あれほど車に対する気持ちが醒めていたのに、レースが近づき車が走れるように成ると私のテンションも上昇。 再び以前の気持ちを取り戻せてホッとしている。
さて、では順を追って書いていこう。
レースまで残された時間が一ヶ月を切ったある日、テンション低いまま主治医のダビデさんに伺うと未だ車の修理は遅々として進んでいない。 話を聞くと、英国に発注したパーツがリストとの相違が税関で問題となったらしく、APECの影響もあって本国に送り返されてしまったという。
これで半月のロスだが、これが私に「出られなくてもイイヤ」という何とも後ろ向きな思考を後押ししてしまったのだった。
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レースまで10日ほどと成った頃、漸く英国から全てのパーツが届いて作業再開。 もう2ヶ月近く車に接していないのもあり、私のテンションも車も埃を被ってしまったが届いたパーツは光り輝いていた。
メッキの色が異なるのは環境対策とやらで、かつて使用していた薬剤が使用出来なくなり真鍮色からシルバー色に変わったという。 私の車は継ぎ接ぎだらけで中古車としての価値は殆ど無くなったと思うが、今回の自爆を良い機会と捉えて足回りのブッシュは全交換することにしたので、フレームのヤレはあると思うが随分とリフレッシュ出来たのではと思う。
今回交換したパーツリストは4枚、金額は...いや無粋な事は言うまい。
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ここで注目して置いて欲しいのがハブベアリング。 フロントのディスクローターにクラックが入るほどなので、アップライトと共にハブとフランジも交換しているのだが、これが後々に思いも寄らないことに繋がる。
もう一つの注目点はダンパーのオーバーホール。 フォースのダンパーを使い始めて数年経つが、取り扱いがフォーステクニカルからナイトロンジャパンに変わったのは今年から。 ご存知の様に昨今のドル安・ユーロ安に刺激されて英国ポンドも随分と安くなり、本国のエリーゼパーツから国際通販でパーツを個人輸入するユーザーが激増。 私も例外ではなく、何個オルタを購入したことか...
そんな通称エリパーのラインナップの中に有るのがナイトロンのダンパーとクァンタムのダンパー。 国内ではフォースの名前でミハエル・クルムさんが代表を務める代理店から日本仕様として販売されていたが、余りにエリパーで売れたからか本国のナイトロンが日本に代理店を作ってしまったという噂だ。
本国仕様のダンパーと国内仕様では微妙なところで仕様が異なる様だが、どんな仕様でも取り扱ってくれると言うから嬉しいではないか。(但し、費用は異なる様だが...)
以前からそろそろオーバーホールの時期なのは解って居たが、懐も寂しいし、どんな仕様にするか決めかねていたので出せずにいたのだが、主治医の判断で一般的なオーバーホールをすることにした。
先々月の話に戻るが、自爆したあの日、奥多摩を散歩しながら第4戦に向けてセッティングを施し「まぁまぁ」の状態になったので、そのままの状態を維持したオーバーホールをしてもらったと言う事だ。
話は戻ってレース1週間前。
漸く完成してアライメントをとり、車高を調整して試走。 載せ替えたエンジンは油圧が低かったためリリーフスプリングに噛ませモノを施して貰ったのだが、それが効いているようでアイドリングで2キロ強、回転を上げると5キロの油圧が掛かるように成った。 あとはレーシングスピードで走行したときに4キロの油圧と、走行後のアイドリング状態で1.5キロの油圧が確保出来ていれば私の意図通りと言う事に成る。
レース3日前。
シェイクダウンに昨日午後から箱根に向かった。 が、なんとなんと豹...ではなく雹が降ってきた。 当然の如くウェットでセッティングどころではなく、ブレーキのアタリ付けも出来ないので箱根には見切りを付けて山を下ろうと思ったら雪。 11月に雪が降るとは想定外。
今日は奥多摩にすべきだったと後悔しながらも、今からでは間に合わない。 仕方ないので富士スピードウェイの横から山中湖に抜ける峠道へ。 が、ここもウェットで泣けてくる。
こうなったら仕方ない、だがブレーキのアタリ付けだけは何とかしたい。
ペースアップしてステアリングを右に切り、横Gが掛かると左フロントから擦過音が。 なんだ? そしてその後にブレーキを踏むとノックバック発生、ウエットなので止まれないかと肝を冷やした。
一方、油圧は良い感じなのだがシフトチェンジが渋い。 どういうときに渋いのか検証してみると、シフトアップは問題ないが、シフトダウン時に回転が上昇気味の際にギアが抜けてくれない。
まてよ、これは過去に経験があるぞ。 今年の2010年8月号に書いた状況と同じではないか。 あれから数ヶ月しか経っていないのに同じ事が起きるというのは、直っていなかったということか?
あの時に何をしたのか振り返ってみると、フライホイールの反りがあり其れが悪さをしてクラッチの偏摩耗というかアタリが悪くて切れなく成っていたのだ。 そして同時期に交換した33号車も同様にミッションが入らない状態が続いているという話を思い出した。
このままでは駄目だ。
擦過音とノックバックはハブベアリングが原因か? しかし今回新品にしたばかりだぞ。 頭の中に沢山の疑問符を浮かべながら主治医の元へ。
到着早速、足回りをバラしてチェック。
が、不具合は見つからず。
話は変わって、偶々往き道のガソリンスタンドで遭遇した33号車の友人。 富士スピードウェイに向かったのだけど、彼もトラブルが完治していないという。 シフトダウンの際にギアが抜けないという。
そう、私と同じトラブルだ。
数ヶ月前、私も彼もギアが抜けなくてフライホイールを交換した。 そしてまた二人とも同じ症状。 もしかしたら、このフライホイールは駄目なのかも知れない。 という結論に至ったのが22時過ぎ。
こんな時間に申し訳ないと思いつつ、ボディショップ小林さんの携帯に電話。 というのも彼の所にはフライホイールを扱っているとホームページに書いてあり、彼のお店はレースに熱心でパーツ在庫も豊富なのではないかという主治医のアドバイスから。
電話に出ていただいた小林氏はお寛ぎ中。 焦っている私、取り敢えずフライホイールが有るかを伺うと「確か有ったはず」との事。 寛がれている中で水を差す様な話は失礼と思い、明朝に掛け直しますと話して通話終了。
一方、33号車は37号車がエリパーから購入したクラッチ系パーツ一式が横浜にあるとのことで、23時に45号車のオーナーと一緒に33号車を主治医が運転して横浜へ。 都筑にある某仙人が明日に向けて作業をしてくれるらしい。 それもこれも45号車が機転をきかせて色々とあたってくれたのと37号車が協力してくれたお陰。(33号車のオーナーはアルコール入っていて戦力外だったけど)
主治医は明日の朝から私のミッション降ろし。 その間に私はバイクでBSKさんの所へ走り、有る筈というフライホイールを受け取って来るという算段。
主治医さんの所に居るもう一人のメカさんはお休み中のため、明日の私はツナギを着てお手伝いの予定。 明後日のレースに何とか間に合わせたい。
ところでノックバック、なんと原因は新品に交換したばかりのハブベアリングだった。 外してバラしたベアリングはガタガタ。 こんな不良品をメーカーがパーツとして出すとは腹が立つ。
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取り外してみたベアリングは上の状態。 ベアリングが指で引き起こした程度で動いているのが解るだろうか。 横方向にガタが出ている事からディスクローターが動いてキャリパーのピストンを押し戻し、ノックバックが起きたのだ。
まさか交換したばかりのベアリングが駄目なんて思わない。 只でさえ時間がないときなのに、原因究明に非常に時間が掛かってしまった。
しかし明日一日でフライホイール交換は二台とも間に合うのだろうか。 そしてBSKさんにはフライホイールが有るのだろうか。 駄目なら2戦連続でDNS。
レース前日。
BSKさんから朝に電話を戴いたが、既にその時私は主治医と作業開始中。 というのも37号車が使用した中古フライホイールを、昨夜仙人の所に行った時に機転を利かせて持ってきたのだ。 計測してみると若干の反りは有るモノの、十分使用範囲。
BSKさんに御厚意の電話を戴いた事はとても嬉しかった。 その彼、何やら国産パーツでフライホイールとクラッチ+カバーのセットを検討しているらしいので近いうちにホームページで紹介出来るかも知れないとのこと。
それは楽しみなのだが、今回は間に合わないので中古フライホイールで行くことに決定。 これはPTPのものだが、私が10万キロ近く使用したのと同じロット。 一方、全く眼中になかったのがクラッチカバー。 前回のことを思い出してみると、クラッチとカバーだけ交換した直後から不具合が発生していた。
とすると、もしかしたらAPのカバーが強すぎてフライホイールが負けてしまうと言うことも考えられる。 33号車もこれは同様、彼もクラッチとカバーを交換したら発生したのだ。
たまたま悪いロットに当たったのかは定かではないが、メーカーの異なるモノを組み合わせているので、どちらかが悪いのではと推測される。
ところで33号車は今朝の早朝6時から作業開始。 新品のAP製クラッチカバーとクラッチにエリパーで購入したPTPではない新品フライホイールの組み合わせ。
そんな仙人から昼前に主治医の元へ電話有り。
その内容だが、PTPのフライホイールをクランクのスラストを見ようと思ってバールをフライホイールに当てたらグニャッと歪んで驚いたとのこと。 コレを聞いて私は一瞬たじろいだが、他に手段がない今は行くしかない。 怒濤の作業で午前中にミッションの脱着までは完了した。
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そして注目のフライホイールはと言うと、全体的に焼けて茶色くくすんでおり、クラッチディスクはフライホイール側の外半分が焦げたように変色していた。
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フライホイールを計測すると中古のモノよりも歪みが大きいことを確認したので、クラッチもフライホイールも廃棄処分としたが、カバーだけは他にないので再利用。 いや、有ることはあったがノーマルの10万キロモノで、確認したらディスクが偏摩耗していて使用不可能。
もし今回の交換後に私の車に不具合が出るのであればフライホイールかカバーのどちらかが強度不良。 33号車のフライホイールが反ってしまうならカバーの強度が勝りすぎ。
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ではミッションを乗せよう。 と、その時に以前主治医から話のあったミッションマウントの強化スリーブの話を思い出した。 これは純正のスリーブがゴムマウントに対してブカブカなのに対処したピッタリサイズなスリーブがアルミの削りだしで出来ている製品だ。
エリパーで売られているそうだが、価格も驚く様な値段ではないと言う事で取り付けることにした。
ミッションが乗ったところで、クラッチ交換をしたのでクラッチのエア抜きを敢行。 すると何だかタッチと言うかフィーリングが良くない。 どうにもスポンジーなのでフルードが漏れていないか見て貰うと、見事にオペレーターシリンダーから液漏れ。
これ、今年交換したばかりだぞ。 ウエッズのレブフルードはタッチが良いので使用しているのだが、パッキンなどへの攻撃性が強いのだろうか。 ブレーキのマスターシリンダーも漏れ出したので今年交換したのだ。
そんなことより、このままでは明日走れない。 と、焦ったが主治医の所にオーバーホールキットが在庫有りと聞いて安堵。
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シリンダー内を指で触って確認したが段差摩耗はないようだ。
話は変わって、
某氏からの情報によると、どうも最近のAPクラッチはよくない方向に変わってきているとか。
其処ではAPのクラッチ粉砕が多発したそうで、以前の作りとは異なっている点が気になっているらしい。
最近のAP製品はコストダウンのためか、クラッチディスクがリベット止め。 以前は接着止めだったのが点で止まっていることから応力が集中して破断・粉砕という事かと推測。
それとは別に、クラッチカバーが強化されて辻褄を合わせているのか、此方はガッチリとした
作りになっており、それにフライホイールが耐えられないのでは?
とにかく数回のサーキットユースで壊れてしまうようなモノは強化品とは呼べない。 次回はクラッチのみAPのものを使って、カバーはノーマルで行く予定。 実際の所、7年前に購入したAPのクラッチは今年までの10万キロを問題なく使用出来ていた。
まさか新品がダメだと思わないので、カバーは捨ててしまったが、捨てなければ良かった。
7月に問題起きたときはフライホイールが悪いと思っていたが、どうやら真相は違うような気がするのだが...
しかし次から次へと、よくもこんなにトラブルが起きてくれるもんだ。 私のホームページはトラブルのこと以外は最近書いて居ない気がする。 トラブル解決が皆さんの役に立つのは嬉しいが、こんなにトラブルが起きる車なんて所有出来ないと思われるのは悲しい。
しかし今回は疲れた。 最近はレース前日バタバタするのがお決まりのようになっているが、今回は特に激しかった。
鈑金だけは時間の問題で手が付けられなかったが、これで次に控えている鈴鹿の走行会までに直ってくれれば取り敢えず完了。 あとはクラッチの問題が残っているが...
今回の111cupに何とか出場出来たのは仲間と主治医のお陰。 関わってくれた方に感謝。
最終戦、決勝のバトルは予想通り33号車との一騎打ち。 この日の33号車はヒト味違い、非常に内容の濃いバトル。
そんな動画を早々に取り込もうと、カメラをACアダプターに接続してIEEE1394からキャプチャー。 が、ビデオが認識しない。 おかしいなと思いつつ、色々と試した後に電源入れたまま暫く放置。
30分ほど経ったろうか、何やら焦げ臭い匂いが立ちこめてビデオから煙のようなものが僅かに立ち上がっている。 慌てて電源をオフにしたら親指を軽く火傷。 もしやと思い、バッテリーを外すと変形して少し膨らんでいる。 そしてこちらも触れないほどの発熱。
今日のビデオテープだけは何が何でも保管せねばならん! が、イジェクトボタンを押しても反応無し。 とにかく非常に熱くて、とてもではないが触れないので暫く電源外して放置。 その間に部屋中焦げ臭い嫌なにおいが充満。
漸く素手で触れる程度になったのでバッテリーだけを繋いで電源オン...に、ならず。 ではと、アダプターを繋いで電源オン。 よし、此方は大丈夫。 続いてイジェクトボタンをオン。 しかしテープは出てこない。
こう言うときに限って保管したいバトルが収められているテープ。 何度も何度もイジェクトボタンを押したり、叩いたりしていたら蓋が開いた。 しかしテープは出てこない。 ここで諦めては駄目だ。 根気よくテープを切らないように気をつけて作業。 その甲斐有って、なんとかテープの救出に成功。
と、話は逸れたが、決勝動画は別室の動画室に置いてあるのでお暇な方はどうぞ。
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今回はイツモの私らしく午前2時半に起きて3時に出発。 夜明け前の5時前にゲートインした私が1番乗りだったので予選コースインはトップ。
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今回の予選はなんと僅か10分。 しかも前枠でオイルを蒔いた輩が居り、車の中で出走準備をしたまま10分以上待機。 それにしてもレースや走行会でオイルを撒く輩が多すぎる。 普段の整備を怠っているからだと思うと腹が立つ。 これが意図せぬエンジンブローなどなら同情するが。
富士の走行は去年の111cup以来と言う事で、1周目は気をつけていきたいところだが何しろ時間がない。 どう足掻いても2分3秒以上の周回タイムしか出ないのだから、与えられた周回は良くて4周。
ということで1周目からガンガン行く。 昨日直したばかりのブレーキ関係、まだアタリが付いていないのでタッチは若干スポンジー。 このアタリツケを失敗するとローターもパッドも駄目になるので要注意なのだが今日は仕方ない。
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2周目に入ると2番目にコースインした211がホームストレートを怒濤の加速で追い越していった。 余りのパワー差に愕然...はしない。 これで同じようなパワーだったら買った人怒るだろう。
2周目は5秒前半だが、まだまだイケル。 少し勘が戻ってきたところで4秒台突入。 それでも余裕、というかブレーキのタッチがイマイチでコントロールに一抹の不安が有り、奥まで突っ込めない。
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今日は比較的エンジンが伸びてくれる。 最高速はメーター読みで218キロ、ロガーで213キロ。 なんとか3周目には4秒フラットが出たが、まだまだイケルと頑張って3秒台狙った4周目、後半セクションで大ミスして終了。 ...ま、こんなもんか。
決勝はライバルの33号車が4番グリッドで私が3番グリッド。 先程の211がトップで、もう一つのフロントロゥは37番。
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F1式のシグナルが消灯し、抜群のスタートミス。
とほほ、やっちまった。
ストールして失速。 富士はアウト側が奇数グリッドなので私はアウト側からの1コーナー進入。 気合いが滅茶苦茶入ってる33号車は炎に包まれた様なオーラを出しながらレイトブレーキング。 思わず引くしかなかった私は、ここでスイッチオン。
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よーし、やったろうじゃん。
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ヤツも必死なのだろう、コカコーラコーナーでコースアウトし掛かったが、何とかコースに復帰。 失速した33号車のアウトから被せてパスしようかとも思ったが、それには時を失した。
私が得意とするところと33号車が得意とするところが違うのはお互いに熟知。 一瞬でも隙をみせたら互いにガンガン攻める。 まずはオープニングラップのシケイン手前で私が仕掛けた。
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ブレーキングが甘かったのでイン側に飛び込んで、アッサリとパス。 が、これで33号車の闘志が更に燃え上がったようで、メインストレートでバックミラーに映る彼はタダならぬ雰囲気がアリアリ。 スリップを有効に使用されて再び1コーナーで入られてしまった。
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100R、私はノーブレーキなので彼に追いつくが、彼が絶妙な所でブレーキングするので私は為す術無し。 その後のヘアピンでも隙あらば入っていくぞと言う姿勢をチラつかせながら、300Rへ。 すると彼は私のブレーキングアタックに備えてライン変更。
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最終コーナーを上手く立ち上がった私が今度は彼のスリップに入ったが、痛恨のシフトミス。 4速から5速に上げるときに3速に入りかけてしまった。 動画を見ると、何とか8000回転で止まっているようなのでエンジンはセーフ。(だとおもう...)
これで幾分離されてしまったが、再び100Rを気合い入れてノーブレーキで攻めて背後に追いついた。 が、敵も然る者、同じ轍は踏ませないとばかり私が攻めてきそうなラインを巧妙に入れない様にしている。 かといって完全なブロックラインではない。 何とか1台分は開けており、入れるなら入って来いと言わんばかりのラインだ。
面白いじゃん。
バトル上等。
そっちがその気なら、私もやったるぜ。 という感じで何度抜きつ抜かれつをしただろうか?
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あと2周と言うとき、私に最大のチャンス到来。 33号車は最終コーナーのベストラインに乗れず修正舵を当ててアウトに膨らみ、リカバリーに必死。
ふふふ、ここは小回りに回るラインもあるのだよ。
タイヤに負担は掛かるが、強引に鼻を向けるべくステアリングをコジってアクセル全開。 立上りでは僅かに33号車が前にいるが、ラインが苦しいので速度が乗ってない。 さらにスリップを嫌ってライン変更したのが仇と成って失速。
此方はスリップを使うことなく軽々とストレートでパス。 その後もエンジンが伸びでくれたので彼が私のスリップに戻る間もなく車2台分以上間隔が開いた。 よし、ここでベストラインを走ってマージン作ろう。
最終周は予選タイムより僅かだが良いタイムで走る事が出来、何とか1秒差という僅差でゴール。
今までサーキットを数え切れないほど走ったが、今日のバトルが過去最高だと思う。 こんなバトルを演じてくれた33号車に大拍手だ。 33号車との死闘...というほど大袈裟では無いが、お互いに意地悪なライン取りして楽しく真剣に走った。 これが本格的なレースだったらクレームものかも知れないが、これが草レースの醍醐味だろう。
車がない間、またまたバイクで遊んでみた。
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こんな怪しい姿で三浦半島にあるという美味い地魚寿司を出す店へと食べに行った。 寒いかと思って重装備で行ったのだが、予想に反して暖かく心地よいツーリング。
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渋滞なんて関係ないし、空も海も青くて綺麗♪
さて、到着した店では地魚セットというのを頼んだのだが、これが絶品。 この三浦海岸にある「海鮮」という店、いわゆる回転寿司形態なのだが、美味しくて安いという評判どおり。
今日の地魚セットは
・真あじ
・シマアジ
・ひらめ
・地サバ
・カワハギ
どれも濃厚な素晴らしい味で大満足。 特に肝を乗せてくれたカワハギが絶品。 私以外のお客さん全員、昼間からグイグイ呑んでて羨ましかった〜 私はバイクだからビール呑めなくて非常に残念。
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翌週は紅葉が盛りだという山梨と埼玉の県境にある雁坂トンネル方面へ。
渋滞知らずのバイクなので出発はのんびり。 9時頃に自宅を出た。 が、その前にオイルチェックとガソリンチェック。 ガソリンは半分しかないので給油が必要。 オイルはたった300キロしか走ってないのに300ccも減ってた。 リッター1000キロ? これはオイルが合わないかエンジンが駄目なのか。
オイルはMonotaROの4リッター980円の格安オイル。 友人もMonotaROのオイルではオイル消費が激しいとか。 オデッセイにも入れているけど、此方は消費無し。 バイクには合わないのか、カブのエンジンが終焉を迎えているのか?
MonotaROのオイルが無くなったらモチュールでも入れるか。 いやいや、勿体ないな。 エリーゼから抜いたBRILL入れるか。
ということでオイルを足してガソリンも入れて出発。 中央高速は渋滞35キロらしい。 ご愁傷様。 私は平均速度30キロ程度でトコトコと奥多摩経由。
奥多摩って毎年紅葉はイマイチ。 生えている木々が紅葉しなくて茶色くなるものが多いから美しくない。 でも、黄色くなるのは幾つかあるようで、今年はヤケに綺麗。 記念にパチリ。
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写真を撮るときはブラインドコーナー等は絶対に避け、出来るだけ見通しの良いところに駐めて欲しいのだけど、それが解って居ない人の多いこと。
その後、柳沢峠に向かうがカブのパワーでは急坂で速度が上がらない。 全開でも速度は40キロ程度。 いつも疎ましく思う制限速度すら出ない。 あぁ、こんな感触は高校生の時の原チャリ以来だな、と少し懐かしい思いがこみ上げてきた。
一般車の迷惑にならない様、バックミラーで追いついてくる車両を気にしつつ全開。 このあたりが高校生の頃とは違う。 ま、あたりまえの事なんですが。 いやはや気を遣って疲れましたわ。
柳沢峠からの下りは全開。 走りも全開、と思ったがオイル消費が尋常ではないので法定速度+αで我慢。 交換したリヤサスが良い仕事してくれてるが、私がヘタレなのでステップを擦るような走りは無理。
やがて塩山市...あ、今は甲州市か...に入り、お気に入りの「はやし」に向かう。 ここは馬肉や甲州牛が豊富で馬刺しや焼肉がリーズナブルでソコソコ美味しい。 いつも頼む焼き肉セットと馬のモツ煮を注文。 絶品とは言わないが私はコレで満足。
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さて、ここからが本日のメインである雁坂トンネルを目指す。 その途中の道沿いが紅葉で綺麗。 特に途中の広瀬ダム、ここは紅葉を満喫出来た。
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その後、何となく雁坂トンネルまで行ったが、秩父方面から帰宅すると遠回りなので来た道を戻り、途中からはフルーツラインでR411に合流。
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なんだかんだで250キロ程度走り、使ったガソリンは4.5リッター程度。 トコトコと散歩するには最適だわ、コイツ。 また翌週には北に向かって鰻を食べたりして大活躍のカブ君だが、オイル消費とエンジンの始動性が良くないのが玉に瑕。
以前から気になっていたエンジンからのカチカチ音、これはタペットクリアランスを調整すれば直るはず。 これで始動性も向上すれば儲けモノ。
まずはレッグシールドを外して序でにエアクリチェック。
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写真写りが良くないが、殆ど汚れてない。 低燃費は空気も吸わないらしい。
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サービスマニュアルなど手元にないので、ネットで調べてみると冷間時に0.05ミリが適正値らしい。 カバーを開けてクリアランスチェックをすると、0.05ミリのシクネスゲージがガバガバ。 倍以上はある。
これでは煩いはずだわ。
9ミリと言う一般的ではないサイズのナットを緩めてクリアランス調整。 さすがOHCの2バルブ。 作業性抜群。 ちゃちゃっと調整終了してエンジン始動すると、キック一発じゃん。 そしてとても静か。
これでオイル消費も改善したら言う事無しなのだけど。
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こんなに荷物を積んでも全く問題なし。 さすが世界の名車だ。
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そうそう、オイルをペールで買った。 割と安かったが、問題は使い終わったペールをどう処分するか、だ。
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