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2009.03




オーバーホールが終了したので、慣らしのため1000km耐久走行を敢行


 
 1000km耐久

腰下は手伝って戴きながら組んだが、腰上は立ち会う時間が取れず。 再度伺ったときには既に車は仕上がっており、エンジンはアイドリング状態だった。 これで一旦引き取ったのだが、変えて貰った82度のサーモスタットが全くダメで水温が上がらない。

これでは寒がりの私は堪えられないし、エンジンにも良くないので友人に無理を言って送ってもらった82度のモノに交換。 と、下に潜ると右のドラシャ付け根からオイル漏れ発見。 あらら、ドラシャのオイルシールが終わってしまったらしい。

私のオイルシールはBタイプ。 左側の大きいシールは友人が英国からパーツを取り寄せた際に便乗して購入したものがあるのだが、この時、私の頼み方が悪くて右側のシールは入手出来なかったのだ。

こういう時に限って注文していない方のシールが漏れてくれるから憎たらしい。 グローリーさんにも在庫無しということで、またまたウォッティさんに泣きつき。 ウォッティさんはコノ手の補修パーツは在庫豊富なので何時も助けてもらっている。

これで必要パーツは全部揃った。

これが温度が上がらないサーモスタット。 このユニットを太陽に向けて中を覗くとダイヤモンドリングが綺麗。 ってダメじゃん、光が漏れちゃ。

クーラントを撒き散らしながらサーモユニット交換完了。 オイルシールも交換完了。 エンジンオイルの状態を見るためディップスティックを抜くと、私の嫌いな金属タイプが刺さっていたので、元のエンジンに付いていた樹脂タイプに交換して再計測。

するとオイルのレベルがまるで違う事に吃驚。 7ミリ、いや5ミリ程度か? 上限レベルから遙かにオイルのレベルが超えている。 私の測り方が悪かったのかと再計測するもののレベルは変わらず。

まさかゲージの長さが違うとは思わなかった。 でも、これはどちらが正解? いいかげんなのか、意図があるのか? 良く解らないので金属スティックのアッパーから5ミリ下がり、つまり樹脂スティックのアッパーを基準とすることにした。

そんなこんなで折角出来上がった事だし今日は半休にしてきたので時間もある。 そして明日は土曜で休み。 よし、このまま一気に下道で名古屋まで走って慣らしを終わらせてしまおう。 エンジンの初期慣らしには高速道路より下道の方が適度に負荷が掛かって良い筈だ。

 

準備を整え、少し弱い排圧を気にしつつも金曜の15時に横浜を出発。 まずは第三京浜の都筑インターに入り、横浜新道から江の島を目指す。 今日は天気も良く暖かいので海沿いのルートで西へ行こう。

とりあえず回転は3000縛り。

下道で名古屋まで走れば400km、8時間程度掛かるはずなので距離よりも時間的に丁度良い慣らしと成るはず。 帰りは徐々に回転を上げていけば慣らしは1日で終了する計算だ。

第三京浜も横浜新道も一番左の車線をトコトコ走る。 エンジンが静かになったので音楽が良く聞こえる。 でも、今日は音楽を聴くよりエンジンの音を聞く方が楽しい。 もし何か異音がしても解らなかったなんて事に成ると悔やんでも悔やみきれない。

ということで、音楽はイツモの半分の音量でBGM程度にして進んでいくと、横浜新道の終点地点である原宿付近で少し渋滞。 ここは渋滞の名所みたいなものなので想定内。 気にせず焦らず渋滞にどっぷり嵌る。

程なくして江の島へ行く道と大船方面との分岐点。 今日は急がない旅なので勿論江の島方面へノーズを向ける。 途端に車の量がグッと減って快適快適。 国道134に出たら当然西へ。 今日はGo Westなのだ。

いつ走ってもこの辺りは好き。 若い頃、箱根に走りに行くのは専らこのルートだった。 早朝というか深夜というか微妙な時間帯に此処を通り、毎週のように箱根の七曲がりを登ったっけ。 お金を節約するために西湘バイパスも無料区間だけしか使わなかったな。

と、感傷に浸っていると再び渋滞。 そうか今日は金曜か。 金曜ってのはとにかく混む。 滅茶苦茶混む。 少々ウンザリしながら海岸沿いを進み、やっと西湘バイパス。 さすがに此処はスイスイと走って、下りてからはかつての定番ルートな旧国道1号七曲がり。

久しぶりに七曲がりを通ると、私の自車紹介ページにも載せている有名な甘酒茶屋が改装中。 確か相当な歴史が有るはずなのだが、あの佇まいが無くなってしまうとしたら寂しい。 などと思いながら箱根越え。 負荷が掛からないように登りは2速3速。

芦ノ湖湖畔あたりからは少し気持ちの良いコース。 昔はこの辺りも深夜になると走り屋うじゃうじゃ居たなぁ。 と淡々とR1を直進するとGTウィングを付けた車両に遭遇。 私の車に気づいたらシフトダウンしてペースアップ。 んー、残念。 今日はダメなのよ。

三島側のR1を下っていくと再び渋滞。 日も暮れて、どうやら通勤時間帯になってしまったようだ。 交換したサーモスタットは水温79度で安定し、暖かい空気を室内に入れてくれるので温度的には快適だが、延々と続く渋滞で頭痛がしてきた。 渋滞と頭痛に辟易したので富士にあるオートサービスJimさんで暫し休憩。 温かいココアをごちそうになりました♪

1時間ほど休ませて戴き、通勤渋滞が少し緩んだ頃に再出発。 よーし、浜名湖で鰻だと思って浜松の友人に電話。

しかし「おかけになった電話は、ただいま運転中のため...」と撃沈。 それでも諦められず、一人でも入るぞと気合いを入れたモノの静岡市内の渋滞で時間切れ。 静岡県の金曜夜って、通勤時間帯は何処ももの凄い渋滞なのね。

まぁ、時間がかかるのは覚悟の上。 ゆっくりと初期馴染みが取れればいいや、と開き直ると21時を過ぎた頃から道路は激変。 今度は長距離トラックばかり。 不況の波はここにも...長距離トラックが大量に下道走っている。 ナンバーも北から南まで様々、ご苦労様です。

うなぎ屋さんの閉まってしまった21時過ぎの浜松辺りからは快調。 5速3000回転で進み、やがて浜名湖を過ぎて豊橋、そして名古屋と呆気なく着いてしまった。 しかし、なんだか走り足りない。

此処まで来たなら一日で1000km走ろう。

目的地変更。
目指すは京都。

名古屋からは流れの良い23号線、名阪国道に迂回。 ここは以前走った時、高速道路並の巡航速度に感動したところ。 以前走ったのは15年前だが、今回も相変わらずだった。(笑)

しかしよく考えたら奈良まわりでは迂回が大き過ぎるので途中でR1へ。 が、この辺りから車に変調あり。 アクセルのオンオフで何かが干渉する音がする。 ハブベアリング? トーリンク? マウント? ドラシャ? 何かが緩んで当たっている。 でも、どのみち修理する術はない。

迷ったが京都まであと少しの滋賀県大津で残念ながら引き返し。 このとき丁度走行500キロ。 京都で記念写真撮ってから帰りたかった。 時刻は午前二時だからマトモな写真なんか撮れないけど。

さて此処からの帰路は高速道路で高回転の慣らし。 5速では速度が出すぎるので下のギヤを選ぶのだが、4速4000回転はまだしも3速5000回転の巡航はとても辛い。 だが、さすが深夜の高速道路、土曜の午前6時に用賀インター到着。 自宅到着で丁度1000km。

オイル交換して慣らし終了。

 

 トラブル連発

さて、慣らしも終わったので全開くれてみよう。

しかし今回のエンジンは排気音が大人しいし、排圧もショボイ。 前のエンジンはスカスカだったからフリクションロスが少なく高回転でのパワーだけは有ったのだろうか? いや、こんなに高回転を回りたがらないのはオカシイ。 速度が上がると車体に振動も出る。

3000まではトルクフルでとても乗りやすいのだが、それ以上はパンチがない。 何だかおかしいなと思って居ると、全開後に回転落ちが悪くなりアイドリングが1500回転から下がってこない。

そして何故か電動ファンが回転。

この症状、何処かで経験があるぞ。 そうだ、水温センサーが異常だった時になったんだ。 ということで水温センサー交換。 しかしやはり全開にするとセーフモードになってしまう。

と、クーラントのリザーバータンクを見るとオイルが混じっているのを発見。 残念ながらヘッドガスケットかららしいが、幸いにしてオイルに水が混じることは無かった。 仕方ないのでガスケット交換していただき、エンジン内部とラジエター内部を洗浄。

これで完治するかと思ったが、全開にするとセーフモードになってしまうのは変わらず。 そしてパワーもなく、振動も相変わらず出る。 困った。

まずは振動の原因を調べるため、以前破壊したことのある等速ジョイントを分解。 以前から少しずつ滲んでいたドラシャを抜いてみると、そこだけグリスがカラカラ。 ベアリングは僅かに茶色く変色している。 危なかった、焼き付く寸前だ。

反対側はどうか。

良かった、こちらは元気だ。 だが、ハブとハブベアリングはダメになっていた。

ハブとベアリングを交換し、等速ジョイントに山盛りのグリスを封入して振動確認テストに出発したが、残念ながら振動は直っていなかった。

ここで先月号で書いたハーネスの焦げを思い出した。 燃料ポンプが怪しいかも知れない。 O2センサーの電圧を測ってみると2V固定。 そして空燃費計で計測すると、表示された値はアイドリングでも回転上げても14〜17。 薄すぎる。

エキマニが白くなっていたのも、O2センサーが真っ白だったのもソレが原因か? そして振動も燃調が薄すぎて出ているのか?

燃圧計を付けたかったが、取付けるアタッチメントが無いため燃料ホースのリターン側を絞って故意に燃圧アップ。 この状態でエンジンを掛けると音が激変。 排気ガスからの水分が飛び散らないようにマフラーに軍手を被せていたのだが、その軍手が数メートル吹っ飛んだ。

まずはO2センサーの不良かと、センサーを交換してみたモノの変化無し。 となると、あとはコンピューターの異常か燃料フィルターの詰まり、燃料ポンプの故障、燃圧レギュレーターの故障ぐらいか?

もうレースまで時間がない。
本当はじっくりと原因追及すべきだが、とにかく間に合わせたい。

燃料ポンプを新品に交換して燃圧確認すると、1割ほど燃圧アップ。 しかしロータススキャンでチェックすると様々なエラーが起きているのを確認。 中でもO2センサーの出力電圧が異常だ。 仕方ない、O2センサーを交換だ。

よし、試運転。 アイドリングは安定しセーフモードにも入らなくなったが、パワーはダメだ。

ここでふと思い出した。 前のエンジンはVVCのユニットを友人が使わなくなったものに交換したら高回転域が激変。 どういう理由で調子が良くなったのかは解らないが、街中でタラタラ走っていると高回転時にインテークバルブが進角するための油圧回路が詰まってしまうのか?

私がオーバーホールに使用したエンジンは街乗りオンリーのお買い物車。 もしかしたら、このユニットも街中仕様になってしまっているのかも知れない。 とにかく友人から譲ってもらった調子の良いVVCのユニットは前のエンジンに付いているので付け替えてみよう。

ということで第三京浜を飛ばして横浜のショップへ。 第三京浜では今日のエンジン具合がどうか調べる為に多めにアクセルオープン。 当然の如く速度違反の領域になるわけだが、いつもならファクトリーカーが居ないか注意しながら走るところを、この日は全神経をエンジンのフィーリングチェックにつぎ込んでしまった。

国庫金を納めることになりました。 シルバーのクラウンが背後に迫った瞬間に減速して左側に寄せたのだが、その瞬間にクラウンから赤灯出現。 何度乗っても嫌な後部座席に座らせられ、「何故飛ばしていたんだ」と問われたので、素直に「明日のレースのため調子の悪いエンジンの具合を診ていました」と答えると、「公道ではしないで下さい」と。 はい、ごもっともで。

これでゴールド免許が...だが泣いている暇はない。 仙人(通称)に手伝って戴き、VVCの油圧コントロールユニットを交換。 帰路の第三京浜で軽くテストしようとしたが、再びファクトリーカー。 一日に二度もお世話に成るわけにはいかないので断念。

このひとりごとを発行する日が111cup開幕戦。 全く練習しないのも初めてだが、エンジンが復調したか試せなかったのは痛いし、セッティングの「セ」の字も無しに臨むのは舐めすぎ。 正に一か八かだが、それより今日交換したVVCユニットが当たってくれると嬉しい。

振動は恐らくドラシャ。 これは新品が滅茶苦茶高いので、どなたか不要なドラシャを持っていたら譲って戴きたい。(勿論、中古で十分)

それはそうと巷で何かと噂のAD08、この実力は如何に? 私の廻りでは軒並みベストタイム更新とのこと。 毎度のように言っているが、今回はなにしろ準備不足。 とりあえず111cupには出るつもりだが、不調なエンジンを回して壊しては泣くに泣けない。 あまりに調子悪ければリタイヤしようと思って居る。

 

今月の整備記録

OHエンジンに積替 2009.02.02 95,400km
サーモスタット交換 82度 2009.02.06 95,450km
デフオイルシール 右交換 2009.02.06 95,450km
エンジンオイル+エレメント交換 2009.02.07 96,500km EVOREX RSS50(15w-50)
ヘッドガスケット交換 2009.02.11 96,550km
ドラシャグリスアップ 2009.02.22 96,600km
プラグ交換 2009.02.22 96,600km NGKイリウェイ#8
右後ハブ+ベアリング交換 2009.02.22 96,600km
燃料ポンプ交換 2009.02.26 96,700km
右前ハブ+ベアリング交換 2009.02.26 96,700km
右トーリンク、ボールジョイント交換 2009.02.26 96,700km
O2センサー交換 2009.02.26 96,700km
VVC油圧コントロールユニット交換 2009.02.28 96,750km

ベストラップタイムの記録
 
筑波サーキット
 コース2000
1分6秒683(2002.03 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改

1分4秒192(2004.03 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー

1分4秒498(2006.11 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー

 
 
筑波サーキット
 コース1000 
41秒709(2002.05 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改
 
 
日光サーキット 44秒129(2001.03 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 205/50−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
 エンジンノーマル(ロムチューンのみ有) 足廻り改
 
 
富士スピードウェイ
 旧コース
1分55秒28(2002.04 ロードスターNA8Cでの非公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 195/55−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス 44 足廻り改 ※手計測データ

1分50秒772(2003.02 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー

富士スピードウェイ
 新コース
2分03秒127(2008.01 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 フォース
ダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー
富士スピードウェイ
 ショートコース 
33秒6(2004.04 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー

33秒706(2006.04 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー

 
ツインリンクもてぎ
 フルコース
2分16秒479(2004.11 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
 
ツインリンクもてぎ
 東コース
1分52秒006(2003.10 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録 ウェット)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
 
エビスサーキット
 東コース
1分09秒228(2003.10 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 RE−01
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 

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