久しぶりの筑波サーキット、イツ以来だろうか。
2006年の11月にAD07ネオバで叩き出したタイムをAD08で破れないという情けない状態が6年以上続くということは、残念ながら私自身が劣化してしまったのは明らかな訳で、嘗てのベストタイムを上回ることはこの先も叶いそうにない。
では、走っていて楽しくないかと言えば答えは NO!だ。
タイムが出なくとも走るのは楽しい。 今まで生きてきた年月より確実に残りの年月の方が少ないのだが、まだまだ若造には負けまいと鼻息だけは荒くして置きたいので、このホームページは私に何らかの深刻な事が起きない限りは続けていくつもりだ。
それよりも若年層が車に興味を持たないことの方が深刻かも知れない。 サーキットに走りに行っても居るのは精々30代。 20代の姿は殆ど見ることが出来ない。 保険代などの維持費が大変なのも有るが、国産で安く楽しめる車が無いことのほうが問題かも知れない。
と、いきなり今月は横道に逸れてしまったが、久しぶりにワクワクしている。 別に大した話ではないのだが、インチキタイヤと言われているラジアルタイヤ最強のKUMHO
V700のお陰でラジアルタイヤのベストタイムを更新出来た。
冷静な目で見るとV700ならば3秒台を出さなければ話に成らないのは解って居る。 だが、久しぶりのハイグリップタイヤは中々に楽しかったのも事実だ。 いつもとシフトアップポイントが違う、コーナリングの横Gが違う。 枯れかけた私にもアドレナリンが出る事が確認出来ただけでも痛快ではないか。
だが今年初走は道具に頼ってもベストタイム更新成らずで愕然とした。 2月としては異常な20度という気温もあるかも知れないが、2ヶ月のブランクで此処まで腕が落ちるとは思わなかった。 車が思うように操れないのはイツモの事だが、自分自身のコントロールが上手く行かず、チグハグな動きしかできない自分が歯痒かった。
これは走り込むしかない。
何とかバレンタインデーの2月14日は休みを取ることが出来た。 受付に行くと若い女性からチョコレートを貰う事が出来、今年のバレンタインはチョコゼロではなくなった。(走行券の分だけ戴けるようだ)
今回もタイヤはKUMHOだ。 噂のAD08Rは3月には出るとか出ないとか。 噂は噂、確実に出るのであればストックのAD08で練習して磨り減らしても構わないのだが、いま磨り減らしてもう一度AD08を購入するのは馬鹿馬鹿しい。
KUMHOのタイヤライフは短そうに見えるが、スリップサインが出てもグリップすると噂には聞いていたし、或程度山がない方がヨレが無くなりリスポンスが良いとも聞いた。 今回はドケチな私の性格により、組み替え無しの逆転タイヤで望むこととした。 タイムなど出なくても良いのだ。 寧ろこれでAD08と同程度の走りならば上等だ。
この日はライバル33号車も来た。 これは楽しくなりそうだが、彼にタイヤがKUMHOで有る事を話すとガッカリしていた。 同じ条件でガチバトルがしたかったらしい。 いかにも彼らしくて笑ってしまったが、恐らく格上タイヤならば一層燃えてくるのは確実。
これで圧倒的に千切れなかったら、本戦で私の勝ち目はない。
1走目は彼が先行でコースイン。 逆履きタイヤ+大量のゴミ付なので気をつけねばならない、、、と思う間もなく1コーナーで激しくテールスライド。 これは数周我慢しなければグリップしないな。
33号車よ、先に行ってくれと思ったら何と待って居るではないか。 屈辱的な展開だ。 3周目だったか、漸くタイヤが温まると共にゴミも或程度取れたようでグリップするようになった。
どのコーナーもAD08で感じる横Gとは一回り違う。 コーナーへの進入時に上手くフロント荷重を残してターンインを開始すると鼻も良く入る。 そこで上手くアクセルを入れるとカウンターが必要ない程度に前後とも僅かにスライドしながら立ち上がるのだが、私の下手糞なセッティングとショボイ腕のため殆どが脱出でアンダーになってしまう。
まぁそれでも33号車を千切ることには成功したので良しとしよう。 と、思ったのは大間違いで、私の後追いをさせた結果4秒台を出させてしまった。 しかも第二ヘアピンの脱出ではグリップに勝る此方にアドパンテージが有るにも拘わらず大きな差が付かない。
主にダンロップ下と最終コーナーで稼げただけだ。 長いコーナーでないと引き離すことが出来ない。 ということは本戦でもこの2箇所のコーナーリングで差が付くと言う事か。
2走目、今度は私が先行。 タイヤの状態はパターンが消えかけているがスリップサインまでは届いて居ない。 もしかしてベストの状況かもしれないが逆履きにしたのでササクレはまだ少し残っていてブレーキングでロックしやすいかも知れない。(走り出せばそんな事は忘れてしまうのだが)
アウトラップから思ったとおり33号車がバックミラーに大映り。 「オッサン、もうちょっと待てや まだハエーよ」 裏のストレートでは確りとスリップに入り、最終コーナーではイン入ろうとしている。 「おいおい其れは勘弁してくれよ」 ここはタイヤのグリップに物を言わせて先行させて戴く。
全く、油断も隙もあったモンじゃない。
しかし彼のエンジンはガシャガシャ煩いけどパワー有るなぁ。 彼曰く私のと同様と言うが...
これがネオバだったら嬉しいのだけど、今の私の実力ではこれが精一杯。
動画のタイムとGPSLapsのタイムが1/1000秒違うのはどうしようかと思ったが、何れにしても非公式だから早い方のタイムを使わせて戴こう。
そうそう、私はGPSLapsを使用しているので余り関係ないのだが、もう一つのフリーソフトであるLap+が4月から有償になるとか。 いま使用している人はサイト にアクセスして登録する必要があるらしい。 無断にリンクを貼って置いたので該当する人はお早めに。
http://dp3.jp/dp3/RegistLogger/
フリーソフトと言えばVSD
for GPS もアップデートしているので興味がある方はどうぞ。 どれも素晴らしいソフトで、これらを無償で公開していることに深く感謝。 P-Lapが不要というのも素晴らしいが、リアルタイムでセクターベストが解るというのは素晴らしいし、それを動画にスーパーインポーズできるのも理解は出来ていないが素晴らしい。
私に動画編集のスキルがもっとあれば綺麗な動画を作れるのだろうが、aviutlでmp4を綺麗に小さく出力する術が解らない。 何度か挑戦してネットでも参考に成るところを見ているつもりだが、どうしてもmp4での出力が上手く行かない。
本当はmt2sなどのAVCHDで劣化無く出力したいのだが、私の能力では無理らしい。
最近はエンジンオイルはペール缶で購入しているのだが、その注ぎ口は4リッター缶などと同一で移し替えなどの際に綺麗に行かなくて苛々した事は無いだろうか。
ホームセンターに行くと何か目新しい物がないかと彷徨くのだが、先日塗料コーナーで面白い物を見つけた。 ペール缶などに取り付け、零すことなく液体を出す事が可能だという。
画像では見難いが、左側の曲がり部分に丁髷のような角が付いており、その先端には空気が出入りするように穴が開いているので噴き替えしなく注ぐことが出来る仕組みだ。
実際にエンジンオイルを注いでみたが、今までのように漏斗を使っていたほうが早いが後始末が楽で零れないので余分にオイルを捨てる羽目には成らない。 簡単な作りの割に思ったよりは価格も高いので、恐らく国内産だと思うが上手いこと考えたな。
だが気をつけて使用しないと簡単に外れてしまう。 注いでいるときに外れると大惨事に成るので使用される際は御注意を。
サーキットでラジアルベストを出した帰り道、何だか走行時に異音が聞こえる気がした。 回転と共に音が変わるのではなく、車速に応じて出るようだ。 となると怪しいのはエリーゼのシリーズ1アキレス腱。
過去の交換歴を調べてみると右前が怪しい。 というか交換時期だな。 ブレーキローターを外して素手でハブを回してみる。 思った通りゴリゴリという感触は有るが、まだ比較的軽傷だ。
ここで主治医に電話。 今から持って行って良いかと聞くと、置き場所がないから外して持ってくれば交換してやるとの事。 仕方ないのでアップライトを外すことにする。 これがリヤだとボールジョイントプーラーが無いと出来ないのだが、フロントならサンデーメカニックでも可能だ。
自分で外すときの注意点。 このアップライト下側の4つのボルトを外さねばならないが、ボルトの頭が薄くて工具が入りにくいのと、上側のシムが挟まっている所を最後に外すのがポイント。
というか、シム側を外してしまうと力が入らないので無理だ。 そしてこのボルトはロアアームが邪魔して抜けない構造なので、シッカリした作りのメガネレンチを使うこと。 ソケットが入らないからと行ってスパナを使っては駄目だ。 確実に舐めて泣きを見る。
このようにボルトが2本残る。 几帳面な人はアライメントが狂わないように油性ペンでも使ってマーキングしておくと良いかも。 私はズボラなのでマーキングするのを忘れてしまった。
さて、これで主治医の所に持って行く準備は出来た。 あとは新品のベアリングと念のためにハブも新品を持って行く。 おっと、忘れるところだったが、今回はセンターのボルトとナットもエリパーから取っておいたので其れも交換するのだ。
ベアリングは駄目になる寸前で丁度良い交換時期。 ハブはベアリングが駄目になっていなかったので摩耗もなく再利用可能な状態。 ドケチな私は当然の如く再利用。
再装着して終了。 センターボルトとナットを交換したので、其処だけ光っている。 これでまた私の使い方で2万キロは持つはず。 今回はエリパーで売っているベアリングの中でも廉価版のティムケンではない銘柄を使用してみた。
リヤも同じく右側はエリパーの廉価版を使っているが、サイトによるとティムケンよりは持つという。 それ以来未交換なので何とも言えないが同じぐらい持ってくれれば問題なし。 それよりもローターがヤバソウだ。 ベンチレーテッドのフィンが何処にあるか解る状態になっているではないか。
次回のパッド交換時にはローターも交換だな。
消耗部品のリストを見ていたらプラグの交換時期が来ていることに気付いた。 前回は初めてデンソーのイリジウムパワーというプラグを使用してみたが、状況がどうなっているか興味津々。
いままでの経験だと、1年で1万キロ程度使用すると電極廻りにはデポジットが付着してグレーになっている状態が多かった。 デンソーのプラグはどうだろうか。
画像では解りにくいかも知れないが、1番が少し燻っている以外は問題なし。 1番のプラグもエンジンを止める際に点火しきれなかったとか、そんな理由だろう。 いつも大抵どれかが燻った状態に成るので気にする必要は無い筈だ。
デポジットは皆無とは言わないが、殆ど気に成らない程度の付着だった。 ヘッドをオーバーホールしたのが効いているのかも知れない。 これならデンソーのほうが良かったかも知れないが、昔からプラグは何となくNGKという感じがするので。
次回に状況が比べられるように外したプラグは取っておくことにしたが、私のエンジンは所詮ノーマルなのでどちらを使っても大差ないだろう。