2011.03.11 14:46、戦後最悪の自然災害が太平洋側の東北地方と北関東を襲いました。 このたびの東北地方太平洋沖地震により被災されました皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復旧と復興、そして我が国の平和と強い日本の復活を祈っています。
そのとき私は仕事で栃木県の某病院におり、病院の方々と共に病棟新築工事の定例会議中だった。
仮設のプレハブ事務所2階はそれなりに揺れたが、それほど恐怖を感じなかったのは沢山の人達と居たからだろうか。 だが、長く大きく揺れる地震にこれはただ事ではないと思って居ると作業着などを入れるロッカーが倒れそうになり、思わず立ち上がった。 そしてロッカーを押さえながら収束するのを待っていると停電。
地震で停電は初体験、やはりタダ事ではない。 やっと収束したので病院の被害状況の確認。 停電によって自家発が回っている。 警報ベルが鳴っている。
この病院は人工呼吸器を付けている方や体温調整が出来ない方も居るので電気は必需品。 いつまで経っても停電が復旧しないので、自家発が故障して回らない病棟から患者方の移動を手伝ったりしていたが、現場所長さんが持っていたトランジスタラジオからの放送で、時間が経つにつれて事の重大さが徐々に解ってきて絶句した。
病院のある町は停電で電車の復旧も見通し無し。 帰宅出来ないことが解ったので、この日は電気のない病院宿泊室に泊まることと成った。 しかし夜中に何度も何度も大きい余震があり、緊張のためか一睡も出来なかった。 唯一の救いは自分で設計した建物に泊まれたこと。 ここは震度7でも大丈夫なのだ。
眠れないので5時半に起床。 6時半になってやっと通電。 病院に泊まり込んだスタッフの方々とも一緒に取り敢えず電気が来たことを喜ぶ。 さて、電気が来たなら病院の機能は取り敢えず大丈夫なので、次に敷地内建物の被害状況を確認。
私が設計した建物は全て無傷で支障無しだが、古い建物には1箇所クラック発見。 これは構造的に元来切っておかねばならない箇所だが、一体で作ってあるのでこうなるのだ。 問題点を施設管理者に状況を報告し、直ちに問題が有る訳ではないので落ち着いたら改修すれば良いと説明。
では自分らの事を考えよう。 この病院への公共交通手段は2つ、JR両毛線と東武伊勢崎線。 しかし悲しいことに両方とも全く開通の見込み無し。 そして情報が中々入らずにイライラ。 開通の見込みが立たないなら立たないとホームページに書いて欲しい。
工事業者が現場に何人か到着したので、副所長氏に動き始めた高崎線の高崎駅まで送ってもらったが、これが大失敗。 少しでも東京に近い駅に送ってもらえば良かった。 乗車した高崎線は6時間近く掛かって漸く赤羽に到着。 この間ずっと立っていたので腰に来た。
自宅に到着したのは午後の4時半だった。 しかし、これはまだ序章に過ぎない。 地震と津波だけでも甚大な被害なのに加え、安全だと連呼して洗脳させられていた原発が人災とも言える大事故を発生していた。
この様なことから世の中は自粛ムード一色だが、もう少し考えてみて欲しい。 日本国内にいる全ての人が消費を控えてしまうと、国内にお金が流通しなくなり経済が更に冷え込んでしまう。 いま被災していない、若しくは被害のない人は経済を回すことも日本を立て直す復興に繋がるということを認識して欲しい。
しかし、だからと言ってレース活動を今まで通りに行うのも気が引ける。 何か良い方法は無いものだろうか。
111cupの第1戦終了後、エリーゼは車検のために主治医に預けたのだが、車検用整備の際にデフのオイルシールからオイルが漏れているのが発覚。 また、オイルパンにもオイルが漏れた跡があり、アンダーパネルに垂れている。
一方、先月レース前に交換したクラッチとフライホイールは問題なし。 とてもスムーズに動作してくれている。 ま、それがアタリマエなのだが。
で、このオイル漏れはデフオイルが飛び散ったというのは確実で、その原因は何度もクラッチの修理でドラシャを抜き差しした為と思われる。 なのでオイルシールを交換すれば問題なし。
問題はオイルパンに滴っているオイルで、もしこれがエンジンオイルと言う事に成ればパンの継ぎ目、若しくはパンの微細なクラック。 だが主治医の見解ではデフオイルが回ったのではと言う事で、これは経過を観察することとした。
いつもはシーズン初めにプラグを交換するのだが、先シーズンはあまり走らなかったので、プラグの状態をチェック。 これならまだ大丈夫かな。 デポジットもそれほど無いし、再利用しよう。
下駄車にしていたRA2オデッセイを友人に譲り、平成16年前期型GD1のタイプAフィットを購入した。 走行距離47,000kmということで、まだまだこれから頑張って貰うために私流の整備をしてやろう。
まずはオイル交換。 指定は0w-20という所謂省エネ車用オイル。 だが、私は0w-20は抵抗があるので少し堅めの5w-30を選択。 エリーゼで浪費しているので、この車には贅沢はさせない。 MonotaROのプライベートブランド、4リッターで\1,000の格安オイルと\234のオイルフィルターを購入。
ドレンボルトを緩めてみるとドロドロのオイルが出てきて吃驚。 こんな状態になるまでオイル交換をしないとは...一体いつ交換したのだ? 何だか相手は車だが、可愛がって貰えなかったようで非常に可哀想に思えてきた。 ウチに来たからには大丈夫。 ちゃんとメンテしてやるからな。 と、言いつつ壊したりして。
さて、次なるメンテはエアクリ交換とプラグ交換。 GD1フィットは1,300ccのL13Aエンジン、ツインプラグなのでプラグは8本必要。 プラグも贅沢はしない。 今時はイリジウムが一般的になっているが、純正プラグは一般的なグリーンプラグを採用しているので今回もソレで十分。
入れたのはNGKのBKR6E-11(\314)*8とエクセル(EXCEL) のエアーフィルター(\1,045)。 此方もオイルと一緒にMonotaROで購入。 フロントのブレーキパッドも1セット\1,050だったので購入しておけば良かったか。
普段エリーゼで浪費しているから金銭感覚が麻痺しているのか、どのパーツも格安に感じてポチポチと気軽にクリックしたが、とてもコストパフォーマンスは高いと思う。
さて、それではネットでは面倒と書かれていたプラグ交換から始めよう。
まずはインマニとサージタンクの間に付いているカバーを外す。
大衆車らしく、コストダウンは感じるがスロットルは金属製と言う事で必要なところには必要な措置が取られている。 プラグはダイレクトイグニッションなのでプラグコードは無い。
非常にコンパクトな設計なので、工具を振り回しやすいようにスロットルのリンケージを外す。 が、この時のリンケージ設定はアクセルを目一杯踏み込むと、アクセルのストッパーに当たる前にスロットルのバタフライバルブが全開になり、このままではスロットルの回転軸が捻れてしまう。 これは酷い。
次にサージタンクに接続されているブレーキの倍力装置用ホースも邪魔なので外す。
これで奥側のプラグ交換は完了。 しかし、このプラグキャップはカシメてあるプラグの頭部分がカチッと嵌るタイプではなく、バネが仕込まれているだけのものなので、キャップを取り付けてもシッカリと取り付けた感じが無く少し頼りなく感じる。
さすが省エネエンジン。 碍子は真っ白でデポジットもなく良好。 恐らく交換は必要なかったと思うが、10万キロを目指す為には必要と言う事で。 しかしこのプラグ交換が大変な作業なのか? 工具さえ適切な物が有れば全く大したこと無いと思うが。
エアクリはメーカー純正ではないので完全な比較とは成らないが、見ての通りかなり汚れていたので交換して正解。 ん?何やら書かれているモノを発見。 エアコンのクリーニングを平成20年の6月に施行しているようだ。 旧車検証ではオーナーは女性。 恐らく買い物車として使っていたのだろう、駐車場でドアを当てられた跡が散見されるので、これを施行したのはその前のオーナーだろう。
最初の持ち主は少しは手入れしていたのかも知れない。 というのもこの車、ショボイ音のホーンだったので交換をすることにしたのだが、インナーフェンダーを外して見ると電子ホーンが装着されていたされていたのだ。 但し、私の所に来たときにはミツバの電子ホーンは2つのウチ1つの配線が外れていたまま蜘蛛の巣が張っていた。 それを知らずにホーン交換を始めたのだ。
なんともお粗末な配線を直してやると悪く無い音を発するようになったが、折角インナーフェンダーを外したので、当初の予定通りボッシュのエアマジェスティックというエアホーンに交換した。
それにしてもホンダ車のシートは私の腰には合わないな。 以前のオデッセイも全く駄目で腰の痛みに耐えられず、運転席と助手席をレカロのSに変えた。 その前のレガシィも腰に来たのでレカロのLSを使っていたのだが、今回はオデッセイはレカロを付けたまま差し上げてしまったので、10年ぶりにLSを引っ張り出して装着することにした。
まずはノーマルシートを取り外す。 ん、何かオレンジ色の物体が散らばって居るぞ。
うわっ なんと菓子類が散らばったままではないか。 しかも長い茶髪も結構な量が溜まっている。 足車でも掃除位しようよ。
実はこの車、結構女性っぽい香水のような香りが仄かにするのだが、これは若い女性が乗っていたと言う事にしておこう。 オバチャンが乗っていて、食い散らかしたりしていた車だとすると悲しすぎる。
運転席に座ってみるとヒップポイントは30ミリほど下がり、腰への負担は明らかに向上した。 シートポジションは良くなったが、ステアリングが遠い。 ステアリングを交換するとエアバッグ特約を解除しなければ成らないが、これは交換かな。
ステアリング位置が遠くてベストドラポジとは言い難いが、取り敢えずこれで全開チェックは出来る。
某峠道へ行ってみる。 登りは86ps(63kW)/5700rpm
12.1kg・m(119N・m)/2800rpmということで、1トンの車重ではあるが流石にキツイ。 だが、ハンドリングは思った以上にクイック。 これは下りが楽しみだ。
ほほぅ、侮れない走りをするではないか。 少しブレーキが頼りないが、パッドを変えれば楽しく走れそうだ。 車を追い込んで見たが、少々オーバースピードでコーナーに進入しても破綻しない。 アンダーでもオーバーでもなく非常に扱いやすい。
途中でブレーキが臭くなり煙が出てきたのでチェックは終了したが、これほどまでに楽しく走れるとは期待していなかったので嬉しい誤算、驚きだ。 一方、期待が大きかった燃費は大渋滞の街乗りで12キロ、某所への往復は16キロ。 もう少し走ると思ったが、こんなものか?
帰宅してフロントタイヤのショルダーをチェックすると、パターンの無いところまで使っていた。 これは良くないなと見ていると、もしかしてポジキャン? 車の正面に回ってマジマジと見たが、目視で解るほど明らかなポジキャンだ。
タイヤを外してキャンバーを調整しようとしたが、基本的には出来ない構造と成っている。 ストラットについているアッパーアームのボルトを一旦緩め、少しだけ有るガタを利用して目一杯ネガに振るが、それでも若干改善した程度。
フィット・ネガキャンでネットを検索。 調べて見ると、ストラットに留めているボルトを細いのに変え、強制的にネガキャンに振る方法を取っている事が書いてあった。 更にもう少し調べてみると、なんとホンダから純正パーツとして売っている事も解った。
アジャスティングボルト : 品番 90188−SAA−A00(\173)
上記用フランジナット : 品番 90213−SAA−000(\105)
これを上下に入れると1.5度のネガキャンになるらしい。 純正パーツとしてキャンバー調整ボルトが売っている事が素晴らしいではないか。 もう少し付けたい、若しくは調整したい場合はCB365さんから発売されているAJカム(\8,450)を装着すれば2.5度までイケルらしい。
まさか大衆車のFFがこんな事を考えさせるような能力を持っているとは思っても見なかった。 楽しい楽しい。
さて、もうひとつの我が家の下駄であるスーパーカブだが、コイツもガソリンが貴重な時節柄なので大活躍している。 停電の関係で電車が動かない時に通勤に使ったのだが、大渋滞の中をスリムで軽いカブはとても有効な交通手段だった。
カブの90は3速ギヤだが、ローギヤードなのでフロントスプロケットを1丁増して16丁にしたのは以前書いたが、それでもローギヤード。 なので今回はリヤのスプロケを2丁減らして37丁としてみた。
これは大正解。 制限速度60キロの幹線道路で流れに乗るとエンジンが唸っていたのだが、これで唸らなくなった。 また発進のためだけにしか使えなかった1速と2速が少し使えるようになった。
震災後はガソリンが入手し辛い状況が続いたためエリーゼは封印、フィットも燃費がよいからと言ってドライブするのも状勢的に気が引けるので以前からやろうと思って居たカブにナビ取付を検討した。
先ずは取り付けるためのステー探しから。 SUS304(18-8ステンレス)の汎用ステーは有ったのだが、肉厚が薄くて強度不足。 何かステーに流用出来るものが無いかと工具箱を漁ると、使っていないドブ漬け(溶融亜鉛メッキ)である車高調レンチを発見。
これは使えそうだ。 必要な角度に万力に噛ませてハンマーで叩いて調整。 サンダーで必要な長さにカットし、ベルトサンダーで切断面を整える。 ご近所に電気工具が唸る音が谺して気が引けた。
カブにはシガーソケットなど無いから、加工して取付。 だが、それでは雨に弱いので専用のカプラーも製作。 だが、失敗したのはこのカプラーは常時12Vが通電しているということ。 イグニッションがオンの時に通電出来るように加工すれば良かった。