2002.08
カシオペアカップに初参戦、へへへっ...棚ボタだけど1位のトロフィ貰っちゃいました
■喜んで良いのかな?
カシオペアカップでトロフィーを貰いました。
...しかし、余りにも不甲斐ない成績でのトロフィー。
今までの中でベストの走りをした結果で貰ってれば、もっと嬉しかったとは思うのですが、やはり良い物ですねぇトロフィーを貰うというのは。
ま、このトロフィーを貰うまでに幾つもの物語があるのです。例によってバカなことやってますが、同じ轍は踏まないように肝に銘じて読んで下さいな。
■タイヤが無い!
草レースに備えてヨコハマのA048を装着したかったのですが、なんとか仕事の都合が付いて出場出来ると解った1週間前には既に遅し、関東で心当たりのあるタイヤ屋に連絡を取っても在庫無し。
メーカーに掛け合ってみても「8月の中旬に生産します...」って、全然間に合わないじゃんか〜っ (;_;)
う〜ん...夏という季節を考慮して、さらにBSの540Sのsoftを使用と仮定検討すると、恐らく私の腕では真夏の筑波2000だとベストを尽くして7秒後半。これじゃ話しにならないよ。(;_;)
540と048のグリップレベルの違いを知っている者としては、勝負のためには048しかないと思っていたのに、まさか在庫切れで生産待ちとは....。仕方なく、540SのGZコンパウンドを注文したものの、決心が付くまでに時間が掛かってしまって、なんと、こちらのコンパウンドも草レース開催期日に間に合わない!
いや〜...困った。(>_<)
手持ちの048は全てスリップラインが出てるから、コレでは予選しか持たない。
ツテを頼って探して貰ったところに依ると、540のGSコンパウンドとSコンパウンドなら在庫があるという。 うーーーん、困った。7月にGSコンパウンドは無謀ではないだろうか? アッという間に溶けると言うよりも剥がれてしまうのではないだろうか?
と言う事でSを注文。
少しでもトレッドを広げてと欲張って、7Jに+28のオフセットホイールに215/50を組んでみたのが、またまた悲惨な結果を生むことに....
■直径の違い
今回はデジカメが不調で画像が無くて申し訳ないです。
048と540の比較画像を撮って於いたんですけど、何故かカードリードエラーが出て溜め込んだ60枚近くの画像がパァ。参りました。(*_*)
さて、それでは048と540の見た目の比較から行きましょうか。
まずパッと見て違うのがショルダー。
540が錨肩というか角張っているのに対して048がナデ肩。
タイヤが丸い感じを受けますね、048は。
次に違いを感じるのが巾と直径。
丸い割には幅が広いのが048で、角張ってて細見に平べったいのが540。
直径は明らかに540が大きい。扁平率50でも048が45扁平に見えるのに対して、540は55扁平に見える。
048に合わせてベタベタな車高に合わせた私のクルマ、上に記したように欲張って装着したホイールが完全に裏目に出て悲惨なことに.....
■
カシオペアカップ予選:フェンダーから白煙
当日のサーキットまでの道程(普通の走行)では何も問題なかったのだけど、サーキットでGが掛かり、カウンターなんぞを当てるとタイヤのショルダーがフェンダーを捲り上げて、フェンダーから白煙とゴムの焼ける嫌な匂いが室内に。
と、それはもう予選中。しかも、今回のカシオペアカップでは予選2周後、そのままグリッドスタートという変則スタート。
ドライバーはハーネスを緩める時間も与えられず、レースクイーンが「30秒前」のプラカードを掲げてる。この時、私は吹っ切れて「バーストしてもいいや」と、昨日7万円を支払ったタイヤを捨てる覚悟。(泣)
■
第1ヒート
シグナルがレッドからグリーンに変わった。
比較的スムーズなスタートをしたと思ったものの、廻りはポルシェやらMR2にGTR。
どれもトラクションの掛かりが良い車、そして+100馬力以上のパワー。
3台ぐらいに抜かれたかな?、1コーナーに進入するまでに。
ここ何ヶ月かで少しだけレース慣れした私。最初の1コーナーだけは廻りをよく見て無理しない事にしているので、今回も自粛してインベタを丁寧に立ち上がります。
しかーし、ここからのインフィールドでは負けるわけにゃ行きません。
MR2やポルシェを抜き返して、更に前方にいるエリーゼを狙う!
....くっそ〜、排気量の大きいクルマは直線早いな〜
インフィールドのコーナーでは邪魔で、直線では離される。
このままでは駄目。
エリーゼに近ずく事さえ、ままならない。
そうか! ツッコミで頑張って、スライドしながらアペックスを掠めれば鼻を押さえられるはず。 ということで、頑張って突っ込んでみることに。 私の気迫が勝ったかな? 相手がブレーキングで怯んでくれたのでノーズを入れ込むことに成功....私って嫌な奴ですか?(笑)
かなり奥まで頑張って入ってしまったので、お約束のブレーキングドリフト。それもチョット盛大(^^;; クリップにつく前にカウンターステアが大きくなってきた....するとフロントの方からガリゴリ・ズガガ..と嫌な音がすると同時に白煙が上がってるじゃないですか〜!!
しかもゴム臭い。ちゅー事は、タイヤを摺ってる訳ね。
うわ〜、これじゃ黒旗出ちゃうよ。
それからというもの、タイトコーナーでは必ず白煙が上がる始末。どうやら、フェンダーの爪が完全にひっくり返ってフェンダーアーチが狭くなってる模様。
削られたタイヤのショルダーが紐状になっているのか、バーストしたかのようにフェンダーを容赦なく叩きまくってます。さすがの私も泣きたくなって来ちゃいました。このクルマ、一回もぶつけた事無いのに。
でも、レースは諦めません。
せっかく、良いところに付けているんですから。
ちょっとテンション下がってますけど、540のメリットである「タレにくい」というのはシッカリと発揮してくれてるから、体感では8秒4ぐらいで周回してるはず。しかし、上位連中も今回は遅いみたい。完璧に千切られてると思ってたけど、トップ集団がバックストレートでは確認出来ますからね。
みんな、この日はグリップしないのでタイムが大幅に落ちてるようですね。でも048だったら...もう少し上位に入って、総合のお立ち台も夢ではなかったカモ。
どうやら先頭はBCNR33のようですね。
おっ、エリーゼも2台ほど頑張ってます。頑張れ軽量車!
と、思ったらシルバーのエリーゼがコースアウトしたようです。
あらら...
あとは坦々と走って(というか、抜くに抜けない)私は総合6位、2リッター以下のNAでは、本当の実力者がトラブルでリタイヤしたために、なんと1位。(^^;;
さてとタイヤはどうなってるんでしょう?
......絶句 角から5ミリが無くなってます。
フェンダーもゴムの鞭で叩かれた後が痛々しい。
勿論、思った通り爪が伸びてしまってます。
(画像は後日、爪もたたき直して修正したところ)
爪が伸びてしまったせいで、フェンダーのクリアランスが10ミリは狭まってるし、インナーフェンダーも今まで触ったことのない所が削れてしまってる。今回は予備タイヤとホイールを持参してないので、タイヤサービスさんに組み替えて貰うのも不可能。
くぅ〜、このまま2ヒート目を走るしかないようです。
今、慌ててフェンダーを叩いても塗装が無闇に割れるだけでしょうし、根本は変わらないわけだからこのまま走ることにします。ただし、ミミズのようにピロピロしている削れたタイヤの破片(?)だけは千切りましたけど。
それはそうとタイヤの摩耗度はと言うと、やはり思った通り。 箱根を全力で走ったのと大して変わらない。 ただし、048との大きな違いはトレッド全面が均一に溶けていると言う事。 048ではアウト側から1/3位の所が異常に摩耗してしまったのだけど、540は全体的に均一な摩耗を見せてます。
もともと、ラジアルのRE01で箱根を走った時に均一になるように調整したキャンバーですから、こういう感じで摩耗してくれると嬉しいですねぇ。 あと5回は余裕でレースを走れる感じ。 ロングライフに喜んで良いのやら....。
■
第2ヒート
今度の第2ヒートは1ヒート目の順位がそのまま予選グリッドに成ります。
これ、変わってるよねぇ。ベストタイムで並べるのではなくて、チェッカーを受けた順位でグリッドが決まると言う事ですからね。
こうなると、結構淡々と走る私みたいな奴は以外と良いところに付けちゃったりするんですよね〜.....5位のポルシェがリタイヤするようで、繰り上げの5番手グリッドに着いちゃいました。
今度はレースクイーンも良く見える....って違う違う。(^^;;
信号が良く見えるのは良いですねぇ。(笑)
しかし、前にいるのはGTRとかエリーゼ、ポルシェかぁ。
ロドスタじゃ敵わないなぁ。
そうそう!、今回はロドスタカップでも3秒台という凄いタイムを叩き出している高本君が電気系の故障で1ヒート目をリタイヤしているので私が上回ったけど、2ヒート目は最後尾ながら、故障も直った彼の車が何処まで追い上げてくるかも注目のポイント。
モタモタしてると最終ラップで追いつかれる可能性があるだけに注意しないと。...って、クラス優勝するつもりになってる自分が恐い。 にゃはは (^^;;
エリーゼ乗りの斉藤氏も1ヒート目の雪辱を果たすため、怒濤の捲りを見せるだろうし、後ろの方にいるラジアル履いてる連中も相当に手練れがウヨウヨしてます。気を付けなくちゃ。 きっとS履けば速い人達ですから。
そうそう、今回、私は大丈夫だったのですけど、後ろから来ている明らかに早いクルマなどにはブルーフラッグが振られる前に綺麗に譲りましょう。ブロックしても危ないだけですよ。
そりゃ、ライバルで同じようなウデの持ち主だったら、ライン取りを工夫して戦ってみるのは良いと思います。でも、執拗なブロックは走ってる側も見ている側も美しい光景とは思わないですよね。
後ろを見てないのか! と怒り心頭の時もありますが、廻りのクルマの動きぐらいは察知していて欲しいと切に願います。
レースは坦々と過ぎていったのですが、最終ラップに入る前、バックストレートで高本氏にあっさり抜かれ、この時点でクラス2位。この位置をキープしないと、クラス優勝が出来ない。
おっと、焦っちゃイケナイ。
と、とうとう最終ラップ。わーっ、後ろから斉藤さんが迫ってきましたよ。
最終コーナーでは背後まで来ちゃいました。このスプリントで此処まで追い上げてくるとは...
結局総合4位でチェッカー。
そして、クラス総合結果は1位になり、初優勝でした。(⌒o⌒)
■
ファンネル
今回は空気充填効率の悪い夏のレース。ということで、普段は使わないエアファンネルを装着....やっぱりカッコイイ! 如何にも「手を入れてるエンジン」でっせ〜って感じ(笑)
最近はエアクリーナーを付けた状態で、メインジェット170にエアジェット200(アウターベンチュリーは40φ、パイロットジェットは55)という感じ。
レース直前にファンネル仕様にしてセッティングした感じでは(気温33度 湿度88% 気圧1010hpa)、メインジェットを180にしてみた感じが良い感じ。
下のトルク感は変わらないまま、7000から上の伸びが綺麗。 8000まで使えるかなぁと言うところでしょう。でも不満も一つ。 2200回転ぐらいでパーシャルの時、若しくは、その辺りの回転域をゆっくりと踏んでいった時にスナッチが起きるんですよ。
ここでグッと踏み込んでやればギクシャクせずにトルクが立ち上がってくれるので、きっと薄目だとは思うのですが、もう少しミクスチャーで濃くしてみたり、パイロットジェットを57.5に変えてみたりしたのですが、街乗りではプラグが煤けるし、アクセルが重いのが感じられるのでボツ。 このままで行きます。
でも、やはり真冬の鋭さは無いですね。
■
キャブのリンケージ
GTCCと言うレースがカシオペアカップの後に開催されたのですが、屈辱的なリタイヤ。詳細は後に譲るとして、何故リタイヤだったのかを書きましょう。
伏線は、とある走行会から始まったのかも知れません。
気持ちよく走っていたら、突如噴けなくなって「ブローか!」と青くなりかけたモノの、感触としては片肺っぽい。アイドリングは問題なく、バックミラーにも白煙・黒煙は窺えない。
とりあえずピットに戻って来てチェック。
ありゃま、リンケージが破損してる。
キャブレターのバタフライバルブを開く真鍮製のアタッチメントが、金属疲労を起こして壊れてしまったようです。このままでは走れないので応急処置。アタッチメントが外れないようにガムテープで巻き付けて、更にタイラップで締め付けておきました。
しかしこういう些細なトラブルで走れないのは悔しいですね。
と、言うのがプロローグ。(今から考えると、ですが)
帰宅して早速パーツを取り替えたのは言うまでもありません。さぁ、これで問題なしと考えるのが順当でしょう。リンケージを付け直したことで狂ってしまったキャブの同調を取り直してカシオペアカップに向かったのでした。
そう、カシオペアカップではリンケージに限っては何も起きませんでした。
ところが次のGTCCラウンド3、それは予選の3周目でいきなり来ました。最終コーナーを立ち上がり、ホームストレートを全開...そしてブレーキングして1コーナーに進入していく訳ですが、ブレーキングしても車速の落ちが悪い!
最初はブレーキトラブルかハブベアリングの破損でノックバック? などと色々なことが頭を過ぎりましたけど、なんとか大外を回って見ると回転が落ちてこないのに気が付きました。
空ぶかしをしてみると上は回る。
しかし、アイドリングは4500回転。
コレじゃ走れません。
タイムアタック所ではないので、すぐに自分の駐車スペースへ移動。変な音をさせているクルマですから、廻りの視線が突き刺さります。(恥ずかしい)
この前のトラブルとは違ってリンケージが何らかの理由で押し下げられているか、リターンスプリングが折れてバタフライが閉められないか...かな、等と思いながら見たところ、ターンバックルを押し下げているアームが緩んでるようです。
ちぇっ、こんな情けないトラブルで走れなかったのかよと憤慨しつつ、もの凄い熱気のエンジンルームにグローブを付けた手を突っ込みます。が、細かい作業は素手でないと駄目ですねぇ。ヤケドしないように気を付けながらアームの根元を止めているボルトを増し締めします。
さぁ、これで完璧。
予選ではマトモに走れなかったのでグリッドは中盤以下だったけど、バシバシと上位陣を喰ってやろうではないですか!
レッドシグナルが消えた瞬間、悪くないスタートダッシュ。前にいた2台はパスして1コーナーへ。そしてS字では自分の位置をキープしてヘアピンで1台パス。良い感じで3台を抜きました。
バックストレートではホンダのVテックエンジン搭載車には敵わないですねぇ。やはり離されます.....ん? もう少し上が回ったはずなんだけどなぁと思いつつ、最終コーナーにアプローチ。
なんだか嫌な感触、綺麗に噴けないし戻りも悪い。
嗚呼、やっぱり。
1コーナーで予選の悪夢が再現してしまいました。
万事休す、ここでハザード焚いて端をスローダウンして走ります。アイドリングは5000回転。真夏のサーキットで5000キープは下手するとオーバーヒートに成りかねないので、ちょっとペースを上げて風を当ててあげます。
前後に誰も居ない中、ポツンとピットレーンへ.....
締めたはずのリンケージ、緩んでいたのは反対側のリンケージ。何てミス! 増し締めするなら全てをチェックするのがセオリーなのに。これで今回のGTCCは終わりました。
■
今月のメモ
エンジンオイル交換 61200km
エンジンオイルエレメント交換
■ベストラップタイムの記録
各々の目標は....筑波2000:1分5秒 筑波1000:40秒 日光:42秒 フィスコ:1分53秒
筑波サーキット :1分6秒683(ロードスターでの公認記録)
コース2000 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改
筑波サーキット :41秒709(ロードスターでの公認記録)
コース1000 215/50−15 アドバン A048 (Mグレード)
1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改
日光サーキット :44秒129(ロードスターでの公認記録)
205/50−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
エンジンノーマル(ロムチューンのみ有) 足廻り改
富士スピードウェイ :1分55秒28(ロードスターでの非公認記録)
215/50-15 A048 S+195/55-15 RE540S S
1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改
※手計測データ
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