インター直前で不動車に。
低い車高に気を遣って頂き、丁寧な作業と気持ちよい仕事ぶりに感謝。
袖ヶ浦でトラブルになり積車が必要に成ったら、近くに何社かレッカー屋さんがあるようなので比較的安心。 任意保険には故障時の保証が付いている保険を選んでおくと、このような事態の時に役立つのでオプションで付加しておく事を強く推奨。
私の場合、ここから主治医の所在地世田谷まで丁度60キロで保険の負担範囲内だった。
エリーゼだとアクアラインからの景色など車高が低いため見えないのだが、積車からは綺麗な景色が拝めた。
エリパーからクラッチキットが届いたが、じつはこれ、以前に不具合があって嵌ったキット。 クラッチの切れが渋くて結局ノーマルのクラッチカバーにしたのだが、今回の破損でやはりノーマルでは役不足かと思って発注。 またまた愚行となるのだろうか。
・燃料キャップ
貴兄の燃料キャップはくすんでいないだろうか。 私のは御覧の通り酷い状態だったのでピカールを用いて磨いてみた。
この出来なら悪くないだろう。