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2012.11




クラッチフルードの点検は忘れがち

 11/04の111cup@FSWに向けて

10/06、プロアイズの走行会に行ってきた。 ライセンスなどとっくに切れてしまっている富士は2年ぶりの走行。 明晰でない私の頭脳では走り方を完全に忘れてしまっているため、速そうな連中の後を走って要点を思い出そうと思ったのだが、相変わらずの愚かさ故に走り出したらそんなことはスッカリ忘れてしまい、イツモの如く猪突猛進してしまった。

ベストタイムは2本走ったが共に4秒フラット。 この動画は1本目だが2本目は周りを見ていないインプレッサが多くて動画の中で汚い言葉を発しておりもとても人様にお見せ出来ない。

しかしベストタイムには程遠くてかなり落胆。 扱いやすいディレッツァZ2で走ったのだから、もう少しタイムが上がって良いはずなのだが、腕が落ちたのは自覚があるので仕方ないか。

それはそうとエンジンは漸く回ってくれるようになったらしい。 というか装着したECUの学習機能が落ち着いたのか、弾けるような排気音が出るように成った。 主治医が暫く走らないと調子が出ないよと言っていたが、こんなにも時間が掛かるとは思わなかった。 何れにしてもエンジンが回ってくれると嬉しいし、何より気持ちが良い。

今回の走行会は幸いにしてトラブルには巻き込まれなかったし、スピンやコースアウトも無かったのだが、2ヒート目の後半、300Rからのブレーキングでペダルタッチが少しスポンジーに感じた。 私の使用しているブレーキパッドは読者貴兄には耳タコなPFCなのだが、このパッドでタッチが変化するときはフルードの劣化かパッドの摩耗が進んだ時のみ。

過去の記録を見ると大凡1年毎に交換していたパッドなのだが、昨年は車両トラブルによる乗れない時期が多く、2年間も使用している状態だ。 2年でも摩耗が進んでいなければ問題など無いのだが、FSWやモテギなど最高速付近から60キロ辺りまで減速するようなハードブレーキングを繰り返すコースでは摩耗が進んだパッドではタッチがスポンジーになる。

PFCの名誉のために書いて置くと多少はフェード気味なのもあるが、それよりも摩耗が進んだことによってキャリパーからピストンが多く突出し、その支点から作用点が遠のいたためピストンが僅かに動く事と、パッドがキャリパーの中で動いてしまうことがタッチを悪化させているのだ。

摩耗したパッドを観察すると斜めに摩耗しているのが解ると思う。 ということでアタリ面が良好な状態ではなくなったことに起因している場合が多い。 筑波や峠道程度では感じなくとも、長い制動時間を要するサーキットでは露わになってしまう。

こうなってしまっては仕方ない、ストックしてあるパッドに交換。 

これは交換前。 見る限りでは5分山に見えるのだが。

偏摩耗しているし、最薄部の残りは3ミリ弱。 これでは駄目だ。

これで大丈夫。 今回はケチってローターは再使用した。 これが後から後悔のタネに成らないことを祈りつつ。

リヤのパッドはフロントよりも残量が多かったので一度は車を車庫に仕舞ったのだが、些か不安が過ぎったので再度車庫から出してジャッキアップ。 しかしパッドの在庫は8分山の中古と六分山の中古しかない。 次回はパッドとローターを一緒に全交換したいので六分山をチョイス。

中古のパッドを再利用するときはアタリ付けに気を配りたい。 無論、新品パッドでもアタリ付けは重要で、いきなりサーキットで全開走行をするのは御法度だ。 サーキットで走行料を支払って慣らし運転が出来るほど私は出来た人間ではないので公道で慣らしをする。

普通に走った程度ではアタリ付けには気が遠くなるほどの時間が掛かる。 かと言って、街中でブレーキを引摺って走ったり、高速道路でブレーキを踏みながらなんてのは愚の骨頂。 アタリ付けどころかローターもパッドも駄目にしてしまう。

適度な熱と冷却が必要なのだ。

個人的に良いと思っているのは峠道での散歩。 最初はお散歩ていどで、最後は少し気合いの入った散歩が良いと思う。 ローター表面の色が変わって皮膜が綺麗に出来上がれば完成。 念のために帰宅したらエア抜きをお薦めしておく。

私はパッド交換したときは必ずフルードも交換することにしているが、恥ずかしながらクラッチフルードは疎かにしていた。

クラッチフルードはエンジンルームの中に有るレリーズシリンダーから抜き出す。 このレリーズが結構痛みやすく何度か交換をしているが、残念なことに駄目な状態に成ってから気がついて交換しているという為体。 最低でも年に一度は交換したいところだ。

ということで、フルードを抜き取ったのだが、ニップルから排出される液体は大した濁りや汚れもなく胸を撫で下ろしていたのだが、暫くすると黒く濁った液体が排出され始めた。

これには焦った。

シリンダー内部が摩耗していることは明白。 もしかしたらレリーズ側でなく、マスターシリンダーか? 何れにしても酷い状態だったのは明らかだ。 手遅れでないことを祈るしかない。

レブフルード特有の青緑色なフルードが暫く続いて排出されたところで終了。 イツモながらこの一人でも出来る吸引式は作業が捗る。 ニップルを適度に緩めた瞬間から吸引してくれるのだが、その際にペダルをポンピングすることで確実に古いフルードを押し出すことが出来る。

言う迄もないが、リザーバータンク内の状況には十分に注意せねばならない。 フルードが排出しきってしまったらエアを摺って一巻の終わり、とても面倒なことになるのは皆様ご承知の通り。

そんなこんなで不安だったブレーキ関係一式をメンテし、前述の通り散歩に出掛けた。 我が家から奥多摩某所までは65キロ程度、結構な距離ではあるがこの程度一般道を走った程度ではアタリ付けは全く出来ていない。 擦過音に異常はないのでアタリ付けに入る。

この日は余り好みでないV700を磨り減らそうと履き替えたが、印象は一変。 もうスリップサインが出るからとトドメを刺してやろうと思って居たのに、なんだかとても扱いやすいしグリップも上々ではないか。

ディレッツァZ2もそうだが、V700も或程度摩耗が進んだ方が扱いやすいのか? ネオバが5分山で美味しくなくなるのに比べ、全く反対な状況なのが面白い。 と、こんな調子で楽しんでいたら磨り減らすのが惜しくなったので終了。 このタイヤで鈴鹿の走行会を走ってみたくなった。

 

 

 雑記

■屋根の上のエリーゼ

私の持っているホイールは純正が1セットとレジェーロが2セット。 手持ちのタイヤは7分山ネオバ、スリップサインの出かかっているZ2とV700が1セットずつ。 ネオバはレース用に温存しているので専らZ2で走り回っているのだが、これは本当に良いタイヤだ。

最近では峠を散歩している仲間達のタイヤ選択は2分されているようだ。 所謂アジアンタイヤを履いている諸兄が結構居る。 個人的には安心して走れる国産タイヤを選択しているが、なにしろ消耗品の中では結構な高額商品なだけに、安価でグリップするタイヤが有るのであれば私も練習用に使用したい。

が、ネックになるのがタイヤの履替と廃棄。 これが馬鹿に出来ないのだ。 通販で安く購入しても街のタイヤ屋では断られることさえ有る。

奥多摩の某氏に所沢インター近くに安く(1本1000円!)タイヤ交換してくれる店があると聞き、調べてみると我が家からそう遠くはない。 その店の名前は「リユースジャパン所沢」、入口のコンテナ上に赤い車が置いてあるから直ぐに解るという。

ということで休日にママチャリでキコキコとやって来たら、その赤い車はなんとなんとエリーゼだった。 このエリーゼ、調べてみるとマルゼンオートがマイスターカップ用に仕立てた車で、エンジンは3Sのフルチューンが乗っていたとか。

 

 

■ラジオアンテナ

アクアラインが通行止めになる寸前の強風時、少し早めのペースで風に耐えながら帰路を急いでいたのだが、あろうことか風に負けてアンテナが折れて居た。

酷い写真で申し訳ないが、夕暮れの中、スマホで撮ったらこのような画像しか撮れていなかった。 解り辛いと思うが、パックリと裂けて中のスプリングが見える状態だ。

暫くは黒のビニールテープで補修して使用していたが、友人の御厚意でエリパーで売られている汎用アンテナを譲って頂いた。

これが中々の性能。 今までより若干短いし、基盤に埋め込まれている日本製の周波数と合わない長さなのではと思って居たが、今までよりも少し入りが良くなった。 これは嬉しい誤算。

 

 

■バッテリーステー

長くエリーゼを乗っているとバッテリー交換をしなければならなくなるが、貴兄は御自分で交換しているだろうか。 もし他人任せにしているのであれば、その固定ステーの状況を確認することをお薦めする。

これは個体差が大きいのかも知れないが、私の車両に当初搭載されていたボッシュのバッテリーはステーで確実に固定されていたが、後に購入した「エリーゼ用の」バッテリーにしたら筐体の高さが低くなり、ステーから外れてしまう状態と成った。

拙い加工で仮止め状態で運用していたが、バネも硬くなり固定が心許なくなってきたのでステーを作成し直すか加工することに踏み切った。

これがオリジナルのステーだが、ステーの位置を低くするために私が新たに穴を開け直したり折り曲げたりと酷い有様だ。

これを25ミリほど延長することで何とかなりそうなのだが、場所柄的に上手く計測して図面化することが出来ない。

図面化すればアローレーシングのオヤッサンに得意なアルミ材の加工で作成して貰おうと思って居たのだが、これでは現地で試行錯誤するしかない。 試行錯誤で仕上げると時間も掛かり費用も掛かるので辛いところだが、今回は仕方ないのでそのような手法で作って頂いた。

相変わらず綺麗な溶接だが、この加工だけで1万円を超えてしまった。 バッテリーを元来の物に変更する方が安かったかも知れない。 だが、これでバッテリーは確りと固定されたので安心して走る事が出来る。

 

 今月の整備記録

   
消耗品交換パーツリスト(エクセルデータ)
    http://enthusiast.eos111.com/ELISE phase1 PartsList.xls
エンジンオイル&エレメント交換 2012.10.07 132,600km TacMain 匠 10w-40
ラジオアンテナ交換 2012.10.14 133,000km エリパー汎用品
ブレーキフルード交換 2012.10.20 133,300km WEDS REV FRUID
フロントブレーキパッド交換 2012.10.20 133,300km PFC#97(0045.97.15.44)
リアブレーキパッド交換 2012.10.20 133,300km 六分山PFC#97(0491.97.14.44)
クラッチフルード交換 2012.10.20 133,300km WEDS REV FRUID

■ ベストラップタイムの記録
 
筑波サーキット
 コース2000
1分6秒683(2002.03 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改

1分4秒192(2004.03 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー

1分4秒498(2006.11 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー
 

筑波サーキット
 コース1000 
41秒709(2002.05 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改
 
日光サーキット 44秒129(2001.03 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 205/50−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
 エンジンノーマル(ロムチューンのみ有) 足廻り改
 
富士スピードウェイ
 旧コース
1分55秒28(2002.04 ロードスターNA8Cでの非公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 195/55−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス 44 足廻り改 ※手計測データ

1分50秒772(2003.02 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 

富士スピードウェイ
 新コース
2分03秒127(2008.01 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 フォース
ダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー
 
富士スピードウェイ
 ショートコース 
33秒6(2004.04 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー

33秒706(2006.04 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー
 

ツインリンクもてぎ
 フルコース
2分16秒479(2004.11 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
ツインリンクもてぎ
 東コース
1分52秒006(2003.10 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録 ウェット)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
エビスサーキット
 東コース
1分09秒228(2003.10 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 RE−01
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
袖ケ浦
 フォレスト
 レースウェイ
1分14秒876(2012.09 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録
 195/50−15・225/45−16 KUMHO V700
 ナイトロン
ダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+テクニカルガレージササキマフラー
 +アローレーシング袖森対策サイレンサー
鈴鹿サーキット
 フルコース
2分34秒157(2010.12 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録
 195/50−15・225/45−16 Neova AD08
 フォース
ダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+テクニカルガレージササキマフラー
スポーツランド菅生 1分44秒200(2011.07 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録
 195/50−15・225/45−16 Neova AD08
 フォース
ダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+テクニカルガレージササキマフラー

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