8月初旬、漸くエリーゼが戻って来たのだが、筑波サーキットへ走りに行くと再びセーフモードに。 以前にも全開走行を続けるとセーフモードに成ることが偶に起きているが、大抵はスロポジリセットを掛けると復帰していた。 が、この日はリセットしても変化無し。
ところでセーフモードから復帰しない長期入庫の原因は、カムポジションセンサーの不良と言う事が解り、手持ちの在庫パーツに交換。 これで心置きなく走れると喜んだのも束の間、サーキットで全開にするとセーフモードになってしまったという次第。
一旦は直った事から原因は他にあるはず。 このような時は取り敢えずロータススキャンに掛けてみる。
表示されたエラーはスロポジ。
いや、そんな筈はない。
主治医の所に来る前、念のためにとスロポジを新品にしたばかりだ。
接触不良かとコネクターを揺さぶっても変化無し。 カプラーを抜き、再接続させてもロータススキャンに表示されるデータはスロットルがオープンとなっている。 勿論、スロットルは閉じたままだ。
つまり、スロットルを閉じているにも拘わらず信号はオープンとなっているため、エラーが出てセーフモードに入っていることが解った。 接続されているケーブルを念のために押したり引いたりしてみた。 すると一瞬、スロットルがクローズ表示となりセーフモードから復帰した。
ケーブルの内部切断らしい。
ならば話は簡単だ。 ハーネスを保護しているビニル被覆(チューブ)を切開してみると、3本の配線が現れる。 このうちのどれかが接触不良を起こしているらしい。 どれに起きているか目星は付いたのでカプラー手前でケーブルをカット。 新たなケーブルを接続して完了。
さてと、エンジン始動。 ...が、セーフモードのままだ。 ロータススキャンによるとスロットルクローズと表示されている。 もしやと思い、スロポジのリセットを掛けて再始動。
直った。
コイツは本当に手が掛かる。 ここで念のために空吹かし。 よし、良い感じのレスポンスだ。 と何度か空吹かしをしていたらレスポンスが重くなり、スロットルから手を離すと再びセーフモード。
なんたることだ。
もう何度目になるか解らないロータススキャンによるチェック。 エラーはやはりスロットルオープンによるもの。 となるとこれはコネクター内部しか考えられない。
実はこのカプラー、過去に何度か交換している。 1度目は熱に晒されてケーブルの被覆が割れ、配線が折れてしまった。 もう一つはカプラー自体が硬化して破損。 この部品も熱と振動で過酷な状況なのだろう。
このパーツ、どうやら定期的に交換してやらねばならないリストに入れる必要がありそうだ。 次回のため、カプラー手前にもう一つ接続コネクターを追加し、予備を車の中に忍ばせておこうと思う。 しかし、このカプラーが入手困難なんだよな。 このカプラーのみ購入出来る術をご存知の方が居らしたら、是非ともご連絡を戴きたい。
今回の原因だが、カプラー内部で配線が断線し掛かった状態にあり、サーキット等で全開を続けたときに起こる高温と振動によって発生したと結論づけた。
この一ヶ月で車高調整を何度か繰り返した。
或程度の車高から下げるためには様々なポイントがある。 まずはダウンサスブラケットによって、ダンパーの支点を上げてやらねばならない。 今まではグローリー製のスチールブラケットを装着していたが、これではフロントのバネを遊ばせないと今以上に下げるのは不可能。
ではというとで加工しようと思ったのだが、強度的に少し不安が有ったので主治医の所に在庫のあったWOTY
SPEEDさんのアルミブラケットを装着することとした。 これにより8ミリほど更に下げられる事に成る。
それにしても今年の夏は暑い。 夏は好きな季節だったが、こうも暑いと溜まらない。 日陰で作業しても汗が溢れ出る。
筑波サーキットでは水を噴霧し気化熱で温度を下げる「凉太クン」なる扇風機が大活躍。 私も導風ダクトなどを装着しているが、エリーゼの構造上、ラジエターからの熱風も取り入れてしまうので劇的に快適になる訳ではない。
話を車高の事に戻すこととしよう。
フロントは解決したので次はリヤ。 リヤはグローリーさんのブラケットで問題なく下げられるのだが、右後ろのドラシャが問題と成る。 硬いバネや高い車高であれば干渉は避けられるのだが、95ミリ以下を狙うと成ると加工が必要だ。
これは干渉した痕跡。 干渉することによって挙動変化のみならず機能的にも支障が発生するのは誰の目にもハッキリしている。
ということでザックリとサンダーで切断。 その後はリューターで綺麗に纏めて終了。
の筈だったが、ブレーキの配管が干渉していたのでチューブで保護。 これで大丈夫かと思って居たが、走行後に潜ってみるとドラシャが根元側のフレームに干渉してしまっていた。 光っている所がそうだ。 このままという訳には行かないので不本意ながらリヤの車高を95ミリまで戻した。
夏といえば花火と蚊取り線香、そしてセミと夕立。 筑波で走行した後に所謂ゲリラ豪雨に遭遇してしまったのだが、エアコンのないエリーゼは最悪の状態と成る。
まず暑い。 窓を開ければ容赦なく雨が入るので仕方なく窓を閉める。 こういう時のために脱着式雨樋を作成したのだが、サーキットに置いてきてしまった。 すると熱気でガラスが曇ってくる。 ブロアーファンを回しても曇りは取れない。 仕方なく少し窓を開けるが、車内はズブ濡れ。
それだけならまだ良い。 自分の汗がバケットシートに溜まり始めるのだ。 お尻の下に汗が溜まるのは気持ち悪すぎる。 この状態が1時間も続くとどうでも良くなってくるが、シッカリと水分を取って休めるのであれば休んだ方が良い。 但し、パンツまでぐっしょりな状態で世間の目に負けない心が必要だが。
この酷暑でも少年達は元気に走り回っていた。 特に画像の彼は異様なバンク角と獲物を捕らえるような姿勢で他の人とは一線を画してた。 我ながら上手く撮れた一枚。
其れに引き替え私はと言うと、今月号表紙の画像を撮った後に奥多摩某所でスピード違反を犯して赤切符。 30数年ぶりの1ヶ月免停になる...情けない。