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2009.05




オープンにしてワインディングを走りながらセッティング、この時期は気持ち良い


 
  やはり不調のまま、111cup開幕戦

3月号でVVCユニットを交換した話までは書いた。

この時に交換したのはVVCのユニット全交換ではなく、油圧ユニットだけだったので一抹の不安は有った。 そのままレースに臨む事に成るのだが、交換した後のフィーリングはマズマズ。

交換前に比べると、全くパンチ不足だった高回転は若干蘇りを見せた。 が、それでも高回転は絶好調だった前のエンジンに比べると相変わらず重い。 特に6000から7000までの一番大事な領域が重いのだ。

もう既に友人達が聞き飽きた「車の調子が悪いんだ」というフレーズを嘆くのは簡単だが、諦めの悪い私は最後まで藻掻いてみることにする。 それに私の「調子が悪い」はレース前の三味線と思われていて誰も信じないし。

ということで2ヶ月前の111cup開幕戦の事を書こうと思ったのだが、なんだか随分と昔の話に感じるので簡単に書くことにしよう。

当日はテンション上がらず、筑波到着一番乗りは諦めて一般的な時間に到着。 するとそこには世田谷モンキーズの面々が既に待機。 さすがである。 あ、若干1名のモンキーズが居ないが、彼が居ないのはデフォルト。 寧ろ居たら腰を抜かしてしまう。

そんな仲間達とイツモなら他愛もない話をしながら気分を高揚させていくのだが、この日の私は車から出ることもなく開門を待った。

 

予選

なんと言っても今年の目玉はタイヤ変更だろう。 横浜ゴム渾身の力作AD08、これを履いたエントラント達は口々に好印象・高性能を謳う。 そういう私はこの日が初走行で、唯一の好材料にワクワク。 しかし仲間達も同じタイヤを装着しているわけでイコールコンディション。 私は貧乏性なため、減りが早いと言われているタイヤを練習で使う気になれなかっただけだったりする。

コースに出て直ぐに発生するグリップ。 おぉ、これは想像以上だ。 アウトラップでも全く不安無しだが、ここで調子こいてハーフスピンなどカマしてしまうと仲間達の恰好の餌になるし、第一迷惑千万だ。

いつものようにタイヤのグリップを探りながらペースを上げていくが、感触としてはアウトラップからガンガン行っても大丈夫なほどグリップが高い。 しかしどのタイヤでも美味しい所は同じ筈。 2周目から5周目までにサラッと出してしまおう。

と思ったのも束の間、やはりセッティングが全くダメで振動も酷い。 100キロ以上の全開域で歯がガチガチ言うほどの酷い振動がリヤから出る。 まるで思いっきりホイールが歪んでいるかのよう。

言い訳は格好良くないのだが、コーナリング中に加速するとトラクションが安定しないためか、セッティングが出ていないのと相まって簡単にリヤがブレイクする。 これは堪らん。 コーナリングスピードを落として横Gを減らし、タイヤを縦に使う事を重視しないとダメだ。

今までにないほど集中して走ったが、タイムは平凡。 何とかギリギリ4秒台しか出ない。 このコンディションでAD08なら4秒フラット、いや3秒台だって狙えるはず。

 

決勝

気負いがなかったのが良かったらしい。 スタートは過去最良のロケットスタート、なんとスタートで2台抜き。 こんなの二度と無いだろう。 が、最近乗りに乗れて絶好調の37号車が背後にいる。

彼とは今回タイム差が大きいし、彼は格上のクラスなので譲らねばならない。 所々のポイントで前に行ってと合図し、ラインも空けたのだが来てくれない。 うーん、困った。 前を行く63号車は異次元の速さでグングン離れていく。 これでは背後の37号車の勝機が無くなってしまう。

3周目の1コーナーで大きくイン側を開け、少しアクセルを緩めて37号車に先行して貰う。 ふぅ、これで肩の荷が下りた。 が、私のペースが上がらないため背後には33号車。 彼は今まで160の純正エンジンだったのだが、エンジン不調の序でにVVC付きエンジンと純正クロスミッションを積んできた。

そう、要は私と一緒の仕様ってこと。

ご存じのようにシリーズ1の111Sはパワーは控えめだが、絶妙のクロスミッションと下から上まで使えるエンジンとが相まって侮れない実力を備えているのだ。 私のウデではなく、コイツが優れているから格上の車両を脅かすことが出来る。

111Sになった33号車は強敵。 彼の車は足が良いので同じウデなら勝機無し。 リザルトをご覧いただければ解るように、私は決勝では5秒を切れなかったのに対し彼は4秒8。

負けた、と思った次の周、ダンロップのコーナーポストで黄旗振動、グラベ下から再スタートする63号車。 どうやらコースアウトしたらしい。 珍しいことも有るもんだと思って居たが、ここで63号車が背後にベッタリ。

と、今度はその先の2ヘア進入で路面が黒いことに気がついた。 オイルだ。 慌ててラインを外して大正解。 レース後にクーラントと解ったのだが、レース中はオイルだと思って居た。

私より苦しいラインで立ち上がった63号車、ラインが災いして最終コーナーまでに私を差せない。 この時、メインポストにクラブ旗掲揚。 あと一周か、とフトスケベ心が頭をもたげるがハタと我に返り63号車に先行して貰う。

ここで後ろを確認すると赤い33号車が11号車に変わっている。 33号車、どうやらクーラントの餌食になってしまったようだ。 その後、もう一度クラブ旗が掲げられて翌周にチェッカー。 クーラントの件さえなければ33号車の圧勝だった。

※今回はカメラ忘れたため動画無し

 

  様々なトラブル

トラブルを抱えてはいるが、このまま走らずにいては解決に結びつかない。 ならば何かが掴めるならと富士スピードウェイに出向いた。

解っては居たが撃沈。

以前に比べると振動が出る回転域というか速度域は下がってきたように思えるが、相変わらずリヤがワナワナする。 これではコーナリングが安定するはずもなく、トラクションを掛けようとアクセルを入れるとワナワナと車体が揺れて路面を捉えられない。

それ以前にセッティングも全くダメでブレーキング終了からステアリングを入れるとリアが踏ん張れずにブレイクしてしまう。 リヤの減衰を硬くしても柔らかくしても効果が出ない。 どうも前後の減衰バランスを根本的に見直さねば成らないようだ。

折角富士スピードウェイで高い送稿料を支払って30分×2を走ったが、ピットに出たり入ったりばかりで実質的な走行時間は15分程度か。 その割にセッティングも出ずタイムアップ。 一体、何をしに行ったんだか。

サーキットではセットしきれないのが解った私、 セッティングと振動の原因を探るべく青梅街道を西へ。 東京の西には奥多摩周遊という楽しいワインディングが有るのだが、奥多摩周遊はコノ時期にはハイキングや自転車でツーリングしている方々も多数居り、その中にはブラインドコーナーで休んでいる人も居たりして危険。

本当は走り慣れた周遊が良いのだが、路面が良くなったという柳沢峠を走ってみることに。 此処は以前単車で林道をトコトコとツーリングしたときに偶然通りかかった時に路面の綺麗さに感動したところ。 あの時は何処から何処までが綺麗になったかなど気にも留めなかった 。 走りやすい路面がどの程度有るかは解らないが、相当な山奥なので私の爆音で走っても怒られないだろう。

時刻は7時。 まだ周遊がオープンする前の時間帯だが、ソレっぽい車両や単車はチラホラと見かける。 だが、どのライダー、ドライバーも同年代っぽい。 本当にコノ国の若者は車や単車を走らせる喜びを趣味とはしなくなったようだ。

さて、そのまま青梅街道を西に進むといつの間にか青梅街道と言う表示が国道411となる。 調べてみたら新宿から青梅のT字路までは都道5号線で 、そこから塩山の市役所前までは国道だそうな。 それに今まで塩山と言う名で覚えていた町は甲州市という名に変更になったらしい。

と、またまた中年であることを実感しつつ、花魁淵を通る。 ここを通ると学生時代にバイト仲間と深夜にツーリングをした事を思い出す。 私の前を走る先輩のKE20カローラが花魁淵近くの欄干に激突して廃車、同乗していた 違う先輩がフロントガラスに頭を強打して流血。 私の持っていたシュラフを枕にして寝かせたら、シュラフが血染めになってビビッたっけ。

と、昔話を始めると私も歳を取ったようで話が長くなるので割愛。

花魁淵から先は路面が悪いのは相変わらず。 所々バンピーな所があるのだが、構わず走っていると私の車はガシャッと嫌な音を立てて路面とタッチ。 またナンバープレートとフロントカウルをぶつけてしまった。

それにしても乗り心地が悪い。 路面には出っ張りと引っ込みがあるが、凹んだ所を通過するときは割と平然として通過してくれるのに対し、凸った箇所を通過するときは酷い衝撃が来る。

凹んだ路面を通過するときは始めにバネが伸びてから凹んだ所にタイヤが当たって衝撃が来るはず。 一方、凸を超えるときは最初にバネが縮んでから伸びようとしたところ、若しくは伸びる前にタイヤが当たると思うのだが、この衝撃が大きいと言うことは伸びの減衰を上げすぎているのだろうか。

特にエンジ色した蒲鉾状の特殊舗装を通過する際はガツガツと酷い衝撃が来る。 このあたりを上手く調整しつつ、コーナーでも路面を捉えて離さないような足が理想的。

今まで乗ったり乗らせて貰った車の中で秀逸な出来映えを見せた車は幾らでもある。 オーリンズやクァンタム、ザックスは言うに及ばず、私の装着しているフォース(ナイトロン)でもしなやかなセッティングを出している車両は居るのだ。

セッティングは車を感じることが出来る能力と、的確な判断力。 つまり賢い人がセッティングをすれば、過去の経験を生かしつつソノ経験から予測してセットアップ出来るのだが、私のような凡人で賢くないヤツは結果ばかりを追い求め、折角積んだ経験を生かせず本質が見えて来ない。

書き留めた野帳はページ数だけ増えているが、肝心なノウハウは一つもない。 だからまたこうして山奥まで来ている。 悲しい話だ。

さて、 昔から変わらないゴミを大量に置いてある箇所を過ぎると泉水谷林道の終点地点、というか林道大ダル線の入口が近い。 と思うと急に道が開けた。 路面にはUターンマークがベットリ。 ほほぅ、なるほど此処から路面が良いのかと思って居ると再びUターンマーク。 良好な区間はアッと言う間に終わってしまった。

ここで先方に青いS2K登場、その後ろ姿に「やる気」を感じる。 私が接近するとペースアップ。 が、しかしその先方に一般車登場。 そうか、一般車が居たからペースダウンしていたのか。 私もペースダウンしてユックリ前進したが、あまりに遅いし道幅も狭いのでUターン箇所を探す。

笠取林道の入口が見えたので迷わずノーズを向ける。 と、其処には江戸川区の19歳女性が失踪した事件の目撃情報を求める看板。 そうか、まだあの女性は失踪したまま見つからないのか。

と、看板を見ながら「勘」で減衰を弄る。

何とか悪くないセットを見つけないと箸にも棒にも掛からない。 今日はガツンと来る衝撃を消すことから始めようと思う。 ということで、まずは縮み側を四ノッチほど緩めてみる。

これで凹み越えは優しく通過するようになったが、凸越えでは激しい衝撃が来る。 これは伸び側がキツくてバネが伸びきる前に縮もうとして衝撃となるのか?

何れにしても路面を捉え切れていないのは事実だが、サーキットではこれほどの悪路がないのも事実。 まずは一旦、とりあえず動く足になる減衰セットを見つけてから乗り心地の妥協点を見つけよう。

ノッチを弄って道路に戻ろうとしたら先程の青いS2K登場。 ここは知らない道なので先導して貰うつもりでランデブー体勢に入ったら先方は臨戦態勢。 まぁ仕方ないよね、爆音の車両が背後から着いてくれば「バトル 宜しく」と言ってるのと同じだから。

正直に言うと舐めてたのだが、このドライバー少々出来る方。 オーバーステアのようでどのコーナーでもスキール音を出しながら 僅かにカウンター当てて抜けていくが後ろから見ていて怖くない。 こちらもセットを見るには丁度良いペース。

が、ここで私にトラブル発生。 シフトダウンした時にエンブレの効きが悪い。 もしかしてと、クラッチ切って空ぶかしすると回転戻りが非常に悪い。  これはスロポジの接点が良くないときに起きる症状だ。 いわゆるセーフモードに入ってしまい、アイドリングも1300回転だ。 これではダメだと戦線離脱。

何だか私が下手でビビリ、一方的に諦めたようなシチュエーションが腹立たしい。(笑)

適当なところで路肩に寄せてエンジンフードを開ける。 と、其処には断線したスロポジの配線カプラー。

あぁ、カプラーの根元から断線してる 。 考えること数分、意を決して工具を取り出しカプラーをバラし。 何とかカプラーの切開に成功し、中から必要な配線の皮剥きをして仮接続。

ここで先程のS2K登場。 「トラブルですか?」と40歳ぐらいの彼。 「スロポジの配線が断線したので修理してましたが、何とかなりました」と私。 「じゃ自走できますね」と彼。 去っていく後ろ姿に「私の勝ちだな」と書いてあったようで非常に悔しい。

 

スロポジのトラブルは大したことではないので笑い話で済むが、車体から出る振動は冗談では済まされない。 慣らしの直後から出た振動、最初の頃は111cupの開幕戦に書いたとおり通常では使用しない速度域 (回転域?)で発生したので気づくのが遅れた。

それよりもクーラントにオイルが滲んだり、エンジンのレスポンスが悪い方が気になって注意力が疎かになっていたのが致命的だった。 実はエンジン積み替えてから良いことが一つもない。 こんな事ならオイルを足しながら、ブレーキクリーナーで下回りを清掃しながら乗っていた方が良かったのではと 激しく後悔した。

大抵のクルマ好きがそうだと思うが、愛車の具合が悪くなると自身の具合も悪くなる。 私も例外ではなく、次から次へと来る不調に不景気が重なって落ち込む日々が続いて辛かった。

振動の原因は何かの回転系で、動力伝達と密接な関係があることだけは明確。 クラッチを切ると振動は消えるのだ。 一つ一つ原因の元を潰して行くしかな く、バグ取りのような地道な作業を強いられているわけだが、まずは最初に疑ったドラシャを交換することにした。

今は若干円高ということで、北関東の仲間が英国からパーツを取り寄せると言う噂を聞き、私も便乗させて貰う事とした。 取り寄せるパーツはドラシャ。 しかし 注文後にエリーゼパーツの在庫に右側シャフトは無いという。 在庫のある左側だけ送るから右側はロータースから取り寄せろと言うメールが来た。  そりゃ無いだろ。

どうするか悩んだが、国内で購入すると1本10万もするので今回は左側だけで様子を見ようと言う事にしたのだが、某ショップの代表者(仙人様)の方が中古で良ければドラシャ一式あげるよと嬉しい申し出。 1も2もなく週末にスッ飛んでいったのは言うまでもない。

だがそれを嘲笑うかのように症状が刻々と変化。 2ヶ月前は高速域だった振動が、1ヶ月前は100キロ前後の中速域、そして今は低速域 というか低回転域で発生しているのだ。

しかしバグ潰しは地道な作業が要、ドライブシャフトを交換するときにデフのサイドベアリングも確認できる。 もしかしたらサイドベアリングに寿命が来ている可能性も無い訳ではない。

残念ながらドラシャ交換で振動が全て消えたと言う状態とは成らなかったが、低速(低回転?)域で発生していた振動も初期に比べたら 言われないと解らないかも知れないほど小さくなったので効果は有ったと思う。(ドラシャを提供して戴いた仙人様に感謝)

現在出ている振動はタウンスピードで如実に出る。 そして交差点を曲がるような左コーナーで顕著。 動力伝達系で残されているのはクラッチとミッション、そしてエンジン。 一つ気掛かりなのはフライホイール。 フライホイールは今回のエンジン載せ替えでも再使用したのだ。

一応再使用に際して計測はしたが、反りは大きくなかったことから再使用した。 クラッチは当然新品だが、そうなると当たり面が簡単には出てこないはず。 しかしジャダーなどは起きていないので其程酷いアタリでは無さそうだ 。

それとは別に、アクセルのオンオフで一瞬のタイムラグが起きているのが気になる。 一体何が起きているのか?  しかし取り敢えずサーキットの全開走行で歯がガチガチ言うことが無くなったのが大きい。

 

さて、山籠もりも通算三日間行って1000キロ走った。 沢山走れば良いと言うわけではないが、公道で出来る範囲の様々なシチュエーションを試す事は出来た。 そして古いネオバの溝が無くなると共に、何とか動いてくれる足のセットは少しずつ少しずつ見えてきた。

フロントの動きが良いからと、それを弄らずにリアだけで何とかしようと藻掻いてもダメだと言うことが解った。 フロントの伸び減衰を緩め、アクセル入れたときの沈み込みを重視してみたらコレが正解。 若干、ノーズの入りがダルになったが少々オーバーペースで入ってリヤがブレイクしそうになってもアクセルを入れてリヤを安定させることが出来た。 コレは強みだ。

途中で試しにと縮みの減衰を前後ともアップ、それで走ってみると滅茶苦茶レスポンスが良く指2本分ステアリングを動かしただけでクイックな動き。 フロントのタイヤ面圧が一気に出る。

しかしスイートスポットが狭いというかシビアすぎる。 動き自体は悪くないが、もう少し懐の深いセッティングが欲しい。 ということでノッチを戻す。

こんな調子で都合三日間山籠もり。 いやー、久しぶりに走り込んだ。 その割に完璧という訳ではないが、まぁ何とか動いてくれる足には成ったかな。

と、仕上がりに期待して早朝割引を使用して東名に乗り、目指すは御殿場。 富士スピードウェイで試走。 先週走った時は散々で、走っているよりピットで減衰弄っている方が長かった。 しかもタイムも最悪でベストが5秒8。

この日の走行は全てNS4。 私が危険分子という話もあるが、NS4はスポーツ走行を楽しむ市販車両がメイン。 目を三角にして走ってはいけない 雰囲気なのかも知れないが、今回はご勘弁。 本気でアタックさせて戴いた。

結果から言うと3秒8。 たった一度しかクリアラップは取れなかったが、感触はまずまず。 これなら皆さんに迷惑を掛けずに一緒に走れそうだ。

 

  雑記

ボロボロになってしまったエアクリーナーを交換した。 私の使用しているエアクリーナーはitgのキット。 これを国内で扱っている店が見つからなかったのでキットの中身をネットで確認。 するとどうやら中身はMaxogen JC60/67というタイプだと言うことが解った。

これが解ればしめたモノ、円高を利用して海外通販してしまおう。 だが、私は情けないことに愚息よりも英語力無し。 PFCのパッドを米国とメールのやりとりで購入に至ったのは米国に住む友人のネイティブスピーカーの為せる技。 彼が居なければ完璧に挫折してたはず。

今回は最近の主治医であるダビデさんに依頼し、海外から取って戴いた。 因みに価格は15,000円程度だった。

新品のクリーナーと今まで酷使したクリーナーを比較すると一目瞭然。 形は崩れ始め、スポンジもボロボロ、これではゴミを除去する筈のクリーナー自体がゴミを出してしまいそうだ。

メーカーのロゴがグリーンに変色しているのは、私がツインパワーの液体をクリーナーに塗布している為。 元々はアタリマエだが真っ白だった。 これで5年は大丈夫だと思うが、今回交換したクリーナーを加工し、私の好きなK&Nのキノコ型コットンクリーナーを装着できるようにしようかと考えている。

 

断線したスロポジカプラー、中古品が無いかとダビデさんに相談すると「これなら直せる」と店主氏。 ならばとお任せすると、カプラーをカットし中から配線を取り出す処置をしてくれた。  こういうのは機転が利かないと発想しないが、さすがである。

 

オープンで行こう

冬が終わり春真っ直中の今、毎年のように言っているがエリーゼは屋根を開けられるのだから、こんな良い季節に屋根を開けない手はない。

朝晩は多少冷えるが、薄手のジャンパーが一枚有れば十分だ。 積極的にオープンエアを楽しもうじゃないか。  朝早く出て、冷えた空気の中ならエンジンも快調だし、人間も快適。 ガンガン回して気持ちよく走れる。

しかし私の車はまたしてもマフラーが完全に抜けてしまって天敵には恰好の餌食、出来れば友達には成りたくないのだが残念ながら「お咎め」を受けてしまった。

長期に渡ってジェントルな音量を保てるマフラーは無いのだろうか?  と嘆いてみたら、それを知った方が使ってみてと申し出てくれた。 非常にありがたい申し出に1も2もなく乗らせて戴く事に成ったが、現在調整中。 これはまた別の機会に御報告しよう。

 

某ブログで以下の記事を見た。 (無断転載)
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試しにバッテリー端子にオーディオ用オルタノイズ除去用キャパシタを噛ませてみると
アイドリング安定、吹け上がり改善と良い事があるかも知れません。
純正ECUはそこらへんの対策は良くできているのであまり体感できないかも知れませんが
社外ECUに変えている人はチューニングだとか言う前にまずは電源対策してみると意外にも
体感できることも多いはずです。

今秋葉原で電気二重層キャパシタというのが結構安く売られていますが、耐圧に気をつけるのと フィルム系のコンデンサをパラに使うこと(出来れば数千μFのオーディオ用コンデンサも)に注意してバッテリーもしくはオルタネーターにパラに付けてやると体感できるかも知れません。

ECUはECUにかかっている電源電圧を監視しながら常にインジェクタ噴射時間を補正しています。 また各種センサーは12Vから5Vに落として使っていますがそれでも電源電圧に含まれるノイズの影響は受けている様です。
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インジェクターの不調かO2センサーの不調か解らない、私のエリーゼは 信号待ちで長く待っているとアイドリングがカムを変えてバルタイを振ったような状態となり、この状態で発進しようとすると必ず カブッたような状態となり吹けなくなる不調が1日に最低一回は起きる。

以前から起きているO2センサーの不調により、アイドリンクでのフィードバックが上手く行かず、その出力電流が大きいことから薄いと判断して安全側、要は濃くしているように思って居るのだが、そもそも何か電気系に雑音が入ることで制御がおかしく成っているとも考えられなくはない。

ということで藁にも縋る気持ちで電気二重層キャパシタというものを装着してみたい。 何処で何を買えば良いのか教えて...と、友人達にメール。

友人Aさんからは、
オルタは整流波形がAMラジオにノイズを出すのでコンデンサを入れます。 S1での定番不具合でオルタのコンデンサの足が折れますよね。あれです。 通常、どこのオルタにも入ってます。

ついでに、一般的にアーシングって勘違いされている、エンジンやマフラーに純正でついているアースもAMに乗る点火系のノイズを低減するもの。オーディオの音質が良くなったり、その他の効能はありません。

オーディオ系だと”ヒューン”っていうリップルノイズがたまに出ますが、あれは通常配線にコイルを入れて対策します。オーディオマニアでは電源の安定か目的で数Fっていうでかいコンデンサつけてますが、エンジンでいうとサージタンクに近い意味合いですね。でも費用対効果でいうとマニア向けです。

私もECU近くに手製キャパシタつけてます。これはECU誤動作の予防として電源の安定化を狙ってますが、どこまで効果があるのかは正直不明ですが、バッテリーに付ける商品よりもまともと思います。そもそもバッテリーもコンデンサですからあれは無意味です。。。

煙さんの不具合からしてECUの電源異常で出ない不具合ではないのですが、通常の設計をしていればこういうことはないでしょう(これも怪しいですが)。  センサーの耐ノイズ性やアース周りが怪しいと思いますが、データをロギングしないと正直判らないですね。

一方、友人Bさんは、
電気二重層キャパシタは、一般にスーパーキャパシターと言う物。 特徴は、急速充放電可能で、大容量なコンデンサー。 だけど、耐圧が無い。だから、車載用には不向きと思いますよ。 因みに、秋月と千石には売ってますね。
http://akizukidenshi.com/catalog/goods/search.aspx
http://www.sengoku.co.jp/CategoryIndex/CAPACITOR.htm

スーパーキャパシターを使うよりも、電解+セラミックコンデンサーを組み合わせて作った方が良いですよ。 組み立てて、使わない物あるよ。 使う?

>私のエリーゼは走って居ると必ずと言って良いほど発進時に吹けなくなる

これについては、 他の問題でしょうね。 恐らく、空燃比が狂っているか、点火ミスを起こしているか? 前者なら、察しの通りO2センサー(恐らくこちらが原因) 後者なら、今回のメール話題のECUの電源強化が必要、又はコネクタ接触不良だと思います。

解りづらいかもしれませんが、 入力回路が、基準電圧を決めているんですよ。 まあ、手っ取り早い方法は、O2センサーの出力をオシロスコープで見てみることかな。 因みに、電源強化はトラブルフリーには効果有りです。(頭に、ぶどう糖は不可欠)

とのこと。 Bさんが組み立てて使わないモノがあるという電解+セラミックコンデンサーを使用させて戴こうかと思って居る。 しかし両者ともデータを見ようと言う事で意見が一致。 さすが私の友人達は猛者揃いの理系。 まずはデータというのは私も同意。 やはり様々なデータの解析から始めないと いけないようだ。 これを面倒と言っていると解決は望めない。

 

ドラシャ

折角英国から取り寄せた左側の新品ドラシャだが、今のところ使う予定はなくなった。 まぁこのパーツが必要な方は少ないと思うが、ショップの方を含めて必要な方が居たらお譲りするのでご連絡を。

 

今月の整備記録

エアクリーナーエレメント交換 2009.03.01 96,750km
エンジンオイル+エレメント交換 2009.04.24 98,500km EVOLEX SRS40(10w-40)
左右ドラシャ交換(中古) 2009.04.24 98,500km
ミッションオイル交換 2009.04.24 98,500km NUTEC NC70 (75w-90)
スロポジセンサーハーネス修理 2009.04.24 98,550km

ベストラップタイムの記録
 
筑波サーキット
 コース2000
1分6秒683(2002.03 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改

1分4秒192(2004.03 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー

1分4秒498(2006.11 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー

 
 
筑波サーキット
 コース1000 
41秒709(2002.05 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改
 
 
日光サーキット 44秒129(2001.03 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 205/50−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
 エンジンノーマル(ロムチューンのみ有) 足廻り改
 
 
富士スピードウェイ
 旧コース
1分55秒28(2002.04 ロードスターNA8Cでの非公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 195/55−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス 44 足廻り改 ※手計測データ

1分50秒772(2003.02 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー

富士スピードウェイ
 新コース
2分03秒127(2008.01 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 フォース
ダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー
富士スピードウェイ
 ショートコース 
33秒6(2004.04 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー

33秒706(2006.04 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー

 
ツインリンクもてぎ
 フルコース
2分16秒479(2004.11 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
 
ツインリンクもてぎ
 東コース
1分52秒006(2003.10 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録 ウェット)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
 
エビスサーキット
 東コース
1分09秒228(2003.10 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 RE−01
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 

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