■ ゴールデンウィーク
今年のゴールデンウィーク、単車で伊豆の林道へ泊まりがけのソロツーリングの予定だったが、仕事の波にどっぷりと飲み込まれて時間が取れなくなってしまった。 だが連休後半の4日だけは何とか単車に跨ることが出来た。
そんな事からツーリングの準備は全く出来ていない。 ということで、ツーリング当日は早朝のオイル交換から開始。
オイルは今回も結局手持ちの4輪用モチュール300V 10w-40を使用。 フィルターは買い置きがなかったのでオイル交換のみ。 そんな仕打ちにも負けず、始動性は良くないが16年前に製造されたME06は元気よく走ってくれる。
前述した通り、今回は泊まりがけで伊豆へ行く予定だった。だが、翌日の5/5はFSWへ走りに行く予定のためやむなく日帰り。 そうなると近場の林道ということで、走り慣れた大名栗林道へ行くことにする。
例によって10回ほどキックして何とかエンジン始動。 ノーマルマフラーだが、音量規制のないレーサーのモノなので硬質の心地よい音がする。 だが住宅地では迷惑そのものなので大通りまで移動して暖機運転。 アクセルのツキが良くなった頃、バイクに跨りクラッチを握り、ギアをオフロードブーツで踏んづけてユックリと発進。
今日は連休後半2日目だからか、早朝のためなのか、青梅街道もスイスイで気分が良い。
折角良い気分を台無しにしたくないので、必要以上のスピードは控えて青梅へ向かう。 暫く気持ちよく走っていると途中のセブンイレブンでNCロドスタに乗る友人を発見。 どうやら彼は奥多摩に走りに行く途中らしい。
カッパーレッドにBBSのホイールまでは珍しくないが、初期型ロドスタの固定式ロッドアンテナを付けている変人は間違いなく彼ぐらいだろう。 彼には後でメールか電話でも入れておこうか、「見たぞ」と。
信号待ちの間、暫し集中して車を凝視したが車高落とした言って割には全然普通。 フェンダーとタイヤの間に指が3本は入りそうだ。 車高を落とすってのは、もっとベタベタに。 指が入るか入らないかぐらいにしないとシャコタンとは呼ばないのだ。
スムーズに青梅迄来た。 ここからは成木街道に進み、大松閣から林道大名栗線へ向かう。 さぁ、久しぶりの林道。 体が感覚を忘れていなければいいが....。
...だめだ、忘れてやがる。
グラベルに入った途端に拳大の石にフロントが乗ってズリッ。 体が反応せずジワッと冷や汗。 おいおい、この程度で冷や汗かよ、情けねぇなぁ。
敢えなくペースダウン。
暫しリハビリのつもりで久しぶりの林道を味わいながら走る。 ....単に遅いだけともいうが。
トコトコと進むとフラットダートになってきた。 ペースアップ。 エンジンを唸らせながら3速全開。 と言っても精々60キロ程度。 標識無いから60キロは制限速度だよね?
見通しの良い緩いコーナーでは2速に落とし、わざとパワースライドさせながらグングン登っていく。 少し良い感じになって来た♪
おっと、そろそろ登山道とクロスするハイカーの休憩所だ。 ペースを落とそう。 今日は沢山居るねぇ。 さすがゴールデンウィーク、10人ぐらいが休憩している。 排気ガスを撒き散らす私はお邪魔者。 皆さんの前をスーッと通過し、彼らから見えなく成った辺りからペースアップ。
暫く来ないうちに土砂崩れしていた箇所は修復されていたし、荒れていた路面の箇所には砂利がまかれていた。 「オッ、深そうな砂利だ」と思ったが、目で見た方向に単車は進むようになっている。
フカフカの砂利に嵌ってズルッ。 思わず足を出した。 が、転がっていた落石に弾かれて更にズルッ。 なんとか失速しないようにアクセル開けて脱出。
ふー、やばかった。
ちと飛ばしすぎだな。 ペースを落とそう。
すると前方から彼氏彼女と思われるペアライダーと遭遇。 更にペースを落として会釈。 向こうもペコリ。 これがオフローダーの良い所。
暫く進んでブラインドコーナーをユックリ抜けると野犬が5〜6匹群れていた。 牙を剥いて唸ったと思ったら2匹が凄い形相で向かってきた。
マジですか? 勘弁してくれよ。
全開にしたいが、こんな時に限ってマタマタ浮き砂利コース。
狼みたいな奴が横で併走してやがる。 こっちはオフロードの装備満載で走っているので襲われても大丈夫だとは思うが、野犬が5匹も6匹も来ると流石に怖い。 走りながら蹴っ飛ばしてやろうかと思ったが、バランス崩してコケたら本気でヤバソウなのでアクセル全開。
ふぅ。 なんとか千切ったが、犬の走る速度と同等とは情けない。
それにしても犬って40キロもスピード出るのか。 驚いたな。
どっと疲れた。 大名栗林道は終点まで一気に走り、何というのか名前を知らない工事中の林道に入り直して一休み。 ここからの景色が大好きなのだ。
ウグイスが癒してくれた。 周りを見ると色々な虫や動物が居るようだが、鹿が出てきたのには驚いた。 さて、引き返して青梅の街で手打蕎麦を食べて帰ろう。
ここの蕎麦屋さん、もう10年ぐらい通ってるけど少し味が落ちた。 今日は朝から食事をしていないので大ざる2枚を頼んでみたが、正直なところ途中で飽きてしまった。
実はこの画像、2口ほど食べた後に写真を撮らなきゃと気が付いて撮ったモノ。 ツユの状態が美しくなくてゴメンナサイ。
次は違う蕎麦屋にしよう。 奥多摩周辺で旨い蕎麦屋が有ったら教えて欲しい。
■初心者のためのセッティング法
この項目、賢い人とセッティングが解ってる人は読まないように。
毎回走る度にセッティングを弄っていた私のクルマ、漸く減衰調整だけで良い感じに調整出来るようになってきたようだ。
初心者の頃はセッティングとはどのように弄れば良いのか解らなかったし、闇雲に車高を弄っても減衰を弄っても殆ど感じられなかった。
では今は感じるのか?、と言われれば、感じはするけどダンパーの減衰をどのように変更すれば良いのかという肝の部分は今も解っていない。 だがクルマの動きを感じることが出来るようになっただけで、ある程度のセッティングはできるのだ。
たとえば筑波の最終コーナー。
ここに進入するために減速した後、ステアリングを少し入れたときにアンダーなのかオーバーなのか。 その時のロールスピードは遅いのか速いのか、はたまたロール量は多いのか少ないのか。
次にステアリングを入れ終わったロール状態の時、先程と同じようにアンダーなのかオーバーなのかを感じ取る。 そしてそのアンダー・オーバーが唐突に来るのかジワッと来るのかも感じ取る。
と、同時に前後のピッチングも感じ取ってみよう。 鼻が入り終わってブレーキからアクセルに移るとき、ノーズがヒョコッと上がるのかジワッと上がるのか、右から上がるのか左から上がるのか。
.....と、言うようなことをメモしておき、ではそれが改善されたらどうなるのか、どう改善されたら自分にとって都合がよいのか。 そんなコトを考えておき、手持ちの部品で出来ることをやっていたら何となくセッティングが見えてきた。
では、調整の実践編。
まずは車高から。
基本的にベタベタが好き。 というかベタベタじゃない車なんか乗る気にならない。 低ければ低いほど美しくてカッコイイのだ。
ロアアームがバンザイしてる?
ロールセンターが低い?
私は格好悪い車では走りたくない。
当たり前の事だが、それで支障が出てはダメだ。
エリーゼの場合、もう何度も書いているが(シリーズ2は知らないが)S1はベタベタにすると右のドラシャがフレームに当たる。
これはマズイ。
ということで思いっきりストロークさせてもドラシャが当たらないギリギリに設定する。 実はコーナリング中に酷いギャップがあると軽く当たるのだが、それはアリと言うコトにしてある。
おっとその前に一言。 僅か数ミリで特性が変わると言う事も覚えておいて欲しいので、車高調を買うなら絶対に全長調整式を買うこと。 プリロード調整が出来ない車高調も細かいセッティングが出来ないので、そのあたりにも注意すること。
せっかく車高調買うなら細かい変更が出来るものを買うべし。
ということで、右後ろの車高が決定したら左を右に合わせる。
取り敢えず水平に。
次は前輪。
まずは前後を水平にする。
この時、フェンダーでは計らない。 必ず平坦な路面にクルマを置いて、路面とのクリアランスで計測。 言うまでもないことだが余計な荷物は下ろすこと。
左右も水平に合わせておく。
次にトー。
トーはメーカー標準値に合わせるが、合わせると言っても大体でよい。 コンマ1ミリずれたって良いのだ。 気にしない。 それが解るなら貴殿はセッティング能力に長けているはずだ。
それよりもマニュアルやネットを調べ、タイロッドの締め方やシムの調整方法をメモしておく。 私のホームページに自車仕様というページが有るが、あれは物忘れの酷い自分のためだったりする。
あとはタイヤの直径が解れば、糸を垂らしたり引っ張ったりすればトーとキャンバーは大体掴める。 これも大体で良いのだ。
これで街中を走って真っ直ぐ走るならばマズは合格。
ステアリングセンターは合わせた方が気持ち良いので、ずれているなら修正しておく。
と、ここまではリセットみたいなもの。
これで気合いを入れて走ってみるべし。
先に書いた内容を再チェック。
何となくでも感じることが大事。
感じなかったら感じるまで走り込むべし。
まずは車と対話しなきゃ始まらない。
ステアリングのフィーリング、舵を少し入れたときのグリップ感。
切り込んだときのグリップ感。
この辺りを覚えておき、切り込んだ時にグリップ感が増すように車高を弄ってみる。
弄ってみて一番良い所で一旦終了。 リヤのグリップ感とのバランスが取れたと思ったら終了ということだ。
ノーマルならアクセルの入れ方と抜き方、ブレーキの入れ方と抜き方、そしてステアリングの入れ方などに注意しながらアプローチしてみると面白い結果が待っている。 すると自ずとステアリングの入れ方が身に付いてくるはずだ。
さて、次に弄れるのはキャンバー。
フロントもリヤも攻めたときのタイヤの減り方と内外の温度を確かめ、均一になる位置を探る。
ケツが出るならリヤをネガキャン。
アンダー出るならフロントをネガキャンに。
減りが均一になったら一番効率よくタイヤを使えている訳だから、ここで一旦終了。 それでもグリップ感が良くなければトーを弄ってみる。 だが余り弄ると抵抗になるだけなのでイン・アウト共に2ミリ以下までに留めておこう。
これでお金の掛からない範囲は終了。 時間は掛かるが、無料で出来ることがこんなに有るのだ。 それに何処をどう弄るとクルマはどう反応するか解るようになるので、次のステップに移行した時に役に立つはず。
そうそう、弄る前に元の位置をマーキングしておくこと。 訳が解らなくなったら元に戻せば良いのだ。
と、ここまでの変更で満足行かなければ次にバネを変更。
ダンパーに比べたらバネは安い。
1キロ程度の変化では分かり難いが、動きの鈍い(次のアクションまで待つ時間が長い)、若しくはロールスピードが早い感じがする側のバネを堅くしてみる。
ここで大切なのは世間の評価とか評判は気にしないこと。 良く聞く6+8キロとか8+10キロとかは全く気にしない。 7+7だって良いではないか。 自分が気持ちよく走れるバネを探す。 (私の場合はセコクて借りたのだけど)
大抵は1キロ刻みのレート設定なのだが、7キロでは柔らかく8キロで堅く、7.5キロが無いと言う場合ならプリロード掛けてしまおう。
本来のプリロードの掛け方は知らない。 別にいいのだ、プリロード掛けて良くなれば。 そんなノリでも良いではないか。
だが、プリロード掛けると乗り心地は良く無いので、基本はプリゼロで行く。 仕方ないときだけプリを入れる。
あとはコーナリング中に浮いてる足がないかチェック。 勿論空転も含む。
すると何となく「ここでイン側がもう少し粘ってくれたらなぁ」とか、「ブレーキをリリースした時に、もう少し鼻が上がるスピードがユックリならなぁ」とか感じるようになると思うが、難しく考えてる時間が有るなら走るべし。 沢山走ってりゃ何か掴めますって。(笑)
ただし、考えながら走ること。
コレは師匠から口が酸っぱくなるほど言われ続けたので。
ここいらまでを手持ちのパーツでやり尽くしたら減衰を弄るのだが、ここから先は私も勉強中。 折角の減衰調整式なので頻繁に変更して感じてみる事にしている。
減衰は縮みよりも伸びが大切と思っているが、縮みを疎かにしてはいけない。 アクセルを入れた時のリヤの沈み方、これは縮みが硬いとアクセル入れてもトラクションが掛からないのだ。
ダンパーの初期応答性が悪いモノだと、縮みの特性がグラフ上では良くても実際には良くないとか。 と、言う感じで段々難しくなっていくので、減衰以外のセッティングを粗方出してから最後の味付けでダンパーに手を入れると遠回りしないで済むようだ。
ただし、あくまで我流なので自分で確かめてみて欲しい。
そしてもう一つ、セッティングが出ないからと言って腐らないこと。 同じ車両で速い人が居るのなら必ず方法はあるはず。 かと言って猿真似して良い結果が出るとは限らない。 自分が気持ちよく走れれば良いではないか。
私も最初は途方に暮れたが、地道に諦めずに色々と試行錯誤していたら何となく動きが掴めてきた。 そうなると俄然面白くなるモノである。 ツルシのままで乗るのも良いが、折角弄れるのなら色々と弄ってみるのも面白く成ってくるはず。
4つのタイヤに掛かる荷重やトラクション、それを自分の意思で必要な箇所に掛けられるようになると非常に楽しくなってくる。 とは言っても、残念ながら私はまだ師匠のように自由自在な荷重調整やコーナリングアングルを意思通りに出来る域には達していない。
そう簡単には出来ないことを楽しむ余裕が必要らしい。
■続ストレーキ
ある日、BMWの純正ストレーキを観察したが手で触るとグニャグニャで、風圧で簡単にに変形する材質だった。
高速状態で変形するような材料では、余計に変な空気の渦が出来るように思うのだが、それは無視して良いのだろうか?
日本の法律では可撓物で無ければ最低地上高を下回っても良いことにならないというのも有ると思うが、他社製品では泥よけやエアロのようにもう少し硬い材質で製作されているようだ。(反対に言えば可撓物であれば最低地上高の項目は除外される)
整流が目的なら極力一定の渦を作って欲しいように思うので、材質は出来るだけ硬い方がよさそうに思えるのだが....。
一方、私のストレーキだが、路面とキスをした。 場所は最先端で、最側端ではなかった。
ロールして路面とタッチするなら一番外側と思っていただけに意外な結果。 路面のウネリの影響が大きいのかも知れないが、前後のピッチングでタッチするとは。
しかもスタビを硬くしたのに擦るとは思わなかった。
見た方はご存じと思うが、私のストレーキは風を外に逃がす形状。 友人の考察では風を外に逃がすのではなく、アンダーパネルの下を積極的に流してグランドエフェクトを得る方向のほうがメリットがあるとか。
そうなのか。
風は見えないから厄介だな。
サイドスカートなども風を逃がさないためのモノらしい。 全く知らなかった。
だが進行方向に直交する位置にストレーキを装着したら、空気抵抗にしかならないような気がする私。 やはり納得できない。
それはそうと、まずは擦っても良いように硬質ゴムに素材を変更したい。 今のアルミアングルは試験的に取り付けたモノなので擦っても構わないのだが、擦ることによって変形し、それがデメリットになるような空気の動きをされたら本末転倒だ。
なぜストレーキに拘っているかというと、このパーツを装着してからFSWの100Rが踏めるようになったのだ。 一方、最高速は随分落ちた。(ということは抵抗になってるって事)
序でにもう一つ。
某氏が良い結果が出たというヘアピンを3速でアタックしてみた。 今の私では成功の確率は非常に低いが、鍛錬すれば有りかも知れない。
メリットはシフトダウンする時間的ロスが無くなる事と、コーナリングスピードが高くなること。 だが、ラインは大廻りだからトータルタイム的には遅い可能性も大。 その後のシフトポイントが同じだとしても、走行距離が短い方がタイム的には良いのでは?
ブレーキングが苦手な私が何度かトライして見た結果、シフトタイミングは2速使用の方が早くシフトアップ出来た。
こういう時に区間タイムが計測できれば解りやすい。 某氏はロガーを使って計測した結果、3速だと結論づけたみたいだが、私は2速だな。
■111cup
Rd.2 FSW
今年の目玉とも言える111cup Rd.2 FSW。
今年は2年ぶりにFSWの本コースで行われると言う事で、いつにも増してエントラント達にも力が入った。 週末にスポーツ走行が有れば必ず数台。 多い時には10台以上も居た。
筑波は予約が取りにくいのも有るが、そもそもライセンスを持っていない人が多いのに対し、富士は人気が高く大方のエントラントがライセンス保持者。 富士はスポーツ走行が有れば走りたい時間帯に行けばよいのも好まれる理由のひとつだろう。
さて、当日。
心配していた天気は快晴。 富士に向かう途中、厚着付近の東名高速は路面が濡れていたので明け方近くまで一雨有ったらしいが、富士の周辺は完全ドライ。 空気も乾燥していて良いコンディションだ。
今回も気合い入れて一番乗り。(高速道路の割引が効く時間帯に乗るとこうなってしまう)
それにしても良い天気だ。 これは日焼け止めを持ってくるべきだった。
暫くすると友人達が到着。
と、同時にみんなで腹の探り合い。(笑)
私は余り練習できなかったし、エンジンがグズつくトラブルもある。 そして前回筑波の結果からハンデを貰うことになっている。 そのようなことから正直な所、今回はあまり気合いが入ってなかった。
が、やはりサーキットに来てみるとアドレナリンが沸々と...。
暫くすると腹も減って来たので飯でも食うかと言う事になり、数人でサーキットのレストランへ入りった。 私が注文したカレー受け取って席に着いた所で友人から電話。
「ブリーフィングだよ」
時間変更なんて聞いてないよ〜
某巨漢芸人のように慌てながらカレーを飲みこみ、胃もたれしながらも駆けつけると、入口で代表の方からコッチコイと手招き。 あちゃー、怒られちまうのかと思って近づくと、「今日は何周したい?」と唐突な質問。
自分なりに考えていた周回数は8周が限度だと言う話をしたら、「10周でも良いよ」と軽く言われてしまった。
シミレーションした内容を説明すると理解してくれたようで、今回はフォーメーション有りの8周と言うことに。 だけどフォーメーションラップ入れると時間が足りなくなるのでは?と投げかけると、主催者は「なんとでもなりますから」、と。
さすが。 大物は違う。
さてさて、そんな大物のオジサマがブリーフィングの主役。 富士はエスケープゾーンが舗装になったので、運転をミスったら無理せずブレーキングして外側に出るように言われた。 確かに頑張った挙げ句に内側へ巻き込むと、少ないエスケープゾーンの向こうはコンクリートウォール。
富士でヤバイ時は外に出るべし。
まだ予選には時間があるからとブラブラしていたら、先程のオジサマにコースインして良いよと言われたので、速攻で準備して一番乗り。 ちょっと狡かったと思う。(エントラントの皆さんゴメンナサイ)
でも、これでクリアラップは取れる。
この1ヶ月間悩んだタイヤの空気圧、3周目ぐらいで一番美味しい内圧になるように調整済みなので準備は万端。 あとはミスらず周回すれば今日のベストは出るはずだ。
コースイン。
イツモ通り1周目からガンガン行く。
2周目で2分4秒197
予想したより良いタイムだ。
3周目は2分3秒958。
自己ベストの更新は成らなかったものの、5月の後半でこのタイムなら大満足。 その後も周回したが、タイムは4秒フラットまでしか出なかった。 そりゃそうだ、空気圧の設定を3周程度で出るようにしたのだから。
ということで、予選は自主的に終了。
リザルトを見ると私は総合2位で、1位はカツテのライバル63番君。 なんと彼はネオバで2分1秒台。 やるな〜
やがて皆んなが引き上げてきて、お互いに「どうだった?」みたいな。 もう結果が出てるので駆け引きなしの本音トーク。 これがマタ面白いのだけど、今回は調子悪いと喋っていたしパワーチェックの結果も周知済みなので敢えて自粛。
皆んなは決勝まで30分しかないのを解っているのだろうか? 私は少しでもクルマを休ませたいので予選を早く切り上げたのだ。
決勝
毎度のお約束通りでスタートは大失敗。
2台に抜かれた。
でも、おかけでバトルモードのスイッチオン。
前に居る車は3台だ。 63番は仕方ない。 19番は予選を新品タイヤで失敗したということだが、予選を走った事でコンディションは上がっているはずなので決勝はイキイキしているように見える。
目の前にいる2番は熟練のテクニックとパワーが有る。 でも、コーナリングがチト甘いようだ。 これは撃墜させていただこう。
ライバルの33番はスタートで真後ろに張り付いたが、1コーナーでは前にいてイン側の私が絶対有利。
それにしても今回は(も?)随分出遅れたなぁ。 思ったより沢山見に来てくれたと言うのに、大恥かいてしまった。 本気でスタート練習しなきゃダメだな。
と、反省しつつ1周目はが始まった訳だが、Aコーナーに向かう直線で前にいる3台はパワーの違いを見せつけながら私との間隔を徐々に開いていく。
フォーメーションラップまで有ったのでタイヤは既に臨戦態勢、完全に全開で行ける状態だ。 だが、前を行く3台は早めのブレーキングでAコーナーにアプローチしているではないか。
私は全開モードでアプローチしたのが功を奏し、開いてしまった差は取り返した。
ゼッケン2番は続く100Rも遅いペースで行くらしい。
よーし、アウトから抜いてしまおう。 と、ラインを変えてみたが、これは大失敗。 逆に差を広げる結果となってしまった。
だが、ここで焦ってはイケナイ。
またまた2番がヘアピンを想定外のラインで走っている。 クロスラインで刺そうかとも思ったが、まだオープニングラップだ。 焦ることはない。
通常のラインに乗ってヘアピンを立ち上がると、再び差は縮まって射程範囲。
だが続く300Rはパワーが物を言う。 これは仕方ない。
そしてBコーナー。 ここでまたもや2番が早めのブレーキング。 すると頭で考えるより先に体が反応してしまい、ブレーキング勝負で2番のイン側に斬り込んだ。
何とか曲がれる状態ではあるがラインは最悪。 アクセル入れるタイミングがイマイチで、2番の前でケツ振りダンスを披露してしまった。 勿論ゴメンナサイと手を上げて謝罪。
その先に続く13コーナーとネッツで少し差を広げ、最終コーナーを立ち上がった時にはクルマ3台分ほど引き離したが、メインストレートになるとグングン近づいて来た。
なんと圧倒的なパワーなんだ。 アッサリと抜かれてしまった。
が、2番は1コーナーのブレーキングがマタマタ早い。 これなら1コーナーで刺せると判断し、私はクルマをイン側へ移動させてレイトブレーキング。
彼のラインを残しながら目一杯頑張ってみた。
オーバーテイク成功。
今回は綺麗に刺すことが出来た。
上出来・上出来。
いやー、久しぶりのバトルに血が滾る♪
Aコーナーに向けて全開で向かう。 と、その時、背後の2番車両から一瞬煙が出たと思ったらボワッと大きな炎が発生。 うわっ、これは大変。 一瞬動揺してアクセルが踏めなかった。
大したこと無いと良いけど...と、気を取り直して19番を追走。 彼はタイヤの皮も剥けたようで良い感じで走行。 何とか届きそうな位置に居るが、追いつくのは至難の業か?
とにかく目一杯行こう。
300Rで少し離されるが、不得意のブレーキングで少し頑張ると少し縮まった。 続く13コーナーはブレーキ踏みたくなるが、私は踏まずにアクセルオフだけで踏ん張る。 するとココで追いついた。
よーしっ。
続くネッツで私は大きく回って路面のウネリを少しでも回避するラインでアクセル全開。 そして最終では路面のカントに合わせて立ち上がると出口で並んだ。 よしっと思って全開にしたが、パワーの差を忘れてた。
19番はグングン加速するので慌ててスリップに入ったが、気付くのも遅かったしパワーの差が有りすぎてスリップ使えず後退。
だが19番、いつものキレが無い。 1コーナーのブレーキングが早い。 もしかしたらまだタイヤの皮が剥けていないのか? それとも新品タイヤで高いブロックが撚れてコントロールし辛いのかも。
まぁいい。 とにかくブレーキングで差はなくなった。
1コーナーを立ち上がるとAコーナーの付近にはまだ煙が立ちこめている。 まだ鎮火していないらしい。 だが、カードレールの向こうに2番のドライバーを発見。 良かった、ドライバーは無事だ。
と、2番が炎上した地点で19番がペースダウン。 おっと、ここでパスしたらAコーナーのポストで振られていた黄旗信号無視の追い越しになってしまう。 と、私も慌ててペースダウン。
何故か更に19番もペースダウン。 後から聞いたのだが、19番の選手は2番炎上を見て様々な思いが脳裏を駆けめぐったらしく、完全に戦闘意欲消沈したという。
結果として100Rを2台で併走し、次のポストでグリーンが振られている場所を確認して19番をパス。
あとは淡々と一人旅。 脳裏にあるのは15秒ルールのこと。 ミス無くハイペースで走れば何とかなるかも知れない。
結果的にはE2クラスの2位と15秒以上の差が出来、今回も何とかクラス優勝を戴いた。
惜しむらくは決勝のベストタイム。 手元のP−Lapでは2分9秒1を示していたが、公式時計は3秒925。 奇しくも過去ベストと1/1000秒の差もなく同タイム。
せめて1/1000でも更新できていれば嬉しかったのだが.....残念。
※感謝感謝の写真協力:なりと氏 鈴木氏
(予選と決勝の動画は動画ページ参照)
■電気系トラブル
またまた電気系トラブル。
一つはライトを付けている時、キーをイグニッションキーシリンダーから抜いても電源が切れずに普通に走ってしまう。 スモールでもヘッドライトでも症状は同じ。
キーを差し込まずにライトをオンにするとメインスイッチに電源が入るという奇々怪々な症状が起きている。
そしてもう一つのトラブルは3000rpm以下のグズツキだ。 カブっていると思っていたが、もしかしたら薄いのかも知れない。 調子悪い時にエンブレ掛けるとアフターファイヤーを起こしてパンパン言っていたのでてっきり濃いのかと思っていたが、そうではない時も有るようなので解らなくなってしまった。
まずは解決した電源の件から。
トラブルは111cupから帰宅した時に起きた。 自宅のある私道に入る時、ブレーキの培力装置がないエリーゼはブレーキを踏む際にエンジンが掛かっている必要が無いため、途中でイグニッションをオフに捻って惰性で自宅前までクルマを持ってくるようにしているのだが、いつものようにキーを捻ってもエンジンが止まらない。
この時、ライトを付けたままで捻ったのだが、エンジンが止まらないだけでなくメーターもラジオも付いたまま。 一切の事がキーを捻る前と変わらないのだ。
3000rpm以下のグズツキはコレが原因なのか?
気を取り直してライトを消すとエンジンも止まったし、全ての電源が切れた。 一体何が起こっているのだ? 試しにとキーを抜いた状態でライトスイッチを入れてみるとインパネに電気が入り、メイン電源がオンになる。
参ったな。
取り敢えず知り合いや仲良くしているショップに電話をし、過去の事例にないかリサーチ。 残念ながら事例はなかった。 仕方ない、電気に強い友人と一緒にテスターあてながら抵抗値や導通量を調べて行くしかない。
ということで土曜の朝から八王子の友人宅へ移動。 まずは症状の確認。
残念ながら症状は改善されておらず、友人は配線図を睨みながらヒューズボックスのチェックから始めた。 ライトを付けるとイグニッションがオンになるということで、まずはヘッドライト関係のヒューズから。
ヒューズは切れていない。
ではヒューズを外すとどうなるかチェック。
左ランプのヒューズは外してもスイッチオンでイグニッションが入る。 だが、右ヘッドライトのヒューズを抜くと症状が出ない。
この系統を辿ってみようと言う事になったが、ここでフト2つの症状を思い出した。 1つは1回だけだがウインカーが反応しなかった件。 そしてもう1つは油温計の電源が切れてしまう件。
おっと、その前に全てのアースを点検したが、抵抗値に問題なしだった。
さてどうしよう。
まずは変な症状が発生した油温計をチェックしようと言うことになった。 コラム廻りをバラし、ラジオユニットもダッシュボードから引きずり出してチェック。
いつ見ても汚い配線だ。
この際だから、全部見直して綺麗に纏めてみようと言う事になった。
業者がやったエレクトロタップは全て外して半田付け。 不要コードは端部を念入りに絶縁して処理。 そして最後にオーディオ関係の配線が擦れているのを発見。 もしかしてこれがリークして不具合起きてるのかも?
早速処理してライトのスイッチをオン。
おぉ〜っ、直った♪
どうやらオーディオユニットが配線と擦れてショートしていたらしい。(猛省)
一方、3000rpm以下のグズツキだが、これはMAPセンサーを交換したりアースを全て見直してみたが改善されず。
だが不屈の精神で原因を追及するので、完治した際には報告する予定。 ただ有難いことにサーキット走行には支障がないので走ることが出来るのは助かった。
■雑記
特になし。
■今月の整備記録
XR250 エンジンオイル交換
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8,800km 2007.05.04 MOTUL 300V CHRONO 10w-40
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エンジンオイル+エレメント交換
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73,200km 2007.05.19 MOTUL 300V CHRONO 10w-40
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■ベストラップタイムの記録
各々の目標 |
筑波2000:1分03秒 筑波1000:38秒 |
(全てラジアルで) |
FSW:2分02秒 もてぎフルコース:2分16秒 |
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FSWショートコース:32秒 |
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筑波サーキット
コース2000
|
1分6秒683(2002.03
ロードスターNA8Cでの公認記録)
215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改
1分4秒192(2004.03 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
1分4秒498(2006.11 エリーゼ
Sr.1 111Sの公認記録)
195/50−15・225/45−16 Neova
AD07
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー |
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筑波サーキット
コース1000 |
41秒709(2002.05
ロードスターNA8Cでの公認記録)
215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改 |
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日光サーキット |
44秒129(2001.03
ロードスターNA8Cでの公認記録)
205/50−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
エンジンノーマル(ロムチューンのみ有) 足廻り改 |
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富士スピードウェイ
旧コース |
1分55秒28(2002.04
ロードスターNA8Cでの非公認記録)
215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
195/55−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
1928ccエンジン+ソレックス
44 足廻り改 ※手計測データ
1分50秒772(2003.02 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
WOTY SPEEDエキマニ+マフラー |
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富士スピードウェイ
新コース |
2分03秒925(2007.05
エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
195/50−15・225/45−16 Neova
AD07
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー |
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富士スピードウェイ
ショートコース |
33秒6(2004.04 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
33秒706(2006.04 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
195/50−15・225/45−16 Neova
AD07
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー
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ツインリンクもてぎ
フルコース |
2分16秒479(2004.11
エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
WOTY SPEEDエキマニ+マフラー |
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ツインリンクもてぎ
東コース |
1分52秒006(2003.10
エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録 ウェット)
195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
WOTY SPEEDエキマニ+マフラー |
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エビスサーキット
東コース |
1分09秒228(2003.10
エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
195/50−15・225/45−16 RE−01
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
WOTY SPEEDエキマニ+マフラー |
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