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2011.12




昼間は半袖で過ごせたりと今年は季節感が希薄なのだが
山に来てみると樹木は葉を落として冬支度をしていた

いまだ原因不明

今年の連休に不調になって以来半年が過ぎたが、原因はいまだに不明。 一つずつ不調の原因と思われるところを調査しているのだが、それが災いして悪化させてしまったのはご承知の通り。

セーフモードでしか始動しなくなった原因は不明だが、友人がECUをチェック。 テスターをあてて内部を探って戴いたところ...以下、氏のホームページから転載させて戴く。

===  VVC ECU (その1) ===
H氏からのHELP有り。 どうもECUに不具合を抱えている様だとの事。
現象:ロータススキャンに掛けてスロポジから出ている信号を観察すると、
    0.6V(min)から開度に応じて出力レベルは変化する。
    しかしスロットルを全閉にしているにも拘わらず、throttle openと表示される。
    その時の、アイドリング回転数は1500rpm。
    スロットルのリセットをしても変わらず。
    さらに、このECUを他車に装着すると、同じ現象が再現される。
    これらの情報から、ECUに不具合有りと考えるのは妥当と思えるのだが。
    VVC用のECUは、別に手持ちが有ったので、まずは回路を追ってみた。
    下は各制御に使用されるドラーバーを示している。 これがCPUの手足となる。

”Throttle open”のエラーから察すると、関連する事項は下記の通りと考える。
1. MPS(吸気圧センサー)入力回路の異常。
2. IACV(アイドルエアーコントロールバルブ)制御回路の異常。
3. 上記信号の入力端子の異常。
4. その他(スロットルセンサーの入力回路異常)
   ロータススキャンでレベルが正常に出力されている事から正常と考えるが、念の為。
 
入力回路を載せておく。
回路は単純であり、外部からの過大入力も考えられており、そうそうは壊れそうもない。
左側の四角内のR−xxとかB−xxは、それぞれ、RED Connector−ピン番号、BLACK Connector−ピン番号を示している。

MAPセンサーとスロットルセンサーの入力回路は、同じ。
ただ単に、レベル変換+ローパスフィルター+A/Dコンバータを通った後、CPUに入力されている。

次に、IACVを制御する回路は、最終段にFP3055LEのNMOSを使用している。 これは、高耐圧、高電流用のドライバーであり、これが壊れる時はIACVが固着した時だけだと考えられる。 なかなか壊れない。

下は、上記回路のMPSとTPSの入力部品の実装状態を撮ったもの。

次は、各機能の動作を見てみる事にする。

===  VVC ECU (その2) ===

ECUの動作確認前に、基板の状態を見てみる。 焦げ臭さは無い。 臭いと即座にアウト。
基板の状態は悪くはない。 しかし半田ボールが有る。 基板の表面はジェルでコーティングされているので、余程の事がない限りこのボールは移動する事はないと思う。

CPUのピンを見ると、1端子ニアミスが有った。

ECUに電源を印加した後、コネクタから擬似信号を入れて、正しく伝わっているかを見る。
端子から、0.6V〜4.5Vの三角波形を入力し、CPU一歩手前のA/Dコンバータの入力端子で検証する。 どちらの回路は、同一である為、正常なら同一波形となる。

検証は、MAPとTPS。
結果 : A/Dへの入力レベルは、いずれも正常。

残るはIACVの動作。
正常ならばIACVを初期位置まで動かすためのパルス駆動が5秒程度続き停止する。
断って置くが、これはキーをACCまで捻ってエンジンが掛かるまでの間の事。

下は、その停止する手前の波形を撮ったもの。 IACVは4相のステッピング モーターなので制御は、4つ(4端子)必要となる。

停止状態を見ると、IACV−1&2&4は、0Vで、 IACV−3のみ5Vの状態で制御停止と
なっている。 5Vで停止とは、IACV−3のみに電流が流れたままで、CPUは制御を停止していることになる。

一方手持ちのECUの動きはどうかと言うと、IACV−1&3は0Vで、IACV−2&4が5Vの状態で制御停止していた。

恐らくこの違いは、IACVの初期位置をCPUが記憶している事による差と思われる。 仮に、この初期位置を何かの原因でCPUが違った状態を記憶したとしたら、エンジン回転数は
「高く」or「低く」に保たれてしまう事になる。

その為のリセット動作を載せて置く。

A reset of the stepper motor is easy with the accelerator pedal. To turn on the ignition and come within 10 seconds 5 times the accelerator. Then turn off ignition and start the engine returns to normal.
ここまで見て、全て正常な結果となっている。 そうなると怪しいのは、端子の状態か。

観察すると、全ピン油ぎっている。 また、RED Connectorは、端子の金メッキは残っているが、BRACKの方は、金メッキが剥がれている。 何故かBLACKのピンは全体的に金メッキが剥がれていた。

※(注) ピンが脂ぎっているのは私が接点グリスを満遍なく塗布したためで、黒端子カプラーのメッキが剥がれていたのは何度も脱着を繰り返しているうちにカプラーの脱落防止ノッチを破損。 そのためカプラーの脱着が非常に硬くなり、コジらねば外せなくなってしまったため。

洗浄してみるしかない。

オス端子がこの状態なら、メス端子は、油が溜まっている事が予想される。
これ以上の事は、ECUを搭載した状態でないと解らない。

===  転載此処まで ===

ECUには問題無さそうということを告げられて少し安堵したものの、依然セーフモードであることに変化はないが、赤字で示したリセットを試みることにするが、その前に氏から洗浄を命じられているコネクターの状態を確認。

確認もなにも故意にグリスアップしてあるのだから、当然の如く酷い有様なのは言う迄もない。 では洗浄と言う事に成るのだが、パーツクリーナーではNG。 氏から推薦されたのが以下のクリーナー。

アルコールが主成分のようで、パーツクリーナーと異なり乾燥までには時間が掛かるのが難点。 私は非常に短気なため自然乾燥を待っていることなど出来ないことから、ドライヤーを併用して強制的に乾燥させた。

以上の施工をした後でカプラーを装着、いよいよエンジン始動である。

が、その前に大事なリセット作業を施す。 イグニッションをオンにして10秒以内に5回アクセルを全開にしてイグニッションをオフにする。

祈りながらセルを回す。 正常に掛かった...と思った瞬間、エンジンストップ。 私の心臓も止まりそうになり、心が凍り付いた。

しまった、セキュリティスイッチをオフにしていなかった。

再度祈りながらセルを回す。

正常に始動する際、ローバーVVCは独特の雄叫びを上げるのだ...感動。

久しぶりに心地よい雄叫びを聞くことが出来た。 素直に嬉しいのだが、何故このような状態になってしまったのかが明らかにならない限り再発するのは間違いない。

而してテスト走行。

久しぶりに箱根へ向かう。

10年前は毎週早朝に通った某所に到着。 路面温度が低いので慎重にペースアップ。 がしかし、あまりのアンダーステアに閉口。 これではテストにならないではないか。 イツからこんなに酷いセッティングになっていたのか不明だが、やはり走り慣れた道を走ると素性が解る。

仕方ないので直線番長に徹していると、レスポンスが悪くなってきた。 空ぶかしでは軽量フライホイールの恩恵で、空冷ポルシェ並とは言わないが実用車のエンジンフィールとは一線を画すレスポンスが有るのだが、中低速重視の実用エンジン程度のレスポンスになっている。

そしてアイドリングも1,500回転。

駐車場に入ってアイドリングコントロールバルブのリセットを実施。 そして再始動後に走ってみると、やはりある程度負荷を掛けて走行していると同様の状態に陥ってしまう。

街中の道では流れをリードする程度の速度域で走っても、この症状には陥らない。 負荷を掛け続けると陥るとしか表現出来ないが、今の時点で解って居るのはこの症状とロータススキャンに掛けたときに出るエラー。

そのエラーは2つ。

1つは油温センサーの異常。 但し、ロータススキャンで確認すると、正しく油温の数値は読んでいるので壊れているのでは無いように思う。 先日交換したばかりだし。 しかし、この油温センサーに異常が出ると、VVCのソレノイドユニットを切替制御している機構を止めてしまうので、高回転が回らなくなっている事と関係があるようにも思う。

そしてこれ。 これが何を意味しているのか不明なのが曲者。 主治医が本国に問い合わせてみると言っていたのでそれに期待しているが、致命的欠陥で無ければ嬉しい。

次から次へと、まるで試練のようだ。 だが今のところ心は折れそうだが屈服はしたくない。

所で、某所からメインハーネスの交換を手伝ってやるといわれているのだが、いつぞやのヒュージブルリンクや持病のO2センサーエラー(書き忘れていたが、何度新品を購入して装着してもO2センサーは正しい数値を吐かない)もハーネスが原因である可能性が高いので、交換してみたい。

そして、動力性能が復活したら足の設定も見直したい。 

 

 今月の整備記録

   
消耗品交換パーツリスト(エクセルデータ)
    http://enthusiast.eos111.com/ELISE phase1 PartsList.xls

エンジンオイル&エレメント交換 2011.11.13 124,950km
   

■ ベストラップタイムの記録
 
筑波サーキット
 コース2000
1分6秒683(2002.03 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改

1分4秒192(2004.03 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー

1分4秒498(2006.11 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー
 

筑波サーキット
 コース1000 
41秒709(2002.05 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改
 
日光サーキット 44秒129(2001.03 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 205/50−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
 エンジンノーマル(ロムチューンのみ有) 足廻り改
 
富士スピードウェイ
 旧コース
1分55秒28(2002.04 ロードスターNA8Cでの非公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 195/55−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス 44 足廻り改 ※手計測データ

1分50秒772(2003.02 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 

富士スピードウェイ
 新コース
2分03秒127(2008.01 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 フォース
ダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー
 
富士スピードウェイ
 ショートコース 
33秒6(2004.04 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー

33秒706(2006.04 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー
 

ツインリンクもてぎ
 フルコース
2分16秒479(2004.11 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
ツインリンクもてぎ
 東コース
1分52秒006(2003.10 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録 ウェット)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
エビスサーキット
 東コース
1分09秒228(2003.10 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 RE−01
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
袖ケ浦
 フォレスト
 レースウェイ
1分16秒808(2009.11 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録
 195/50−15・225/45−16 Neova AD08
 フォース
ダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+ノーマルマフラー
鈴鹿サーキット
 フルコース
2分34秒157(2010.12 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録
 195/50−15・225/45−16 Neova AD08
 フォース
ダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+テクニカルガレージササキマフラー
スポーツランド菅生 1分44秒200(2011.07 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録
 195/50−15・225/45−16 Neova AD08
 フォース
ダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+テクニカルガレージササキマフラー

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