「サブフレームの左ロアアーム付け根にクラックがあったので交換します」と、衝撃的なメールが来たのは私がクラッシュした1週間後。 いつも忙しい主治医が漸く私の車に触れるようになった矢先、点検したら次から次へと不具合が明らかになり、その被害状況は軽いモノではないと言う事が解った。
パッと見た感じでは大したこと無いのだが、やはり足回りへのダメージは甚大だった。 リア回りは今月号表紙のとおり、衝撃で皺の寄ったサブフレームと取付部の破断。 よくトーリンクが折れなかったもんだと感心。 いや、感心している場合ではないのだが。
フロント回りはステアリングを左に入れると激しい擦過音がしていたのだが、その原因はローターにクラックが入るほどの衝撃でハブ回りが破損したのか、ブレーキローターとロアアームの先端が接触していた。
ということで、左側のアーム類は全交換で、サブフレームも交換という状態。 外装的にはフロントカウルが少し割れているのと、リアカウルに少しだけ入った擦傷と衝撃で割れたと思われる樹脂フェンダーモール程度で軽傷。 直さなくても支障ないレベルかと。
ところで、今回はパーツの一部を英国に発注していたのだが、テロ騒ぎの影響で一旦日本に届いたものの再び強制的に英国に戻されてしまい、更に再発注という訳の解らないとばっちりを食らい作業に取りかかれないと主治医が零していた。 そのようなことから作業予定が大幅に狂ってしまい、主治医も困っているというのが現状だが、何が何でも次回のレースには間に合わせると気合いが入っていた。
そんな主治医の気合いとは裏腹に、私自身はもう1ヶ月以上乗っていないこともあるのか、何だか車に対する熱意が少し醒めてしまったような気がするのが一番の気掛かりだったりする。
車が帰って来たら元通りの気持ちになれば良いのだが、少し自信がない。 かと言ってエリーゼを降りる気は更々無いのだが。
車がないのでバイクで遊んでみた。
今年はあまり乗っていないXR、久しぶりに友人と林道に行った。 バイクは車とは違って少しでも乗らなくなると覿面。 少しは走れるように成ったと思っていたオフロード走行、全く思い通りにならない。
だが、暑さも一段落した秋の林道は走ると気持ちよい。 少し紅葉が始まりかけていた。 以前崖崩れで通行止めと成っていた箇所もスッカリ復旧しており、全線走行可能だった。
一方、完全に私のおもちゃと化しているカブ君、またまた少し弄ってみた。
リヤサスを別タンク式の車高調に交換と、フロントのドライブスプロケットを1丁増しにしてみた。 また、18000キロ走っているが交換したことがないと思われる点火プラグ、始動性が良くないので交換してみた。
リアサスはヤル気満々仕様になってしまって少し恥ずかしいが、ノーマルサスは話に成らないほどプアでスカスカ。 60キロ程度で巡航しているときに段差などを通過すると、バンプラバーが付いているのか解らないが、明らかに底付きするのだ。
カブと言えば荷物満載で走る事も想定している筈なのに、私如きの体重で底付きするのはおかしい。 これは完全に抜けているかへたっていると判断しての交換と成ったが、このサスはバネが硬くて乗り心地は良くない。 ダンパーの減衰はよく効いていて、収まりはよいのでバネレートがもう少し柔らかければ言う事無しなのが惜しい。
60キロ走行でエンジンに余裕がなかったのでフロント側のスプロケを1丁増にするのはカブの定番らしく、非常に良いギア比となった。 というのも今まで1速は発進だけだったが、渋滞路などでノロノロと動くのに丁度良く、2速の守備範囲も丁度良くなり3速からシフトダウンして加速する、なんてことが出来るようになった。
街乗りには丁度良いカブなのだが、ウチのカブは始動性が良くないのが玉に瑕。 キックペダルの位置を大幅に動かしているのでクランクし辛いからだとは思うが、それにしても冷間時の始動が良くない。
これはもしかしたらプラグかもと思って交換してみたら、劇的とは言わないが始動性が向上して少し満足。 今までプラグ交換して体感出来たことなど無いのだが、今回は体感出来たので交換した意味は有ったと思う。
12年前のバイクなので彼方此方に錆が出ていたり艶が無くなっている部分が多々あるのだが、そういうのを少しずつ綺麗にしていくのが目下の楽しみと成っている。 まぁエリーゼが戻ってきたら下駄に徹することになるかも知れないが、何れにしてもコイツとは長く付き合って行くような気がする。