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2012.06




2011.01.09に一度はライセンスを取得したものの、騒音規制で返納したライセンスを再取得

 暫定仕様所感

先月号で暫定的に現状で載ると書いたとおり、不整脈を持った我愛車。 私も歳を取ったがヤツももうすぐ13万キロ。 車に齢が有るとすれば既に中年を超えて老人の粋か。

老いて尚盛んという言葉があるが、まだまだ現役で頑張って欲しいので老体に鞭打って走ってみたところ、確かに全盛期の勢いは残念ながら無いが走れないことはない。 ライバルの33号車と袖ケ浦フォレストレースウェイでスポーツ走行を幾度か走ったが、悲しいほど離された時期に比べると少しは戦える状態に近づいたと思う。

通りすがり氏が指摘して下さったVVCの交換は施していないが、ここまで復活した現状を鑑みるとECUの故障も有ったと思われる。 最近、VVC車両ではないが、所謂エク1と呼ばれる初期型エクシージのECUが壊れる事例を耳にした。

どんな状態で使用するとトラブルに陥るかは未だに定かではないが、ECUのトラブルが起きる事は事実のようなので、同車両に乗っている貴兄に於かれては不調時に同様の状況が散見されたら疑ってみる価値はあると思う。

私のようにロクにメンテもせず素人が解ったつもりで弄り壊してしまうのが一番質が悪いと思うので、ECUがオカシイと感じたらコネクター類をチェックする程度にしておき、あとは詳しい専門家か信用出来るショップに委ねるべきだろう。

追加メーターやセンサーの交換などとは訳が違うようなので、トライしたい方は呉々も御注意の上に細心の注意を施してあたって頂きたい。

先月は残念ながら楽しみにしていたゴールデンウィーク後半の大半が雨でウンザリだったが、翌週末は快晴に恵まれたので久しぶりに早朝散歩を再開した。

この時期は空も新緑も綺麗なので勿論屋根を開けて走る。 夏よりも強いと言われる紫外線を全身に浴びながら、腕を真っ赤に日焼けさせながら観光客の少ない山道を走り回った。 先月リセッティングしたダンパーは公道を散歩するには十分な性能で、フロント7キロ+リヤ9キロのバネは丁度良い感じだった。

 

 車は足回りで決まる

予てから思っているのだが、車は足のセットの善し悪しで決まる。 数あるショップの中でも一目置かれている千葉のTiR。 そこの店長I氏も某映像で「サスペンションのセッティングでエリーゼは劇的に変わる」というような事を仰っていた。

私も次元は違えど同感である。

エリーゼのようなライトウェイト車を生かすには足のセットに心血を注ぐべきだろう。 最近流行の空力パーツも大きく効くとは聞いているが、まずはアライメントとバネ・ダンパーのセッティングから始めたい。

ということで7キロ+9キロのバネで峠を散歩していた分には申し分ない感触だったが、次回の111cupが開催される袖ケ浦フォレストレースウェイを走っていると公道では試すことが出来ない速度域でのコーナリングが求められ、特に3速で進入するコーナーでは車が「グラッ」と傾いてしまう気がしていた。

とある週末、袖森でエク2を駆る方と知り合う機会があり、掲示板などで私の感じていたことを下手な説明で蕩々と語ると「現状はバネが柔らかい」という事で意見が一致。

過去に試して前後バランスが良かった1.25という係数に近い前後差を構築出来るレートを検討したところ、以下の組み合わせが候補に挙がった。

赤線が引いてあるのは私の持っていないレート。 前後レート比1.16よりは1.29の方が1.25というレート比に近いため、フロント7.59+リヤ9.82というレートのバネを装着してみた。

そして翌週、エク2氏と共に袖森でテスト。 この時はバネレート変更による車の挙動チェックと共に攻略が難しい3コーナーと5・6・7の複合コーナーのライン検討を行った。

が、この日は土曜日+ライセンス講習日ということで袖森は大盛況。 30台もの車が犇めく中でコースインしたが、クリアラップなど皆無。

背後からはヤル気満々の車両が迫ってきたので、ツイツイ私の悪癖が出てしまった。 私にラインを教授すべく先行して下さっていた氏を煽ってしまった。

だが、私はセットがマッチせず氏はダンパーが終焉を迎えようとしており2台揃って何度かコーナーでタコ踊り。

私はレートを上げたバネの割には車の挙動が怠くて覇気がない。 アンダー・オーバー出捲りで話に成らない。 勿論、タイムもお粗末で17秒2がやっと。 これでは駄目だ。

走行後に互いの反省会を行ったのだが、私の車は外から見ると激しくロールしているという。 バンプラバーにもタッチしている。 どうやらまだレートが上げ足りないようだ。

上の組み合わせにある8.93(500ポンド)+11.16(625ポンド)を試してみよう。

そういえば今のダンパーを購入した際に添付されていた資料にはサーキットユースには500ポンド+600ポンドのバネでフロント車高100ミリ+リヤ車高110ミリが推奨と書かれていた事を思い出した。

ネットの通販でアイバッハの直巻きをポチッ。 すると翌日には届くという素早い対応。

早速届いたバネを眺めていると、自由長が4ミリも違う。 しかも短い方の両端はバネをカットされている部分が肉薄で私の華奢な力で押しても縮み方が明らかに異なる。

しかし時間がないのでこのまま装着。 すると、思った通り右側のバネを装着した方は車高が3ミリ下がってしまった。 自由長は車高調の皿位置でどうにでも成るが、1Gでの縮み方が異なると車高に差違が発生するのは当然だ。

これは納得が行かないので深夜にアイバッハジャパンへメールを送信。 すると翌日の昼頃に私の携帯に電話が掛かってきた。 在庫が1本有るので送るから、3本の中でベストと思う組み合わせで使ってくれと言う。 素晴らしい対応に感激。

恐らく、1Gでは縮み量が異なるがバネレートは出ている筈なので、車高合わせさえ行えば問題は無いと思うが此処は御厚意に甘えて後から送って頂いたバネに交換させて貰った。

このバネはドイツ製ではなく米国製で、米国に送り返して調査するという。 品質確保のためには私も其れがよいと思う。 最近はハイパコに押され気味のアイバッハだが、バネ業界の中では悪い評判は聞かないし価格も安い。

ということで9キロ+11キロという組み合わせで袖森チェック。

...が、タイムが上がらなかった。

平日の朝一枠なのでコンディションは良かったのだが、ライバル33号車が16秒フラットを叩き出しているのに私は17秒フラット。 やはり33号車には敵わないようだ。

タイムは出なくとも操縦性はどうか?

アンダー・オーバーが酷くて嘗ての私の車両に戻ってしまった感じがする。

これでは勝ち目はない。 さてどうしたものかと悩んでいても知恵のない私には走るしかない。 皆が1本で引き上げていく中、阿呆猿な私は連続走行。 が、その日はあのTiRのI氏も練習走行に来場しており、私の不甲斐ない走りを見かねてアドバイスをして下さった。

氏曰く「バネが柔らかい」とのこと。 端から見ていると思いっきりロールしているらしい。 そしてリヤのキャンバーが足りないとも指摘してくれた。 フロントももっと付けて良いとオモタらしいが、私の下手なブレーキングではロックさせてしまうので今のままで妥協しても良いらしい。

彼も1.25のバネレート比には賛同してくれたので外れては居ないと思うが、もう少しバネレートを上げることを勧めてくれた。 これ以上レートを上げると公道の早朝散歩に支障が出るのではと問うと、それは当然と笑っていた。

ま、確かにサーキットでベストな状態で走れる仕様だと公道では硬すぎるだろうな。

 

 雑記

タクマインのオイルを入れて2000キロ弱程走ってみた。 勿論、サーキットも走ってみたが今のところ問題は出ていない。 一度熱が入ると特性が変化するということもないが、流石に2枠連続のサーキット走行後には油圧が少し下がった。

駄目なオイルなのかと言われたら「悪くは無さそうだが、ベストのオイルでもない」というところか。 今まではサーキット2回程度で交換してきたが、今回はサーキット4回で交換してみた。

2回の走行までは油圧・油温共に問題なしだったが、少し酷使してみて具合を見たかったので敢えてイツモのサイクルよりも長く使用してみたのだ。 因みにオイル消費はスノコのブリルよりは少ない。

全般的にスノコのブリルと同様と思って良いように思う。

久しぶりに土日とも車にドップリと浸かって走り込んだら、車が「降参」とばかりに異音発生。
左側から聞こえてきたソレは、多分アレ。

そう、ハブベアリング。 ここんとこ本気で走っていなかったので脳裏から乖離されていたが
奥多摩散歩の帰り道、オーディオをオフにして4速ホールドでタラタラとコーナーをクリアしていたら、右コーナーだけ擦過音。

フロントからしているように感じたが、帰宅してフロントをチェックしてみても異常なし。

リヤはドラシャを抜かないと解らない。 来週もサーキットへ行きたいので主治医に連絡。 主治医の所でドラシャを抜いてみたらビンゴ。 ガタが出ててハブプレートにも段差摩耗がでて終了。

ティムケンのハブベアリングとエリパーのハブプレートに交換。 又々壊してしまったが、週末の走込みで疲れたのは久しぶり。 こういう疲れは大歓迎。

明日の111cupに向けて用意を、とタイヤのエア圧を調整しようとバルブのキャップを開けたらプシューと嫌な音。 ムシが緩んだかとムシ回しで締めたもののエア漏れは止まらず。

なんだ?

取り敢えず抜いて観察すると、小さなアルミのカスのような物がムシに付いていた。 こんな僅かな物でもエア漏れの原因と成る。 再度取り付けてエアを入れてみたが大丈夫、漏れていない。 これが明日だったらパニックだったな。

久しぶりにネオバ4本を新品購入したが、ネオバは高すぎる。 しかも5分山までしか良いグリップは発揮しないし。 来期はヨコハマがスポンサーから降りたのでネオバ限定はやめても良いのでは?

ディレッツァのZ2は評判良いらしいので是非とも履いてみたい。

今年のゴールデンウィークも林道ツーリングを予定していたが雨で中止となり、仕方ないので単独で行ってきた。 するとイツモの林道は舗装化が益々進み、かなり残念な状態と成っていたが、暫く行くと崖崩れ。

それも大規模な崖崩れで復旧には時間が掛かりそう。 この日は日曜だったので作業の方々は居なかったが、平日や土曜ならば復旧作業をしていたかも知れない。

この日は単独だったのでどうしようかと悩んだが、皆さんが強行突破していくので私もトライ。 が、悲しいことに中途半端なアタックをしたら見事にスタックし、皆さんに助けて頂いた。 やはり林道は仲間と行くことをお薦めする。 (単独なら引き返すべき)

が、お目当ての桐の花が見られて満足。

 

 今月の整備記録

   
消耗品交換パーツリスト(エクセルデータ)
    http://enthusiast.eos111.com/ELISE phase1 PartsList.xls
リア左ハブベアリング交換 2012.05.20 128,500km ティムケン
リア左ハブプレート交換 2012.05.20 128,500km エリパー
エンジンオイル交換 2012.05.31 129,050km TacMain 匠10w-40
オイルエレメント交換 2012.05.31 129,050km ボッシュ
タイヤ交換 2012.05.31 129,050km AD08 4本
エアバルブ(ムシ)交換 2012.06.02 129,050km 

■ ベストラップタイムの記録
 
筑波サーキット
 コース2000
1分6秒683(2002.03 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改

1分4秒192(2004.03 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー

1分4秒498(2006.11 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー
 

筑波サーキット
 コース1000 
41秒709(2002.05 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改
 
日光サーキット 44秒129(2001.03 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 205/50−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
 エンジンノーマル(ロムチューンのみ有) 足廻り改
 
富士スピードウェイ
 旧コース
1分55秒28(2002.04 ロードスターNA8Cでの非公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 195/55−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス 44 足廻り改 ※手計測データ

1分50秒772(2003.02 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 

富士スピードウェイ
 新コース
2分03秒127(2008.01 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 フォース
ダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー
 
富士スピードウェイ
 ショートコース 
33秒6(2004.04 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー

33秒706(2006.04 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー
 

ツインリンクもてぎ
 フルコース
2分16秒479(2004.11 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
ツインリンクもてぎ
 東コース
1分52秒006(2003.10 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録 ウェット)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
エビスサーキット
 東コース
1分09秒228(2003.10 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 RE−01
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
袖ケ浦
 フォレスト
 レースウェイ
1分16秒218(2011.12 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録
 195/50−15・225/45−16 Neova AD08
 ナイトロン
ダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+テクニカルガレージササキマフラー
鈴鹿サーキット
 フルコース
2分34秒157(2010.12 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録
 195/50−15・225/45−16 Neova AD08
 フォース
ダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+テクニカルガレージササキマフラー
スポーツランド菅生 1分44秒200(2011.07 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録
 195/50−15・225/45−16 Neova AD08
 フォース
ダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+テクニカルガレージササキマフラー

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