■電気系トラブル2
ついに路上で止まってしまった。レース仲間が転勤で中部地方に引越しをすると言う事から、箱根に集まって沼津で美味しい食事をしながら送別会をしようというイベントがあり、私も参加のために早朝の都内を箱根目指してエリーゼを走らせていた。
この日の始動はごく普通。 イグニッションを捻ってセルを回す時の感じもイツモ通り。 1秒も掛からないクランキングでエンジンは目覚めた。 そして大通りまでソロソロと走って暫し暖機運転。水温計が動いた所で東京都下から環八に入り、東名高速を目指す。
東京インターの案内看板が出てきた辺りからだったか、ブレーキペダルを踏むとメーターのバックライトが暗くなり、油圧計や油温計の指針が振れるようになった。 これは変だ。 バッテリーが上がる直前の症状では?
しかしオルタの警告灯は点かない。
インター直前で燃料が足りない症状が出た、と思ったらメーターが滅茶苦茶な動きを初めてインジケーターが全て点灯。 そしてメーターが固まりエンジンストール。 慌ててクラッチを切って車を路肩に寄せた。 1時間後だったら交通量が多くて寄せられなかっただろう。
一方通行だが比較的広い脇道があったので、迷うことなく車を滑り込ませた。
メーターはこの状態で止まってしまった。
東名高速は目と鼻の先。 乗る前で本当に良かった。
時間はまだ早朝の5時。 ショップからローダーを持ってきて欲しいが、さすがに普通の方々は寝ている時間。 携帯番号は存じているが、常識的な時間になるまで待つ事にする。
ここは砧公園へのオーバーブリッジで、付近の住民がジョギングしたり愛犬の散歩などで早朝にも拘わらず沢山の人々が通るところらしい。
暫く車の中で佇んでいたが、暑いしバケットシートでは寝る事も出来ず、刺さる視線が辛い事もあって橋下の日蔭に逃げ込んだ。 早朝とはいえ7月も間近なので日が差すと暑いのだ。
ようやく8時を過ぎたので携帯に電話を掛け、助けていただく事にした。 すぐ近くにいるということで、ローダーを取りに行く前に状況を見ていただく事になり、バッテリーが逝ってしまった事を確認するためにキーを捻った。
すると不思議な事に何故かエンジンが掛かった。
せっかく掛かったエンジン、ローダーに乗せるためにも一方通行を逆方向に止めているのは上手くないので向きを変える事にした。 しかし普通にエンジンが動いているしラジオまで聞こえる。
そうだ、書き忘れていた。 計器類に変調を来すまえにラジオの電源が切れたのだった。 それも一瞬だけ。 それから暫くしてラジオの電源が切れたのだが、これはヒューズが飛んだのかと思いこんでいたのだ。
それがキーを捻ったらラジオまで復活しているのには驚いた。 間違いなく何かが起きている。 それはハーネスなのか発電機なのか?
取り敢えず解った事は、オルタの端子が2つとも折れていた事だ。 普通に考えると一気に2つが折れる事は考えにくい。 以前から1つが折れていたが、辛うじて接触していたために電機系のトラブルは起こしていたが走れなくなる程ではないという状態だったのだろうか?
今となってはハーネスを交換して様子を見るしかない。 現在、車はドック入りしてハーネス交換をして頂いている。 聞くところに寄ると、最近は端子が折れるトラブルが数件起きているという。 そういえば先月のレースでも端子が折れてオルタの警告灯が点いた友人も居たな。
とにかく、これで直ってくれる事を祈るばかりだ。
■111cup
Rd.3 筑波
111cupも折り返しのラウンド3。
シリーズ2が少しずつ増えてきたのは嬉しいが、もっと多くの仲間に参加して欲しいと思う。 エリーゼはサーキットで走らせると公道よりも更に楽しい。 僅か120〜150馬力前後の車体で200馬力オーバーのハイパワー車を追い回すのも楽しいが、同じ車両同士で競い合いをするのは更に楽しいのだ。
111cupはラジアルタイヤが指定なので、普段履いているタイヤのままサーキットを走れる。 Sタイヤと違って1シーズンは楽に持つ。 しかもラジアルと言っても一昔前のSと変わらないタイムを叩き出す割に、Sほどシビアな挙動は出ないのだから良い事ずくめ。
私も最初はサーキットというだけで躊躇った、ましてレースなど私には縁のない世界だと思っていた口だ。 この楽しさを貴殿にも是非味わって頂きたい。
さて、今回も開幕戦と同様にオールドアンドナウという企画に組み込まれた111cup第3戦、会場には雑誌でしか見た事のないレアなビンテージ車も沢山走りに来る。 中にはショーケースから出てきたのではと思うような、走って大丈夫かと心配になる個体もエントリーしている。
そんな中、今回思いっきり気に入ってしまったのが下の画像。 車種はAustinのA35という車で、私が生まれた頃の車だ。(ということは私も昔の人?)
なんとも愛嬌のあるスタイルでウケ狙いかと思ったら、コイツが現役の時代にはレースでそれなりの成績を残しているようだ。 詳しくは知らないが、蟹目(ヒーレースプライト)のベース車両?に成っていたという事を聞き囓ったような記憶が有る。
このロンドンタクシーをギュッと潰したようなスタイリング、何とも言えずカワイイ。 ゼッケンのセンスも良いし、目玉のテーピングセンスも素晴らしい。 (壁紙にしたい人、連絡下されば送ります 笑)
話をレースに戻そう。
レース前週の練習時非公認ベストタイムは1分5秒505。 その日は気温も低く、曇天というベストコンディションだったが、今回の天候も曇り。 6月も後半になれば、晴れてしまえば夏日となってしまうので、この時期としてはベストコンディションだ。
スケジュールを見ると私らの予選時間はトップから2番目。 コースコンディションが荒れてしまう前に走れるのは大きい。 なにしろ戦前の車も走るようなイベントなので、路面にオイルが撒かれないとは言い切れない。
コースインOKのアナウンスが出たところで間髪入れずにエンジン始動、ピットロードの先頭に並ぶ事が出来た。 予め準備を整えていて正解。
この日のタイムスケジュールは珍しく前倒しになっているようで、予定時刻よりも5分ほど早くコースインとなったが、気持ちは前倒しにならないように抑えつつ、まずはコースコンディションの確認。
どうやらスリッピーな所もなくコースはクリア。 路面温度は太陽が照りつけていなため思ったほど上がっていないようで、初期応答に振ったタイヤ空気圧も外れてなさそうだ。
となれば2周目から全開アタック。 出来れば自己ベストの5秒前半を叩き出したい。
だが気負っては駄目だ。 結果的には2周目から6周目まで1/100秒以内のタイムとなってしまい、ベストは更新出来なかった。
安定してタイムが出ているなら格好良いのだが、3周目と4周目に凡ミスを犯しているため、結果としてタイムが平均化してしまった。 しっかりとタイヤが暖まっていれば2周目か3周目、暖めない場合は4周目辺りまでにベストタイムが出る。(出さなければ駄目)
一度ピットに戻ってラスト2周アタックを仕掛けるか悩んだ、が、タイム的にはベストよりもコンマ1秒落ち。 この程度であれば欲張らない方が得策と判断し、自主的に予選終了。
今回からご厚意によって大きな動画ファイルを置かせて戴ける事になったのだが、やはり直リンだけはご勘弁頂きたい。 自宅サーバーを提供して頂いているM氏に申し訳が立たないので。
2005
111cup Rd.3 TSUKUBA 予選 (rm形式 約150MB)
予選と決勝の結果は111cupのホームページを御覧戴きたい。
私はシグナルスタートが大嫌い。 毎回毎回、上手にスタート出来ないのは進歩が無く情けない。 せっかくのフロントロー、少しぐらいのミスでリカバリー出来る程度なら笑い話で済ませられるので良いのだが、今回も上手く行かない自信がある。 困ったものだ。
グリッドに収まって暫くするとグリーンフラッグ。 皆、思い思いにウェービングを開始した。
前戦はフォーメーションラップでタイヤを暖めすぎたようで、決勝開始時にはすでにタイヤは出来上がってしまっていた。 数周する頃にはグリップが落ちてしまったので、今回は激しいウェービングは行わない事にしてみようと思う。
開幕戦では3台−2台−3台のグリッド並びだったが、今回からは2−2−2という隊列となった。 この隊列ならば1コーナーへのアプローチは安全だろうと考えながらメインポストに注目。
クラッチを切って1速に入れた瞬間、5秒前のボードが掲示された。
とりあえずギアは1速に入れたので慌てる事はなかったが、回転を上げてスタートの心準備が出来る前に赤ランプが点灯し、点いたと思ったら直ぐに消灯。 心拍数が上昇する前にスタートとなってしまった。
今回も完全にタイミングを逸していたが、周囲も心の準備が出来る前にスタートと成った筈。スタートダッシュで飛び出してくる車両は居ないようだ。
と思ったが、左後方から340Rが突進してきた。
1コーナーで私と併走。 「今日の私は引きませんよ」 1ヘアでもダンロップまでも併走するつもりでアクセル全開。
ん? フロントが少し逃げた?
私は感じなかったのだが、そんな挙動が見えたらしく(レース後に340R氏からお聞きした)340Rは引いたようだ。 そんな事は微塵も知らない鈍感な私は(オツムの中も)全開のまま1ヘアにアプローチ。
まだトップを行く190氏とは差が開いていない。 氏は慎重にコーナーを回っているようだ、と思ったら2ヘアで挙動を乱してスライド。 これはチャンスと思ったが私は体の反応が鈍いようで、アクセルを踏む命令系統が届いた頃にはチャンスは無くなっていた。 残念。
その後は淡々と周回をクリアしていったのだが、終盤で.....つらつらと書くより動画を見て貰う方が早いだろう。
2005.06.19 Lotus 111Cup Rd.3 TSUKUBA
決勝全編(rm形式 約190MB)
■雑記
ステアリングを交換した。 4年間使用したOMPのトレチェントはバックスキンがテカテカになって滑るようになってしまったので、今回は同じステアリングの通常スキンを選択した。 購入先はいつものリミットさん。
前回と同様にスポーク部分がスモークシルバーに成っている種類にしようかと思ったが、その機種だけ価格が高いと言う事でドケチな私は通常モデルにしたのだった。
通常スキンとバックスキンの握り心地は、通常タイプの方が若干リムが細いようだ。 グローブを装着した状態での握り心地は通常スキンのほうがシックリくるような気がする。 何れも許容範囲なので良いのだが、上部の黄色マークがチラチラと視界に入ってウザイ。
ステアリングにマーキングしてるヤツを偶に見かけるが、好きでやっている連中は良いとして、私には不要だ。 どうやらOMPは殆どのモデルがマーク付きになっているらしく、選択の余地は無いようだ。
ここまでテカテカになってしまったら交換。 使い込んで手に馴染むのならば可愛いが、ツルツル滑るのでお役ご免だ。 だが、捨てるのは忍びないので私の部屋のオブジェとなっている。
今までスポークがスモークシルバーだったので個人的には違和感有り。 しかしなんと言っても上部のマーキングがネックだな。
レース前にプラグを交換しておいた。 4番だけ少し煤けていたが、ほぼ平均して良い状態。どの程度で交換して良いのか、イリジウムプラグは見た目では解りづらい。
通常のプラグであれば角が丸くなってきたりした物だが、最近は普通のプラグも余り見なくなった。
何処かの雑誌でプラグの向きを調整するためのワッシャーの記事があったのだが、果たして着火部の位置調整をする事で燃焼に大きな影響があるのだろうか?
最近週末の楽しみにしている某河川敷コースの走行。 勿論バイクの話。
ダート初心者の私にはピッタリ...と言いたいところだが、マダマダ全然。 画像で見ると起伏がないように感じるが、実際に走るとウオッシュボード状の所もあれば、轍もあるし、バンクを利用したコーナーもある。
まずはライディングポジションすら良く解っていない。 何に乗っても基本は姿勢と視線。 手前ではなく行く先を見なければ成らないのだが、どうしても恐怖心が先立ってしまって手前を見てしまう。
不正路では自分の膝を使ってショックを吸収しなければイケナイと解っているのだが、オジサンの膝は言う事を聞いてくれない。
まだ2回しか走っていないのだが、オフロードバイクの楽しさに填ってしまった。 友人から戴いたウェア類で走っていたのだが、これだけ楽しいのであれば自分のサイズにあった装備を購入しようかと思っている。
河川敷を走るようになってからエンジンを酷使するようになった。 ちょっと心配になってオイル交換をしたら酷い状態のオイルが出てきてビックリ。 エンジンにダメージ与えてなければ良いのだが。
タンクがポリタンなのだが、ポリタンはガソリン成分が染み出してステッカー類を侵してしまうらしく、せっかく綺麗だったロゴマークが浮いて剥がれてしまった。
そうそう、忘れやすいので記録しておかなければ。 オイル交換時にフィルターも交換(MOTUL 300V 10w-40)7166km
2005.06.26
ついでにプラグ交換。 標準で9番と言うのは流石バイク。 車だったらフルチューンエンジンに使用するプラグだ。 今回は少し燻ってるので試しに8番を入れてみた。
コース走行し始めたらタイヤが一気に減ってしまった。 腕もないのにグリップが欲しくなってモトクロスタイヤを入れてしまった。 一般道でSタイヤを入れているようなモノだな。 知ってる人が見たらイタイ仕様なのかもしれない。
リヤタイヤ交換は友人にやってもらった。 自転車のタイヤ交換なら何度も行っているが、バイクのタイヤ交換は原付時代に数回やった程度。
友人がリヤをやってくれた手順を見て、私はフロントタイヤの交換。
フロントタイヤはエンデューロタイヤなので、モトクロス用のリヤに比べると柔らかくて楽だ。
このタイヤに交換してから転ばなくなった。 コーナー立上りでアクセルを開けた時、ズルッとスリップダウンしてたような所でも強大なグリップでバイクを押し出してくれる。 上手になったように錯覚するのもSタイヤと一緒だ。
だが、良い事ばかりではない。
このタイヤ、もの凄い勢いで摩耗していくし、舗装路でのブレーキングでは簡単にロックする。 まだ100キロしか使用していないのだが、8分山になってしまったように見える。 この分だと1000キロ持たないだろうな。
■今月の整備記録
エンジンオイル・フィルター交換
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46,150キロ 2005.06.11 MOTUL 300V 10w-40 CHRONO
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プラグ交換
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46,150キロ 2005.06.11
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エアクリーナー清掃
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46,150キロ 2005.06.11
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■ベストラップタイムの記録
各々の目標 |
筑波2000:1分03秒 (ラジアル4秒) 筑波1000:39秒
(ラジアル40秒) |
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FSW:2分03秒(ラジアル) もてぎフルコース:2分14秒(ラジアル16秒) |
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筑波サーキット
コース2000
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1分6秒683(2002.03 ロードスターでの公認記録)
215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改
1分4秒192(2004.03 エリーゼの公認記録)
195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
1分5秒505(2005.06
エリーゼの非公認記録)
195/50−15・225/45−16 Neova
AD07
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー |
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筑波サーキット
コース1000 |
41秒709(2002.05 ロードスターでの公認記録)
215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改 |
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日光サーキット |
44秒129(2001.03 ロードスターでの公認記録)
205/50−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
エンジンノーマル(ロムチューンのみ有) 足廻り改 |
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富士スピードウェイ
旧コース |
1分55秒28(2002.04 ロードスターでの非公認記録)
215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
195/55−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
1928ccエンジン+ソレックス
44 足廻り改 ※手計測データ
1分50秒772(2003.02 エリーゼの非公認記録)
195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
WOTY SPEEDエキマニ+マフラー |
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富士スピードウェイ
新コース |
2分05秒243(2005.05
エリーゼの非公認記録)
195/50−15・225/45−16 Neova
AD07
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー |
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富士スピードウェイ
ショートコース |
33秒6(2004.04 エリーゼの非公認記録)
195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
WOTY SPEEDエキマニ+マフラー |
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ツインリンクもてぎ
フルコース |
2分16秒479(2004.11 エリーゼの公認記録)
195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
WOTY SPEEDエキマニ+マフラー |
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ツインリンクもてぎ
東コース |
1分52秒006(2003.10 エリーゼの公認記録 ウェット)
195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
WOTY SPEEDエキマニ+マフラー |
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エビスサーキット
東コース |
1分09秒228(2003.10 エリーゼの公認記録)
195/50−15・225/45−16 RE−01
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
WOTY SPEEDエキマニ+マフラー |
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