昔の話しで恐縮だが、BNR32に乗っている頃はミッションオイルとデフオイルにはオベロンを入れていた。
このオイルはとても良かったのだが、余りに高価ゆえに軽量車に乗り換えてからはオートバックスなどの量販店で購入出来るオイルを入れていた。
しかしロードスターの時には遂にミッションを壊してしまい、自宅前の路上でミッション交換などしたものである。 あれ以来、安くて良いオイルはないかと、色々と試した。
安いオイルを頻繁に交換したり、比較的良いと評判のオイルも入れてみた。 だが、いよいよシフトフィールが悪くなり、このままではミッションのオーバーホールに成ってしまうと言う焦燥感から、今回はオメガの690シリーズを入れる事にした。
あのオベロンでは無いのだが、オメガはそれに非常に似ていると聞いているし、仲間内でも「糸引きオメガ」と呼ばれており悪い噂を聞かない。
糸の引き具合は御覧の通り。
これは凄い。 このまとわりつく感じが良さげな予感。
この690シリーズの中にも色々と有るのだが、メーカーホームページのラインアップにも記載されていないモデルがあるのだ。
だからと言ってスペシャルオイルな訳でも無いのだが、FFのトランスミッションに良いというFFSP(FFスペシャルと読む)に80W90が存在すると聞き、いくつかのショップに問い合わせてみたところ某ショップに有るという事だった。
話は変わるが、サーキットで走ってる仲間達の間では、『
ミッションオイルは「オメガ」と「ニューテック」が良いよね
』 ...と言う話しが頻繁に耳に入る。
このオイルの化学的な事や、どのような特性を持っているかは他のページで沢山語られているので他に譲るとして、実際にサーキットを走ってる仲間達が色々使った末に辿り着いたオイルがこの2社だと言う事が重要だと思うのだ。
巷のショップお奨めなオイルは信じなくとも、サーキットでのユーザーが多い事によって、その製品を信頼出来ると思うのは私だけ? まぁ、中にはショップに言われるまま高いオイルを入れ、他に比べもしないで良かったと語っている人も居るようだが。
前置きが長くなった。
まず交換しよう。
エリーゼのオイル交換は面倒である。
エンジンオイルだけでもパネルを外すための作業が面倒なのだが、こいつのトランスミッションオイルは更に厄介。 作業し辛い所にエクステンションを潜り込ませてボルトを回し、翌日に腕が筋肉痛になるほど不自然な姿勢で粘度の高いオイルを圧送するのだ。 どうやっても零さずに交換する事は出来ない。 糸引きオメガは半端じゃない。
この日は寒かったのも有り、圧送に苦戦しつつも何とか交換終了。
さて、それでは早速試走することにしよう。
「これは違うね」 街中を普通に走るだけでもフィーリングが違う事が解る。
ロードスターや古くはエランの様にカチカチと決まるのが良いミッションと言われているが、エンジンレイアウトが横置きなミッションなど、ワイヤーによるリモコンシフトでは無理な話だ。 でも、この交換後のフィーリング、柔らかいがシッカリと受け止めてくれる感じなのだ。
サーキットを走ってみて更に納得。 重くもないし軽くもない。 不思議なフィーリングだが吸い込まれるように確実に入ってくれるのが嬉しい。 今までは操作自体は軽いのだが、ゲートの入り口付近で引っかかるようにして入っていたのが嘘のようだ。
オメガ690のメーカー定価は\5,500、一般的なミッションオイルに比べると倍以上の価格では有るが、このフィーリングに私はファンになった。
トランスミッションオイルの交換と時を同じくしてスパークプラグを交換したのだが、ここまで使い込んではダメだ。 実は交換するのをすっかり忘れていたのだ。 エアクリーナーの掃除の時、外して状態を確認すべきだった。
こういう時に限って何か有るものだ。 1つ気になる箇所を見つけてしまった。
4番だけ燻っている。
最近、オイルを少し喰うようになったし、高回転の伸びも明らかに鈍った。 それが...こういうことなのか。 エンジンのメカノイズも若干増えているのは気が付いていた。 メカタペにしているので元々が喧噪なのだが、それでもヘッドからではない音が腰下から聞こえているのだ。
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