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2007.02




 現在、富士スピードウェイは今年のF1開催に向けて急ピッチで改修中
(予め開催を見込んでいても、初期投資をしないのが如何にもトヨタ流)


 
アクセルリンケージ脱落

仰け反った姿勢で運転席の足下に潜ったら腰をひねった。 見れば見るほどチャチな構造、アクセル周りのリンケージのせいだ。

そんな無理な姿勢、筑波のスポーツ走行を走行中にアクセルペダルのリンケージが外れてしまったので足下に潜り込むには仕方ない。

その日最後のスポーツ走行、筑波の1コーナーに進入するため4速からギヤを3速・2速と落とした瞬間、アクセルにエンジンが反応しなくなりシフトロック。

エンジンブローか! と一瞬思ったが、右足に伝わるアクセルペダルの感触が明らかに軽い。 軽いと言うのは抵抗感が無くスカスカということ。 ケーブルが切れたかリンケージの破損だろう。

エンジンは正常にアイドリングしているのでまずは一安心。 でも、今私の居る場所は1コーナーの脱出ライン。 ここで止まっては迷惑だし、衝突される可能性も大きい。

まだ惰性が残っているので、ラインの延長線上からは外してS字まで移動。 ランオフエリアの芝生上で車を止め、初めてガードレールを跨いだ。 あれは跨ぐと言うより、よじ登るという方が適切か。

...まだ走行時間内、横を通り過ぎる車両からドライバーの視線が突き刺さる。 まぁ私も同じ立場なら「なにやってんだよ、コノ野郎」って視線を送るはず。 あ、しまった、エンジンを止めるの忘れた、ハザードも付けっぱなしだ。

長く感じたが5分ほど晒し者になり、走行時間枠終了。 やがてレッカー車が到着してスタッフが「どうしました?」と。 アクセルリンケージ関係が破損したようです、と私。 「では牽引しますので牽引ロープが弛まないように若干ブレーキを踏んで運転して下さい」とスタッフ。

なるほど、ショックプルーフなロープではないので自分で張りを調整するのか。 ん?まてよ、フロントの牽引フックにガツンと来たらストラクチャーがモゲてしまわないか?

いま四の五のホザいてる時間はない。 ただでさえ迷惑を掛けているのだ。 さっさと牽引して貰ってパドックに戻らねば。 ...優しく引っ張って貰えるように祈ろう。

レッカー車は1ヘア前の緊急通路からパドックに入り、私が車を止めていた箇所に優しく運んでくれた。 スタッフは親切にも必要なパーツが有れば探してみますよと言って下さった。 そんな優しいスタッフの申し出に応えるべく、冒頭の海老反りだ。

ワイヤー側のリンケージが外れているが、パーツさえあれば何とかなる。 とりあえず車から這いずりだし、その内径に合うボルトとナットを探して貰うことに。

そんなやりとりをしていると、別枠の走行会に参加していた所沢ナンバーのエリーゼ氏がメカの方と一緒に来て下さり、目の前にドサッとボルト・ナットのセットを出し「どうぞ使って下さい」と仰った。

善意に感謝。 こういうのは本当に嬉しいものだ。(助けて下さった方、その節は大変お世話になりました。 ありがとうございます。)

しかし見れば見るほどチャチな構造。 M4のボルトに7ミリのナット、その間にウレタンのようなカラーとカラーを挟み込むワッシャー。 何度もなんども摺れて回転する部分にコレは無いんじゃないの?

本来あったはずのナットやワッシャーはシートの下かドコかに飛んで行って見つからない。 メカの方の工具箱からサイズの合いそうなワッシャーを2枚とボルト・ナットを戴き仮補修。

が、7ミリのレンチを持っていない。 先日メーターを外す際に必要になったので1/4インチサイズのラチェット・ソケットは有る程度揃えたのだが、偶々今日は持ってこなかったのだ。 ツイテナイ時ってのはこんなものか。

メカの方に恥を忍んで工具もお借りした。(5.5ミリと7ミリのコンビネーションレンチも揃えておこう)

修理完了。 取り外したハンドルを元に戻し(やはりエリーゼはハンドルを取り外し式にする必要があるな)、バケットに座り直してエンジン始動。 アクセルを煽って具合を確かめる。

よし、大丈夫。 これで帰れる。

 

翌日の夜、再び無理な姿勢で運転席の足下に潜り込んだ。 この車、長く乗るつもりだが体の柔軟性が無くなったら乗れないな。

ペダル自体はカッコイイと思うのだが、まず、取付にガタがあるのが気に入らない。 そして、注油が非常に面倒だ。 やったことがある貴兄なら解って貰えると思うが、目視で確認しながらの注油は、潤滑油の顔面シャワーは必至なのだ。

抑も、あんな狭い空間に私の巨顔はギリギリ。 少し動いたら今回もブレーキペダルの下に額が挟まって藻掻き苦しんだ。 動けば動くほど頭は奥に進み、もう限界。

また腰を痛めそうなので長男に緊急電話連絡をして救助願おうとしたが、なんと携帯を手の届かない所に落としてしまった。 絶体絶命、叫ぶのは近所に恥ずかしいし、もう自分で脱出するしか無い。 大袈裟にいうと自分の車の中で遭難するかと思った。

必至に脱出したが、ここまでで既に耐力消耗。(泣)

脱落した部分を見ながら更に頭を仰け反らせてフットレスト辺りを見ると、よくもまぁこんな所にという所に外れたワッシャーが挟まっていた。
(ボルト・ナット類はシフトレバーのカバーの下に埃と共に埋もれていた)

で、肝心要のナイロン(ウレタン?)リング。 計測してみると内径4ミリ外径10ミリで、厚みは5ミリ。 こんなモノに強い力が始終掛かったら摩耗するのはアタリマエ。

それに少しでもボルトが緩んだらボルトのネジ山で内径部分が削られ、やがてガタが出て、と悪循環は見えている。(だから外れた)

ここで再び脱出。ちょっとコツを掴んだので今度は楽勝かと思いきや、今度はシートを最後端まで下げたので体を起こすための掴み所がない。 気合いを入れたら少し腰を捻ってしまった。

仕方ない。 再び休憩。

部屋に戻ってミネベアベアリングのホームページを徘徊。 ドンビシャのサイズが無いか閲覧.....が、無い。 高さ4ミリなら該当品があるのだが、5ミリの高さで直径10ミリが無い。
ではリンケージの取付プレートを加工して穴を拡大するかと考えたが、どうも気が進まない。

手っ取り早いのはJAEから出てるリンケージキット。

純正はフレームに取り付けるためのステーが弱くてアクセルの開閉でステーが撓る。 見てると気持ち悪いけど、知らなきゃ問題なし? これを解消しつつ、リンケージを真っ当な物にしたセットがこの製品。 \15,000程度なので買えない事もないけど....これを購入するのはサンデーメカニックとしてはちょっと悔しい。

そしてもう一つ、シゲシゲと見ていたら、アクセルペダルからステーに伸びているターンバックルリンクが気になった。

これ、ラジコンのスロットル用じゃないの?とは購入直後に思った事。 大体、リンケージ部分が樹脂製ってどうなのよ。 ここは金属ロッドエンドピロがデフォルトじゃないと拙いんでは? と再び思う。

見れば視るほど首を捻ってしまう。 車はラジコンじゃないんだぞ。 摩耗が解ってる重要な箇所にスリ減る物を使うなよな。

ということで、雌ねじのピロボールも物色。 M3サイズのスフェリカルタイプロッドエンドは沢山あるが、ボールの可動角度が少ない。 玉が大きく張り出しているタイプのものが見つからないのだ。

ではと気を取り直してターンバックル・リンクで検索するとヒットするのはラジコン部品。 やっぱりこれはラジコンパーツだ。 ではラジコンパーツの中に高級品が無いか物色....という所で今回は時間切れ。

取り敢えず元のパーツで元通りには直したが、やはり気に入らない。 少し時間は掛かりそうだけど、何か対策を講じたい箇所リストに追加。(この車ってこんなのばっかり)

本体のリンケージには友人が外径16ミリのシールドタイプベアリングを使用して改善したが、アクセルペダルのリンケージまでは手を出していない。 ここは彼と相談して対策をたてよう。 そうそう、Pラップも。

 

シフトタイミングランプ

その彼のお陰で私のクルマにもシフトタイミングランプが付いた。 サーキット走行でタコメーターと睨めっこでシフトチェンジすると周囲への注意が散漫になる。 これを解消するためのシフトランプだ。

だが、サーキットの仲間達にリサーチしてみると...あまり賛成意見は多くなかった。 かつて付けていたが外してしまった人や、余り見てない、見えないという意見が多いのだ。

どうも走っている時に認識しにくいというのが大方の意見だったのだが、友人はビカッと来る光量のダイオードを取り付けてくれた。 試しにと室内で点滅を見ていたら目が痛くなるほど。

さて、ではどんな構造かと言うと、小さなロムに彼が作ったプログラムを書き込み、メーター裏から電源とタコメーターに行っている信号線を分岐してユニットに接続させる。(詳細画像は今のところ内密)

回転数設定は信号線から拾った周波数を元に、任意の回転で発光ダイオードがチカチカと高速点滅する仕組みだ。

最初は7100rpmで設定して貰ったが回転数が高すぎ、点滅してからのシフトアップではレブに当たってしまう。

ではと6900rpmで設定して貰うと、今度は少し待ちの時間が有るようだ。 うーむ、なかなかシビアだな。 もう少し高めが良いかも知れないということで、ロムを書き直して貰って任意の回転数を幾つか自由に選べる仕様になった。

最終的には6900,6950,7000,7050という設定回転数を、ユニットのオモテにあるディップスイッチで選択出来るようにプログラムを作成していただいた。 解りにくいかも知れないが、ダイオードの右側にある2つの小さなモノがディップスイッチだ。

巷にあるシフトランプはシガーソケットから信号を拾い、ボリュームで制御するタイプが殆どらしいが、希に温度や車自体の振動でズレる事があるという。 今回のものはプログラムで制御しているのでズレは皆無。 皆無どころか信号線から分岐して制御してるので間違いない。 そしてユニットの大きさが切手ぐらいの大きさということで設置場所も選ばない。

仲間の意見はイマイチであったが、私は便利だと感じている。 ダイオードが光ったらシフトアップすればよいのだ。 まぁ確かに今までの勘でタコメーターを見なくても大体チェンジポイントは解るのだが、動作が一つ減ったことによる余裕が出来た事で運転に集中出来るのがよい。 と、同時にタコメーターの指針って意外といい加減なのも解った次第。

下手くそなシフトダウンをすると、ビカビカと車載映像(FSWスポーツ走行動画 WMV形式 mp4形式)に証拠として残るのが恥ずかしい。 この日はクリアラップが中々取れず、2分4秒2の映像だが、ヘアピンへのアプローチがスリリングで面白かった。

 

雑記

愚息が単車の免許を取得したので、中免(今は自動二輪の普通免許と言うらしい)で乗れるバイクで私好みは無いかと物色していると、なんと意に反してビッグスクーターが欲しいと抜かしやがる。 まさかビッグスクーターを欲しがるとは....

で、どんなモノかとビグスクに試乗してみると想像通り重いし遅い。 足として乗るとしても250cc単気筒モタードの方が数倍楽しいし楽だと思うのだが、残念ながら私の考えとは全く違うらしい。

一応整備記録だけは書きつづっておきたいので、今後記録簿を少し汚すことになると思うがご容赦を。 因みに購入したのはスズキのスカイウェイブ250タイプS。(CJ43) 地元のスズキ店から購入したが、去年のモデルということで18万程の値引きに成功。 中古を買うより安かった。(この店開店以来の値引額らしい)

最近の単車は触媒が付いてるしイモビライザーも付いている。 キャブでなくインジェクションだし、私の知ってる「単車」では無い感じ。

レースをしろとは言わないが、テクニックを競うようなライディングをしようとは思わないのだろうか? 誰よりも速いコーナリング、誰よりも綺麗なスリ抜け、ウイリーの距離やジャックナイフの角度などを競ったものだが...こんな親は失格らしい。

 

今月の整備記録

エンジンオイル+エレメント交換 68,840km 2007.01.14 MOTUL 300V CHRONO 10w-40
スカブ納車  0km 2007.01.26

ベストラップタイムの記録
 
各々の目標 筑波2000:1分03秒   筑波1000:38秒
(全てラジアルで) FSW:2分02秒  もてぎフルコース:2分16秒
FSWショートコース:32秒
 
筑波サーキット
 コース2000
1分6秒683(2002.03 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改

1分4秒192(2004.03 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー

1分4秒498(2006.11 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー

 
 
筑波サーキット
 コース1000 
41秒709(2002.05 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改
 
 
日光サーキット 44秒129(2001.03 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 205/50−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
 エンジンノーマル(ロムチューンのみ有) 足廻り改
 
 
富士スピードウェイ
 旧コース
1分55秒28(2002.04 ロードスターNA8Cでの非公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 195/55−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス 44 足廻り改 ※手計測データ

1分50秒772(2003.02 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー

富士スピードウェイ
 新コース
2分03秒925(2006.12 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー
富士スピードウェイ
 ショートコース 
33秒6(2004.04 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー

33秒706(2006.04 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー

 
ツインリンクもてぎ
 フルコース
2分16秒479(2004.11 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
 
ツインリンクもてぎ
 東コース
1分52秒006(2003.10 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録 ウェット)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
 
エビスサーキット
 東コース
1分09秒228(2003.10 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 RE−01
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 

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