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2010.06




この帰り道で大嫌いな自家製マヨネーズを作ることに成るとは思いもしなかった

  自家製マヨネーズ

その日は友人に誘われて静岡の由比ケ浜まで生の桜エビを食べに行くという、私にしては珍しいツーリング。 とは言っても由比ケ浜へ行く途中には天下の険、箱根がある。 であれば早朝散歩をしてから旨いモノを食べに行こうと言うことになった。

3時過ぎに自然と目が覚め、4時には自宅を出発。 もう、この時期は4時だと東の空がうっすらと明るくなり始める。 勿論オープンなのだが、サイドウィンドウを立てなくても寒くない。 オープンで走るのには丁度良い季節のようだ。

吉祥寺に近づくと、新聞配達の青年や夜通し遊んだと思われるフラフラしたお姉さんがチラホラ。 爆音で驚かせないようにタコメーターの針を1/3程度しか動かさずに動き始めた街を制限速度を少し超過して走る。

今日は気持ちいいな。

環八に入り、いつものシェルでハイオクを満タンにしてから東名の用賀インターに向かうと、インターまであと少しと言う世田谷街道と交わる立体交差のところで渋滞。 この時間帯にしては珍しいなと思ったが、橋を降りた辺りで全く動かなく成った。

痺れを切らしたトレーラーの運転手が、右折禁止の交差点でUターンを開始。 私の運転席からでは前の状況が伺えないが、彼の視点からは状況が把握出来たのだろうか。 するとタクシー達も右折禁止の交差点を右折し始めた。 無線で連絡を取ったのだろうか、何れにしてもオオゴトらしい。

やがて遠くからサイレンが聞こえ始めた。 音からしてパトカー。 いや、1台ではないぞ。 救急車の音も混ざっている。 色々な方向から聞こえたのだが、背後からも迫ってきたようだ。 全く動かない車列の中を、スピーカーで誘導しながら近づいてきた。

事故か。 普段なら10秒で通過すると思われる砧公園の横を30分以上掛けて行くと、交差点の中に数台の車。

これが原因か。 自分は大丈夫と思って居ても事故は思いもよらぬ事が起きるから気をつけねば。 怪我人は既に搬送されていたようで現場には警察関係の人達だけだった。

折角早めに家を出たのだが、すっかり日は高く上がってしまった。 だが約束の時間は箱根某所に9時。 それには十分なのは勿論だが、箱根を散歩しても十分に間に合う。

用賀インターから東名に上がり、走行車線を走る。 私は散歩道以外ではそれほど速度を出さない。 大体高速道路は110キロ程度、これでも速度違反では有るが無謀な速度では無いと思って居る。

水温78度、油温76度、油圧4.5キロ。
問題なし。

久しぶりの箱根だ。 夏になると早朝の山には霧が出やすいのだが、この時期はまだ霧は出にくい。 道を上っていくと少し冷えてきた。 ウィンドブレーカーのジッパーを首まで上げる。

もう20年以上走っている散歩道に到着。 ここを走ると足の具合やブレーキの状態、エンジンの回り具合など全てのチェックが出来る。 この時期ならセカンドが吹けきる所で吹けきらない。 やはり足のセットが良くないようだ。 アンダーだったのでフロントの車高を1ミリ下げたのだが、これで車は激変。 ノーズはグイグイと入っていくようになったが、今度はリヤのブレイクが早い。

もっとユックリと沈み込んで欲しいので縮み側の減衰を弄る。 アクセルを踏んでいれば路面を捉えるようには成ったが、アクセルを入れなくても捉えてくれるようなセットが欲しい。 もう少しリヤを固めてみる。 すると、今度はフロントの反応が良くない。 リヤが踏ん張るのに付いて来られない。

というような事をして数往復。 知人の赤いロードスターと擦れ違った。 折り返し地点で追いついたが、このセットではランデブー出来ない。 彼は寡黙なので私が拙いドライビングしかしなくても気に留めることなど無いのは解っているが私にもプライドがある。 Uターンしていく彼の姿を視界の隅に捉えつつ、私は車を降りてフロントのダンパー縮みをワンノッチ締め込んだ。

仲間達が集まる所で他愛もない話をしていると、三島側から濃紺エリーゼのシリーズ2が登ってきた。 友人だ。 そして更にゼッケン19を貼った誰もが振り返る車がやって来た。 この車を見るのは3回目。 図々しく運転席に座らせて欲しいと言うと快諾して戴けたので、バスタブに入るように収まると正にバスタブに浸かっている気分。

ウィンドスクリーンもないこの車は公道であろうがヘルメットを必要とするのだが、今日の彼はノーヘル。 高速移動をしなければ問題ないと言う事らしい。 徐にクラッチを踏み込んでみると可成りの手応え。 いや足応えか。

やはりこの車は特殊、乗り手を選ぶとはこの事か。

富士スピードウェイを1分55秒で走るのだから当然と言えば当然だが、ここまで潔い車を公道で乗れることに驚く。 クロスボウやラディカルと共に逝ってしまっているカテゴリーだ。

さて、そろそろ目的地に出掛ける時間となった。

当初は三島を抜ける予定だったが伊豆縦貫道という道路を使うことにした。 私は初めて通行する。 これを使うと三島の街中を走らずに沼津に抜けられるのだが、インター降りたところから国道までの道はそれなりに混んでいた。

あとは国道を淡々と走り、目的地に到着。 ゆい桜えび館で桜えび茶屋定食を戴こうと店に入ると、今日は開店が11時15分かららしい。 しかし45分前なのに店の駐車場は東京近郊のナンバーを付けた車両で満杯。

生桜えびを堪能して帰路へ。 ETCの特権であるスマートICから東名に乗ると数キロ先で事故渋滞と看板。 本日2度目の渋滞。 30分ぐらい足止めを食らったが、その途中で路肩に止まっているBCNR33GT-Rの回りを女性がウロウロ。 何をしているのかと思いつつ、横に来てみると車体のサイドがオイルまみれになっていた。 エンジンブローかタービンブローのようだ。

クーラーバッグに入れた土産の生桜えびと釜揚げしらすが傷んでしまう前に自宅に辿り着きたい。

漸く自宅に辿り着き、オドメーターを見ると前回のオイル交換から2000キロ。 サーキットは3回走っているから交換時期を過ぎている。 いつものようにスロープにエリーゼを上げて、アンダーパネルを外してからエンジンフードを開くと。 いつもと違うクーラントのリザーブタンクが視界に入った。

キャップを開けて中を確認。 油が浮いている訳ではないがタンクが曇っている。 タンク自体の劣化もあるが様子がおかしい。 左手の人差し指をタンクの中に入れて側壁をなぞってみる。

油が混じっている。 水と油が混じると乳白化したマヨネーズ状のモノができるのだが、それに間違いない。

考えられることは幾つかある。

1.ガスケット抜け
2.ライナークラック
3.ライナー落ち
4.ヘッドにピンホール発生

私の掲示板を覗いてくれている貴兄はご存知と思うが、仲間が同様の事例を経験したと言う事でリンク先を確認させて戴いたところ4番の症状が当て嵌まりそうな気がする。 しかし何れにしても目視で確認しなければ原因は特定出来ないので開けて見るしかない。

と、その前に主治医に連絡すると、多忙で暫くは手が付けられないのでプラグの状態を確認して欲しいと言われた。

画像では解りづらいかも知れないが、左端の4番だけ外周部が他に比べてカーボンが多いことが解るだろうか。 これで原因が特定できたわけではないが、4番が疑わしいということは想像がつく。

着手するまでに時間が掛かりそうなので、ポンドが安い今の時期に英国のエリーゼパーツからエンジンを開けた際に必要となるパーツを通販で入手することにしたのだが、あのサイトを見ると目移りするというか何というか、とにかく自制心を持って臨まねばならない。

が、往々にして必要なパーツに限って見逃してしまうので、どうしても必要なパーツはメモを作ってからサイトを開けることをお薦めする。 私は以前からパンクしかかっているヒーターコアを発注し忘れてしまった。 あとはライトカバーもそろそろ寿命なのだが、今回も5万円近い発注となったので躊躇して発注しなかった。

これは次回発注時にオーダーしよう。 国内で購入すると30万以上するクァンタムのサスペンションが半額で購入出来るのが気になって仕方ないが、今年はミッションやオルタで既に相当散在しているので我慢している。

今の足をセッティング変更しようと思って居るが、その際に取り替える足がないのだ。 無いというとノーマルがあるので嘘になるが、かつて使用していたクァンタムは国内での対応は良くないモノのパーツとしては最高だった。

ナイトロンも通販では大人気で、それが引金となって国内に正規の代理店が出来たほどだが、まさかクァンタムが15万で購入出来るとは驚いた。 クァンタムはその独特な低圧ガスダンパーで乗り心地も申し分ないのにサーキットでも素晴らしい仕事をしてくれる。 欠点は低圧ガス故のキャビテーションなのだろうか、とにかく直ぐに抜けてしまうのだ。 そして国内の対応の悪さ。 それさえなければとイツモ思って居る。

 

  クーリングファン

サーキットのスポーツ走行を楽しんでいるとき、途中でセッティング変更のためにピットに戻ってくるのだが、そんな時に有用なのが強制的にクーリングファンを回すスイッチ。 もう既に装着している貴兄が多いと思うが、この電動ファンは初期型エリーゼでは水温107度で自動的に回るようになっているが、後期型からは100度からスイッチが入るようになった。

しかし、それでも設定温度が高いと私は思っており、手動スイッチを取り付けている。 これが中々便利でピットレーンに入った瞬間にスイッチを入れ熱い水がエンジンに溜まってしまう前に回しておくことで、少しでもエンジンの負担を軽減出来るのだ。

勿論、任意の温度で自動敵にファンが回るように設定するキットもあるようなので、それを用いて90度辺りにセットするのも有効だと思うが、サーキット走行中は夏場以外は78度で安定しているので手動スイッチが有効なのだ。

ある日のスポーツ走行、ピットレーンでセット変更をしようと車から出るとファンが回っている気配がしない。 走行後にパドックで確認するとやはり回っていない事が解った。 これは拙い。 タイヤカスでも咬み込んでしまったか?

帰路、渋滞に嵌ったら一溜まりもない。

手でファンが回るか確認したが固着しているのか容易には回らないことが解った。 まだこの日はスポーツ走行の予約がもう1本有ったのだが、それどころではない。 主治医に電話してこれから伺うことを連絡。 途中渋滞していないことを祈りつつ高速道路を南下。

が、無情にも首都高は赤いLEDに埋められている。 新しく出来た都心環状線から行こうと思ったが、なんと途中で何処かの国のVIPが利用するらしく通行止め。 そしてそのために渋滞。 これが下道であれば脇道に逸れてエンジンを停止してしまえばなんて事は無いのだが、ここは首都高、逃げ道がないのだ。

もう既に暖房は全開なのだが水温は容赦なく上昇を続け、95度を超えた。

赤羽インターまであと少し、なんとか持って欲しいと思ったら車線左側に余地有り。 これは行くしかない。 すぐに赤羽インターの降り口に辿り着き、ランプをクーラントが回るようにアクセル入れずにエンジンブレーキを効かせながら下ることができた。

幸いにして下道は比較的空いていて止まることなく移動出来たので、水温は徐々に下がって一安心。 1時間ほどして主治医の元に到着。 早速、調べてみると電源が入るのは解ったので何か挟まっているのは間違いなさそう。

ピンセットで摘み出したのは小さなタイヤカス。 こんな小さなタイヤカスでファンが回らなくなるとは恐ろしい。

 

  雑記

ゾロ目を狙っていたのだがガソリン残量を失敗。 もしガソリンまで美味く揃ったらアイドリングで水温上げてやろうかと思っていたのに。 と、某所で呟いたら、「ジャッキアップすれば良かったのに」と。 そうか、其の手があったか。 ジャッキはいつでも車に積んでいるのだった。

 

最近、セルの回りに元気がないのでバッテリーを交換しようと思ったのだが、主治医が偶には充電器でフル充電した方が良いとアドバイスを戴いた。 バッテリーを購入するか充電器を購入するかで悩んだが、このCTEK US3300はバイクにも使えるパルス式充電器で、少しお疲れ気味と成ったサルフェーションを起こしているバッテリーもある程度復活するという優れもの。

バッテリーじゅうでんきは持っていて損はないと言う事で主治医の所から購入。 この充電器はヤフオクでも出ているがヤフオクより安い価格で出せるというので。 で、このUS3300だが、日本仕様というJS3300というのも有るようだが、どうやら色々と違うらしいので私はUS3300を購入。 興味があったらダビデさんにご連絡を。

 

暖かくなってきたので単車で林道へ。 だが、なんとお気に入りの大名栗林道は舗装化が進んでおりガックリ。 そして更にガックリな事に途中で崖崩れのため通行止め。

ここが走れないと山梨か埼玉の奥地まで行かないと成らない。

 

5/30は特に予定もなかったので筑波へエリーゼスーパーテックを見に行くことにした。

スーパーテックは年々過激になり、特に過給器付きの車は冷却のために様々な工夫が随所に見られたが、特に激しかったのが以下の2台。 最初の211は助手席にアサヒビールのガスタンクがインパクト大。 これは生ビールをビールサーバーにセットするときに使用する二酸化炭素ボンベを積んでいるのだ。  しかもサブタンクにはエタノール。

一方此方は堂々とエタノール。 やはり皆さん研究熱心で、しかも賢い。 確かに揮発性が良いので、これを噴射すればエンジン回りの油分も綺麗に掃除出来るかも。 しかしエタノールの単価を聞いて再び仰天。 エタノールは純度が高いと高価なものらしい。 他にもドライアイスやら色々な工夫が見られたが、とにかく皆さん凄いし、熱い。

一方、レースはTiR社長さんが予選で59秒と呆気なく分切り。 111cupに出場されていたときは一緒に走った事もあるのだが、この人は只者ではない。 第1ヒートの決勝はスタート直後から後続をグングン引き離す一人旅のブッチギリだったが、残りあと4周というところで最終コーナーを走る車両からは3気筒の音。 敢えなくリタイヤと成ってしまったが、その原因はコレ。

なんとプラグの碍子が抜けてバラバラ状態。 幸いにして全て外に吹飛んだのでエンジンは無事だったようだ。 溶けたプラグキャップが生々しい。

決勝動画 低画質版WMV180MB
決勝動画 高画質版AVI(Xvid)900MB
※手持ちで撮影したため、非常に見辛い動画です。

 今月の整備記録

なし  

■ ベストラップタイムの記録
 
筑波サーキット
 コース2000
1分6秒683(2002.03 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改

1分4秒192(2004.03 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー

1分4秒498(2006.11 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー
 

筑波サーキット
 コース1000 
41秒709(2002.05 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改
 
日光サーキット 44秒129(2001.03 ロードスターNA8Cでの公認記録)
 205/50−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
 エンジンノーマル(ロムチューンのみ有) 足廻り改
 
富士スピードウェイ
 旧コース
1分55秒28(2002.04 ロードスターNA8Cでの非公認記録)
 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
 195/55−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
 1928ccエンジン+ソレックス 44 足廻り改 ※手計測データ

1分50秒772(2003.02 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 

富士スピードウェイ
 新コース
2分03秒127(2008.01 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 フォース
ダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー
 
富士スピードウェイ
 ショートコース 
33秒6(2004.04 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー

33秒706(2006.04 エリーゼ Sr.1 111Sの非公認記録)
 195/50−15・225/45−16 Neova AD07
 
クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+アローレーシングマフラー
 

ツインリンクもてぎ
 フルコース
2分16秒479(2004.11 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
ツインリンクもてぎ
 東コース
1分52秒006(2003.10 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録 ウェット)
 195/50−15・225/45−16 A048 (Mグレード)
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
エビスサーキット
 東コース
1分09秒228(2003.10 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録)
 195/50−15・225/45−16 RE−01
 クァンタムダンパー+スィフトバネ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+マフラー
 
袖ケ浦
 フォレスト
 レースウェイ
1分16秒808(2009.11 エリーゼ Sr.1 111Sの公認記録
 195/50−15・225/45−16 Neova AD08
 フォース
ダンパー+アイバッハ+スティック対策スロットル
 WOTY SPEEDエキマニ+ノーマルマフラー

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