今年の年末は慌ただしい。
例年ならば忙しいと言いつつも11月・12月の両月ともサーキットや箱根に行けたのだが、入居しているビルが地下鉄工事に伴って建替事業が始まり、結果として出来上がるまでの間は事務所移転をしなければならなくなった事などもあって暫く走れなかった。
先日久しぶりに走れた筑波2000は、レースというプレッシャーもなく、殆ど知っている人ばかりという和やかな雰囲気の中、サーキットの走納が出来た。
前回走った筑波は全く思い通りに走れなかったが、今回は以前のような突っ込みが蘇り、中速コーナーでは入口から微妙なスライドでターンインできるようになった。 どうやら漸く最終コーナーでスポンジバリアに突っ込んだ時のトラウマから解放されたようだ。
スリップサインの出ているタイヤとしては望外のタイムが出た。 走る直前まで電気系のトラブルに悩まされ、走るのを断念するかとも思っていたほどだったが、トラブルが解消して高回転の伸びが戻ったのも効いたようだ。
こうなると欲が出る。 苦手なタイトターンを練習して3秒に入れたいところだ。 だが、来年の111cupはラジアルタイヤが指定だという。 次回はネオバでの練習をしなければ。
ネオバでの目標タイムは何秒か?
結果から言うと予選はクラス1位で決勝は2位。
年間のクラス優勝を戴いた。
この日はロータス50周年記念というイベントの中に組み込まれた事もあり大盛況。
予選ではクラストップ2台が絡んでタイムが出そうになかったため、ストレート一本分のスペースを作って3周目にアタック開始。 この時は集中力もあり、ワンラップアタックが出来ると自分を信じた。(..と書くと格好いいが)
今までのベストが17秒だったのに対し、この時は16秒4。 出来れば16秒フラット位を出したかったが実はエンジンが不調。 エンジンのアイドリングが下がらなくなり、逆に始動時にはアイドリングしないという電気系のトラブルが起きていたのだ。
低回転域では少し濃い感じで、高回転では燃料が足りない感じ。 上が伸びない。 後からビデオを見ても明らかに直線で離されていく。 先日の年間表彰式で一緒に走っていた人のビデオを見た友人も「ケムさんの車、パワー出てないね」と言われるほどだ。
原因はコイツ。
スロットルポジションセンサー。
後に原因が解ったのだが、こいつが接触不良か誤動作をしていたのだ。 対策は簡単。 交換するだけ。
これならば自宅にストックがあった。 だが仕方ない、自分の車のトラブルを見つけられなかったのだから。(トラブルを発見してくれたグローリーのSさんに感謝)
....半年程前からだったか、連続サーキット走行をするとアイドリングが下がらなくなるトラブルに見舞われていた。 どうやらコレが原因だったようだ。 今まで余り聞かない話だが、スロポジの故障もハブベアリングのように経年劣化の一つなのかもも知れない。 アイドリング不調に陥っている車両はスロポジも疑ってみて欲しい。
話をレースに戻そう。
決勝のレースでは油温が次第に上昇し、遂に120度まで上がってしまった。 更に状態が悪化したようだ。 皆んなについて行けない。 今回の予選では16秒台が十数台という混戦だったため、周りには上のクラスの人たちもウヨウヨ。 あれよあれよという間に数台に抜かれて意気消沈。
そんな時に同じクラスの友人が背後に来た。 少し頑張ってみたものの...今日の彼はチト違う。 何故かもてぎに来ると彼は燃えるようだ。(かつて雨のレースも鬼神のようだったし)
彼が仕掛けたのはS字。 私がここのコーナリングが遅いというのを見抜いていた。 突っ込みでインを刺された。 だが何とか頑張って併走。 彼の右側ミラーは何故か明後日を向いている。 私の位置が確認しづらいようだ。 いつもなら、もう少しギリギリまでの接近戦に成るはずが、マージンを取っている。
安全マージンを取った彼、コース幅が足りずに出口で左足をダートに落とした。 この周は私の辛勝。 次のビクトリーコーナーへは私が良いラインに乗れた。 しかし次の周、彼は完全に私を見切っていた。 同じポイントで仕掛けてくるのは解っていたが、どうにも手の施しようがなかった。 完敗。
こうして最終戦は2位でチェッカーを受けた。
11月末にホームページを置かせて頂いてるサーバーがクラッシュし、全てのデータが消去されるという事態になった。
私は思いついたときにオンラインでメモを作っておき、それをオンラインで纏めて画像や動画を貼り付けるという方法をとっていたので、自宅のハードディスクにも会社のハードディスクにもアップしているデータは残していなかった。
一時は途方に暮れたのだが、何人かの方が私のページを保存してくれていた事が解り、少しずつではあるが復旧作業を開始した。 データを提供してくれた方々に感謝。
バックナンバーは徐々に修正しますのでご容赦を。