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2002.03

2002_03

待ちに待った休日、やっとクルマ弄りが出来たと思ったら.....雪




ベストラップ更新成らず...が、しかし!

    6秒台を出すべく意気込んだ走行会、気合いとは裏腹に逆にタイムが落ちてしまいました。
    箱根で一緒に入っているロードスター仲間は、ポンポンと6秒半ばを出しているというのに。

    少し言訳を

    今回のタイヤは、もう1年間も履き続けている540S。
    さすがにスリックタイヤみたいになってます。
    更に逆転させて使っているし...
    このタイヤでコンマ1秒落ちならマアマアじゃないですかねぇ....本当に単なる言訳ですな。

    次回は言訳の効かない秘密兵器を用意しました。
    横浜のA048!

    サイズは215/50−15でコンパウンドはS....じつはコレ失敗。(^^;;
    皆んなの話しを聞いてみると、コンパウンドはMが良いみたい。

    Sのコンパウンドはジムカーナでしか使わないんだって!
    何だか、数周で寿命が尽きるとか....エーン。

    3/16のロードスターカップに出ようと思って購入したのに、もしかしたら予選で終わっちゃうかも〜

    が、問題はこれだけでは済まなかったんです。

    今回は、ずっと封印していたリーガマスターの軽量ホイールに215サイズを履いた訳なんですが、オフセット+35という控えめなホイールにもかかわらず、見事にフェンダーのツメに干渉しちゃいました。

    この048というタイヤ、215サイズだけど、実質的にはラジアルで言うと225サイズと同等の巾があるらしい。これではいくら+35のオフセットと、3度のキャンバー角を以てしても干渉しちゃうわなぁ。

    こうなったら仕方ない、ツメ折るしかない。

    でも215サイズを履いているというのに、このホイールは軽いねぇ。
    ボロボロスリック540Sの205+スプリントハートがタイヤ付きで15キロ強。
    新品048の215+リーガマスターが13.5キロ。

    この1キロ半が、またまた悩ませてくれるのかな?
    私の足廻りは軽いホイールだとインリフトしちゃいますからね。

     

リヤフェンダーのツメ折りと実戦兵器


    上に書いたとおり、完全に干渉する事が解ったタイヤとフェンダーのツメ、悩んでも仕方ないです、サッサとツメを折り曲げちゃいましょう。

    私の自宅の近くにあるオプショナル豊和の田無支店、ココで作業をやって貰いました。

    一応、自分で曲げられないかと、ゴムハンマーを使ってみたけど、ビクともしない。次に梃子の原理でバールを使ったんですが、塗装が剥がれそうになるだけで嫌な予感がして即中止。

    この人に作業して貰いました。

    凄く丁寧かつ優しいニイチャンで、クルマ好きの心を理解して作業してくれるので、とても安心して気持ちよくやって貰えましたよ。

    まず、画像にあるように特殊な機械をセットして、ウレタンのローラーをフェンダーのツメにセットしてましたね。 私のロードスターは車高調を組んでいて、ドライブシャフトが下がらないから、ツメに良い角度で当たらないと言ってたけど、「ウデの見せ所ですよ」なーんて格好いい事言ってくれてました。

    でも、本当に辛そうでした。
    ロードスターのフェンダーは、ツメにスポットが沢山溶接されていて、可成り堅いそうです。
    彼が今まで作業した中でもトップを争う難易度だったとか。

    ツメをペッタンコに曲げるためには、このヒーターで炙ってやる事により、塗装を柔らかくして割れないようにしてましたね。確かに、塗料も鉄板も熱すると柔らかくなりますから。

    熱した温度を彼の肌で確認しながら作業してましたが、触り具合を見てる限りでは、かなり熱していたようです。

    そんな格闘をする事、2時間程度。(私は途中、椅子で寝ちゃいました)

    リアの泥よけまで外して作業して貰った結果、ペッタンコとは行かなかったものの、塗装が剥がれないギリギリの所まで頑張って貰いました。

    この作業で、1箇所8000円。
    自分では、ここまでの曲げはできませんから、納得の作業と思いますよ。

    内側から見ると、こんな感じです。

     

    さて、次に紹介する兵器は、一人でエア抜きが出来る優れものです。
    工具のサンケン http://www.sanken-co.co.jp/ で、通販購入したアイテム。

    ホームページには掲載されてないんですが、無料で貰えるカタログには掲載されてますよ。
    何だか人気があるようで、入荷待ちとか言われて半月待ちでした。

    一つ注意しないと行けないのは、このアイテム、実はオイルやガソリンを吸い取るものなのです。 だから、もう一つブレーキフルードのエア抜き用のアタッチメントも一緒に購入してください。

    このようにブレーキのニップルに取り付けるキャップと、途中にバルブが付いているホースとがセットになってます。

    使い方は簡単。

    まずは自転車の空気入れの要領で、タンク内を負圧にします。
    (バルブを閉じておく事を忘れずに)

    次にキャリパーのニップルにキャップを被せて、バルブを開いてニップルの所まで負圧にします。 そしてニップルを解放する事によってキャリパー内からフルードが吸い取られていく訳です。

    勢いよく吸い出されますから、リザーバータンクのフルード容量には注意してくださいね。
    エアを吸っては何にも成りませんから。

    閉める時はニップルから、言うまでもありませんね。

    そしてキャップを外すのですが、バルブを閉めてキャップを外すと、キャップ内に溜まったフルードがダラダラと垂れてしまうので、私はバルブを半開にしてキャップを外す事をお奨めします。

    プシューっとエアを吸ってしまいますが、零して拭き取るよりはポンピングをする方が楽だと思いますよ。

    そうそう、勿論クラッチのフルードにも使えます。
    あの足応えの無いクラッチのエア抜きは気持ち悪いですよね。

    そいつもこれで解消です。
    マジにお奨めの一品。
    価格はアタッチメントとセットにしても1万数千円でした。

     

    あ、一つ忘れてました。

    左は切った後、右は切る前です。

    これ、何だか解りますか? そう、泥よけです。

    折角、フェンダーのツメを折り曲げたのですが、この泥よけがフェンダーアーチの上方まで伸びて居るんですよ。 で、どうやら干渉するような気配...

    サーキットで加工出来なくも無いんですが、ニッパでパチパチと切ると大変そうだし、綺麗に切除出来ないでしょうから、今回は事前に施す事にしました。

    カッターで切ろうかと思ったのですが、サンダーで切っちゃいました。
    ものの数秒です。
     どうせ見えないところだし、これでスッキリ。

     

    走りには関係ないのですが、ラッパーズっていうボディカバーを知ってますか?
    http://www.wrappers.co.jp/

    アルカディアというところで売られていて、BNR32の頃から愛用してます。 塗装にスリキズのつきにくい起毛裏地付のAタイプというのを以前から使用していました。

    ロードスターのように塗装が弱く、かつ、リヤスクリーンがビニールの車種は、カバーの裏地が起毛のタイプが良いと思ってます。

    ここも通販を行っています。
    今なら通常時期の2割引とかで、とってもラッキーな価格で購入。
    (あ、今もやってるかは知りませんよ)

    このカバーを付けてから、ピカピカに磨き上げたあとにカバーを掛けても、雨が降ったら意味のない状態から卒業です。いやー、早く買い換えれば良かった!

     

     

デフ・ミッション・取材

     

    またまたミッションオイルの交換です。

    先日のサーキット走行で、やっぱりシフトミスしてしまってセカンドギヤを鳴らしてしまったんですよ。 どーして、こう下手なんですかねぇ。

    ギヤを鳴らすたびに、ミッションオイルを交換してます。 こんなに交換する事を想定してなかったので、手元に有るギヤオイル、ストックが寂しくなって来ちゃいました。

    画像はギヤオイルの交換注入作業。
    (この日は雪がちらついていたので目一杯厚着、デブに見えますが、こんなにデブじゃ無いですよ〜)

    下に潜ってオイルシリンジで圧送しても良いのだけど、寒くて寝っ転がるのが嫌だったので、今回は横着して上から漏斗を使って流し込みました。

    さっきも書きましたが、この日は雪が降るぐらいに寒い日。
    そう、堅〜いオイルは中々流れてくれないんです。

    寒い中、結局時間掛かってしまいました。(^^;;

     

    そろそろデフオイルも交換する時期なんですよね。

    前に報告したとおり、イニシャルアップさせて具合が良くなったのですが、そろそろ交換時期の筈。 今回は少し考えようと思ってますよ、デフオイル。

    私の入れているデフオイルは赤線の75w90。赤線には摩擦を高める75w90NSっていう銘柄が有るんですよ。 今のデフ、特に大不満は無いんだけど、もう少しリニアに効いても良いんじゃないかと思ってるんです。

    そこで、全量をNSにするのではなくて、ノーマルの75w90とブレンドして使ってみようかと考えたんです。友達から色々と教わったのですが、デフはイニシャルトルクだけで性能が決まる訳ではないようです。

     

    ちょっとココで蘊蓄を....

    イニシャルトルクはLSDが作動するタイミングを制御するんです。

    イニシャルトルクが0なら左右輪の回転差が発生し始めると作動を開始し、ある一定の
    回転差までは作動が遅れます。作動力の立ち上がり特性は製品によって千差万別。

    トルクが最初から高いと、直線でもそのトルク分が作動しています。

    直線の時は回転差が無いので作動しているかわかりませんが、ちょっとでも曲がればガキガキ作動している事がわかります。

    制限力(LSDのロッキングファクター)は、内部の多版クラッチと回転差で押されるテーパー状プレッシャープレートの特性と、デフオイルの持つ能力で決まり、左右輪への動力伝達率(パーセント)で表されます。(クルマの特性が違えば同じLSDでも制限力は違う)

    伝達力の変更をするのなら、一般的にはクラッチプレートの面積変更、デフオイルの変更
    でしょう。クラッチやテーパーの変更は構造の制限やパーツの数で、そう簡単に変更できません。 しかしその反面、オイルの変更はあまり知られていませんが一番簡単で利きます。

    これはデフオイル(LSD用)に極圧剤と呼ばれる、圧力がかかると摩擦を起こす分子が入っていて、これがクラッチの間に挟まって全体の摩擦(制限力)を起こすからです。

    レース専用のLSD用デフオイルは、この極圧剤が大量に入っていて、制限力を高くします。

    このオイルは当然他のギア部分への攻撃性は高いです。

    この材料自体も熱化学変化を起こすため、性能を維持するには頻繁な交換が必要なのは言うまでも無い事です。

    イニシャルトルクを高くすると効きが良いと言うのは、最初の作動遅れがないと言うだけの事で、スムースなターンインには邪魔に成り、制限力が高くなったりはしないそうです。

    旨いドライバー(一流のプロ)は機械の事(クルマ自体やパーツ)もよく理解しています。セナはファクトリーメカニックの知識(技ではない)をほぼ持っていたと聞いた事があります。まず原理を理解しないと数字を話しても知っている人には鼻で笑われますよ(笑)

    って、笑われたのは私で〜す。

     

    私、イニシャルトルクの高さ云々はメーカーの許容トルクと、アローレーシングのオヤッサンの経験、さらにそれらに私の好みを入れてセットアップしてもらいました。 しかし、イニシャルトルクを上げれば効きが良いと思っていたのですが....?

    話は変わりますが、赤線オイルには普通の75W90と75W90NSっていうのが有って、NSっていうのが極圧剤と呼ばれるものが入っているんですね。そう、私がミッションに入れて失敗した、あのオイルです。

    このNSっていうオイルを入れる匙加減で特性が変わるんだけど、何が良いというより、どういうのが自分の好みかって感じでテスト中です。

    確かに、構造を理解しないで頭でっかちはダメなんですよね。
    自分で経験した事を書くようにしてますが、間違った理解をしていたらご指摘下さい。

    私のカーツには全容量のデフオイルを10とすると、2ぐらいの極圧剤を入れてみてます。
    今までに比べてスムーズに効いていたのが、リニアに効くようになりました。

    参考になるかは解りませんが、ブレンド出来るのは中々面白いですよ。

     

    下の画像、某クルマ雑誌に取材を受けました。
    正式には私のN師匠が取材を受けて、私はオマケなんですが....(^^;;

    この日のために、前日に2度掛けのワックスをやりました。

     

     

     

    ※今月のメモ  

    エンジンオイル交換  シルコレン プロ4 15w50 オイルエレメント共 56,300キロ

    ミッションオイル交換  シルコレン プロSRG75  56,300キロ

      


ベストラップタイムの記録

各々の目標は....筑波:1分5秒  日光:42秒  フィスコ:1分55秒

筑波サーキット   :1分7秒170(ロードスターでの公認記録)
コース2000     205/50−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
             1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改
                    
日光サーキット   :0分44秒129(ロードスターでの公認記録)
             205/50−15 BS RE540S ソフト(Sグレード)
             エンジンノーマル(ロムチューンのみ有) 足廻り改
                                 
富士スピードウェイ :1分57秒86(ロードスターでの非公認記録)
             205/50−15 BS RE01
             1928ccエンジン+ソレックス44 足廻り改
             ※手計測データ

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