以前から自分の車載カメラ映像を見て解っている事というか、直さねばならないと思っている事がある。 いわゆるインチョロと呼ばれているモノなのだが、解ってはいるが中々直せない。
コーナリングの基本。 それは曲率半径を大きく取り、いかにコーナリングスピードを上げて素早く脱出するかと言う事。 これも解ってはいるのだが、どうしてもクリップ以降のライン孕みを警戒し、早めのブレーキングを引金にライン取りも窮屈になり全体スピードが落ちてしまう。 サーキットでプレッシャーが掛かると更に悪化するので質が悪い。
この体に染みついた悪癖を消し去らねばとは思うのだが、それに加えて最近は果敢に攻める走りをしなくなったと感じている。 これは悲しい事だ。 それなりの速度は出ているとは思うが、攻めの走りではないのだ。
流れるような綺麗な走りをしたいのだが、それとは裏腹に果敢な攻めの走りから遠ざかっている。 ギクシャクした走りで一発勝負的な走り方ではダメ。 ライン取りやブレーキング、ステアリングワークにシフトワーク、全ての動作を綺麗に行いたい。
定められた車線内において微妙なスライドを伴った走り、それを余裕を持った状態で走れるようになるのはイツの事だろうか。 車で走る喜びに目覚めてから随分と時間が経ったのだが、今の私は壁に当たってしまったかなと思っている。 いまだに安定した走りが出来ないのは悲しい。 仲間内で少し話題になったバランススロットルなど、まだまだ先の話だ。
私に衝撃を与えてくれた出来事。 それは背後を走る私の走りをルームミラーで見ながら、微妙なスライドアングルを保ったまま自由にラインを変えて走る車。 進入スピードを少し間違えてアプローチしたコーナーで、なんとコーナリング中に頭を掻きながらルームミラーを見て私に「失敗しちゃった」と目で語る車。
今月は111カップの最終戦がある。 ここ数戦はプレッシャーに負けたり悪癖が出たりで恥ずかしい限り。最終戦は開幕戦時のような走りをしたいと思っている。
フロアマットは以前報告したフロア腐食対策により剥がしたまま使用していたのだが、少しの水分でもソールが滑ってペダル系の操作に支障を来していた。以前記事を掲載したときは階段用などのノンスリップシートを使用しようかと書いたのだが、最近になってサンプルを取り寄せる事が出来、現在試用している。
そのノンスリップシートだが、有名どころでは住友3Mや日東電工などテープ類では著名なところの他、数社から販売されているようだ。息子のスケボーの踏面にノンスリップシートが貼ってあったのを見た瞬間、これは使えるなと思った。
このシート、大きく分けると屋外用と屋内用になるのだが、屋外用の方がグリップがよい。但し、とても堅牢に出来ているのでソールの減りが早く、アルミの薄板を下地としているのでフロアに貼り付けると厚みが出てゴツイ。
一方、屋内用は薄くて表面のノンスリップ材もゴムチップ系のためソールに優しい。但し、こちらは雨天時などソール全体から水が滴るような場合だとゴム系のために滑る。そのような場合は珪砂をベースとしている屋外用に軍配が上がるが、濡れなければ屋内用が使い勝手が良いように感じた。
屋外用は堅牢で耐久性もありそうなのだが、余りに粗面なので様々なゴミが付く。たとえばフロアを雑巾で拭こうとすると、雑巾の布地から糸を引っ張ってしまい雑巾がボロボロになる。タオルが一瞬でボロ布になると言えば解りやすいだろうか。
屋内用の弱点は水分で滑りやすい事と耐久性以外にもう一つある。粘着材が弱いのだ。そう、両製品とも裏面に粘着材が張ってあり、保護テープを剥がすと貼付ける事が出来る両面テープのように成っている。その粘着材が屋内用は恐らく意図して弱くできているようだ。今回は試供品と言う事で必要な部分にしか張らなかったのだが、靴でシートの端部を擦ってしまうために捲れて来てしまった。
足で触る範囲より少し大きめに貼る事を前提にすると屋内用が良いように思えるが、フットレストのようにソールと面する角度が直角に近い場合は屋外用に敵わないと思う。実際、私のフットレストには屋外用のモノを貼ってみたが、僅かしか足が掛からなくてもシッカリとグリップしてくれる。貼付けた場所が底面では無いため、糸くずのようなゴミも溜まらないし完璧だ。