この2ヶ月余り、オイル漏れに悩まされている。 腰下の後ろ側からなのは解って居るのだが、何処から漏れているのかが解らない。
当初怪しいのはクランクのオイルシールかと思い、ミッション降ろして見たがオイルシールからは滲んでいる程度だった。
ドラシャのブーツが濡れているのでデフのオイルシールも疑ったが、ここも違った。
いつぞやのミッションケースのオイル漏れのように、クラックがオイルパンに入っているのかとレッドチェックを施してみたが此処も違うようだ。 念のためにと主治医がオイルパンの交換をしてみたがオイル漏れは直らなかった。
となると、このエンジンのアキレス腱であるシリンダー下のラダーブロック上部、つまりシリンダーとラダーブロックの継ぎ目から漏れているのだろうか。
既に相当な時間と労力を掛けて原因を探っているのだが、これは街乗りでは出ないのが辛いところ。 多少元気に走った程度では漏れてくれず、全開走行を連続させないと発生しないのだ。
残念ながら今月も時間切れ。 小まめにアンダーパネルを剥ぐって清掃を行えば路面を汚すことなく走れるのだが、スポーツ走行1本毎にアンダーパネルを外すのはオーナーはご存知だと思うが非常に面倒。
ということでテンション上がらず先月号は休刊してしまった。
他にもエキマニの蛇腹が破けて交換したりと細かなトラブルというか経年劣化は進み、結構な額の出費を強いられて私の財布は底をついた。
が、どうしてもやっておきたいことがあり、加工を依頼した。
それはキャンバー。
人のマシンを見て猿真似しているようではマダマダというのは百も承知だが、性能の良くないダンパーを少しでも手助けしてやるには、バネの適正化とアライメントの適正化以外に無い。
エリーゼの1型にフロントキャンバーを付けることは勿論容易に出来る。 その秀逸なシステムの角度調整はシムの抜差しだけなので助かっているが、全部外して得られるキャンバー角度は凡そ2度。
今までは2度で十分と思って居たが、その先に何があるか試してみたい。 3ミリ削って頂き、とりあえず0.5度ほど増して2.5度で試しているが概ね好感触。 内減りが多少多くなったが、公道も乗るのでコレは仕方ない。
リヤは2.5度までは純正でも付けられるのだが、此方も欲をかいて3ミリ削って3度ほど付けてみた。 後ろから見ると思いっきりハの字で所謂「鬼キャン」ぽくて少々恥ずかしい気もするが仕方ない。
で、効果はと言うとこれ以上付けてはいけない領域に来ていることは解ったが、良いところと悪いところがあるので2.75度が良いのかも知れない。 シムを一枚抜けばいいが、暫くはこのまま試してみようと思って居る。
峠でもサーキットでもタイヤの性能を全て出し切るのがタイム短縮の鍵なのはご存知の通り。 腕でカバー出来ないところはハード側に委ねるしかないのだ。 それもこれもダンロップのタイヤテストの時に道上選手にキャンバーが足りていないとご教授戴いたのが発端。
自分では足りていると思って居たが、タイヤの減り方を見て指摘を受けるということは確実に足りていないと言う事。 なので今回の実施に踏み切ったのだが、貴兄もタイヤの外側角(ショルダー)をもう一度確認した方が良いかも知れない。
もしショルダーが少しでも丸くなっていて、滑り出しの限界が低いと感じるようならキャンバーの変更は車の動きが確実に変化するのでお薦めしておきたい。
私の場合、それよりもオイル漏れの完治が先なのだが。
さて、以前にペール缶で購入したエンジンオイル、TacMain 匠 10W-40を使い切ったので報告をしておこうと思う。
ノンポリマーのエステル系オイルということで、今まで使用していたスノコのブリルと同等ならリーズナブルと言う事なのだが...。
そのオイルの色は濃いめの褐色、ジョッキに注いでみると噂通り少し固めなのかも。 そうそう、噂では再生製オイルだとか表示より固いとか、1回走ったら終わりだとか聞こえてきたが、果たしてどうなのか。
バイクにも使えるこのオイル、様々なエンジンに入れてみた。 まずはスーパーカブ。 こいつは天ぷら油でも動くほどタフなエンジンなので勿論問題なし。 いつも格安のMonotaROオイルや酷いときはエリーゼから抜いたオイルなどをぶち込まれているからか、コイツを入れたらエンジンが静かになって絶好調。 相性は良かった。 メーター振り切るような全開で苛めても何ともない。 以前から全開にするとオイルは減っていたのだが、それは変わらず。
次にME06(XR250)とスズキのスカイウェイブというビックスクーターにも入れてみたが、此方も絶好調。 これらのエンジンもタフなのだが、バイクには問題ないことが解った。 硬いオイルと言われていたが、どちらのバイクもエンジンが重く感じることは無かった。
さて、肝心のエリーゼにはどうか。
冷間アイドリングの音も油圧もブリルと変わらず。 全開時の油圧もほぼ同等で油温も変わらず。 全開後の油圧低下は少し多いかな。 でも、1回使ったら2回目は油圧上がらずということは無く、私は悪くないと思う。
今まで使用した中で一番良かったモチュール300Vに比べると全開時の油圧高さ、全開走行後の油圧ドロップは格が違う。 尤もスノコのブリルも300Vには及ばなかったので、300Vにはどちらも敵わない。
では次も使うかと言われたらどうするか。 スノコのブリルよりも安いのならアリだと思う。 スノコのブリルもペール缶で購入し、十分に割安感のあるところから通販で購入していたのだが、それよりも割安と思える価格ならばアリ。
TacMain 匠 10W-40 20L \25,200-(税込送料込) ※直販
SUNOCO BRILL 12.5W-40 20L \28,280-(税込送料込) ※楽天 ルブネットジャパン
ショボイ話で貴兄の気分を害されたなら申し訳ない。 私は消耗品の出費を少しでも抑えたいので。 そうそう、消耗品と言えばタイヤ。 以前テストで使用開始したダンロップのディレッツァZUだが、いよいよリアタイヤにスリップサインが出てきた。
だが、そんな状態で筑波のスポーツ走行を6秒フラット。 昨日の午後1時半、気温33度時のタイムとしては悪くないと思う。 私はスリップサインが出るまで使えるというのは素晴らしいと思うのだが如何だろうか。
但し、距離的には2ヶ月、約2000キロで使い切ったことになる。 これを早いと思うか、遅いと思うかは貴兄に判断を委ねる。 年に5セット使うことになると考えると消耗品を押さえたくなる気持ちが解って貰えるだろうか。 というより私が走り過ぎか?
NAPOLEX Fizz-890という電波時計と電圧計、更に温度計が付いているデジタルメーターに交換した。 以前付けていたカーメイトのものは酷暑に耐えられなくなったのか、電池を交換しても液晶表示が故障し使えなくなってしまった。
今度のモノは電波時計で時間が正確なのが良い。 前のは日付表示やリアルタイムな電圧計が良かったのだが過酷な状況に負けてしまったらしい。 今回の商品、電圧計の動きが少し鈍い。 以前のはセルモーターを回したりウインカーを付けたりすると消費する電力に応じて迅速に電圧表示をしてくれたが、今回のは或程度落ち着いた電圧を表示するように組まれているようだ。
全開は外気温を計ろうと配線を車外に引き回したが、結局正確な温度が計測出来なかったので今回は外気温時計も車内に引き込んだ。 というのも車内計は50度までしか計測出来ないし、筐体の温度で測定するので直射日光に晒された筐体温度では意味がない。
今回はセンサーを日の当たらない風通しの良い箇所に設置した。 すると昨日の昼間に筑波へ行く道すがらでは50.4度の最高温度を記録した。 やはり50度を超えるのか。 車内温度が普通でない事だけはこれで解るようになった。
今回のはバックライトがオレンジを選べるのも良い。 シリーズ1のメーター照明色と違和感が無くなった。 価格は昼食2回分と驚くほど安いので、これもまた直ぐに壊れるのかも知れないが。
いつぞやのモテギでコースアウトしてサイドシルがマラカス状態に成ったことが発端で、中の掃除をしやすくするためコイントレーを撤去して10年近く、サイドシルからの熱気で内装のアルミが焦げてきた。
あの時よりは多少腕が上がったのでコースアウトはしなくなった(と思う)ので、これ以上焦げを防ぐためとエンジンルームからの臭気と熱気漏れを少しでも塞ぐため、コイントレーを復活させた。
が、このパーツ、エリパーでは購入出来ない。 国内で購入すると数万すると言うので、友人の伝手で英国ロータス本社から直接購入した。 それでも1つ7000円程度。 届いたモノを見たとき、こんなのがと思ったが仕方ない。 こればかりは純正品を使用するか、違うモノを作らねばならないが、私には師匠のように此処にツイーターを仕込むような腕はないので。
さてさて、今年の夏は車が主治医の所に長期に渡り居候していたので、バイクで彼方此方の林道に遊びに行ってみた。
山があれば其方へと適当な走り方をしていたのだが、中津川林道経由で長野でも堪能しようかと思ったら、この時期なのに通行止め。 今年は通行止めや崖崩れが異常に多いような。
涼しげな写真をと思ったが、どれも暑苦しいような気がするのは気のせいか。 最後の崖崩れは壮大だった。 この道は通行止めとは書いて居なかったのだが、これは通行止めと書くべきだとおもう。 でも、私が来る前に置いてあったこのバイクの持ち主、この土砂崩れの向こうに歩いて行ってしまったのだろうか。 それとも土砂崩れに遭遇してしまったのだろうか。
暫し廻りを見回してみたが、人気は皆無。 崖下にはガードレールが無残な姿で押しつぶされていたが、こんなのに巻き込まれたら一溜まりもないなと少し怖くなった。