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2008.08




夏は早朝山散歩が気持ち良い 勿論オープンで!


 
 仕様変更とトラブル

どうも未だリヤのバネがクタッと縮むような気がするのでバネを変えてみた。 そして手で叩くと「チーン」と響いて全く中身の無くなってしまった爆音マフラー、コイツが汚い音を出すのにも堪えられなくなりマフラーを修理した。

まずバネ。(何れもアイバッハのバネ)

先月までは
フロント 全長6インチ(152.4mm) 400LBS/in(7.14kgf/mm)
リ  ヤ 全長7インチ(177.8mm) 475LBS/in(8.48kgf/mm)

そして今回は
フロント 全長6インチ(152.4mm) 400LBS/in(7.14kgf/mm)
リ  ヤ 全長6インチ(152.4mm) 500LBS/in(8.93kgf/mm)

仲間内で聞いてみると、組み合わせられているバネのセットはフロント6キロ・リヤ8キロ若しくはフロント7キロ・リヤ9キロという感じが多い。 何が正解だかは解らないが、私は今までフロント6キロ・リヤ7キロとかフロント6.3キロ・リヤ7.6キロなど、どちらかと言うと少し柔らかめのセットで走ってきた。

それが最近になって少し考え方を変えてレートをアップしてみると、フロントの動きが気持ちよくなった。 自由自在とまでは言わないが、ステアリングを指二本分回した所から動き、路面のグリップを感じながら適度なロールを伴いながらノーズが入っていく。

ステアリングを入れた瞬間から機敏にノーズが動くというほどは鋭くないが、今まで少しあった「待ち」の部分が少なくなったのが非常に気持ちよい。

だか良いところばかりではない。
私の嫌いなオーバーステアが強くなってしまったのだ。

ニュートラルステアと呼ばれるセッティングが勿論理想なのだが、アプローチから脱出までニュートラスステアなんて事は不可能に近いので、取り敢えずはアプローチではニュートラルで、クリップから先は弱アンダーに躾けられれば良いと思って居るのだが、これとは裏腹にアプローチでオーバーステアというどうにもならない状況なのは以前から書いているとおり。

今のフロントの感触がよいので、それを損なわずにリヤの安定性が出ないモノかと試行錯誤を続けているのだが、リヤが滑るならリヤは柔らかい方が良いと思い込んでいたのを一旦払拭。 少し固めてみたところコレが思いの外好感触。

一方、とても酷い音を発するように成ってしまっていたマフラー。 これは流石に何とかしなくては成らぬと思い、毎度お世話になっているアローレーシングさんでタイコのみ交換。 外したタイコはグラスウール皆無で、タイコまで焼けて真茶。

タイコの修理だけをお願いしたのだが、そこはオヤッサン。 純正マフラーのフロントパイプにクラックが有るのを発見。 場所はフックの部分。 ステンレス製の筈なのだが、もう見た目は殆どスチール。 熱で完全に劣化してしまったようだ。

「また割れるよ」と脅されつつも懐具合が寂しいので溶接のみ。 元々の溶接も良くないようなので、オヤッサンはサンダーで気に入らないところをガリガリと削ってから溶接。 溶接しているとクラックがよく見えるそうで、他にも出ていたクラックも一緒に溶接していただいた。 こういう所に気がついてくれるので、このオヤッサンは絶対的に信用している。

サーキットばかり走ってる貴殿の車もクラック入ってるかも。

交換したタイコは150φのステンレス製、厚1.5ミリ。 中身はマフラー専用のグラスウールのみで、パンチングメタルは1層の消音器。

前回作成して貰ったマフラーは、翌日にはサーキットで全開。 するとマフラーからグラスウールを撒き散らしながら走ったようで、テールは細かいグラスウールの粉まみれ。 みるみるウチに爆音になり、次回のサーキット走行時には太鼓は茶色、其処を叩くと「チーン」と軽い金属音。 完全に抜けてしまった。

仲間に聞いてみると、新品マフラーは馴らしをしないと抜けてしまうらしい。 そんな事から今回は全開にするのをグッと我慢して100キロ程は大人しく走行。

うーん、静かだ。 マフラーよりもエンジンノイズの方が煩く感じるのは久しぶり。 これなら住宅街を走っても大丈夫。 ...と思う。

足の様子も診たいのでマフラーの慣らしとあわせて奥多摩散歩。 偶々某友人と現地で会ったのだが「私らしくない」音だとお褒めいただいた。

散歩道に入って少しペースアップ。 リヤの追従性がアップしたような気がする。 進入でリヤの荷重を一気に抜いてテールを降り出すような走りをしても、そこからアクセルを入れるとトラクションが掛かってくれるのだ。

故意に少しオーバースピードで進入してみると、今までならフロントがグイッと入って行くとリヤがズルッと来たのだが、今回はフロントが少し滑りながらもリヤのトラクションが抜けにくくなった。

そしてそこからアクセルを入れると前後とも僅かに滑りながら立ち上がっていける。 これならイケル。 でもここは公道、ここで良いと思ってもサーキットでは通用しない事があるのは重々承知。

その日の散歩道はネズミ取りをしていたにも拘わらず、何度かその前を往復。 マフラーが静かなので常識的な速度で走っていれば止められる心配はないのだが、何もしなくても少し目立ちやすいので目を付けられない程度に走った。

しかし久しぶりに楽しい走りが出来たと思う。 前出の友人曰く、私の背中に楽しいって書いたあったらしい。

そしてその感覚を保持したまま翌週は筑波。

最初の一本は硬くしたリヤバネに減衰が合わなかったようでオーバーステア。 2本目は縮みを1ノッチ弱め、伸びを1ノッチ強くすると結構良い感じ。 では伸びはそのままで再び縮みを固めてみたらどうかと減衰調整してコースへ出て行くと唐突なオーバーステア。

やはり縮みは固めてはいけないのかと思ってピットで減衰調整。 ついでに伸びを1ノッチ縮めてみよかうと下回りを覗いてみると、オイル漏発見。

結構な量が漏れている。

エンジン左側から漏れるというと、ミッション側。 これはデフのオイルシールが逝ったのかと覗き込んだが、どうやらシールからは漏れていないようだ。 盛大に濡れているのはミッションの下。 クランクのオイルシールか?

そうだ、臭いを嗅いでみよう。
ミッションオイルならば硫黄系の臭気がするはず。

嗅いでみたが臭くない。 もしかしたら興奮していて解らないのか? 自信が持てないので仲間を呼んで臭いを嗅いで貰うことに。 だが、みんなの意見も臭いからしてミッションオイルではないだろう、と。

くっそー、エンジンオイルか。

仕方ないので主治医に「壊れました」と報告。 積車で迎えに来られるかと伺うと、今日は多忙で来られないという。 では自走できるかチェックだ。 エンジン回転を上げて直ぐさまオイルが漏れてくるようであれば到底無理だ。

エンジン始動。

油圧・油温は正常、異音もしない。 下回りを凝視したが、新たに漏れてくるオイルはないようだ。 予備オイルは持参してきている。 徐々に漏れても良いように、アッパーレベルよりも多めに入れて移動開始。 そして慎重に走ってグローリーさんに到着。

渋滞を避けるために遠回りしたが、どうやらオイル消費は無いようだ。 リフトが一杯なので今日の段階では何処から漏れてるかを突き止めることは不可能。 詳しいことは明日以降、エンジン下ろしてからと言う事になった。

居ても立っても居られず翌日にバイクで私が到着すると、そこにはリフトに上がった私の車を整備している主治医と友人。 二人が笑顔で振り向くと、主治医が「エンジンではなくドラシャのブーツ破損だよ」と。

ドラシャはチェックしたんだけどなぁ。

高温でドロドロになったグリスが液体になり、ドバッと一気に飛び散ったらしい。 今日は酸っぱい臭いに包まれていて車が臭い臭い。 胃液のような臭いだ。

もし皆さんが同じようなトラブルになったら、冷静に臭いを嗅ぐ事をお勧めする。 自分で感じる事が出来なければ嗅覚の鋭い人に嗅いで貰って確認を。

酸っぱい臭い → ドラシャのグリス
硫黄系の臭い → ミッション(デフ)オイル
甘い臭い    → クーラント
その他     → エンジンオイルなど

ということでバネ交換後のセッティングは完了していない。 総じて好感触だったのには間違いないが、まだ何となくバネが柔らかいような気がしないでもない。

今、私の手元には7インチ550LBS/inという、かつての私では想像もつかないような高いレートのバネが届いている。 これを試すかどうかは次回のテスト走行次第だが、10キロ近いバネをエリーゼのような軽量車にラジアルタイヤを履いた状態で押しつぶすことが出来るのだろうか。

 

 雑記

実は6月号を書きそびれてしまったので古い話で恐縮だが、5月に奥多摩より更に奥の山梨側の林道泉水横手山線などへ行って命の洗濯をしてきた。

5月の山は山桜やミツバツツジ、ヤマツツジなどが新緑と共に楽しめる。 こんなときはガンガン走るのではなく、林道をトレッキングするに限る。 しかし、オフロードバイクは人気が無いらしい。 東京に近い山梨の林道を2本走ったのに、バイクとは擦れ違わなかった。

青梅街道の丹波山側からの入口はここ。 非常に解りづらいが、この先に見えている駐車場まで行ってしまったら行きすぎだと覚えておくと間違いない。

眼下には綺麗な渓流。 5月の方が今の時期より綺麗だったが、今でも十分に綺麗だ。 林道と同じくクネクネとした流れが如何にも渓流。 白波の立つ浅瀬があったり淵があったりと魚にも心地よさそうだ。

いつもなら目を三角にして轍のバンクにタイヤをどう当てるか考えて走ったりするのだが、今回は林道に入ったらヤマツツジがあまりに綺麗なので、トコトコとツーリング。 首を左に右にと振りながら辺りを見回し、チョコチョコと立ち止まりながらという走り方。

岩肌に咲いてるヤマツツジは健気で可憐。
偶にはいいね、こういうのも。

今回走った林道は堅く締まったダートなので快適だったが、もう一本欲をかいて入った大ダル線は進入禁止のゲート下から進入したら流石に進入禁止、少しガレてて走り甲斐があった。

でも、やはりいつも走る大名栗林道が近辺では一番楽しい。 一時期はデンジャラスで命の危険を感じたが、あの崩落も迅速な工事によってスッカリ復旧。 また楽しい林道に戻っていた。

夏場は単車で林道が最高に気持ちいいので、仲間に声を掛けて大名栗に行くかな。

 

今月の整備記録

エリーゼ
マフラー消音器交換
 86,500km 2008.07.13
 純正品
エリーゼ
エンジンオイル+エレメント交換
 87,700km 2008.07.27
 EVOLEX SRS50(20w-50)
エリーゼ
ミッションオイル交換
 87,700km 2008.07.27
 NUTEC NC-70
エリーゼ
左ドライブシャフトブーツ交換
 87,700km 2008.07.27
 純正品

ベストラップタイムの記録
 
各々の目標 筑波2000:1分03秒   筑波1000:39秒
(全てラジアルで) FSW:2分02秒  もてぎフルコース:2分16秒
FSWショートコース:32秒
 
筑波サーキット
 コース2000
1分6秒683(2002.03 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改

1分4秒192(2004.03 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー

1分4秒498(2006.11 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー

 
 
筑波サーキット
 コース1000 
41秒709(2002.05 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改
 
 
日光サーキット 44秒129(2001.03 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 205/50−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
 エンジンノーマル(ロムチューンのみ有) 足廻り改
 
 
富士スピードウェイ
 旧コース
1分55秒28(2002.04 ロードスターNA8Cでの非公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 195/55−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス 44 足廻り改 ※手計測データ

1分50秒772(2003.02 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー

富士スピードウェイ
 新コース
2分03秒127(2008.01 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 フォース
ダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー
富士スピードウェイ
 ショートコース 
33秒6(2004.04 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー

33秒706(2006.04 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー

 
ツインリンクもてぎ
 フルコース
2分16秒479(2004.11 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
 
ツインリンクもてぎ
 東コース
1分52秒006(2003.10 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録 ウェット)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
 
エビスサーキット
 東コース
1分09秒228(2003.10 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 RE−01
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 

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